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第10章 いつのまにか疑われた様ですよ⁈
139話 イシルウェ
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「そこを動くな」
酒の貯蔵庫に、突如複数の覆面集団が入って来た。
アラヤ達は酒屋の店員と手を上げてとりあえず大人しくする。
覆面達は、アラヤ達の動きを警戒しながら、奥で寝かされている男に駆け寄る。
「よし、間違いない。無事確保だ」
2人の覆面達が男を担ぎ上げると、そのまま外に運び出す。残された1人の覆面男が、アラヤ達に短剣の剣先を向けながら出口へと向かう。
「くれぐれもこの事を口外するなよ?」
女子供と甘く見たのか、ただの脅し1つでバタンと扉を閉めて出て行った。
魔導感知で覆面等の反応が離れると、アラヤ達も行動を開始する。
「さぁ、奴等が気付く前に、俺達もこの場を離れよう」
アラヤ達は店員を連れて外に出ると馬車に乗せる。店員の腕には、見えないようにジャミングした細い魔力粘糸で巻き付けて拘束してある。
サナエが御者台に座り、馬車をゆっくりと発進させる。
「このまま大人しくしていてくれれば、俺達は街を出るけど、どうする?」
「俺達の言語を喋れるのか⁉︎」
「俺達は言語理解の技能持ちでね」
驚く店員の本当の姿は、倒れていたエルフの男だ。あの場に居た店員には眠ってもらい、別室で休ませている。
少し前、アラヤ達は囲まれた時に、アヤコは店員を眠らせて別室に運び、アラヤはエルフの男を応急処置程度に回復させてから、ジャミングで特徴的な耳や整った人相を変えて、腕や足の錠や枷をアンロックで外した。
問題は偽物のエルフを用意する事だった。
羅刹鳥が居たら擬態で簡単だったのだが、馬車の荷台の鳥籠に居たので取りに戻るのは無理だった。
そこで考えたのが、1番体格と顔立ちが似ているカオリの身代わり人形を取り出して、カラーリングした魔力粘糸のエルフ耳や手錠と足枷を取り付けた。中には近くに居たマッドラットを入れて口を塞ぎ、ステータスをエルフのものと同じ様にジャミングで書き換えて表示させる。
これで、弱って動けないエルフ男の偽物の出来上がりだ。
奴等が肩を担いで運び出す時は、背中の縫い目が破けはしないかとハラハラしたよ。
「君らの狙いは何だ?」
「狙いは特に無いよ。でもお願いはあるかな。それは、貴方を助けた事で俺達が余計な厄介事に巻き込まれ無い事だ。偶然、騒ぎを聞いて助けてしまったが、貴方はこの地では完全な厄介者みたいだからね」
「…厄介者か。確かにそうだな。しかし、私も好きでこの地に訪れた訳では無い。私は…」
「ああ、それ以上は聞かないよ。俺達はこれ以上は関わらない。街の外に出たら、貴方を解放する。そこまでの関係だからね」
「…分かった」
「そろそろ西門の通行審査だよ。行っても大丈夫?」
御者台に居るサナエから、このまま外出していいかと確認してきた。
「うん、大丈夫。進んでいいよ。エルフさん、貴方は大人しく座っててね?」
馬車はゆっくりと門の前に進み、サナエが門番に商業ギルドカードの提示と、乗員と積荷の確認を求められている。
アラヤも御者台に移動して、門番にカードを渡して外出する理由を述べた。
他の門番が荷台へと回り込み、中を確認しようと扉を開けた。
「女2人に従獣が一匹。アヤコというのは誰だ?」
「私です」
「そうか、ならばアロマがお前だな?」
エルフの男は、自分の事を言っていると分かり一応コクンと頷く。まさか、女扱いされるとは思わなかったが。
「…積荷の確認をする」
審査用に出した食材や調味料などの木箱を、門番が確認していく。
「うむ、問題無い。それにしても、凄い大きな馬車だな」
「ありがとうございます。仕入れと運搬も兼ねているので、この大きさなんですよ」
「良しっ、行っても良いぞ」
審査を無事終えてラクレーンの街を出ると、門の外で馬に乗ったバナンが待っていた。
