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第十一章 六道輪廻編
第82話 連携
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キングゴロリが暴走!
壁を破壊し、試合会場に乱入!
婆さんと忍者という異色対決しという事もあり、
当初はコロッセオ側の演出と思った観客達。
やがて、キングゴロリは、ダンゴムシ状態で高速スピンで背中のトゲトゲを『ガタゴト』言わせながら忍者に向かって突進してきた。
忍者トクサンの慌て顔は恐怖に引き攣り為す術もなく壁の破壊と共に圧死されたかに見えた。
しかし、セシアがウルフィー=ガンウルフを召喚しており、間一髪で救出に成功。
セシアは続けざまに、ドテチンとレオナルド熊、魔獣ヒババンゴを召喚した。
そしてメイ、シマジも加勢する。
は……!!あの婆さんか!
この一連の騒動の引き金は。
一瞬サフラン婆さんの目が異様に光ったのを
俺は見逃さなかった。
俺は婆さんを見据える。
手汗が凄い。どうなる?
いつでも出れるように
倶利伽羅剣を抜けるようにしとこう。
婆さんは?!
はっ!!
婆さんと目が合う。
薄ら笑いを浮かべながら、
目は赤く光っている。
背中の影は魔人の影。
しかも対峙しているのはセシアや、メイ、シマジ、召喚獣なのに、
サフラン婆さんは俺だけを見ている。
薄ら笑いを浮かべながら……。
背筋に冷たいものが走る。
「キャーーー!!」
セシアとメイが同時に叫ぶ。
ブチブチ……ミチミチ……ッッッ!
物凄い嫌な音がする。
再びダンゴムシ状態に高速でスピンするキングゴロリはサフラン婆さんをその巨大な体躯で『轢いた』のだ。
ゴキャャャャャャャ!!
サフラン婆さんの血溜まりと臓物が散らばり辺りは地獄絵図となる。
「キャーーー!!」
「うぁあァァァ!!」
「ヒィィィ……ッ!」
最初は観客も余興だと思っていたようだ。
忍者と婆さんという異色の対決なので余計にそう思ったのであろう。
一斉にパニックと化して出口に群衆は流れ込む。
婆さんじゃない!?
ともかく、キングゴロリだ。
印を組もうとした矢先、
「ハサン様!大丈夫です。
ここは我々に任せてください!」
珍しくメイがやる気だ。
チラッと反対側のハデルを見ると
シマジが「大丈夫!来ないで!」と、
目で合図している。
隣のジンタンを見ると、姿が見えない。
あいつめ、人知れず動いてるな。
闘技場の方に目をやると、
既に妖刀ニヒルを抜いてセシアの近くで身構えている。
お手並み拝見と行くか。
しかし、状況が状況なら加勢するからな。
☆★☆★☆★☆★☆★★☆
キングゴロリが、再びダンゴムシ状態を解いて威嚇してくる。
瘴気が半端ない。
二本の角がユラユラと揺れる。
シマジに狙いを付けたようで、
また瞬時にダンゴムシ形態を取り高速スピンで圧殺する為、シマジへ一直線に向かう。
二本の角から雷撃のような強波動が
『バチバチッ』と放たれた!
あ!あれはヤバイ。
金縛りになる!
ところが、シマジは目を閉じながら空中を舞う。
地面に強波動が放たれたが、シマジは無事。空振りに終わる。
更に本来の狼族へと獣人化し、颯爽とキングゴロリの側面からポックントン神拳の神たる拳を見舞う!
ドゴッ!!
鈍い音がして、一瞬キングゴロリの動きで
が止まる!
おー!すごい!
感心したのも束の間、
メイが倍加の術でジンタン、ドテチン、レオナルド、ガンウルフ、ヒババンゴの攻撃力を上げる。
ドテチンの突進!
ゴキャ!!
鈍い音がしてキングゴロリの腹から紫の液体が滲み出る。
間髪入れずにレオナルド熊が、
ダイナミックにアッパーカットばりの剛腕パンチを振るう!
ドゴーーッ!!
おーー!あ、あの巨体のキングゴロリが天に浮いて紫の血反吐を吐きながら地面へ落下する。
「私に任せな!」
ヒババンゴは怪力でキングゴロリを掴みかかると、『ギュイン、ギュイン』とジャイアントスイングで何回も回して且つ天井へふっ飛ばす。
ウルフィーの王ガンウルフも
『我が力の片鱗見せようぞ!』なんて
負けじとばかりに回転式のスピン技を繰り出す。
『天狼罰当牙牙《てんろうばっとうがが》ァァァ!』
高速に天井に登りその高速の動きにより姿は光の球と化して腹からキングゴロリを突き破る!
更に更にジンタンが落ちてくる
キングゴロリに対して
『ジンタン流剣殺法 禊』
と名乗り高速でキングゴロリを千の肉片に変えていく。
おー!見事な連携!すげー!
そして、そして
ジンタンよ。
お前はお父さんのタンレン流剣殺法から進化して、自らのジンタン流剣殺法に、ついに高めたのだな!
そう。元々彼は父親から伝授されたタンレン流を名乗り実践していたのだが、旅を経て成長しジンタン流を名乗ったのだ。
この変化に俺はついつい涙ぐむ。
うんうん。よくやった。
『チッ!』
ん?舌打ち?
