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第9章 止めろと言うのは振りらしいですよ⁈
128話 大罪教との距離感
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アラヤは、腕を魔力粘糸で縛られたリアムの前に座ると、彼に竜爪剣を突き付けた。
「俺は、食糧を求める君の理由も、村の理由も気にはならない。何故なら、それは君達の自業自得だからね」
「まぁな。だが、見せつけて挑発したのも、自業自得だろ?」
「ああ。それには俺も同意見だ。だから、君には提案があってね」
アラヤは彼を拘束していた魔力粘糸を斬り落とす。冷や汗をかきながら、リアムは自由になった手首を摩る。心配しなくても当てやしないよ。
「…提案だと?」
「ああ。俺達はナーガラージャから逃げない。奴を討伐しに行く。そこで、君達に囮になって欲しいんだ」
「囮だぁ?ただの餌になるだけだろうが」
「報酬は、猪肉と鶏肉と野菜の入った木箱を2箱ずつでどうだい?こっちだって、大切な食糧を渡すんだ。それなりの危険はあって当然だろう?」
提案している筈のアラヤの表情は、食糧を渡すのが嫌なので、リアムも引く程の苦悶の表情である。
「そんなに渡すのが嫌なのかよ…。まぁ、分かった。だが、俺の一存じゃ決められない。ハウンがそれで良いなら、俺は構わない」
「向こうは間違いなく従うと思うよ」
視線が泳いでいる状態のハウンが、ヨロヨロとふらつきながら連れてこられた。
何をされたんだと、リアムは心配して駆け寄る。
傷口をえぐるから、内容は聞かない方が良いと思うよ?トラウマになるからさ。
「彼女達を囮にする案は分かりました。作戦に人手が足りなかったので助かりますね。彼女も喜んで使命を果たすでしょう?」
「は、はい!もちろんです!」
拒否権は無いんだろうなぁ。少し可哀想になるね。
「アラヤ君、明日の作戦の再確認をする前に、気になる事があるのですが…」
「うん?何かあった?」
アヤコはハウンを一瞥して、少し考えて話し出した。
「大罪教団の件ですが、彼女はアラヤ君の捜索及び、大罪教皇から勲章を授与するとの事で、一度教団に顔を出してもらう役目を課せられていたようです」
「やはり、俺の存在がバレたって事か。オモカツタでいろいろと目立ってしまったからなぁ。という事は、あのベルフェルとかいう司教様が君の上司かい?」
「はい。私の他にも2人、違うルートを探していましたが、どちらもナーガラージャに遭遇して消息を絶っています」
アラヤ達が遠くから確認した被害者が、おそらくはその者なのだろう。
「君はベルフェル司教と、定時連絡しているの?」
「いえ、定時ではありませんが、進展があった場合には連絡しています。本日は、村に到着する前にベルフェル司教と、プイジャールに居られるオオイン司教に連絡しています」
ああ、2つの街の司教に既に知られているのか。更に逃げ辛くなったわけだ。
「それで、報告した内容は?」
「ベルフェル司教様にはアラヤ様がガーンブル村に向かった事、オオイン司教様にはインガス領主にナーガラージャの討伐依頼をお願いしました」
最早、ペラペラと内部情報を暴露するあたり、彼女は教団よりも嫁達が怖いとみえる。
「じゃぁ、俺は死んだ事にしてもらえないかな?そうすれば、追われる心配無くなるよね」
「残念ながらそれは無理です。アラヤ様は一度死んだとされていた身。それが生きて見つかった事で、教団内でのアラヤ様の評価は上がっています。今回、嘘の情報を流しても、教団は捜索を止めないでしょう。私も帰還したら、記憶を全て調べられるでしょうし…」
つまりは、もう逃げても隠れても、俺は見つけられるって事?
