49 / 418
第4章 魔王と呼ばれてるなんて知らなかったよ⁈
045話 バルグ商会
しおりを挟む
「お風呂?あるにはあるよ。公衆浴場が少し行った先にね。だけど、確か混浴だったと思うよ?」
三人はがっくりと項垂れた。汗をかいていたので、寝る前にサッパリとしたかったのだけれど。
「仕方ない。野営時と同様で、湯浴みで我慢しようか」
「おっ、私もお願いしようかな」
三つの大きな木のタライを亜空間から取り出して、先ずはそこにウォータで水を溜める。その後に火属性魔法のヒートアップでお湯へと変えていく。これで半身浴が可能な携帯お風呂の出来上がりだ。
「それじゃ、ぬるくなったら呼んで下さいね」
三人を部屋に残して、アラヤは隣の部屋に移動する。タライをもう一つ取り出して、自分も同様にお湯を沸かした。服を脱ぎ、体を布で洗った後、ゆっくりと湯に浸かる。全身浸かりたいけど、半身浴でも体はだいぶ温まるんだよね。
ゆっくりとしていると、隣の話し声が聞こえてくる。この壁、遮音性が低くないか?
「メリダさん、着痩せしてるんですね」
「うう、私が一番小さいのか…」
「仕事中は邪魔になるからね。サラシで締めているのさ。気にしなくても、二人共まだまだ大きくなるでしょ」
「本当ですか?私、中学から成長してないんだけど…」
「ちうがく?まぁ、動く人間には邪魔になるから、サナエには必要無くない?」
「それとこれは別ですよ。やっぱり魅力として適度に欲しいです」
「それならマッサージしてあげるわよ。揉めば少しは大きくなるらしいわよ?」
「きゃっ、ちょっと⁈」
ダメだ。聞いてる内容に耳を塞いでしまう。興奮する前にさっさと上がるとしよう。壁にジャミングを掛けて遮音にしてみた。話し声は聞こえなくなり静かになった。うん、これは使えるね。三人が扉をノックするまで、全然気付かなかったよ。
「それじゃ、今日はもう寝ましょうか」
ジト目で見る二人と別れて、アラヤはメリダさんと部屋に戻る。心配しなくても何も無いから。
誤解の無いように、ベッドは反対側まで離して置く。
「アラヤも大変だね」
「ハハハ…。まぁ、まだ心配されるだけマシなんですかね」
「私には分からないね。それじゃ、おやすみ~」
先に横になるメリダさん。この人も、俺を信用し過ぎじゃないか?まぁ、夜這いを掛けるような度胸は有りませんけどね。
自分もベッドに横になり目を閉じる。気配感知で二人が壁に張り付いているのが分かる。ジャミングの効果がまだ残っているので、何も聞こえないだろう。だから、焦ったアヤコさんが感覚共有で探りを入れてるのも分かる。もっとメリダさんを信用してあげて欲しいね。
『それじゃあ二人共、おやすみ』
『!お、おやすみなさい、アラヤ君…』
念話でおやすみを言って、さっさと寝ることにした。
翌朝、寝不足な二人におはようと挨拶をして、洗顔用の水桶を渡す。
「おはようございます…」
「全く、もっとシャキッとしなよ?今日は四人で出かけるからね」
「メリダさん、何処に出かけるんですか?」
「バルグ商会にいるガルム氏に挨拶に行くんだよ」
式の前に挨拶に行くとしたら、何か他の要件があるのだろう。
「分かりました。じゃあ準備しないとですね」
外出用の普段着でも、割と体裁の良い服を選んで着替える。彼女達も頭をスッキリさせて、今は身嗜みに集中している。
それにしても、バルグ商会とはどれくらいの規模の商会なのだろうか。ガルムさんは商工会では副会長の立場だったよね。という事は、まだその上の商会もあるのだろうけど。
「さぁ、行くわよ」
メリダさんに連れられて、バルグ商会の本部へと向かう。
繁華街より先に進んで行くと、物流倉庫らしき大きな建物が並んでいて、それぞれに商会名が書いてある。
荷馬車の出入りも頻繁に行われていて、その数で商会の大きさが伺える。
「あったわ。ここよ」