誰だ?
まさか!あいつか!!
壁を破壊し、試合会場に乱入!
婆さんと忍者という異色対決しという事もあり、
当初はコロッセオ側の演出と思った観客達。
やがて、キングゴロリは、ダンゴムシ状態で高速スピンで背中のトゲトゲを『ガタゴト』言わせながら忍者に向かって突進してきた。
忍者トクサンの慌て顔は恐怖に引き攣り為す術もなく壁の破壊と共に圧死されたかに見えた。
しかし、セシアがウルフィー=ガンウルフを召喚しており、間一髪で救出に成功。
セシアは続けざまに、ドテチンとレオナルド熊、魔獣ヒババンゴを召喚した。
そしてメイ、シマジも加勢する。
は……!!あの婆さんか!
この一連の騒動の引き金は。
一瞬サフラン婆さんの目が異様に光ったのを
俺は見逃さなかった。
俺は婆さんを見据える。
手汗が凄い。どうなる?
いつでも出れるように
倶利伽羅剣を抜けるようにしとこう。
婆さんは?!
はっ!!
婆さんと目が合う。
薄ら笑いを浮かべながら、
目は赤く光っている。
背中の影は魔人の影。
しかも対峙しているのはセシアや、メイ、シマジ、召喚獣なのに、
サフラン婆さんは俺だけを見ている。
薄ら笑いを浮かべながら……。
背筋に冷たいものが走る。
「キャーーー!!」
セシアとメイが同時に叫ぶ。
ブチブチ……ミチミチ……ッッッ!
物凄い嫌な音がする。
再びダンゴムシ状態に高速でスピンするキングゴロリはサフラン婆さんをその巨大な体躯で『轢いた』のだ。
ゴキャャャャャャャ!!
サフラン婆さんの血溜まりと臓物が散らばり辺りは地獄絵図となる。
「キャーーー!!」
「うぁあァァァ!!」
「ヒィィィ……ッ!」
最初は観客も余興だと思っていたようだ。
忍者と婆さんという異色の対決なので余計にそう思ったのであろう。
一斉にパニックと化して出口に群衆は流れ込む。
婆さんじゃない!?
ともかく、キングゴロリだ。
印を組もうとした矢先、
「ハサン様!大丈夫です。
ここは我々に任せてください!」
珍しくメイがやる気だ。
チラッと反対側のハデルを見ると
シマジが「大丈夫!来ないで!」と、
目で合図している。
隣のジンタンを見ると、姿が見えない。
あいつめ、人知れず動いてるな。
闘技場の方に目をやると、
既に妖刀ニヒルを抜いてセシアの近くで身構えている。
お手並み拝見と行くか。
しかし、状況が状況なら加勢するからな。
☆★☆★☆★☆★☆★★☆
キングゴロリが、再びダンゴムシ状態を解いて威嚇してくる。
瘴気が半端ない。
二本の角がユラユラと揺れる。
シマジに狙いを付けたようで、
また瞬時にダンゴムシ形態を取り高速スピンで圧殺する為、シマジへ一直線に向かう。
二本の角から雷撃のような強波動が
『バチバチッ』と放たれた!
あ!あれはヤバイ。
金縛りになる!
ところが、シマジは目を閉じながら空中を舞う。
地面に強波動が放たれたが、シマジは無事。空振りに終わる。
更に本来の狼族へと獣人化し、颯爽とキングゴロリの側面からポックントン神拳の神たる拳を見舞う!
ドゴッ!!
鈍い音がして、一瞬キングゴロリの動きで
が止まる!
おー!すごい!
感心したのも束の間、
メイが倍加の術でジンタン、ドテチン、レオナルド、ガンウルフ、ヒババンゴの攻撃力を上げる。
ドテチンの突進!
ゴキャ!!
鈍い音がしてキングゴロリの腹から紫の液体が滲み出る。
間髪入れずにレオナルド熊が、
ダイナミックにアッパーカットばりの剛腕パンチを振るう!
ドゴーーッ!!
おーー!あ、あの巨体のキングゴロリが天に浮いて紫の血反吐を吐きながら地面へ落下する。
「私に任せな!」
ヒババンゴは怪力でキングゴロリを掴みかかると、『ギュイン、ギュイン』とジャイアントスイングで何回も回して且つ天井へふっ飛ばす。
ウルフィーの王ガンウルフも
『我が力の片鱗見せようぞ!』なんて
負けじとばかりに回転式のスピン技を繰り出す。
『天狼罰当牙牙《てんろうばっとうがが》ァァァ!』
高速に天井に登りその高速の動きにより姿は光の球と化して腹からキングゴロリを突き破る!
更に更にジンタンが落ちてくる
キングゴロリに対して
『ジンタン流剣殺法 禊』
と名乗り高速でキングゴロリを千の肉片に変えていく。
おー!見事な連携!すげー!
そして、そして
ジンタンよ。
お前はお父さんのタンレン流剣殺法から進化して、自らのジンタン流剣殺法に、ついに高めたのだな!
そう。元々彼は父親から伝授されたタンレン流を名乗り実践していたのだが、旅を経て成長しジンタン流を名乗ったのだ。
この変化に俺はついつい涙ぐむ。
うんうん。よくやった。
『チッ!』
ん?舌打ち?
誰だ?
まさか!あいつか!!
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