アラヤがう~んと唸っていると、アヤコがアラヤの手をそっと握る。
「アラヤ君、これは提案なんですけど、いっそのこと、彼女を介して司教様と話をしてみませんか?」
「ええっ⁉︎本気?」
「はい。あえて内心を話して、教団側に条件を付けるんです」
「…なるほど。分かった、やってみよう。ハウン、今からベルフェル司教と会話できる?」
アラヤだけでなく、アヤコやカオリも魔王という状況で、これはかなり危険な行為だと思う。だが、上手くいけば、メリットがある。
「は、はい。可能だとは思います」
「じゃあ、頼む。俺が話をしたいと伝えてくれ」
「分かりました!」
必要とされた事に急に元気を取り戻したハウンは、直ちにベルフェルへとコールを繋ぐ。
『ベルフェル様、ベルフェル司教様』
『ハウンド1か。今、連絡するという事は、村で少年と接触できたのか?』
『はい。今正に、アラヤ様の野営地にて、お話をしている最中でして』
『何、村ではなく野営地⁉︎しかもその場に居合わせているのか⁉︎』
『はい、そうなんです。実は今、アラヤ様がベルフェル様とお話がしたいそうなのです』
『今、このコールでか?』
『はい。話す内容は念話を介してお伝えする形となります』
『よろしい。お繋ぎしなさい』
「アラヤ様、繋がりました。私との念話で、ベルフェル様と会話可能です」
アラヤは頷き、ハウンへ念話を繋ぐ。アヤコ達もまた、アラヤに念話を繋ぎ会話を聞く。
『お久しぶりですね、ベルフェル司教様』
『ああ、久しぶりだね。アラヤ=グラコ君。と言っても、前回は君の名も教えてもらえなかったのだがね?』
『その理由は、既に察しているのでしょう?なら、世間話は止めておきましょう』
『ふむ。では、どういった御用向きかな?』
『貴方方教団が、私を見つけ出して何をさせたいのかが知りたいのです』
アラヤは、変に遠回しにせずにストレートに聞く事にした。その方が、相手も本音を話してくれると期待したのだ。
『我々大罪教団が、貴方にさせたい事?フフフ、それは単純明快ですな。我々教団は魔王をサポートして、ただ成長の観察を続ける事を望みます。よって、魔王の行動に制限は付けません。欲望の赴くままに、己を昇華して下さい』
やりたい事やって己を昇華しろと言われても、そんな事したら本当の意味で魔王と変わらないじゃないか。
『俺としては、放って置いてほしいけど。なるほど、観察ですね。それならハウンを観察及び報告要員とすれば、招集に応える必要もないですね』
『アラヤ様!ありがとうございます!』
ハウンはアラヤの発言に歓喜して、思わず会話に混ざってしまった。コール先でベルフェルの溜め息が聞こえる。
『うむ…ハウンド1だけでは、他の司教や教皇を納得させられませんな。元々、貴方に付く予定だった5人の配下もできれば同行させたいですね』
『それならば、馬車と宿は別で、なるだけ干渉しないなら考えてもいいです。但し、教団の招集も、勇者との戦い要請も従いません。それで構いませんか?』
『…そうですな。元々、教団は暴食王の貴方は死んだと考えていた。今更必要以上の干渉はしないとしましょう。但し、全ての事後報告は必ずハウンド1にさせます。それならば、教皇様にもご納得頂けるでしょうな』
『分かりました。では後日、納得頂けた際には、他の配下さんとも合流致しましょう。では、私達は明日忙しいのでこれで失礼します』
アラヤ達は念話を解除して、コールから退出した。アラヤとの会話が途絶えたと気付いたベルフェルは、最後の言葉が気になりハウンに尋ねる。
『ハウンド1、明日忙しいとはどういう事だ?』
『はい。明日、ナーガラージャを討伐するらしいです』
『何だと⁉︎それは…‼︎』
ハウンはそこでコールを終了した。もちろん、アラヤ達の指示だった。彼女は最早、アラヤ達に忠誠を誓うと決めたらしい。
『これで、大罪教団の鑑定LV5以上の司教クラスは接触して来ない筈だね。何せ、ハウンに事後報告だけさせれば済むのだから』