そこには一際大きな建物があり、バルグ商会の社名がデカデカと出ている。普通ならその玄関の扉を開けるのにも躊躇いそうだけど、メリダさんは自分の家の扉を開けるかのように、扉を開けてスタスタと入って行く。
「ちょっと、メリダさん⁈」
三人は慌てて後について行くと、受付らしき人間の女性がニッコリと笑顔でこちらを伺っている。
メリダさんはその受付の前に行き、同じように笑顔で返す。
「こんにちは」
「これは、メリダ=ピロウズ様。本日はどういった御用件でしょうか?」
「ガルム社長は御出勤かしら?」
「社長は只今、御来客様と商談中でございます。お待ちになりますか?」
「ええ、待たせてもらうわ」
そう言うと、勝手を知ってるのかスタスタと待合室へと移動する。
「メリダさん、ここには来た事あるんですか?」
「ええ、ヤブネカ村の村長になる前にね」
「村長になる前ですか?」
「そうよ。村長になる前、私はこのデピッケルを拠点として陶芸家の仕事をしていたからね。その頃から、この本社に出入りをしていたのよ」
今更だけど、メリダさんの陶芸品って、かなりの高値で売れるらしい。鑑定してないけど、実は【業物】だったりするのかもしれないな。
しばらくソファに腰掛けて待っていると、扉を軽くノックする音が聞こえ、受付の女性と共にガルムさんが現れた。
「やぁ、待たせたね。メリダ君にアラヤ君。髪を染めたのかね?それと…おや?アラヤ君の夫人様方かな?」
「はい。つい先日に結婚したばかりでして…」
「初めまして、サナエと申します」
「初めまして、アヤコと申します」
「そうですか、それは是非ともお祝いをしてあげたいですね。お二人共に、息子の成人式には参加して頂けるのでしょう?その際に何かご用意させてもらいましょう」
鑑定で、苗字が同じクラトになっている事に気付いたのだろう。しかも、アラヤの偽のステータスについても、貴族だったのかねとも聞かない。ガルムさんは、俺達の事をどういう存在として見ているのだろう?
「お気遣いいただきありがとうございます」
「さて、メリダ君。本日は式前に何か御用があったのかな?」
「ええ、実はうちの領主様の件でして…」
「ああ、ポスカーナ領領主、マジドナ=イヤネン男爵ですか。今回の式にも参加頂ける筈ですが、どうかされましたか?」
メリダはジッと受付の女性を見る。ガルムは頷き、彼女に退室するように合図した。彼女は深く礼をして待合室から出て行く。
「手間をかけてすまない」
「いや、いいんだ。それで?マジドナ氏がどうしたのかね?」
彼女が退室すると、ガルムさんとメリダさんは砕けた口調になった。それだけ付き合いが長いのだろう。
「最近、ヤブネカ村とフユラ村で事件があったのは知ってる?」
「そういえば、王都から冒険者の方々が、フユラ村へと派遣されたという話は耳にしたよ。でも詳細は知らないんだ。何があったのかね?」
メリダさんは、ゴブリンキングの事件をガルムさんに伝える。
「そんな事があったんですか…。その事をマジドナ氏は?」
「フユラ村の住人ですら、領主様の街にもあるギルド支部に行かず、王都まで走ったのだから。当人は知りもしないでしょうね」
ヤブネカ村やフユラ村は、過去の凶作の際に見捨てるような対応をした領主を、全く信用していないのだ。
「その際に、彼がキング討伐を一人でしちゃてね…」
えっ?何、そのやらかしました的な感じ。悪いことはしていないよ?
「何と⁉︎それは凄いな。だとしたら、ギルドにどういった結果報告が成されたか、確認せねばならないな。結果次第では、彼には身を隠してもらわねばならない」
「あ、あの、どういう事ですか?」
「領主様は件の事件には関心が無いだろうけど、彼の存在に気付いたら厄介な事になる。成人式の際には、ガルムさんの友人として扱ってもらえない?」
「ああ、もちろんだとも」
アラヤを置いてけぼりの状態で話がどんどんと進んでいく。アヤコとサナエも、アラヤの対応を話し合う二人の会話を黙って聞いてる。二人共、理解しているのかな?
