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第14章200話 クララの繁殖期

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 家族会議で妊活が決定してから、カオリ以外は積極性が更に増した(カオリは以前から積極的)。
 嫁達の中で競争があるのかは分からない。だが、子が欲しいという気持ちは強かったらしい。今までは俺に遠慮していたのかも。
 別にアラヤは子供が嫌いなわけじゃ無い。前世界の常識で考えたら、早過ぎる出産は母体の危険性が高い。医療技術が無いこの世界では、どうしても心配だったからだ。

「ハァ、ハァ、ハァ…。今日はこれくらいで、そろそろ寝よう?」

「ん…。あと1回、欲しいかな…。ダメ?」

「…分かった。後1回で終わりだよ?」

 既に今日は4回、中への種付けをしているのだが、彼女達は張り合っているのか回数にもこだわる様になった。
 絶倫になったとはいえ、流石に疲れは溜まる。ましてや、週に1日の休みも消えて、毎日になっている。
 決して嫌では無いよ?愛はもちろんあるし、前世界に比べて娯楽が少ないから、ある意味では夫婦間の娯楽とも言えなくも無い。
 ただ、アラヤとしてはやはり、性欲よりも食欲の快楽が強い。故に、食欲が満たされると、性欲は落ち着いてしまうところがあった。

「ふぅ…」

 深夜、1人で大食堂へ来たアラヤは、簡単に食べれる物がないかを物色していると、背後にクララが突然現れた。

「わっ⁉︎クララ、起きてたの?」

「はい。ご主人様が起きている時は、私も起きているのは当然の事ですから」

 人狼ヒューウル姿のクララは、露出の多い下着のみの姿でアラヤに寄って来る。

「ハハハ…気配は消してたんだけどなぁ」

「魔力制御と隠密で姿を消しても、ご主人様の匂いは、私には誤魔化せませんから」

 密着しそうな距離感で、アラヤの胸元の匂いを嗅ぐクララ。見える胸元の谷間に、アラヤは思わず唾を飲む。

「ご主人様、食事なら準備しましょうか?」

 上目遣いで見られるアラヤは、いつのまにか壁際に追い詰められている事に気付いた。

「でも、食欲よりも先に、お願い…したいです…」

 クララは、頬が高揚で薄っすらと赤みがかっていて、とても艶美である。

「う…ん…」

 服をまくり上げられ、胸元を舌でなぞられる。ゾワゾワとする感覚が、冷静でいようとする気持ちを揺らぎさせる。

「クゥゥン…」

 切ない表情を見せられて、アラヤも堪らず抱き寄せる。こうなると止まらないよね。
 濃厚なキスで舌をを絡めながら、薄い下着の上から豊満な乳房を優しく撫でていく。

「あ、…ふぅん、んっ…」

 下着の肩紐をずらして胸を露わにすると、その谷間に顔を埋めてみる。柔らかくも弾力ある感触に、パフッパフッと挟まる感覚はとても心地良い。
 先端を優しく摘むと、グイッと上下左右へと引っ張る。

「んんっ、ふっ」

 胸を散々堪能していると、クララがアラヤの耳を甘噛みしてくる。

「ん…⁉︎」

 さりげなくパラライズドバイトの技能を使用された様で、軽い痺れが一瞬だけ体を走る。麻痺耐性が無い者ならば動けなくなるところだ。

「ご主人様…。竜人ドラッヘン姿をお願いしても宜しいでしょうか?」

「もちろんだよ」

 アラヤが竜鱗を纏い竜人姿になると、クララも狼人ライカンスロープ姿へと変身する。
 銀色の体毛が伸び、顔の輪郭もやや獣みたく変わったが、これはこれで違う妖艶さがある。この魅力が分かるのも、彼女を愛しているからである。

「ああっ…素敵…」

 硬い竜鱗とモフモフの銀毛を撫でながら、お互いに体を舐め合い秘部へと体制を変えていく。
 お互いの秘部を愛撫しながらリビドーを高めていく。
 狼人顔が、アラヤの半身を咥えるには向かない一方で、長さを増した舌使いのテクニックは通常では味わえないものである。

「そろそろ…良いかな?」

「はい…来てください」

 狼人姿のクララは、荒々しいプレイを好む傾向がある。
 両脚を思い切り開脚させると、侵入はゆっくりではなく一気に突いた。

「あああっ!」

 早めで強いストロークを、両胸を力強く揉みしだきながら行う。
 多少、乳房に爪が食い込み血が滲むが、彼女の感度は更に上がるのだ。
 彼女は獣染みた体位を好み、立位や背面座位、特にバックからの激しいピストンで昂り易く、限界が近くなると尻尾がプルプルと震えながら直立する。

「ご、ご主人様ぁぁっ、私、私っ、もうっ、限界ですぅっ!」

「ああ、俺もそろそろだ。中に出すよ!」

「んんんっ、あああっ‼︎」

 膣内の締め付けが一気に増し、アラヤの欲望は一滴残らず絞り取られる。
 ビクビクと軽い痙攣が続きながらも、軽い吸い付きはまだ続いている。

「こ、これで、狼人での子作りは3回目です」

 ここで言う彼女の言う回数は、姿別による中出し回数である。
 彼女の母クレアの話によると、亜人は受精時の姿が子に影響されるのだと言う。
 それが真実ならつまり、狼人姿で受精した場合は、狼人の子が産まれる可能性が高いのだ。

「人狼が8、狼人が3、銀狼が1回です…。ご主人様はやはり、人狼がお好きなのですね?」

「雰囲気作りはね…?」

 確かに、銀狼姿はまだ慣れないんだよね。性欲感情よりも、可愛いし、モフモフに癒される感が強過ぎるんだ。
 彼女は、全ての姿の子が欲しいらしいので、これは課題でもあるんだよね。

「ご主人様…。もうすぐ母が居る農園ですが、くれぐれもご注意をお願いします。母も今は繁殖期ですので」

「ハハハ、大丈夫だよ。彼女も流石に娘の夫を狙うなんてしないさ」

「……(アヤコ様達にはお伝えすべきですね)」

 後日、一連の事件を終えた後、浮遊邸に来たクレアに夜這いで狙われる事も、それを嫁達により守られる事になる事も、この時のアラヤは知らないのだった。
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