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第13章 初顔合わせにドキドキですよ⁈
185話 不老長寿
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ファウンロド宅の居間で、イシルウェとチャコにアルディスから聞いた話しを伝えた。
「それはダメだ。チャコを1人で姉の側に置くなどあり得ない。そもそも、その謁見する相手とは誰なんだい?」
「えっ?イシルウェは村に居たのに知らないの?」
何十年も住んでいて知らないとは、村人にも隠していたのだろうか?ファウンロドを見ると、彼はどう説明しようかと悩んでる。
「彼の方を知る者は、村でも限られた者だけだ。村長、中位精霊を従えている者がそれに当たる。イシルウェは、小さい頃は魔力量も少なく魔法も使えなかったから、その結界の場所すらも知らなかっただろうな」
彼の今は、村から出た10年に天候操者の職について、魔力量はかなり増えたのだろう。今の彼なら中位精霊とも契約しても良いと思うな。
「私から言える事は、会える事自体、とてもありがたい事だとしか言えないな。この際だから、イシルウェも同伴すれば良いんじゃないか?」
「うっ…しかし…」
まだ躊躇うイシルウェに、アラヤは発破を掛ける事にした。
「なんだ、頼りないなぁ?チャコの父親なら守ってやれば済む話しだと思うけど?自信無いなら、俺がチャコを守るから宿屋で待ってれば良いよ?」
「ムッ⁉︎見損なわないでもらおう!私は…‼︎」
「パパを馬鹿にしないでぇーーっ!」
ムニューっと、チャコによりアラヤは頬を押されてしまう。イシルウェより先に、チャコに火が着くとは思わなかった。
「ごぺんよぉ~」
ムニュムニュと両頬を引っ張られて謝ると、イシルウェがチャコを止めに入る。
「アラヤ殿、チャコには私も同伴で頼む。自分の娘は自分で守る」
「痛たた…、分かったよ。そう伝えとく」
チャコに少々嫌われるも、結果的には上手くいった様だ。後は、本当に危険が無いか注意しておかなきゃね。
「アラヤ君、そろそろ行こうか」
ファウンロドは、ディニエルの車椅子を背中に背負いやって来た。彼女は歩ける状態になったのだが、周りの村人達には知られてはいけない。いきなり障害が消えて健康体になったと知られては、その要因を探られるに決まっているからだ。
ファウンロドは、治療してくれたアラヤの為に、せめて歩ける様になった事は数日は演技せねばならないと考えたのだ。
昼になり、アラヤ達は村の中央広場へと向かった。
「おお、大勢居るね。ひょっとして村人全員居るのかな?」
「そうだな、ほぼ全員居る様だ」
中央広場には幾つも並ぶ長机に料理類が並び、大勢のエルフ達が席に着きアラヤ達を待っていた。その中にはやはり、障害を持つ者も少なくない。
アラヤ達は席を案内されて、アルディスが座る席の近くに座る事になった。因みに、イシルウェは彼女から最も離れた場所に座ったが。
全員が席に着くのを確認すると、アルディスは立ち上がり、手を上げて皆の注目を集める。
「アラヤ様達にはこの度、村の周辺の魔物討伐並びに、我等が同胞の帰郷を助けて頂いた。その感謝の意を込めて、宴を開く事にしました。皆さん、今日は大いに盛り上がってください。精霊の祝福を!」
「「「精霊の祝福を!」」」
皆が木のジョッキを持ち乾杯をする。飲み物はアルコールではなく果実水だったが、カシスに似た酸味のあるチョバという果実を擦り潰して濾した飲み物らしい。これを飲むと二日酔いになりにくいらしく、いわゆる酔い止めとして祝い事の前に飲むのだそうだ。
「うっ、酸っぱい…。ジュースの方が美味しかったな」
チャコにはキツイみたいなので、サナエがこっそりとジュースを注いであげていた。まぁ、子供に酔い止めは必要無いだろうからね。
「アラヤ様。それで、謁見の事なのですが…」
アルディスが、横目でイシルウェを意識しつつ、アラヤに尋ねてくる。
「ああ、2人共に参加してくれるみたいですよ」
「本当ですか⁉︎良かった!ありがとうございます!それでしたら、私は用意がありますので先に向かっております。アラヤ様達は、モースが来るまでごゆっくりとお楽しみくださいませ」
アルディスはそう言うと、上機嫌で席を立ち奥へと消えて行った。
「良し、じゃあ遠慮なく頂こうとするかな」
