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第10章 いつのまにか疑われた様ですよ⁈
133話 アルローズ領
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新たに訪れた領地、アルローズ領。この領地は、グルケニア帝国とムシハ連邦国との国境がある、言わば最重要拠点の領地である。
この領地を治めるのは、ヤブネカ村の村長のメリダさんの父親であるピロウズ辺境伯。
その手腕は、他国にも知れているらしく、長期にわたりただの一度も敵の侵攻を許していない。
そんな防衛最前線である領地でも、比較的離れた場所にある街の1つ、ラクレーンの街にアラヤ達は居た。
「ラクレーンに着いて今日で3日目。ハウン達からの連絡はあった?」
「はい。後2日程で到着するみたいです」
ハウンからの連絡は、同じ伝道師という理由でコールでのやり取りはアヤコが担当している(アヤコは元)。
「そっか。それなら、サナエさんの服用の魔力粘糸と魔鉱石作りもひと段落したし、街の散策でもする?」
「それは良いですね。着いてから宿屋に篭りっぱなしでしたし、息抜きしたいと思ったところでした」
「私は、カオリ様が目覚めてから追いかけますね」
クララは、宿屋にいるうちは人狼になっていた。長い期間、銀狼の状態であった為、人型の生活習慣の感覚を思い出す必要があるのだ。
因みに、この領地での亜人は、例外無く捕縛された後に尋問があるらしい。
故に、宿屋周辺は魔道感知をフル活用して警戒している。
「何かあったらコールしてね?あと、外では絶対に銀狼から変身せず、喋らずに念話で会話すること。それと、これから先のカオリさんは、ハウン達の目があるからアロマ=グラコの偽名で通す必要がある。本人にもそう伝えてて」
「分かりました」
アラヤ達3人は宿屋を出ると、先ずは銀行から資金を引き出す為、商業ギルドに向かった。
繁華街の通りは、大通りは飲食店・食料品店が多く、脇道に武器屋・防具屋等が並んでいる。
商業ギルドは大通りの最奥にあり、真向かい側には冒険者ギルドがあった。入り口には血の気の多そうな冒険者が、もはや絶滅したと思っていたヤンキー座りをしている。
ただ、それよりも気になったのは、商業ギルドの隣にあった店舗が閉店している事だ。
近くまで来ると、それがヴェストリ商会の店舗だった事が分かる。
アラヤは、手前にあるバルグ商会の店舗に少し入る事にした。
「いらっしゃいませ」
中に入ると、身なりをしっかりと整えた店主が応対に出てきた。バルグさんの出す店は、どの店も接客マニュアルがしっかりしている。
「すいません、隣のヴェストリ商会の店舗は、いつ頃から閉めてるんですか?」
アラヤはギルドカードを見せて、同じバルグ商会所属である事を証明する。店主はカードを確認すると、はぁと溜め息をついた。
「隣は、2ヶ月前ぐらいに閉めましたよ。あればあったで目障りでしたけど、それなりの相乗効果はあったんですよね。おかげで今は、売り上げが落ちてきてまして」
「確かに隣がアレだと、客は寄りづらいですね。新たに入る店舗は無いのですか?」
「このアルローズ領では、新参者の商会は受け入れられていません。ピロウズ家の御眼鏡に適わないと、新しく店を構えるのも無理なんですよ。このラクレーンの街長であるフリッツ=ピロウズも、厳正な審査で有名なんです。ヴェストリ商会も、例のゴウダとかいう男が犯した事件が分かった時点で、挽回の機会も無く領内の全店舗が閉店へ決まりました。噂では、それを決めたのがフリッツ様らしいです」
まぁ、ゴウダの罪は内容が内容だから当然の対応だと思うけど、新しい店が増えないのは街の発展に影響しそうだけどなぁ。
「いろいろとありがとうございました。一度、ギルドに顔を出してきます」
「本社からの下ろす荷物は無いのですか?」
「はい。自分は運搬目的で転々と移動してるわけではありませんので。バルグ商会での私の役職は商品開発でして、こうして旅をしながら新商品を考えているんですよ」
