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【外伝】13歳の狼獣人族シマジは聖騎士の従者になりたい!
大広場決戦①
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シマジは、大司教が
【大魔司教ガリウス】=邪神の一部であることを突き止めたが、
結局ガリウスに返り討ちにされてしまった。
そして反逆の逆徒として
町の広場に火刑にされようとしていた。
太い柱に目隠しのまま、手足は縛られ、
首は真下に項垂れている。
辛うじて息はあるようだ。
「皆の者!大司教様に歯向かった
不届き者である!
今宵はこの逆徒シマジの処刑を行う」
司祭は、いよいよ松明に火を灯す。
野次馬が集まる。
「神の加護により、この者は浄化される。
肉体は死するが魂は、永遠なのだ!
さあ始めようぞ。炎の浄化の儀を!」
司祭の合図と共に
火が柱にかけられ、炎は丸ごと
シマジ諸共、火柱を上げ黒煙に巻かれる。
シマジは「ビクン」と
一瞬顔を空へと上げたが、
やがて項垂れ動かなくなった。
肉の焼ける異臭。
体中から液体が出て揮発する。
野次馬の熱気も高まる。
「聖騎士ハデルは現れなかったか」
大司教は呟く。
黒焦げで炭化した、
かつてシマジであった人影は
無惨にも処刑された。
「聖騎士ハデルと一行を探せ。
特に亜人の剣士を生かして捕らえよ!」
大司教ガリウスは司祭、信徒に命ずる。
哀れ、聖騎士に憧れた聖拳士シマジは死んだ。
聖騎士に会えずに。
でも、もう苦しくないよ。
もう悲しくないよ。
遠巻きに祈る亜人の姿もある。
「おい!ちょっと見てみろ!
おかしくないか?!」
処刑された遺体の片付けをしていた奴隷や、
信徒が声を上げる。
何と黒焦げの死体はラブドールだった。
「大司教様!大司教様!
死体がすり替わってます!」
奴隷は司祭や大司教に伝達する。
フハハハハハハ!
高らかな声が聞こえる。
第二の聖騎士ハデルである。
「シマジは無事回収した!
大司教いや、大魔司教ガリウス!
お前の正体は信仰の徒などではない。
邪神の一派よ、我の破邪の剣を受けよ!」
シマジが火にかけられる瞬間、
黒煙に紛れて剣士サマンサと
メリーの連携により
シマジは救出された。
実は裏では司祭が寝返っていた。
司祭は大司教に家族を
人質に取られていたのである。
地下室から、家族を救出し
最後に火をかける前にシマジのロープに
切れ込みを入れる。
そして、シマジとラブドールを
入れ替えたのだった。
『は、謀ったな。
貴様ら我に歯向かう虫けらが、
生きてることを後悔するが良い!』
大司教は大魔司教ガリウスへ変貌する。
『我は大邪神アドヴァンの一身、
大魔司教ガリウスなり!』
人々はパニック。
信徒こそ倒れる者も続出した。
何しろ、邪神に対する大司教が
邪神そのものとは。
パミュの町、大広場決戦が始まる。
次回へ続く
【大魔司教ガリウス】=邪神の一部であることを突き止めたが、
結局ガリウスに返り討ちにされてしまった。
そして反逆の逆徒として
町の広場に火刑にされようとしていた。
太い柱に目隠しのまま、手足は縛られ、
首は真下に項垂れている。
辛うじて息はあるようだ。
「皆の者!大司教様に歯向かった
不届き者である!
今宵はこの逆徒シマジの処刑を行う」
司祭は、いよいよ松明に火を灯す。
野次馬が集まる。
「神の加護により、この者は浄化される。
肉体は死するが魂は、永遠なのだ!
さあ始めようぞ。炎の浄化の儀を!」
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一瞬顔を空へと上げたが、
やがて項垂れ動かなくなった。
肉の焼ける異臭。
体中から液体が出て揮発する。
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「聖騎士ハデルは現れなかったか」
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黒焦げで炭化した、
かつてシマジであった人影は
無惨にも処刑された。
「聖騎士ハデルと一行を探せ。
特に亜人の剣士を生かして捕らえよ!」
大司教ガリウスは司祭、信徒に命ずる。
哀れ、聖騎士に憧れた聖拳士シマジは死んだ。
聖騎士に会えずに。
でも、もう苦しくないよ。
もう悲しくないよ。
遠巻きに祈る亜人の姿もある。
「おい!ちょっと見てみろ!
おかしくないか?!」
処刑された遺体の片付けをしていた奴隷や、
信徒が声を上げる。
何と黒焦げの死体はラブドールだった。
「大司教様!大司教様!
死体がすり替わってます!」
奴隷は司祭や大司教に伝達する。
フハハハハハハ!
高らかな声が聞こえる。
第二の聖騎士ハデルである。
「シマジは無事回収した!
大司教いや、大魔司教ガリウス!
お前の正体は信仰の徒などではない。
邪神の一派よ、我の破邪の剣を受けよ!」
シマジが火にかけられる瞬間、
黒煙に紛れて剣士サマンサと
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人質に取られていたのである。
地下室から、家族を救出し
最後に火をかける前にシマジのロープに
切れ込みを入れる。
そして、シマジとラブドールを
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『は、謀ったな。
貴様ら我に歯向かう虫けらが、
生きてることを後悔するが良い!』
大司教は大魔司教ガリウスへ変貌する。
『我は大邪神アドヴァンの一身、
大魔司教ガリウスなり!』
人々はパニック。
信徒こそ倒れる者も続出した。
何しろ、邪神に対する大司教が
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次回へ続く
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