アラヤは並べられた料理(主に肉料理)を、手当たり次第に木皿に乗せてバクバクと食べだした。その姿を見た村人達は、イシルウェと同様にやはり驚き、呆然と見ていた。
1時間もした頃には、用意されていた料理の大半をアラヤが平らげ、その食いっぷりの限界を知りたい村人達から、次々と料理を進められる自体になった。
呼びに来た風精霊が、この現状を見て呆れて言った。
『貴方の胃は底無しなの?』
「いや、流石にもうキツイよ⁈」
モースが来た事を理由にして、村人達から解放されたアラヤは、自身の腹を見たが全然出ていない。きっと腹の中で、自動でサクションが発動しているに違いない。
広場を抜け出したアラヤ達は、モースの案内で例の洞窟に来た。
2人の土精霊がアラヤ達を見て、目が点になっている。
『多すぎるな!せめて半分に人数を減らしてくれ』
「どうしようか?呼ばれてる俺とチャコは決定だけど…」
「もちろん、私も行くぞ!」
イシルウェが、チャコの手を握り強く頷く。まぁ、彼等は決まりだね。後は…。
「私達は外でお待ちします」
ハウン達は遠慮したみたいで辞退した。
土精霊が顔を痙攣らせながら見る横を、7人と7体の精霊がぞろぞろと結界を通り中へと入った。
洞窟の中には大きなベッドがあり、黄緑色のヴェールに覆われている。その手前に、アルディスとモースがアラヤ達を待っていた。
「アラヤ様、前へどうぞ」
アラヤは、少し緊張しながらベッドの前へと進む。すると、ベッドの周りを軽く風が一周してヴェールが持ち上がる。その風を起こした本人が、満を持して現れた。
『良くぞ参った、人の子達よ。我が名はエアリエル。この世の大気を司る精霊の主なり』
「風の大精霊、エアリエル⁉︎」
どうせ、エルフの貴族や皇族の類いを匿っているのだろうと思っていたアヤコ達は驚き、この謁見の貴重さを理解した。
『其処の数多の精霊を従えし人の子よ。其方の名を述べよ。……どうした?』
「ハッ⁉︎あっ、名前ですね⁉︎アラヤ=グラコと申します」
少し呆然としていたアラヤの様子を、アヤコ達が怪しんで見ている。しかし、アラヤが呆然とするのも無理もない。大精霊のその容姿は、エルフの整った美形よりも美しく、この世のものとは思えない程に無駄の無い完璧な美しさだったのだ。
『人の身でありながら、全属性の精霊を従えた者に、私は今まで会うたことがない。其方、一体何者ぞ?』
「はい、私は暴食魔王です」
「ちょっとアラヤ君⁈」
隠さず素直に答えるアラヤに、アヤコ達は驚き駆け寄る。彼の目は優しく大精霊を眺め、笑顔になっている。
「ああ、なんて美しいんだ…」
アラヤは魅了されていた。と言っても技能ではなく、いわゆる一目惚れというやつだ。彼は生まれて初めて、理想の女性に出会えたのだった。
『フフフ、それは素直に嬉しく思う。しかし其方には既にパートナーが多く居る。それを蔑ろにする事はしてはならぬぞ?』
「も、もちろんでございます!」
体中を嫁や精霊達につねられながら(クララに至っては脛を齧られている)、アラヤは頭を下げた。これは後が怖いなと冷や汗を流す。
『かく言うのも、其方は既に人の範疇からは逸脱した者。とうに寿命はエルフと同等となっていると考えよ』
「それって…」
その言葉の意味を、アヤコ達だけでなくイシルウェも気付いた。
「このままだと、チャコとは…」
人としての寿命はエルフよりも短く、止まる事なく老いていく。つまり、アラヤとイシルウェは、嫁達やチャコを看取る運命にあるという事だ。
その事実に、話が理解できないチャコ以外の者達は、ショックで言葉を失う。
「エアリエル様…」
その時、アルディスがエアリエルに頭を下げる。
『そこで、だ。代々、我をこの地に護りし長の願いを聞き入れて、其方達に我が大精霊の加護を与えてやろうと決めた』
「姉さん…⁈」
『加護を与えられし者は、人や魔王であっても、等しく不老長寿となるだろう』
それは、チャコもアヤコ達も、アラヤやイシルウェと同じ様に同じ時を生きていけるという事だ。アルディスが、エアリエルに頼んでいたらしい。それでチャコを呼んでいたのか。
「良かったわね、イシルウェ…」
「姉さん…」
アルディスがイシルウェに触れようとするも、イシルウェは反射的にビクッと身を引いてしまう。彼の身に染み込んだトラウマは、そう簡単には消えてはいなかった。
「…うん、今はいいわ」
