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第十一章 六道輪廻編
第80話 コロッセオ②
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「第2試合開始ィィ!」
金切り声のアナウンスにより
試合のゴングは斬って落とされた。
開始早々、全身甲冑のゴッサムが
「ムキーッ」と変な声を出しながら、
戦斧を振り回しながら突進してくる。
脳天から戦斧を振り落とし、
あわや脳髄から叩き込まれると
誰もが思われた刹那、
トンットンットン!
素早い動きでバク転しながら躱すフィット。
お!やるじゃん!
これは手に汗握る!
そして、フィットはゴッサムへ一直線に走ると大空高く飛び上がったんだよ。
それは高い。
その跳躍力の高さに、流石の俺も驚いたな。
そしてゴッサムの兜を空中で一回転しながら叩き割ったんだよ。
凄くね?全身甲冑のゴッサムの兜の境目、
つなぎ目をナイフで通したんだよ。
パッカーン!
砕けたんじゃないよ、
縦一直線にスーッと破れたのさ。
こりゃあ痺れたね。
そしてフィットは走るよ。
影分身の術さ。
ゴッサムの目はフィットの姿が二重にも三重にも見えたろうさ。
捉えられないよ、ありゃ。
そして一瞬でゴッサムの肩に乗り、
首にナイフを突きつけたのよ。
ゴッサムは親指を立て敗北を認めたのさ。
「勝利者は女盗賊フィット!!」
こりゃあ大波乱。
揺れたよ、コロッセオがね。
あんな小娘にいいようにされたら、
ゴッサムも形無しだろうな。
勝利者として喝采を浴びて意気揚々と
コロッセオの控室へ退場したよ、
あの娘やるなー。
さあ、第3試合だ。
ん?んー??
あれ?あいつシマジじゃない?
ハデルのとこのシマジだ。
って事は……?
反対側の客席を見ると、ハデルとメリーとサマンサが手を振ってる。
「選手の紹介をします。
何と飛び入りの参加。
聖騎士ハデル様の従者にして、
最強の拳士シマジィィ!!」
ウォォォォォ!
歓声が凄い!
まじかよ!
これは厳しいぞ!
シマジは伝説の暗殺拳「ポックントン神拳」の正当伝承者だ。
フィットとでは格が違う。
シマジの対戦相手は、魔法使いのようだ。
さあ、シマジにどこまで迫れるかな?
☆★☆★☆★☆★☆★★☆
「第3試合開始ィィ!」
又もや金切り声で試合が始まる。
おっ!魔法使いの女が詠唱して火球を飛ばした!
サッとシマジが避ける。
速い!
あれ?魔法使いが伸びてる。
何をした?!
「ハサン様。発勁ですね。
魔法使いの懐に入り、みぞおちに一発」
ジンタンが解説してくれる。
わ、分かってたんだからね!
聖騎士様なんだからね!
そうだな、あれは交わせないなー
なんて適当に相槌《あいずち》を打ち会話を逸らす。
いやー。見えなかったよ。
「勝者!拳士シマジ!」
それにしても、いい配下を持ったなハデル!
第4試合は……
んー?!
メイとセシア?!
えー!!道理で姿が見えないと。
あ、でも見てみたいな。
どうなるかな?
「選手の紹介です。
こちらは聖騎士ハサン様の従者である
最強の召喚士セシアァァァ!!
同じく対戦も聖騎士ハサン様の従者にて
最強の魔法使いメイィィィ!!」
ウォゥゥオオオオオ!!!
今日一番の歓声。
ヤバイ!楽しいな。
おもわず売り子のお姉さんに
「あ、ごめんビール貰える?」
さあ、白熱した戦いが始まる。
☆★☆★☆★☆★☆★★☆
セシアは先手必勝!
ドテチンを召喚する。
イノシシ型のアヤカシ=ドテチンは
猪突猛進でメイに襲いかかる。
メイは無詠唱で、アンチ物理シールドを貼る。
キュピーン……ドゴーン!