「待ちわびたぞ?さぁ、わしが案内するから後をついて来るんじゃ。も、もちろん、巨…例の女性も乗ってるんじゃよな⁈」
「もちろんですよ」
夕方までにはまだまだ早いんだけど、だいぶ早い時間から待っていたらしい。余程、楽しみにしていたのだろう。
目当ての巨乳美女が乗っているのは嘘じゃない。当人のクララはハァと溜め息をついた。
監視の目も街中だけのようで、街から離れた林の地点までやって来ると、魔導感知にその反応はもう無い。
バナンにはトイレだと先に少し行ってもらい、アラヤ達は道の脇に馬車を停めた。
そこで、エルフの男に掛けていたジャミングと魔力粘糸を解除する。
金髪に整った顔立ちととんがり長耳。自分達が良く知るエルフの印象と、この世界のエルフ達はほぼ一緒の様だ。
「街からだいぶ離れたし、此処でお別れにしようか」
「私の名はイシルウェ。貴方達の善行に感謝する。貴方方に、我が一族の風の大精霊エアリエルの加護があらんことを」
イシルウェは、アラヤ達1人1人に頭を下げて馬車を降りる。
「コレを渡しておこう」
アラヤは彼に2つの魔鉱石を渡す。ヒールとダークブラインドの魔鉱石だ。敢えて攻撃魔法ではなく、あくまでも生き延びる為の魔鉱石を選んだ。
「重ね重ね感謝する」
彼は再び頭を下げると、足音もたてずに林の中へと消えて行った。
「さて、俺達はバナンの後を追おう」
ちゃんと来るかを心配していたバナンと直ぐに合流して、アラヤ達はコアノフ山へと向かう。亜空間に収納していたカオリを出しておき、仮死状態の5時間を消費させておく。でないと、後でハウン達に会わせられないからね。
見えている目的のコアノフ山は、標高1500mくらいの休火山だ。中腹にあるとされる天然温泉までは馬車では進めないらしく、手前からは徒歩で向かうらしい。
「クララ、本当に悪いけど、我慢して行ってくれるかい?」
人狼姿になったクララは、ハァ~と溜め息を吐いたが笑顔を見せて頷く。
「技術を教えて頂く条件でしたし、サナエ様もご一緒ですから大丈夫です」
サナエが、クララの耳と尻尾をジャミングで隠して、付き添いとして同行することになったなった。
「言い出したのはカオリなのに…」
彼女は、むくれながらもクララと一緒に馬車を降りる。だって、配下達にカオリの顔見せを済ませて無いから仕方ないよね。
「ムヒョヒョ…。おっと失礼、さて向かうかの?」
サナエも、収納できるのにわざわざチャクラムを帯剣するあたり、バナンへの忠告だなぁ。
万が一にも、彼女達を襲おうなどと変な気は起こさないだろうが、もしそうなったら、2人に遠慮なく今生の別れとなる引導を渡されるだろう。気持ちがはやり、やや急ぎ足で進むバナンに、2人は渋々とついて行った。
「さて、俺達はハウン達が到着するまでに、野営できる場所を作っておこう」
アラヤとアヤコは、今や恒例となりつつある野営シェルターの製作に取り掛かった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「どうだ、奴は目を覚ましたか?」
「いえ、未だに眠ったままです」
フリッツ=ピロウズは、自身の屋敷の地下にある牢屋に、連れ戻したエルフの目覚めの報告を待っていた。
連れ戻したまでは良かったが、一向に目覚めないのだ。
「まさか、死んでいるわけじゃないよな?」
「いえ、体温も魔力も感知できています」
一度逃げられた事もあるだけに、今度は鉄格子の牢屋ではなく、扉以外は厚い石壁に囲まれた独房に入れて拘束してある。
それ故に、未だに偽物だと気付いていない。カリカリと魔鉱石を囓るマッドラットでそれも時間の問題ではあるが。
「何としても、父上に報告が上がる前に、奴から仲間の潜伏先の情報を聞き出すのだ。分かり次第、その拠点を我々が抑える!」
「ハッ!」
配下が退室した後、フリッツは葉巻を取り出して火を付けると長々と一服する。
「領境の川で偶然手に入れたエルフの男。これは俺に与えられたチャンスだ。この功績を持って俺は更なる高みを狙う。ククク…俺はこの様な地の男爵で終わる様な男では無いのだ」