出した手を戻して、アルディスは微笑んだ。少しずつ…少しずつでも良い。焦らずに、されど確実に戻すのだ。先ずは正常な姉と弟という関係に。
そう、これは長い月日を掛けて挑む、弟との相思相愛計画の序章にすぎないのだから。
「それはダメだ。チャコを1人で姉の側に置くなどあり得ない。そもそも、その謁見する相手とは誰なんだい?」
「えっ?イシルウェは村に居たのに知らないの?」
何十年も住んでいて知らないとは、村人にも隠していたのだろうか?ファウンロドを見ると、彼はどう説明しようかと悩んでる。
「彼の方を知る者は、村でも限られた者だけだ。村長、中位精霊を従えている者がそれに当たる。イシルウェは、小さい頃は魔力量も少なく魔法も使えなかったから、その結界の場所すらも知らなかっただろうな」
彼の今は、村から出た10年に天候操者の職について、魔力量はかなり増えたのだろう。今の彼なら中位精霊とも契約しても良いと思うな。
「私から言える事は、会える事自体、とてもありがたい事だとしか言えないな。この際だから、イシルウェも同伴すれば良いんじゃないか?」
「うっ…しかし…」
まだ躊躇うイシルウェに、アラヤは発破を掛ける事にした。
「なんだ、頼りないなぁ?チャコの父親なら守ってやれば済む話しだと思うけど?自信無いなら、俺がチャコを守るから宿屋で待ってれば良いよ?」
「ムッ⁉︎見損なわないでもらおう!私は…‼︎」
「パパを馬鹿にしないでぇーーっ!」
ムニューっと、チャコによりアラヤは頬を押されてしまう。イシルウェより先に、チャコに火が着くとは思わなかった。
「ごぺんよぉ~」
ムニュムニュと両頬を引っ張られて謝ると、イシルウェがチャコを止めに入る。
「アラヤ殿、チャコには私も同伴で頼む。自分の娘は自分で守る」
「痛たた…、分かったよ。そう伝えとく」
チャコに少々嫌われるも、結果的には上手くいった様だ。後は、本当に危険が無いか注意しておかなきゃね。
「アラヤ君、そろそろ行こうか」
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ファウンロドは、治療してくれたアラヤの為に、せめて歩ける様になった事は数日は演技せねばならないと考えたのだ。
昼になり、アラヤ達は村の中央広場へと向かった。
「おお、大勢居るね。ひょっとして村人全員居るのかな?」
「そうだな、ほぼ全員居る様だ」
中央広場には幾つも並ぶ長机に料理類が並び、大勢のエルフ達が席に着きアラヤ達を待っていた。その中にはやはり、障害を持つ者も少なくない。
アラヤ達は席を案内されて、アルディスが座る席の近くに座る事になった。因みに、イシルウェは彼女から最も離れた場所に座ったが。
全員が席に着くのを確認すると、アルディスは立ち上がり、手を上げて皆の注目を集める。
「アラヤ様達にはこの度、村の周辺の魔物討伐並びに、我等が同胞の帰郷を助けて頂いた。その感謝の意を込めて、宴を開く事にしました。皆さん、今日は大いに盛り上がってください。精霊の祝福を!」
「「「精霊の祝福を!」」」
皆が木のジョッキを持ち乾杯をする。飲み物はアルコールではなく果実水だったが、カシスに似た酸味のあるチョバという果実を擦り潰して濾した飲み物らしい。これを飲むと二日酔いになりにくいらしく、いわゆる酔い止めとして祝い事の前に飲むのだそうだ。
「うっ、酸っぱい…。ジュースの方が美味しかったな」
チャコにはキツイみたいなので、サナエがこっそりとジュースを注いであげていた。まぁ、子供に酔い止めは必要無いだろうからね。
「アラヤ様。それで、謁見の事なのですが…」
アルディスが、横目でイシルウェを意識しつつ、アラヤに尋ねてくる。
「ああ、2人共に参加してくれるみたいですよ」
「本当ですか⁉︎良かった!ありがとうございます!それでしたら、私は用意がありますので先に向かっております。アラヤ様達は、モースが来るまでごゆっくりとお楽しみくださいませ」
アルディスはそう言うと、上機嫌で席を立ち奥へと消えて行った。
「良し、じゃあ遠慮なく頂こうとするかな」
アラヤは並べられた料理(主に肉料理)を、手当たり次第に木皿に乗せてバクバクと食べだした。その姿を見た村人達は、イシルウェと同様にやはり驚き、呆然と見ていた。
1時間もした頃には、用意されていた料理の大半をアラヤが平らげ、その食いっぷりの限界を知りたい村人達から、次々と料理を進められる自体になった。
