47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!

のんたろう

文字の大きさ
上 下
47 / 119
【外伝】13歳の狼獣人族シマジは聖騎士の従者になりたい!

大司教①

しおりを挟む
シマジに霊体のプロットは、応える。
『私とお前はいつでも会える。
いつでも、私はお前を見守っている。』

一子相伝の秘拳。
ポックントン神拳を、会得したシマジ。

その過程で師匠であるプロットを自らの秘拳によりあやめてしまう。

さらに、聖騎士ハサンの死を聞き、
旅の目的を見失いそうになりながらも、
第二の聖騎士ハデルの召喚を知り、
カントン地方に出向くことにした。

シマジは強くなった。
肉体的にだけではなく精神的にも成長を遂げている。

全てを受け入れ、克服する強さを身に付けるのであった。

奇しくもこれは聖騎士ハサンが鏑木凝流時代から恵徳けいとくしていた『全肯定の極意』でもあった。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

シッポリ国ヤマゲータ地方と
カントン国シンセイ地方の国境。

この頃聖騎士ハデルは、
シンセイ地方にある
パミュの街にある大司教に
不穏な動きありという噂を聞きつけやってきたのだ。

ふーっ。付いたな。
どうや、俺達が聖騎士一行と気付いて……るな。

パミュの街に到着すると、
街の領主ドルジは街を上げて聖騎士を出迎える。

「お待ち申し上げておりました。
聖騎士ハデル御一行様。」

聖騎士ハサンが魔王直属の魔将軍に殺されて、
一時も経たない内に第二の聖騎士が
召喚されたというニュースは、マーラ中を駆け巡る。

くっ。情報が早い。
俺達の動きが勘付かれている。

「ハデル様。これは迂闊うかつに行動できませんね。
何か策を練りましょう」
メリーは俺に目配せをする。

話は2日前に遡る。

パミュの街近くの村の宿で、くつろいでいると、
パミュの街から逃げてきたと言う
町娘ティーラが駆け込んで来た。

「聖騎士様ですか?」

ティーラが話すには、パミュの街の大司祭は
アヤカシなのだという。

毎夜、毎夜娘が一人ずつ大司教の元へ呼ばれる。

表向きの名目は「聖典の施し」を選ばれた女に与えると言う名分なのだが、
実際は乱暴された挙げ句に喰われると言う
恐ろしい儀式なのだという。

しかも、街の領主ドルジはグルなのだという。

ティーラも、その日は「聖典の施し」の一人に選ばれ、夜に教会に出向こうとしていた。

そして、いざ協会に入ろうとした矢先に
黒い影に救われたのである。

それは、ポックントン神拳を極めたシマジの姿だった。

「逃げろ!大司教はアヤカシだ!
この街の近くのダゴンの村に聖騎士がいる。
そこに逃げるんだ!」

ティーラに向けて言い放つ。

へっ!俺は鼻が利くんだ。
アヤカシと人間の区別はお茶ノ子祭々よ!

さあ、悪の大司教、大魔司教を
とことん拝んでやるぜ。

シマジは最強の拳法を習得したことで、
後から思えば、少し浮足立っていたのかなと
この時の心情を思う。

連戦連勝、聖騎士の力を借りずとも、
ほぼシマジの力で敵を浄化できた。

しかし、今回は相手が悪かった。
大魔司教は、邪神アドヴァンの欠片、
大魔司教ガリウスだったのである。

次回へ続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔石と神器の物語 ~アイテムショップの美人姉妹は、史上最強の助っ人です!~

エール
ファンタジー
 古代遺跡群攻略都市「イフカ」を訪れた新進気鋭の若き冒険者(ハンター)、ライナス。  彼が立ち寄った「魔法堂 白銀の翼」は、一風変わったアイテムを扱う魔道具専門店だった。  経営者は若い美人姉妹。  妹は自ら作成したアイテムを冒険の実践にて試用する、才能溢れる魔道具製作者。  そして姉の正体は、特定冒険者と契約を交わし、召喚獣として戦う闇の狂戦士だった。  最高純度の「超魔石」と「充魔石」を体内に埋め込まれた不死属性の彼女は、呪われし武具を纏い、補充用の魔石を求めて戦場に向かう。いつの日か、「人間」に戻ることを夢見て――。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

強制フラグは、いりません! ~今いる世界が、誰かの二次小説の中だなんて思うかよ! JKと禁断の恋愛するなら、自力でやらせてもらうからっ!~

ハル*
ファンタジー
高校教師の俺。 いつもと同じように過ごしていたはずなのに、ある日を境にちょっとずつ何かが変わっていく。 テスト準備期間のある放課後。行き慣れた部室に向かった俺の目の前に、ぐっすり眠っているマネージャーのあの娘。 そのシチュエーションの最中、頭ん中で変な音と共に、俺の日常を変えていく声が聞こえた。 『強制フラグを、立てますか?』 その言葉自体を知らないわけじゃない。 だがしかし、そのフラグって、何に対してなんだ? 聞いたことがない声。聞こえてくる場所も、ハッキリしない。 混乱する俺に、さっきの声が繰り返された。 しかも、ちょっとだけ違うセリフで。 『強制フラグを立てますよ? いいですね?』 その変化は、目の前の彼女の名前を呼んだ瞬間に訪れた。 「今日って、そんなに疲れるようなことあったか?」 今まで感じたことがない違和感に、さっさと目の前のことを終わらせようとした俺。 結論づけた瞬間、俺の体が勝手に動いた。 『強制フラグを立てました』 その声と、ほぼ同時に。 高校教師の俺が、自分の気持ちに反する行動を勝手に決めつけられながら、 女子高生と禁断の恋愛? しかも、勝手に決めつけているのが、どこぞの誰かが書いている某アプリの二次小説の作者って……。 いやいや。俺、そんなセリフ言わないし! 甘い言葉だなんて、吐いたことないのに、勝手に言わせないでくれって! 俺のイメージが崩れる一方なんだけど! ……でも、この娘、いい子なんだよな。 っていうか、この娘を嫌うようなやつなんて、いるのか? 「ごめんなさい。……センセイは、先生なのに。好きに…なっちゃ、だめなのに」 このセリフは、彼女の本心か? それともこれも俺と彼女の恋愛フラグが立たせられているせい? 誰かの二次小説の中で振り回される高校教師と女子高生の恋愛物語が、今、はじまる。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

処理中です...