今は余裕を見せるこの男の顔が引きつるのは、突如エルフの腕が千切れて中からマッドラットが現れたと大騒ぎになる三時間後の事である。
酒の貯蔵庫に、突如複数の覆面集団が入って来た。
アラヤ達は酒屋の店員と手を上げてとりあえず大人しくする。
覆面達は、アラヤ達の動きを警戒しながら、奥で寝かされている男に駆け寄る。
「よし、間違いない。無事確保だ」
2人の覆面達が男を担ぎ上げると、そのまま外に運び出す。残された1人の覆面男が、アラヤ達に短剣の剣先を向けながら出口へと向かう。
「くれぐれもこの事を口外するなよ?」
女子供と甘く見たのか、ただの脅し1つでバタンと扉を閉めて出て行った。
魔導感知で覆面等の反応が離れると、アラヤ達も行動を開始する。
「さぁ、奴等が気付く前に、俺達もこの場を離れよう」
アラヤ達は店員を連れて外に出ると馬車に乗せる。店員の腕には、見えないようにジャミングした細い魔力粘糸で巻き付けて拘束してある。
サナエが御者台に座り、馬車をゆっくりと発進させる。
「このまま大人しくしていてくれれば、俺達は街を出るけど、どうする?」
「俺達の言語を喋れるのか⁉︎」
「俺達は言語理解の技能持ちでね」
驚く店員の本当の姿は、倒れていたエルフの男だ。あの場に居た店員には眠ってもらい、別室で休ませている。
少し前、アラヤ達は囲まれた時に、アヤコは店員を眠らせて別室に運び、アラヤはエルフの男を応急処置程度に回復させてから、ジャミングで特徴的な耳や整った人相を変えて、腕や足の錠や枷をアンロックで外した。
問題は偽物のエルフを用意する事だった。
羅刹鳥が居たら擬態で簡単だったのだが、馬車の荷台の鳥籠に居たので取りに戻るのは無理だった。
そこで考えたのが、1番体格と顔立ちが似ているカオリの身代わり人形を取り出して、カラーリングした魔力粘糸のエルフ耳や手錠と足枷を取り付けた。中には近くに居たマッドラットを入れて口を塞ぎ、ステータスをエルフのものと同じ様にジャミングで書き換えて表示させる。
これで、弱って動けないエルフ男の偽物の出来上がりだ。
奴等が肩を担いで運び出す時は、背中の縫い目が破けはしないかとハラハラしたよ。
「君らの狙いは何だ?」
「狙いは特に無いよ。でもお願いはあるかな。それは、貴方を助けた事で俺達が余計な厄介事に巻き込まれ無い事だ。偶然、騒ぎを聞いて助けてしまったが、貴方はこの地では完全な厄介者みたいだからね」
「…厄介者か。確かにそうだな。しかし、私も好きでこの地に訪れた訳では無い。私は…」
「ああ、それ以上は聞かないよ。俺達はこれ以上は関わらない。街の外に出たら、貴方を解放する。そこまでの関係だからね」
「…分かった」
「そろそろ西門の通行審査だよ。行っても大丈夫?」
御者台に居るサナエから、このまま外出していいかと確認してきた。
「うん、大丈夫。進んでいいよ。エルフさん、貴方は大人しく座っててね?」
馬車はゆっくりと門の前に進み、サナエが門番に商業ギルドカードの提示と、乗員と積荷の確認を求められている。
アラヤも御者台に移動して、門番にカードを渡して外出する理由を述べた。
他の門番が荷台へと回り込み、中を確認しようと扉を開けた。
「女2人に従獣が一匹。アヤコというのは誰だ?」
「私です」
「そうか、ならばアロマがお前だな?」
エルフの男は、自分の事を言っていると分かり一応コクンと頷く。まさか、女扱いされるとは思わなかったが。
「…積荷の確認をする」
審査用に出した食材や調味料などの木箱を、門番が確認していく。
「うむ、問題無い。それにしても、凄い大きな馬車だな」
「ありがとうございます。仕入れと運搬も兼ねているので、この大きさなんですよ」
「良しっ、行っても良いぞ」
審査を無事終えてラクレーンの街を出ると、門の外で馬に乗ったバナンが待っていた。
「待ちわびたぞ?さぁ、わしが案内するから後をついて来るんじゃ。も、もちろん、巨…例の女性も乗ってるんじゃよな⁈」
「もちろんですよ」
夕方までにはまだまだ早いんだけど、だいぶ早い時間から待っていたらしい。余程、楽しみにしていたのだろう。
