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第十三章 最終決戦
第101話 親子の絆
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魔将軍ザンは戦慄している。
聖騎士共は、魔王城に雪崩込んできた。
「魔王は直ぐそこだ!いけぇーい!」
聖騎士ハサンの号令で我らの魔兵を次々に倒していく。
最強の魔獣ベリアル。
1つ目タイタンの上位種の巨人
百目タイタン。
魔兵騎士団の多勢があっという間に蹴散らされる。
特に凄みを増してるのが、
オークキングだ。
奴の戦斧が戦いの最中に光り輝いた。
つまり、神化したのだ。
聖騎士ハサンが、三鈷剣を倶利伽羅剣にしたように、聖騎士ハデルが貴皇帝を真貴皇帝にしたように。
奴も内在神を発揮して、戦斧を光の斧に変えやがった。
「真巨大竜巻宙威砲ゥゥゥゥ!!!」
巨大な光の竜巻に巻き込まれると、光のパワーで浄化されていく。
あの百目タイタンが、魔獣ベリアルが、赤子同然に浄化されていく。
強い。そして成長が半端ない。
「流石聖騎士ハサンの息子か」
ポツリと呟く。
そして対面するのは親父の聖騎士ハサン。
こいつは知っているのか?
そのオークキングが自分の息子ということを。
そして、こいつの強さは何だ?
どうなってるのか?
俺は腕をもがれている。
ハサンは不動明王に化身して、倶利伽羅剣から繰り出すハサンクラッシュを避けきれなかった。
腕など生えてくるが、
パワーが違いすぎる。
以前に倒した時と別人。
あの時と未だそう月日は過ぎてないのに……。
「強くなったな。ハサン。」
奴はニヤリと笑い会釈してきた。
そうか。最後の一撃か。
くっ。魔将軍ザンともあろう者が。
「ハサンよ!俺は只では死なん。
この一撃に全てを賭ける!」
ハサンはガードをして守っている。
俺の一撃を完全に受けきってから、
勝利するって寸法か。
そうはいくかぁぁ!!
ハァァァァ!!
闘気を込めて、己の剣=鬼刀を勢いよく放おる!
ビュー!!!!
ハサンは「まさか!セシアに!」と
セシアの方向を見る。
しかし、鬼刀は勢いよく音速の速さである方向に向かって行く。
そう!それはブブキ!
オークキングのブブキの頭蓋に向けて!
バキッ!!!ブシュッッー!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「ブブキ!!」
俺はブブキの方を向く。
ブブキは無事だ。
じゃ、じゃあ誰が?!
シ、シローヌ!!
何とシローヌが身を挺してブブキを守って、その刃を肩から袈裟懸けに斬られている。
「シローヌ!!!よくも魔将軍ザン!貴様ァァァ!!」
俺は怒りの荒御魂を発動しようとする。
その刹那、シローヌは驚くべき事を話した。
「魔将軍ザン!あなたも思い出して!あなたは元聖騎士。カンデンブルグ一世なのよ。そして、ハサン。ブブキは、あなたの日本にいた頃の息子の清方よ。」
!!!!
俺もザンも、ブブキも、
皆一様に固まる。
「いや、そんな筈は……。
俺が元聖騎士?!」
ザンは狼狽えているのだろう。
フラフラ後退りしている。
そして、ザンよりもっと驚くのが俺。
「清方!お前は清方なのか?!」
ブブキは呆然としてるが、
何故か泣いていた。
「パ、パパ……パパァァァ!!」
うぉんうぉん泣きながら羽交い締めしてくる。
おお!痛い!
「清方!マジ痛い!」
「ごべんだざいィイ。えーーん」
俺もブブキも涙でぐしょぐしょ。
そうだ。この子だけは、送り返そう。
俺には出来る筈だ。
そうだ!シローヌ!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
シローヌは血だらけで深手だ。
魔将軍ザンも戦意喪失している。
「憎しみだけで戦ってはいけない。赦すこと。それは愛なの。ザン。いやカンデンブルグ一世、うんうんカイン。あなたもハサンに付いて行って。あなたの力が必ず必要になる。私は死なない。肉体は死んでも魂は死なない。必ず倒して……アドヴァンを救って……」
シローヌは息絶える。
嘘だ。死なないって言ったじゃないか!
フワ……
シローヌの肉体から霊体が見える。
グスグス泣いている我々に霊体のシローヌは檄を飛ばす!
