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第十三章 最終決戦
第102話 邪神ついに正体を現す
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魔王城の玉座。
「来たか。」
魔王スマターは冷静に座り、
俺達一行を出迎えている。
「御方様!!元聖騎士としてあなたをお救いに来ました!」
魔将軍ザンが、魔将軍としてではなく、元聖騎士としてスマターと対面している。
「裏切り者には死だ。分かっているな?」
スマターはザンに冷たい視線を送る。
そして俺の前に堂々と丸腰でやってくる。
無言の圧力。
なんて瘴気だ。
気圧される。
ヒリヒリするくらいの重圧だ。
手汗がすごい。
俺は倶利伽羅剣を抜き構える。
その姿を見て、スマターはニヤリと笑う。
「さあ、聖騎士ハサン。いや、鏑木凝流よ。貴様は私をどうしたいのだ?
殺すか?どうするのだ?」
俺は魔将軍ザンこと元聖騎士カインの肩を触り下がっていてと合図する。
「お前を殺したら、俺がスマターになるだけだ。その輪廻を、その円環の呪いを俺が断ち切る!」
ハサンは倶利伽羅剣に手をかける。
「ハハハハ!ならどうすると言うのだ。
話し合いなど無用だ。それなら俺がお前達に引導を渡してくれる」
魔王スマターは、怒りの形相で手にした剣を抜こうとする。
「今だ!ハデル!破邪の剣をかざせ!」
俺は倶利伽羅剣を抜いて、ハデルの破邪の剣とでクロスする。
「さあ!正体を現せ!邪神よ!」
交差した倶利伽羅剣と真破邪の剣は、リミット解除したかのようなソウルパワーを帯びて輝き出す。
『グギャーーーー!!』
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
魔王スマターの胸からアドヴァンの顔が出ている。
『き、貴様らァァァ!!』
ついに正体を現した邪神アドヴァン=阿修羅神。
奴は最初から魔王スマターの内面にいたのである。
魔王スマターの胸元からアドヴァンの顔が現れる。
「こうなったら全てを破壊し、無に還そう!!
ただの勝負じゃつまらないだろう。
ハサン!ブブキ!ハデル!お前達の見知った場所を最後の闘いにしてやろう!」
ハァァァァ!!!
奴は異様なポーズを取っている。
天を仰ぐようなポーズ。
強大な力で磁界が歪む!
玉座の周りから強烈な異空間へと強制的に引きずり込まれる。
「ぐぉぉ!!掴まれ!」
「う、うあぁぁーー!!」
「キャー!!!」
超巨大な異空間は、俺達を飲み込んでいく。
★☆★☆★☆★☆★★☆★
目を開けて驚く。
こ、ここは!
東京の街!
スカイツリー!
東京タワー。
俺達は東京上空にいる。
特殊な磁界により、皆空を浮かんでいる。
幻覚?!
いや、違うようだ。
何故かは分からないけど、
幻覚や夢の類では無いと分かった。
かつてのわが町、
そして夢の中でも見た街。
チラりとブブキを見やると、
アイツは泣いていた。
心が揺らぐ。すまない。
お前が大変な時に、側にいれなかった
パパを許して欲しい。
ブブキは涙を拭うと、
パワーアップした光の斧で、
「真巨大竜巻宙威砲ゥゥゥゥ!!」
先程のベリアル戦より強い光を帯びた竜巻が魔王スマター&邪神アドヴァンを襲う。
どうだ?!
思うのもつかの間、
指先でその竜巻を弾き返す。
「雑魚は引っ込んでろ。ダブル聖騎士総出でかかってこい!」
へっ!ようし!
不動明王に化身した俺はとっておきの技、
倶利伽羅剣を練りに練った最大の技、
「ハサンクラッシュ!!」
を繰り出す。
夕日を背に袈裟懸けに何倍にも膨れ上がる倶利伽羅剣を魔王の脳天から斬りかかる。
ピタ!
指先で止めた!
「うぬぬぬ!!!」
「そんなもんか?ハサン。いや凝流。」
その瞬間、真貴皇帝からの光速の回転技を繰り出し、魔王の眼の前で元の体型に戻るや否や、ハデル最大の技
ハデルダイナミックを繰り出すハデル!!
「ハデルダイナミック!!!」
ピタ!
こちらも指で止められる。
「そんなもんか?ダブル聖騎士よ。」
片手で各々赤子のよう投げられる。
こ、これ程とは!!!
「来たか。」
魔王スマターは冷静に座り、
俺達一行を出迎えている。
「御方様!!元聖騎士としてあなたをお救いに来ました!」
魔将軍ザンが、魔将軍としてではなく、元聖騎士としてスマターと対面している。
「裏切り者には死だ。分かっているな?」
スマターはザンに冷たい視線を送る。
そして俺の前に堂々と丸腰でやってくる。
無言の圧力。
なんて瘴気だ。
気圧される。
ヒリヒリするくらいの重圧だ。
手汗がすごい。
俺は倶利伽羅剣を抜き構える。
その姿を見て、スマターはニヤリと笑う。
「さあ、聖騎士ハサン。いや、鏑木凝流よ。貴様は私をどうしたいのだ?
殺すか?どうするのだ?」
俺は魔将軍ザンこと元聖騎士カインの肩を触り下がっていてと合図する。
「お前を殺したら、俺がスマターになるだけだ。その輪廻を、その円環の呪いを俺が断ち切る!」
ハサンは倶利伽羅剣に手をかける。
「ハハハハ!ならどうすると言うのだ。
話し合いなど無用だ。それなら俺がお前達に引導を渡してくれる」
魔王スマターは、怒りの形相で手にした剣を抜こうとする。
「今だ!ハデル!破邪の剣をかざせ!」
俺は倶利伽羅剣を抜いて、ハデルの破邪の剣とでクロスする。
「さあ!正体を現せ!邪神よ!」
交差した倶利伽羅剣と真破邪の剣は、リミット解除したかのようなソウルパワーを帯びて輝き出す。
『グギャーーーー!!』
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
魔王スマターの胸からアドヴァンの顔が出ている。
『き、貴様らァァァ!!』
ついに正体を現した邪神アドヴァン=阿修羅神。
奴は最初から魔王スマターの内面にいたのである。
魔王スマターの胸元からアドヴァンの顔が現れる。
「こうなったら全てを破壊し、無に還そう!!
ただの勝負じゃつまらないだろう。
ハサン!ブブキ!ハデル!お前達の見知った場所を最後の闘いにしてやろう!」
ハァァァァ!!!
奴は異様なポーズを取っている。
天を仰ぐようなポーズ。
強大な力で磁界が歪む!
玉座の周りから強烈な異空間へと強制的に引きずり込まれる。
「ぐぉぉ!!掴まれ!」
「う、うあぁぁーー!!」
「キャー!!!」
超巨大な異空間は、俺達を飲み込んでいく。
★☆★☆★☆★☆★★☆★
目を開けて驚く。
こ、ここは!
東京の街!
スカイツリー!
東京タワー。
俺達は東京上空にいる。
特殊な磁界により、皆空を浮かんでいる。
幻覚?!
いや、違うようだ。
何故かは分からないけど、
幻覚や夢の類では無いと分かった。
かつてのわが町、
そして夢の中でも見た街。
チラりとブブキを見やると、
アイツは泣いていた。
心が揺らぐ。すまない。
お前が大変な時に、側にいれなかった
パパを許して欲しい。
ブブキは涙を拭うと、
パワーアップした光の斧で、
「真巨大竜巻宙威砲ゥゥゥゥ!!」
先程のベリアル戦より強い光を帯びた竜巻が魔王スマター&邪神アドヴァンを襲う。
どうだ?!
思うのもつかの間、
指先でその竜巻を弾き返す。
「雑魚は引っ込んでろ。ダブル聖騎士総出でかかってこい!」
へっ!ようし!
不動明王に化身した俺はとっておきの技、
倶利伽羅剣を練りに練った最大の技、
「ハサンクラッシュ!!」
を繰り出す。
夕日を背に袈裟懸けに何倍にも膨れ上がる倶利伽羅剣を魔王の脳天から斬りかかる。
ピタ!
指先で止めた!
「うぬぬぬ!!!」
「そんなもんか?ハサン。いや凝流。」
その瞬間、真貴皇帝からの光速の回転技を繰り出し、魔王の眼の前で元の体型に戻るや否や、ハデル最大の技
ハデルダイナミックを繰り出すハデル!!
「ハデルダイナミック!!!」
ピタ!
こちらも指で止められる。
「そんなもんか?ダブル聖騎士よ。」
片手で各々赤子のよう投げられる。
こ、これ程とは!!!
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