目当ての巨乳美女が乗っているのは嘘じゃない。当人のクララはハァと溜め息をついた。
監視の目も街中だけのようで、街から離れた林の地点までやって来ると、魔導感知にその反応はもう無い。
バナンにはトイレだと先に少し行ってもらい、アラヤ達は道の脇に馬車を停めた。
そこで、エルフの男に掛けていたジャミングと魔力粘糸を解除する。
金髪に整った顔立ちととんがり長耳。自分達が良く知るエルフの印象と、この世界のエルフ達はほぼ一緒の様だ。
「街からだいぶ離れたし、此処でお別れにしようか」
「私の名はイシルウェ。貴方達の善行に感謝する。貴方方に、我が一族の風の大精霊エアリエルの加護があらんことを」
イシルウェは、アラヤ達1人1人に頭を下げて馬車を降りる。
「コレを渡しておこう」
アラヤは彼に2つの魔鉱石を渡す。ヒールとダークブラインドの魔鉱石だ。敢えて攻撃魔法ではなく、あくまでも生き延びる為の魔鉱石を選んだ。
「重ね重ね感謝する」
彼は再び頭を下げると、足音もたてずに林の中へと消えて行った。
「さて、俺達はバナンの後を追おう」
ちゃんと来るかを心配していたバナンと直ぐに合流して、アラヤ達はコアノフ山へと向かう。亜空間に収納していたカオリを出しておき、仮死状態の5時間を消費させておく。でないと、後でハウン達に会わせられないからね。
見えている目的のコアノフ山は、標高1500mくらいの休火山だ。中腹にあるとされる天然温泉までは馬車では進めないらしく、手前からは徒歩で向かうらしい。
「クララ、本当に悪いけど、我慢して行ってくれるかい?」
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サナエが、クララの耳と尻尾をジャミングで隠して、付き添いとして同行することになったなった。
「言い出したのはカオリなのに…」
彼女は、むくれながらもクララと一緒に馬車を降りる。だって、配下達にカオリの顔見せを済ませて無いから仕方ないよね。
「ムヒョヒョ…。おっと失礼、さて向かうかの?」
サナエも、収納できるのにわざわざチャクラムを帯剣するあたり、バナンへの忠告だなぁ。
万が一にも、彼女達を襲おうなどと変な気は起こさないだろうが、もしそうなったら、2人に遠慮なく今生の別れとなる引導を渡されるだろう。気持ちがはやり、やや急ぎ足で進むバナンに、2人は渋々とついて行った。
「さて、俺達はハウン達が到着するまでに、野営できる場所を作っておこう」
アラヤとアヤコは、今や恒例となりつつある野営シェルターの製作に取り掛かった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「どうだ、奴は目を覚ましたか?」
「いえ、未だに眠ったままです」
フリッツ=ピロウズは、自身の屋敷の地下にある牢屋に、連れ戻したエルフの目覚めの報告を待っていた。
連れ戻したまでは良かったが、一向に目覚めないのだ。
「まさか、死んでいるわけじゃないよな?」
「いえ、体温も魔力も感知できています」
一度逃げられた事もあるだけに、今度は鉄格子の牢屋ではなく、扉以外は厚い石壁に囲まれた独房に入れて拘束してある。
それ故に、未だに偽物だと気付いていない。カリカリと魔鉱石を囓るマッドラットでそれも時間の問題ではあるが。
「何としても、父上に報告が上がる前に、奴から仲間の潜伏先の情報を聞き出すのだ。分かり次第、その拠点を我々が抑える!」
「ハッ!」
配下が退室した後、フリッツは葉巻を取り出して火を付けると長々と一服する。
「領境の川で偶然手に入れたエルフの男。これは俺に与えられたチャンスだ。この功績を持って俺は更なる高みを狙う。ククク…俺はこの様な地の男爵で終わる様な男では無いのだ」
今は余裕を見せるこの男の顔が引きつるのは、突如エルフの腕が千切れて中からマッドラットが現れたと大騒ぎになる三時間後の事である。
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