「泣いている時間は無いの。
さあ!魔王は、邪神は直ぐそこよ!」
聖騎士共は、魔王城に雪崩込んできた。
「魔王は直ぐそこだ!いけぇーい!」
聖騎士ハサンの号令で我らの魔兵を次々に倒していく。
最強の魔獣ベリアル。
1つ目タイタンの上位種の巨人
百目タイタン。
魔兵騎士団の多勢があっという間に蹴散らされる。
特に凄みを増してるのが、
オークキングだ。
奴の戦斧が戦いの最中に光り輝いた。
つまり、神化したのだ。
聖騎士ハサンが、三鈷剣を倶利伽羅剣にしたように、聖騎士ハデルが貴皇帝を真貴皇帝にしたように。
奴も内在神を発揮して、戦斧を光の斧に変えやがった。
「真巨大竜巻宙威砲ゥゥゥゥ!!!」
巨大な光の竜巻に巻き込まれると、光のパワーで浄化されていく。
あの百目タイタンが、魔獣ベリアルが、赤子同然に浄化されていく。
強い。そして成長が半端ない。
「流石聖騎士ハサンの息子か」
ポツリと呟く。
そして対面するのは親父の聖騎士ハサン。
こいつは知っているのか?
そのオークキングが自分の息子ということを。
そして、こいつの強さは何だ?
どうなってるのか?
俺は腕をもがれている。
ハサンは不動明王に化身して、倶利伽羅剣から繰り出すハサンクラッシュを避けきれなかった。
腕など生えてくるが、
パワーが違いすぎる。
以前に倒した時と別人。
あの時と未だそう月日は過ぎてないのに……。
「強くなったな。ハサン。」
奴はニヤリと笑い会釈してきた。
そうか。最後の一撃か。
くっ。魔将軍ザンともあろう者が。
「ハサンよ!俺は只では死なん。
この一撃に全てを賭ける!」
ハサンはガードをして守っている。
俺の一撃を完全に受けきってから、
勝利するって寸法か。
そうはいくかぁぁ!!
ハァァァァ!!
闘気を込めて、己の剣=鬼刀を勢いよく放おる!
ビュー!!!!
ハサンは「まさか!セシアに!」と
セシアの方向を見る。
しかし、鬼刀は勢いよく音速の速さである方向に向かって行く。
そう!それはブブキ!
オークキングのブブキの頭蓋に向けて!
バキッ!!!ブシュッッー!
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
「ブブキ!!」
俺はブブキの方を向く。
ブブキは無事だ。
じゃ、じゃあ誰が?!
シ、シローヌ!!
何とシローヌが身を挺してブブキを守って、その刃を肩から袈裟懸けに斬られている。
「シローヌ!!!よくも魔将軍ザン!貴様ァァァ!!」
俺は怒りの荒御魂を発動しようとする。
その刹那、シローヌは驚くべき事を話した。
「魔将軍ザン!あなたも思い出して!あなたは元聖騎士。カンデンブルグ一世なのよ。そして、ハサン。ブブキは、あなたの日本にいた頃の息子の清方よ。」
!!!!
俺もザンも、ブブキも、
皆一様に固まる。
「いや、そんな筈は……。
俺が元聖騎士?!」
ザンは狼狽えているのだろう。
フラフラ後退りしている。
そして、ザンよりもっと驚くのが俺。
「清方!お前は清方なのか?!」
ブブキは呆然としてるが、
何故か泣いていた。
「パ、パパ……パパァァァ!!」
うぉんうぉん泣きながら羽交い締めしてくる。
おお!痛い!
「清方!マジ痛い!」
「ごべんだざいィイ。えーーん」
俺もブブキも涙でぐしょぐしょ。
そうだ。この子だけは、送り返そう。
俺には出来る筈だ。
そうだ!シローヌ!
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「憎しみだけで戦ってはいけない。赦すこと。それは愛なの。ザン。いやカンデンブルグ一世、うんうんカイン。あなたもハサンに付いて行って。あなたの力が必ず必要になる。私は死なない。肉体は死んでも魂は死なない。必ず倒して……アドヴァンを救って……」
シローヌは息絶える。
嘘だ。死なないって言ったじゃないか!
フワ……
シローヌの肉体から霊体が見える。
グスグス泣いている我々に霊体のシローヌは檄を飛ばす!
「泣いている時間は無いの。
さあ!魔王は、邪神は直ぐそこよ!」
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