強力なシールドに勢い余って、
ドテチンは飛ばされていく。
返す手でメイは大魔法
春よ来いを放つ。
この術は大技も大技。
闘技場内に竜巻のような大風が起こり、
セシアは空中に巻き上げられていく。
「いや~ん」
アッハッハ!面白ぇ~!
ところがセシアも負けてない。
巻き上げられている最中に、
ウルフ型のアヤカシ=ガンウルフを召喚。
ガンウルフは風をものともせずに、
セシアを背に乗せてメイの頭上を飛び越えて、
セシアを、地上に下ろす。
更にセシアはヒババンゴを召喚する。
ヒババンゴ=シオリは元聖騎士であり、
メイの育ての親だ。
「お母さん……。ごめんね。あなたを超える!」
火炎嵐を連続して、
ヒババンゴ、セシア、ガンウルフに放たれた!
セシアは魔法壁でガードし、
ガンウルフは俊敏に避け、
ヒババンゴは目を閉じて火球を弾く。
「くっ……こうなったら……!」
メイは杖を虚空に掲げて詠唱する。
「メイの名により命ずる。天空より彼の者の達に大いなる災厄を。大魔法『巨大隕石落《ダイナミックインパクト》し!!」
辺りは一面暗雲が立ち込めて、
その雲の切れ間から、何と巨大な隕石が競技場に落ちてくる!
「あ!」
メイの声が漏れる。
何と後ろからクマ型のアヤカシ=レオナルドが、優しくメイをハグしてきたのだ。
「むーっ。参りました」
思わず親指を出し敗者宣言。
巨大な隕石も、その瞬間に雲散霧消する。
会場は大盛り上がり!
ウォォォォォォォ~!
「流石、聖騎士従者だ!」
「何だありゃあ始めて見た!」
口々に歓声と感想が競技場から湧いて出てくる。
おー!スゲー!メイも無詠唱で魔法を連発し、
よく頑張った!
旅によりセシアも、メイも
召喚獣さえも成長してるようだ。
さあ、こんな強者にフィットは勝てるのか?
あ、あともう一試合あるのか。
後は消化試合だろう。
誰が勝つのか楽しみだな。
コロッセオは最後の前哨戦へコマを進める。
金切り声のアナウンスにより
試合のゴングは斬って落とされた。
開始早々、全身甲冑のゴッサムが
「ムキーッ」と変な声を出しながら、
戦斧を振り回しながら突進してくる。
脳天から戦斧を振り落とし、
あわや脳髄から叩き込まれると
誰もが思われた刹那、
トンットンットン!
素早い動きでバク転しながら躱すフィット。
お!やるじゃん!
これは手に汗握る!
そして、フィットはゴッサムへ一直線に走ると大空高く飛び上がったんだよ。
それは高い。
その跳躍力の高さに、流石の俺も驚いたな。
そしてゴッサムの兜を空中で一回転しながら叩き割ったんだよ。
凄くね?全身甲冑のゴッサムの兜の境目、
つなぎ目をナイフで通したんだよ。
パッカーン!
砕けたんじゃないよ、
縦一直線にスーッと破れたのさ。
こりゃあ痺れたね。
そしてフィットは走るよ。
影分身の術さ。
ゴッサムの目はフィットの姿が二重にも三重にも見えたろうさ。
捉えられないよ、ありゃ。
そして一瞬でゴッサムの肩に乗り、
首にナイフを突きつけたのよ。
ゴッサムは親指を立て敗北を認めたのさ。
「勝利者は女盗賊フィット!!」
こりゃあ大波乱。
揺れたよ、コロッセオがね。
あんな小娘にいいようにされたら、
ゴッサムも形無しだろうな。
勝利者として喝采を浴びて意気揚々と
コロッセオの控室へ退場したよ、
あの娘やるなー。
さあ、第3試合だ。
ん?んー??
あれ?あいつシマジじゃない?
ハデルのとこのシマジだ。
って事は……?
反対側の客席を見ると、ハデルとメリーとサマンサが手を振ってる。
「選手の紹介をします。
何と飛び入りの参加。
聖騎士ハデル様の従者にして、
最強の拳士シマジィィ!!」
ウォォォォォ!
歓声が凄い!