呼びに来た風精霊が、この現状を見て呆れて言った。
『貴方の胃は底無しなの?』
「いや、流石にもうキツイよ⁈」
モースが来た事を理由にして、村人達から解放されたアラヤは、自身の腹を見たが全然出ていない。きっと腹の中で、自動でサクションが発動しているに違いない。
広場を抜け出したアラヤ達は、モースの案内で例の洞窟に来た。
2人の土精霊がアラヤ達を見て、目が点になっている。
『多すぎるな!せめて半分に人数を減らしてくれ』
「どうしようか?呼ばれてる俺とチャコは決定だけど…」
「もちろん、私も行くぞ!」
イシルウェが、チャコの手を握り強く頷く。まぁ、彼等は決まりだね。後は…。
「私達は外でお待ちします」
ハウン達は遠慮したみたいで辞退した。
土精霊が顔を痙攣らせながら見る横を、7人と7体の精霊がぞろぞろと結界を通り中へと入った。
洞窟の中には大きなベッドがあり、黄緑色のヴェールに覆われている。その手前に、アルディスとモースがアラヤ達を待っていた。
「アラヤ様、前へどうぞ」
アラヤは、少し緊張しながらベッドの前へと進む。すると、ベッドの周りを軽く風が一周してヴェールが持ち上がる。その風を起こした本人が、満を持して現れた。
『良くぞ参った、人の子達よ。我が名はエアリエル。この世の大気を司る精霊の主なり』
「風の大精霊、エアリエル⁉︎」
どうせ、エルフの貴族や皇族の類いを匿っているのだろうと思っていたアヤコ達は驚き、この謁見の貴重さを理解した。
『其処の数多の精霊を従えし人の子よ。其方の名を述べよ。……どうした?』
「ハッ⁉︎あっ、名前ですね⁉︎アラヤ=グラコと申します」
少し呆然としていたアラヤの様子を、アヤコ達が怪しんで見ている。しかし、アラヤが呆然とするのも無理もない。大精霊のその容姿は、エルフの整った美形よりも美しく、この世のものとは思えない程に無駄の無い完璧な美しさだったのだ。
『人の身でありながら、全属性の精霊を従えた者に、私は今まで会うたことがない。其方、一体何者ぞ?』
「はい、私は暴食魔王です」
「ちょっとアラヤ君⁈」
隠さず素直に答えるアラヤに、アヤコ達は驚き駆け寄る。彼の目は優しく大精霊を眺め、笑顔になっている。
「ああ、なんて美しいんだ…」
アラヤは魅了されていた。と言っても技能ではなく、いわゆる一目惚れというやつだ。彼は生まれて初めて、理想の女性に出会えたのだった。
『フフフ、それは素直に嬉しく思う。しかし其方には既にパートナーが多く居る。それを蔑ろにする事はしてはならぬぞ?』
「も、もちろんでございます!」
体中を嫁や精霊達につねられながら(クララに至っては脛を齧られている)、アラヤは頭を下げた。これは後が怖いなと冷や汗を流す。
『かく言うのも、其方は既に人の範疇からは逸脱した者。とうに寿命はエルフと同等となっていると考えよ』
「それって…」
その言葉の意味を、アヤコ達だけでなくイシルウェも気付いた。
「このままだと、チャコとは…」
人としての寿命はエルフよりも短く、止まる事なく老いていく。つまり、アラヤとイシルウェは、嫁達やチャコを看取る運命にあるという事だ。
その事実に、話が理解できないチャコ以外の者達は、ショックで言葉を失う。
「エアリエル様…」
その時、アルディスがエアリエルに頭を下げる。
『そこで、だ。代々、我をこの地に護りし長の願いを聞き入れて、其方達に我が大精霊の加護を与えてやろうと決めた』
「姉さん…⁈」
『加護を与えられし者は、人や魔王であっても、等しく不老長寿となるだろう』
それは、チャコもアヤコ達も、アラヤやイシルウェと同じ様に同じ時を生きていけるという事だ。アルディスが、エアリエルに頼んでいたらしい。それでチャコを呼んでいたのか。
「良かったわね、イシルウェ…」
「姉さん…」
アルディスがイシルウェに触れようとするも、イシルウェは反射的にビクッと身を引いてしまう。彼の身に染み込んだトラウマは、そう簡単には消えてはいなかった。
「…うん、今はいいわ」
出した手を戻して、アルディスは微笑んだ。少しずつ…少しずつでも良い。焦らずに、されど確実に戻すのだ。先ずは正常な姉と弟という関係に。
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