三人はがっくりと項垂れた。汗をかいていたので、寝る前にサッパリとしたかったのだけれど。
「仕方ない。野営時と同様で、湯浴みで我慢しようか」
「おっ、私もお願いしようかな」
三つの大きな木のタライを亜空間から取り出して、先ずはそこにウォータで水を溜める。その後に火属性魔法のヒートアップでお湯へと変えていく。これで半身浴が可能な携帯お風呂の出来上がりだ。
「それじゃ、ぬるくなったら呼んで下さいね」
三人を部屋に残して、アラヤは隣の部屋に移動する。タライをもう一つ取り出して、自分も同様にお湯を沸かした。服を脱ぎ、体を布で洗った後、ゆっくりと湯に浸かる。全身浸かりたいけど、半身浴でも体はだいぶ温まるんだよね。
ゆっくりとしていると、隣の話し声が聞こえてくる。この壁、遮音性が低くないか?
「メリダさん、着痩せしてるんですね」
「うう、私が一番小さいのか…」
「仕事中は邪魔になるからね。サラシで締めているのさ。気にしなくても、二人共まだまだ大きくなるでしょ」
「本当ですか?私、中学から成長してないんだけど…」
「ちうがく?まぁ、動く人間には邪魔になるから、サナエには必要無くない?」
「それとこれは別ですよ。やっぱり魅力として適度に欲しいです」
「それならマッサージしてあげるわよ。揉めば少しは大きくなるらしいわよ?」
「きゃっ、ちょっと⁈」
ダメだ。聞いてる内容に耳を塞いでしまう。興奮する前にさっさと上がるとしよう。壁にジャミングを掛けて遮音にしてみた。話し声は聞こえなくなり静かになった。うん、これは使えるね。三人が扉をノックするまで、全然気付かなかったよ。
「それじゃ、今日はもう寝ましょうか」
ジト目で見る二人と別れて、アラヤはメリダさんと部屋に戻る。心配しなくても何も無いから。
誤解の無いように、ベッドは反対側まで離して置く。
「アラヤも大変だね」
「ハハハ…。まぁ、まだ心配されるだけマシなんですかね」
「私には分からないね。それじゃ、おやすみ~」
先に横になるメリダさん。この人も、俺を信用し過ぎじゃないか?まぁ、夜這いを掛けるような度胸は有りませんけどね。
自分もベッドに横になり目を閉じる。気配感知で二人が壁に張り付いているのが分かる。ジャミングの効果がまだ残っているので、何も聞こえないだろう。だから、焦ったアヤコさんが感覚共有で探りを入れてるのも分かる。もっとメリダさんを信用してあげて欲しいね。
『それじゃあ二人共、おやすみ』
『!お、おやすみなさい、アラヤ君…』
念話でおやすみを言って、さっさと寝ることにした。
翌朝、寝不足な二人におはようと挨拶をして、洗顔用の水桶を渡す。
「おはようございます…」
「全く、もっとシャキッとしなよ?今日は四人で出かけるからね」
「メリダさん、何処に出かけるんですか?」
「バルグ商会にいるガルム氏に挨拶に行くんだよ」
式の前に挨拶に行くとしたら、何か他の要件があるのだろう。
「分かりました。じゃあ準備しないとですね」
外出用の普段着でも、割と体裁の良い服を選んで着替える。彼女達も頭をスッキリさせて、今は身嗜みに集中している。
それにしても、バルグ商会とはどれくらいの規模の商会なのだろうか。ガルムさんは商工会では副会長の立場だったよね。という事は、まだその上の商会もあるのだろうけど。
「さぁ、行くわよ」
メリダさんに連れられて、バルグ商会の本部へと向かう。
繁華街より先に進んで行くと、物流倉庫らしき大きな建物が並んでいて、それぞれに商会名が書いてある。
荷馬車の出入りも頻繁に行われていて、その数で商会の大きさが伺える。
「あったわ。ここよ」
そこには一際大きな建物があり、バルグ商会の社名がデカデカと出ている。普通ならその玄関の扉を開けるのにも躊躇いそうだけど、メリダさんは自分の家の扉を開けるかのように、扉を開けてスタスタと入って行く。
「ちょっと、メリダさん⁈」