まじかよ!
これは厳しいぞ!
シマジは伝説の暗殺拳「ポックントン神拳」の正当伝承者だ。
フィットとでは格が違う。
シマジの対戦相手は、魔法使いのようだ。
さあ、シマジにどこまで迫れるかな?
☆★☆★☆★☆★☆★★☆
「第3試合開始ィィ!」
又もや金切り声で試合が始まる。
おっ!魔法使いの女が詠唱して火球を飛ばした!
サッとシマジが避ける。
速い!
あれ?魔法使いが伸びてる。
何をした?!
「ハサン様。発勁ですね。
魔法使いの懐に入り、みぞおちに一発」
ジンタンが解説してくれる。
わ、分かってたんだからね!
聖騎士様なんだからね!
そうだな、あれは交わせないなー
なんて適当に相槌《あいずち》を打ち会話を逸らす。
いやー。見えなかったよ。
「勝者!拳士シマジ!」
それにしても、いい配下を持ったなハデル!
第4試合は……
んー?!
メイとセシア?!
えー!!道理で姿が見えないと。
あ、でも見てみたいな。
どうなるかな?
「選手の紹介です。
こちらは聖騎士ハサン様の従者である
最強の召喚士セシアァァァ!!
同じく対戦も聖騎士ハサン様の従者にて
最強の魔法使いメイィィィ!!」
ウォゥゥオオオオオ!!!
今日一番の歓声。
ヤバイ!楽しいな。
おもわず売り子のお姉さんに
「あ、ごめんビール貰える?」
さあ、白熱した戦いが始まる。
☆★☆★☆★☆★☆★★☆
セシアは先手必勝!
ドテチンを召喚する。
イノシシ型のアヤカシ=ドテチンは
猪突猛進でメイに襲いかかる。
メイは無詠唱で、アンチ物理シールドを貼る。
キュピーン……ドゴーン!
強力なシールドに勢い余って、
ドテチンは飛ばされていく。
返す手でメイは大魔法
春よ来いを放つ。
この術は大技も大技。
闘技場内に竜巻のような大風が起こり、
セシアは空中に巻き上げられていく。
「いや~ん」
アッハッハ!面白ぇ~!
ところがセシアも負けてない。
巻き上げられている最中に、
ウルフ型のアヤカシ=ガンウルフを召喚。
ガンウルフは風をものともせずに、
セシアを背に乗せてメイの頭上を飛び越えて、
セシアを、地上に下ろす。
更にセシアはヒババンゴを召喚する。
ヒババンゴ=シオリは元聖騎士であり、
メイの育ての親だ。
「お母さん……。ごめんね。あなたを超える!」
火炎嵐を連続して、
ヒババンゴ、セシア、ガンウルフに放たれた!
セシアは魔法壁でガードし、
ガンウルフは俊敏に避け、
ヒババンゴは目を閉じて火球を弾く。
「くっ……こうなったら……!」
メイは杖を虚空に掲げて詠唱する。
「メイの名により命ずる。天空より彼の者の達に大いなる災厄を。大魔法『巨大隕石落《ダイナミックインパクト》し!!」
辺りは一面暗雲が立ち込めて、
その雲の切れ間から、何と巨大な隕石が競技場に落ちてくる!
「あ!」
メイの声が漏れる。
何と後ろからクマ型のアヤカシ=レオナルドが、優しくメイをハグしてきたのだ。
「むーっ。参りました」
思わず親指を出し敗者宣言。
巨大な隕石も、その瞬間に雲散霧消する。
会場は大盛り上がり!
ウォォォォォォォ~!
「流石、聖騎士従者だ!」
「何だありゃあ始めて見た!」
口々に歓声と感想が競技場から湧いて出てくる。
おー!スゲー!メイも無詠唱で魔法を連発し、
よく頑張った!
旅によりセシアも、メイも
召喚獣さえも成長してるようだ。
さあ、こんな強者にフィットは勝てるのか?
あ、あともう一試合あるのか。
後は消化試合だろう。
誰が勝つのか楽しみだな。
コロッセオは最後の前哨戦へコマを進める。
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