「新商品開発ですか!という事は、最近の新商品は貴方が⁈」
「ええ、まぁ」
「それは凄い!是非、後でお話を聞かせてください」
店主は、必ず寄って下さいよと、笑顔で送り出してくれた。そりゃあ、買い物しなきゃいけないから寄るけどね。
商業ギルドへと入り、ギルド内の銀行に向かう。
今のアラヤ達の財産は、数多くの商品が生産軌道に乗り、それなりのお金持ちとなっている。
「今回はこれくらいでお願いします」
「今回は結構下ろすんだね?」
財産管理はアヤコさんが担当になっていて、彼女が提示した金額をアラヤが下ろす。
「大きな街程下ろせる上限額が高いので、下ろせるうちに下ろしておきたいんです。なにぶん、買い置きの食材等の量が多いので」
「そ、それは必要だよ?亜空間内なら新鮮に保てるし」
「ええ、分かっています。だから下ろしておくのですよ。今なら、金貨等も亜空間収納で持ち運びできますから」
出てきた大量の金貨を、アヤコは蛇革の財布を取り出して、中に出した亜空間収納へと入れていく。
この財布が盗まれたり紛失しても、中身は無いから安心だ。まぁ、紛失はあっても盗まれる事は無いだろうけど。
「お待たせ~」
ギルドを出たタイミングで、カオリとクララが合流した。
「おい、見ろよ。ガキが3人も女連れてるぜ?」
「なぁ、そんなガキよりも、俺らと遊ばないか?」
冒険者ギルド前に居た冒険者達が、アラヤ達の元へ近寄ってくる。
人数は5人。剣士・弓使い・魔術士・格闘家・狩人と、おそらくはパーティとして組んでるのだろう。鑑定で見ても、ステータス的にBかCランクといったところだろう。
「ごめん、彼は夫だから。それと貴方達、臭いが酷いわよ?」
「なっ⁉︎」
カオリの鼻を摘む仕草に、冒険者達は恥ずかしさで顔を真っ赤にする。
「て、テメェ!」
1番近く居た格闘家が、カオリの腕を掴もうとしたので、アラヤがその腕を掴んで少し力を入れる。
「痛てててててっ‼︎ほ、骨が折れた⁉︎」
ちょっとしか掴んでいないのに、格闘家は大袈裟な振りをして尻餅をついた。
「はぁ?大して力入れて無いけど?」
「おいおい、仲間に何してくれてんだ?慰謝料よこせや、コラ」
そんなよくあるパターンの絡み、ますます弱い者にたかる不良か?と思う。
アラヤは、はぁと溜め息をつき、痛がる格闘家の腕を掴む。…あれ?ちょっと折れてるっぽい。腕が、プランと変な方向を向いている。
「ヒール」
「は?え?痛みが引いた」
「治りましたね?もう良いですよね?」
アラヤは、やり過ぎた事を誤魔化す様に、これで終わりにしましょうと笑顔を見せる。
「は、はぁ?そ、そんな訳無いだろ!」
剣士は、突然の回復に驚いたが、再び声を荒げる。これは仕方ないな。
ボキッ!
「ぎゃあっ!また折れた!」
「ヒール」
ボキッ!
「ぎゃあっ!ま、またっ⁉︎」
「ヒール」
「ちょっ、ちょっと、ちょっと待て!何をしてるんだ⁉︎」
剣士達は、青ざめた顔でアラヤを止めに入る。格闘家は泣き崩れながら仲間にしがみ付いた。
「え?そちらが、妻の腕を掴もうとしたので、その腕を止めただけですよ?」
「いやいや、折ったじゃないか!」
「え?軽く掴んだだけなのに、折れましたか?格闘家の方は体が頑丈な筈なのに?」
ズイッと格闘家の顔を覗き込み、笑顔で尋ねる。仲間達は折られただろ?と言うが、格闘家はブルブルと首を横に振る。
「お、折れてません」
「ですよね?良かった、些細なことで余計な怪我をしたくありませんものね?」
周りの仲間達は悔しそうにしていたが、じゃあ、先を急ぐので失礼しますとアラヤ達はバルグ商会へと向かった。
「畜生!何だよあの力は!あの小僧、ドワーフなんじゃないか⁉︎」
「見た目はガキだったが、中身は化け物だったか。それに、奴等の後ろに居た従獣、アレはシルバーファングだったぞ。ひょっとして、高ランク冒険者なのかも」
「シルバーファング…?それだ!奴等にやり返す方法を考えついたぞ!」