三人は慌てて後について行くと、受付らしき人間の女性がニッコリと笑顔でこちらを伺っている。
メリダさんはその受付の前に行き、同じように笑顔で返す。
「こんにちは」
「これは、メリダ=ピロウズ様。本日はどういった御用件でしょうか?」
「ガルム社長は御出勤かしら?」
「社長は只今、御来客様と商談中でございます。お待ちになりますか?」
「ええ、待たせてもらうわ」
そう言うと、勝手を知ってるのかスタスタと待合室へと移動する。
「メリダさん、ここには来た事あるんですか?」
「ええ、ヤブネカ村の村長になる前にね」
「村長になる前ですか?」
「そうよ。村長になる前、私はこのデピッケルを拠点として陶芸家の仕事をしていたからね。その頃から、この本社に出入りをしていたのよ」
今更だけど、メリダさんの陶芸品って、かなりの高値で売れるらしい。鑑定してないけど、実は【業物】だったりするのかもしれないな。
しばらくソファに腰掛けて待っていると、扉を軽くノックする音が聞こえ、受付の女性と共にガルムさんが現れた。
「やぁ、待たせたね。メリダ君にアラヤ君。髪を染めたのかね?それと…おや?アラヤ君の夫人様方かな?」
「はい。つい先日に結婚したばかりでして…」
「初めまして、サナエと申します」
「初めまして、アヤコと申します」
「そうですか、それは是非ともお祝いをしてあげたいですね。お二人共に、息子の成人式には参加して頂けるのでしょう?その際に何かご用意させてもらいましょう」
鑑定で、苗字が同じクラトになっている事に気付いたのだろう。しかも、アラヤの偽のステータスについても、貴族だったのかねとも聞かない。ガルムさんは、俺達の事をどういう存在として見ているのだろう?
「お気遣いいただきありがとうございます」
「さて、メリダ君。本日は式前に何か御用があったのかな?」
「ええ、実はうちの領主様の件でして…」
「ああ、ポスカーナ領領主、マジドナ=イヤネン男爵ですか。今回の式にも参加頂ける筈ですが、どうかされましたか?」
メリダはジッと受付の女性を見る。ガルムは頷き、彼女に退室するように合図した。彼女は深く礼をして待合室から出て行く。
「手間をかけてすまない」
「いや、いいんだ。それで?マジドナ氏がどうしたのかね?」
彼女が退室すると、ガルムさんとメリダさんは砕けた口調になった。それだけ付き合いが長いのだろう。
「最近、ヤブネカ村とフユラ村で事件があったのは知ってる?」
「そういえば、王都から冒険者の方々が、フユラ村へと派遣されたという話は耳にしたよ。でも詳細は知らないんだ。何があったのかね?」
メリダさんは、ゴブリンキングの事件をガルムさんに伝える。
「そんな事があったんですか…。その事をマジドナ氏は?」
「フユラ村の住人ですら、領主様の街にもあるギルド支部に行かず、王都まで走ったのだから。当人は知りもしないでしょうね」
ヤブネカ村やフユラ村は、過去の凶作の際に見捨てるような対応をした領主を、全く信用していないのだ。
「その際に、彼がキング討伐を一人でしちゃてね…」
えっ?何、そのやらかしました的な感じ。悪いことはしていないよ?
「何と⁉︎それは凄いな。だとしたら、ギルドにどういった結果報告が成されたか、確認せねばならないな。結果次第では、彼には身を隠してもらわねばならない」
「あ、あの、どういう事ですか?」
「領主様は件の事件には関心が無いだろうけど、彼の存在に気付いたら厄介な事になる。成人式の際には、ガルムさんの友人として扱ってもらえない?」
「ああ、もちろんだとも」
アラヤを置いてけぼりの状態で話がどんどんと進んでいく。アヤコとサナエも、アラヤの対応を話し合う二人の会話を黙って聞いてる。二人共、理解しているのかな?
6
お気に入りに追加
2,709
あなたにおすすめの小説
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる