【R18】スキ美味⁉︎ 〜美味しくいただきました〜

テルボン

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第8章110話 掃討戦前の下準備

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 オモカツタの街の宿屋街は、前日の魔物騒動で閑散としていた。
 今も、鳥の魔物が何処かに潜んでいるという噂もあり、人々は外出を控えていた。
 アラヤ達が入った宿屋も、ロビーには誰も見当たらない。

「すみません、誰か居ませんかー?」

 すると、鍋を頭に被った状態の受付のおばさんが、カウンターけらひょっこりと顔を上げ、アラヤ達を見て素早く鍋を脱ぎ置いた。

「い、いらっしゃい。お泊まりですか?」

「ええ。大部屋があればそこを。無ければ、2部屋借りたいです」

「ベッド無しの部屋でしたら、大部屋が空いてますが、どうされますか?」

「ええ、そこで構いません。寝具は手持ちが有りますので」

 アラヤ達は料金を支払うと、ぞろぞろと大部屋へと移動して亜空間収納からベッドを取り出して置いた。

「これで準備良し…って、技能スキルコピーの為とはいえ、雰囲気も何もあったもんじゃないね…」

「それは私のセリフよ。仮死状態デスタイムから起きて直ぐに、体を求められるって…ま、まぁ、夫婦としては、有りっちゃ、有りかもだけど…」

 周りを見渡すと、当然アヤコ達もいるわけで。和かな笑顔で、床にクッションを置きこちらを観察している。

「ちょっと、視姦されるのはまだ抵抗が強いんだけど…」

 そう言いながらも、カオリは顔を染めながら服のボタンを外し始める。意外とノリノリなんじゃないか?

「ほら、アラヤも早く脱ぎなさいよ。カオリさん1人脱いだって始まらないでしょ?」

 やはり見せつけられるのは好きで無いらしく、サナエは少し機嫌が悪いようだ。

「何言ってるのさ?皆んなも脱ぐんだよ?カオリさんには、皆んなの技能をコピーするつもりなんだから」

 見物していたサナエを引き寄せて、服をたくし上げる。

「ちょ、ちょっと!あんっ、変なとこ触ってるわよ。もう、自分で脱ぐわ」

 後に続く様にして、アヤコとクララも脱ぎ始める。アラヤは、ベッドで待つカオリの元に行きキスをする。

「カオリさんは、感覚共有したらダメだからね?夜には戦いになるんだから」

「わ、分かってるわよ」

 前回の失敗を念押しする。快楽に負けて戦闘に間に合わないなんて事は、絶対に避けなければならない。
 戦闘が短時間で済む予定なら、キスだけで間に合うのだろうけど、長期戦もあり得るなら本番までして1日のコピー効果を持たせるのが無難だ。

「今回はにするからね?」

「分かってるってば」

 アラヤはバッと、カオリにベッドに押し倒された。直ぐに、他の嫁達もアラヤを取り押さえに掛かる。こういう時の嫁達は、連帯感が高いらしく場所の取り合いにはならない。
 アラヤはあっという間に服を剥がされて、体の上に保護粘膜のローションを掛けられる。冷たい感覚が一瞬で体を強張らせるが、その後に触れる彼女達の柔肌や指が、アラヤの快感を急速に上げる。

「んんっ、俺だけ責められるのはおかしくない?今回はカオリさんがメインだよ?」

 何とか体を起こしたアラヤは、カオリの背後を取ると、軽い愛撫をしただけでイキる息子を当てがった。
 いつもの事ながら、1番感度があるカオリの秘部は愛蜜で満たされている。なので侵入は容易であり、最奥まで突くものなら彼女は簡単に絶頂を迎えてしまう。
 サドっ気のあるアヤコは、カオリの耳の中を舌で責め、サナエは妬みを込めた様に胸を揉んでいる。
 クララは銀狼に変身すると、アラヤとカオリの結合部を舐め上げた。

「うっ、今回はそろそろ良いかな?」

 夜の事を考えると、初回で止めておかないといけない。
 感覚を共有しているアヤコ達を見ると、多少の物足りなさを感じている様だが、今回は仕方無いと理解している。
 カオリに至っては、4度目の絶頂を迎えそうななっている様なのでそのタイミングに合わせるとしよう。

「それじゃあ、もうイクよ…!」

 ピストンの速度を上げて、絶頂を迎え様としたその時。

ガチャッ…。

「お客様、夕飯もあるん…です…けど…」

 受付のおばさんと目が合うアラヤ達…。
 何とか抜き出す事は間に合ったアラヤの息子が、カオリの背中をビクンビクンと汚している。
 まるで時が止まった様に固まっていたおばさんは、クルリとそのまま身を翻してパタンと扉を閉めた。
 しまった、鍵を掛けて無かった。もしかして、   ジャミングもしてなかったかも?

「見られちゃったね?」

「ううっ、恥ずかしいわ」

「ノックしないのが悪いのです。ここは一つクレームを…」

「いや、それも恥ずかしいから止めて?」

 なんだかおかしな雰囲気で終わった営みだが、目的であるカオリのコピーは達成できた。
 用意してある夕飯を取りに向かった時、おばさんとは目が合わない様にしたよ。
 ただ、おばさんの方は気まずい雰囲気を出す事無く、妙にアラヤ達を見る視線が興味に変わっている気がしたけど、まさかね?

 予定の時間になるまで武器の手入れや、クララの毛繕いをしていたら、魔導感知におばさんの反応があった。
 隣の部屋の壁にピッタリとくっ付き、聞き耳を立てているみたいだ。
 どうやら、彼女には刺激が強かったみたいだね。
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