「いや、止めとこうぜ…」
1人反対する格闘家をよそに、仲間達はコソコソと計画を話し始めた。格闘家は嫌な予感しかしないと、頭を抱え込むだけだった。
この領地を治めるのは、ヤブネカ村の村長のメリダさんの父親であるピロウズ辺境伯。
その手腕は、他国にも知れているらしく、長期にわたりただの一度も敵の侵攻を許していない。
そんな防衛最前線である領地でも、比較的離れた場所にある街の1つ、ラクレーンの街にアラヤ達は居た。
「ラクレーンに着いて今日で3日目。ハウン達からの連絡はあった?」
「はい。後2日程で到着するみたいです」
ハウンからの連絡は、同じ伝道師という理由でコールでのやり取りはアヤコが担当している(アヤコは元)。
「そっか。それなら、サナエさんの服用の魔力粘糸と魔鉱石作りもひと段落したし、街の散策でもする?」
「それは良いですね。着いてから宿屋に篭りっぱなしでしたし、息抜きしたいと思ったところでした」
「私は、カオリ様が目覚めてから追いかけますね」
クララは、宿屋にいるうちは人狼になっていた。長い期間、銀狼の状態であった為、人型の生活習慣の感覚を思い出す必要があるのだ。
因みに、この領地での亜人は、例外無く捕縛された後に尋問があるらしい。
故に、宿屋周辺は魔道感知をフル活用して警戒している。
「何かあったらコールしてね?あと、外では絶対に銀狼から変身せず、喋らずに念話で会話すること。それと、これから先のカオリさんは、ハウン達の目があるからアロマ=グラコの偽名で通す必要がある。本人にもそう伝えてて」
「分かりました」
アラヤ達3人は宿屋を出ると、先ずは銀行から資金を引き出す為、商業ギルドに向かった。
繁華街の通りは、大通りは飲食店・食料品店が多く、脇道に武器屋・防具屋等が並んでいる。
商業ギルドは大通りの最奥にあり、真向かい側には冒険者ギルドがあった。入り口には血の気の多そうな冒険者が、もはや絶滅したと思っていたヤンキー座りをしている。
ただ、それよりも気になったのは、商業ギルドの隣にあった店舗が閉店している事だ。
近くまで来ると、それがヴェストリ商会の店舗だった事が分かる。
アラヤは、手前にあるバルグ商会の店舗に少し入る事にした。
「いらっしゃいませ」
中に入ると、身なりをしっかりと整えた店主が応対に出てきた。バルグさんの出す店は、どの店も接客マニュアルがしっかりしている。
「すいません、隣のヴェストリ商会の店舗は、いつ頃から閉めてるんですか?」
アラヤはギルドカードを見せて、同じバルグ商会所属である事を証明する。店主はカードを確認すると、はぁと溜め息をついた。
「隣は、2ヶ月前ぐらいに閉めましたよ。あればあったで目障りでしたけど、それなりの相乗効果はあったんですよね。おかげで今は、売り上げが落ちてきてまして」
「確かに隣がアレだと、客は寄りづらいですね。新たに入る店舗は無いのですか?」
「このアルローズ領では、新参者の商会は受け入れられていません。ピロウズ家の御眼鏡に適わないと、新しく店を構えるのも無理なんですよ。このラクレーンの街長であるフリッツ=ピロウズも、厳正な審査で有名なんです。ヴェストリ商会も、例のゴウダとかいう男が犯した事件が分かった時点で、挽回の機会も無く領内の全店舗が閉店へ決まりました。噂では、それを決めたのがフリッツ様らしいです」
まぁ、ゴウダの罪は内容が内容だから当然の対応だと思うけど、新しい店が増えないのは街の発展に影響しそうだけどなぁ。
「いろいろとありがとうございました。一度、ギルドに顔を出してきます」
「本社からの下ろす荷物は無いのですか?」
「はい。自分は運搬目的で転々と移動してるわけではありませんので。バルグ商会での私の役職は商品開発でして、こうして旅をしながら新商品を考えているんですよ」
「新商品開発ですか!という事は、最近の新商品は貴方が⁈」
「ええ、まぁ」
「それは凄い!是非、後でお話を聞かせてください」
店主は、必ず寄って下さいよと、笑顔で送り出してくれた。そりゃあ、買い物しなきゃいけないから寄るけどね。
商業ギルドへと入り、ギルド内の銀行に向かう。
今のアラヤ達の財産は、数多くの商品が生産軌道に乗り、それなりのお金持ちとなっている。
「今回はこれくらいでお願いします」
「今回は結構下ろすんだね?」
財産管理はアヤコさんが担当になっていて、彼女が提示した金額をアラヤが下ろす。
「大きな街程下ろせる上限額が高いので、下ろせるうちに下ろしておきたいんです。なにぶん、買い置きの食材等の量が多いので」
「そ、それは必要だよ?亜空間内なら新鮮に保てるし」
「ええ、分かっています。だから下ろしておくのですよ。今なら、金貨等も亜空間収納で持ち運びできますから」
出てきた大量の金貨を、アヤコは蛇革の財布を取り出して、中に出した亜空間収納へと入れていく。
この財布が盗まれたり紛失しても、中身は無いから安心だ。まぁ、紛失はあっても盗まれる事は無いだろうけど。
「お待たせ~」
ギルドを出たタイミングで、カオリとクララが合流した。
「おい、見ろよ。ガキが3人も女連れてるぜ?」
「なぁ、そんなガキよりも、俺らと遊ばないか?」
冒険者ギルド前に居た冒険者達が、アラヤ達の元へ近寄ってくる。
人数は5人。剣士・弓使い・魔術士・格闘家・狩人と、おそらくはパーティとして組んでるのだろう。鑑定で見ても、ステータス的にBかCランクといったところだろう。
「ごめん、彼は夫だから。それと貴方達、臭いが酷いわよ?」
「なっ⁉︎」
カオリの鼻を摘む仕草に、冒険者達は恥ずかしさで顔を真っ赤にする。
「て、テメェ!」
1番近く居た格闘家が、カオリの腕を掴もうとしたので、アラヤがその腕を掴んで少し力を入れる。
「痛てててててっ‼︎ほ、骨が折れた⁉︎」
ちょっとしか掴んでいないのに、格闘家は大袈裟な振りをして尻餅をついた。
「はぁ?大して力入れて無いけど?」
「おいおい、仲間に何してくれてんだ?慰謝料よこせや、コラ」
そんなよくあるパターンの絡み、ますます弱い者にたかる不良か?と思う。
アラヤは、はぁと溜め息をつき、痛がる格闘家の腕を掴む。…あれ?ちょっと折れてるっぽい。腕が、プランと変な方向を向いている。
「ヒール」
「は?え?痛みが引いた」
「治りましたね?もう良いですよね?」
アラヤは、やり過ぎた事を誤魔化す様に、これで終わりにしましょうと笑顔を見せる。
「は、はぁ?そ、そんな訳無いだろ!」
剣士は、突然の回復に驚いたが、再び声を荒げる。これは仕方ないな。
ボキッ!
「ぎゃあっ!また折れた!」
「ヒール」
ボキッ!
「ぎゃあっ!ま、またっ⁉︎」
「ヒール」
「ちょっ、ちょっと、ちょっと待て!何をしてるんだ⁉︎」
剣士達は、青ざめた顔でアラヤを止めに入る。格闘家は泣き崩れながら仲間にしがみ付いた。
「え?そちらが、妻の腕を掴もうとしたので、その腕を止めただけですよ?」
「いやいや、折ったじゃないか!」
「え?軽く掴んだだけなのに、折れましたか?格闘家の方は体が頑丈な筈なのに?」
ズイッと格闘家の顔を覗き込み、笑顔で尋ねる。仲間達は折られただろ?と言うが、格闘家はブルブルと首を横に振る。
「お、折れてません」
「ですよね?良かった、些細なことで余計な怪我をしたくありませんものね?」
周りの仲間達は悔しそうにしていたが、じゃあ、先を急ぐので失礼しますとアラヤ達はバルグ商会へと向かった。
「畜生!何だよあの力は!あの小僧、ドワーフなんじゃないか⁉︎」
「見た目はガキだったが、中身は化け物だったか。それに、奴等の後ろに居た従獣、アレはシルバーファングだったぞ。ひょっとして、高ランク冒険者なのかも」
「シルバーファング…?それだ!奴等にやり返す方法を考えついたぞ!」
「いや、止めとこうぜ…」
1人反対する格闘家をよそに、仲間達はコソコソと計画を話し始めた。格闘家は嫌な予感しかしないと、頭を抱え込むだけだった。
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