アラヤは嫁達と念話で上手くいったと話す。教団側が気にしているのはアラヤのみで、色欲魔王と強欲魔王の2人には気付いていない。監視からどうせ逃げられないなら、アラヤの情報だけ与えて、2人の存在を目立たなくすれば良い。
「さてと、それじゃあ明日の作戦を、ハウンを含めてもう一度おさらいしようか?」
「お、俺は⁉︎」
途中から蚊帳の外だったリアムが、いきなり再開した作戦会議に自分が呼ばれずに焦った様だ。
作戦のあらましを2人にも教える。リアムは困惑し、ハウンは信じて従うのみといった表情だ。
「…作戦開始は午後丁度。朝のうちに下準備を済ませる為には、今日はもう寝るべきだね」
緊張して寝れないリアムを残して、アラヤ達は明日に向けて眠りにつくのだった。
「俺は、食糧を求める君の理由も、村の理由も気にはならない。何故なら、それは君達の自業自得だからね」
「まぁな。だが、見せつけて挑発したのも、自業自得だろ?」
「ああ。それには俺も同意見だ。だから、君には提案があってね」
アラヤは彼を拘束していた魔力粘糸を斬り落とす。冷や汗をかきながら、リアムは自由になった手首を摩る。心配しなくても当てやしないよ。
「…提案だと?」
「ああ。俺達はナーガラージャから逃げない。奴を討伐しに行く。そこで、君達に囮になって欲しいんだ」
「囮だぁ?ただの餌になるだけだろうが」
「報酬は、猪肉と鶏肉と野菜の入った木箱を2箱ずつでどうだい?こっちだって、大切な食糧を渡すんだ。それなりの危険はあって当然だろう?」
提案している筈のアラヤの表情は、食糧を渡すのが嫌なので、リアムも引く程の苦悶の表情である。
「そんなに渡すのが嫌なのかよ…。まぁ、分かった。だが、俺の一存じゃ決められない。ハウンがそれで良いなら、俺は構わない」
「向こうは間違いなく従うと思うよ」
視線が泳いでいる状態のハウンが、ヨロヨロとふらつきながら連れてこられた。
何をされたんだと、リアムは心配して駆け寄る。
傷口をえぐるから、内容は聞かない方が良いと思うよ?トラウマになるからさ。
「彼女達を囮にする案は分かりました。作戦に人手が足りなかったので助かりますね。彼女も喜んで使命を果たすでしょう?」
「は、はい!もちろんです!」
拒否権は無いんだろうなぁ。少し可哀想になるね。
「アラヤ君、明日の作戦の再確認をする前に、気になる事があるのですが…」
「うん?何かあった?」
アヤコはハウンを一瞥して、少し考えて話し出した。
「大罪教団の件ですが、彼女はアラヤ君の捜索及び、大罪教皇から勲章を授与するとの事で、一度教団に顔を出してもらう役目を課せられていたようです」
「やはり、俺の存在がバレたって事か。オモカツタでいろいろと目立ってしまったからなぁ。という事は、あのベルフェルとかいう司教様が君の上司かい?」
「はい。私の他にも2人、違うルートを探していましたが、どちらもナーガラージャに遭遇して消息を絶っています」
アラヤ達が遠くから確認した被害者が、おそらくはその者なのだろう。
「君はベルフェル司教と、定時連絡しているの?」
「いえ、定時ではありませんが、進展があった場合には連絡しています。本日は、村に到着する前にベルフェル司教と、プイジャールに居られるオオイン司教に連絡しています」
ああ、2つの街の司教に既に知られているのか。更に逃げ辛くなったわけだ。
「それで、報告した内容は?」
「ベルフェル司教様にはアラヤ様がガーンブル村に向かった事、オオイン司教様にはインガス領主にナーガラージャの討伐依頼をお願いしました」
最早、ペラペラと内部情報を暴露するあたり、彼女は教団よりも嫁達が怖いとみえる。
「じゃぁ、俺は死んだ事にしてもらえないかな?そうすれば、追われる心配無くなるよね」
「残念ながらそれは無理です。アラヤ様は一度死んだとされていた身。それが生きて見つかった事で、教団内でのアラヤ様の評価は上がっています。今回、嘘の情報を流しても、教団は捜索を止めないでしょう。私も帰還したら、記憶を全て調べられるでしょうし…」
つまりは、もう逃げても隠れても、俺は見つけられるって事?
