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11.家を作って風呂に入りたいらしい

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俺は人間じゃ無かったのか……

取り敢えず、依頼しにいくか

「なんかごめんね?
色々言われるから、面倒になっちゃって」

「ええんか!一応神様やろ!
そんなてけとーでええんか!
アカンで!簡単に不老不死なんかしたら、しょーもない人間で世の中溢れ返るやんけ!」

「いや、君って態度でかい割に小心者だし、1人ぐらいなら大丈夫かなって?」

「失礼やな!せやけど!当たってるけども!」

「まぁまぁ、楽しい事を心ゆくまで、沢山出来ると思うよ?
どうしても無理になったら何とか出来るように調べとくから!」

やいやい言うても現時点では、なんともならんやろな
孤独に苛まれそうやけど、まだ先の話か………

「ま、ええか!何とかなるやろ!」

現実逃避大事。

「そーそー。それより、そろそろ戻らないと
周囲が心配しているみたいだ。」

どういう事や?と思っていると、

「ここに来てから、かれこれ1時間ぐらい経っているよ?」

「先言うて!変な奴やん!そんな信心深ないで、俺は!」

「神様目の前にして言うかい?普通。
まぁ、教会に来てくれれば僕には会えるから」

苦笑いしながらも、楽しい人生をとバイバイして、消えていった。


目を開けると、教会の像の前に戻って来ていた。

ハッとして周りを見ると、なんて信心深い人なんだと言わんばかりに関心した目で見られていた。

ちゃいます、ちゃいます
元々、無宗教の不信論者なんです。

ちいちゃくなって、教会を後にする。

これやと、なんや次行きにくいなぁ

ともあれ、えらく時間くうてもうたので、早めに行かなアカンな。
暗くなってまう。

門まで行き、門番に閉門の時間を確認し、草原へと出発。
依頼のために薬草探しを開始した。

「最悪や。薬草の種類分からんやん。どないしょ」

スマホで何とかならんかな?

てか、薬草の名前何やったっけ?

ヨモギ草 30束

なるほど

持ってるなこれ

でも、足らへんかったらアカンから多めに持っとった方がええよな

インベントリからヨモギ草を取り出し、同じものを探す。
似たものを採取して、インベントリにしまい、同じ薬草かを確かめているとスマホの通知がでた。
何かと確認するとカメラアプリで撮ると鑑定出来ると書いてあった。

まじか!

てか、通知くれるんか!
親切設定や!

早速、試してみる。

確かに、カメラで撮ると鑑定してくれた。
飛んでいた鳥を撮影すると鳥の種類や説明が書かれていた。

とても便利。
さすが高性能スマホや。

もう、スマホが無いと生きていかれへんな!

不老不死やけど………

スマホを使い、鑑定しつつヨモギ草を採取し、あらかた終わったところでお昼を過ぎたので、街に帰る事にした。

これだけあれば大丈夫やろ。

家も作らなアカンしな。

今日は、バイクを作った創造アプリを使い家を作ろうと思っていた。

風呂にもそろそろ入りたいし、我慢でけへんぐらい気持ち悪い感じがする。

今まで、毎日入ってたのに2日間入ってない。

現時点での、最優先事項や

街まで帰り、ギルドまでまっすぐ向かう。

ギルドの受付に採取したヨモギ草とギルドカードを提出し、初の依頼は達成出来た!
報酬とギルドカードを貰い、ルンルンでギルドを出る。

噴水のある公園まで行き、ベンチに座りスマホを取り出す。
創造アプリで家の内装と外装どれくらいの規模か色々考えながら、作っていく。

マンガとかで、外観は小さいが内はめちゃくちゃ広いみたいなやつを見たことあるけど、あれやりたい!
出来るんかな?

出来るか分からんけど、候補で色々作ってみよ!
時間はまだあるし!

以前に、屋台で買った串焼きを食べながら、こんな家に住みたいと色々考えながら家を作っていく。

ひとまず完成した家を今度は何処に建てるか……

考えて無かった。

「どないしよ………」

また、今日も宿になるのか………
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