アラヤがう~んと唸っていると、アヤコがアラヤの手をそっと握る。
「アラヤ君、これは提案なんですけど、いっそのこと、彼女を介して司教様と話をしてみませんか?」
「ええっ⁉︎本気?」
「はい。あえて内心を話して、教団側に条件を付けるんです」
「…なるほど。分かった、やってみよう。ハウン、今からベルフェル司教と会話できる?」
アラヤだけでなく、アヤコやカオリも魔王という状況で、これはかなり危険な行為だと思う。だが、上手くいけば、メリットがある。
「は、はい。可能だとは思います」
「じゃあ、頼む。俺が話をしたいと伝えてくれ」
「分かりました!」
必要とされた事に急に元気を取り戻したハウンは、直ちにベルフェルへとコールを繋ぐ。
『ベルフェル様、ベルフェル司教様』
『ハウンド1か。今、連絡するという事は、村で少年と接触できたのか?』
『はい。今正に、アラヤ様の野営地にて、お話をしている最中でして』
『何、村ではなく野営地⁉︎しかもその場に居合わせているのか⁉︎』
『はい、そうなんです。実は今、アラヤ様がベルフェル様とお話がしたいそうなのです』
『今、このコールでか?』
『はい。話す内容は念話を介してお伝えする形となります』
『よろしい。お繋ぎしなさい』
「アラヤ様、繋がりました。私との念話で、ベルフェル様と会話可能です」
アラヤは頷き、ハウンへ念話を繋ぐ。アヤコ達もまた、アラヤに念話を繋ぎ会話を聞く。
『お久しぶりですね、ベルフェル司教様』
『ああ、久しぶりだね。アラヤ=グラコ君。と言っても、前回は君の名も教えてもらえなかったのだがね?』
『その理由は、既に察しているのでしょう?なら、世間話は止めておきましょう』
『ふむ。では、どういった御用向きかな?』
『貴方方教団が、私を見つけ出して何をさせたいのかが知りたいのです』
アラヤは、変に遠回しにせずにストレートに聞く事にした。その方が、相手も本音を話してくれると期待したのだ。
『我々大罪教団が、貴方にさせたい事?フフフ、それは単純明快ですな。我々教団は魔王をサポートして、ただ成長の観察を続ける事を望みます。よって、魔王の行動に制限は付けません。欲望の赴くままに、己を昇華して下さい』
やりたい事やって己を昇華しろと言われても、そんな事したら本当の意味で魔王と変わらないじゃないか。
『俺としては、放って置いてほしいけど。なるほど、観察ですね。それならハウンを観察及び報告要員とすれば、招集に応える必要もないですね』
『アラヤ様!ありがとうございます!』
ハウンはアラヤの発言に歓喜して、思わず会話に混ざってしまった。コール先でベルフェルの溜め息が聞こえる。
『うむ…ハウンド1だけでは、他の司教や教皇を納得させられませんな。元々、貴方に付く予定だった5人の配下もできれば同行させたいですね』
『それならば、馬車と宿は別で、なるだけ干渉しないなら考えてもいいです。但し、教団の招集も、勇者との戦い要請も従いません。それで構いませんか?』
『…そうですな。元々、教団は暴食王の貴方は死んだと考えていた。今更必要以上の干渉はしないとしましょう。但し、全ての事後報告は必ずハウンド1にさせます。それならば、教皇様にもご納得頂けるでしょうな』
『分かりました。では後日、納得頂けた際には、他の配下さんとも合流致しましょう。では、私達は明日忙しいのでこれで失礼します』
アラヤ達は念話を解除して、コールから退出した。アラヤとの会話が途絶えたと気付いたベルフェルは、最後の言葉が気になりハウンに尋ねる。
『ハウンド1、明日忙しいとはどういう事だ?』
『はい。明日、ナーガラージャを討伐するらしいです』
『何だと⁉︎それは…‼︎』
ハウンはそこでコールを終了した。もちろん、アラヤ達の指示だった。彼女は最早、アラヤ達に忠誠を誓うと決めたらしい。
『これで、大罪教団の鑑定LV5以上の司教クラスは接触して来ない筈だね。何せ、ハウンに事後報告だけさせれば済むのだから』
アラヤは嫁達と念話で上手くいったと話す。教団側が気にしているのはアラヤのみで、色欲魔王と強欲魔王の2人には気付いていない。監視からどうせ逃げられないなら、アラヤの情報だけ与えて、2人の存在を目立たなくすれば良い。
「さてと、それじゃあ明日の作戦を、ハウンを含めてもう一度おさらいしようか?」
「お、俺は⁉︎」
途中から蚊帳の外だったリアムが、いきなり再開した作戦会議に自分が呼ばれずに焦った様だ。
作戦のあらましを2人にも教える。リアムは困惑し、ハウンは信じて従うのみといった表情だ。
「…作戦開始は午後丁度。朝のうちに下準備を済ませる為には、今日はもう寝るべきだね」
緊張して寝れないリアムを残して、アラヤ達は明日に向けて眠りにつくのだった。
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