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第十一章 六道輪廻編
第77話 ギブ&ギブ&ギブ
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昔俺がマルチ商法にハマっていた時に、
その時のアップ(上位会員)が、
「いいかい?あげるんだ。
ギブ&ギブ&ギブ。
見返りなんて求めず与えるんだ」
なんて言っていた。
当時は「何言ってんだコイツは」
位にしか思ってなかったが、
なるほど。
キリスト教やニューエイジ思想の
「与えよ、さらば与えられん」
の教えから来てるらしいと知った。
ところが、どうやら仏教も同じような事を述べていたのを知るのだ。
お釈迦様が托鉢するのに
敢えて貧しい家から回りなさいと教えたのは貧しい者は、施される事に慣れていて与える事に慣れていない。
【貧しい中からお布施を行う事で功徳を積める】
そう教えたのだ。
どうやら、これは真実らしい。
ギブ&ギブ&ギブ。
与えなさい。
与えなさい。
与えなさい。
でも与えるとは自身の仏性又は神性に気付かないと与えられないのか?
いや、そんな事は無いのさ。
なんで、そんな事を思ってるのか?
だってマーラの世界は
感謝して感謝されてレベルが上がるのよ。
それは確信にしかならない。
自分がして貰って嬉しいことを
相手に返してあげる。
損とか得とかじゃないのさ。
もう、徳なんだよね。
お徳なのよ。
お早う!いい朝だね!
ありがとう!
美味しいね!
ご馳走様でした!
全ては感謝で繋がっている。
感謝の輪で世界が出来ている。
それはあなたが感謝そのもの
幸せそのものだからだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
よし。朝ごはんは食べた。
気持ちいい朝だ。
セシア、ジンタン、メイ。
出発しよう!
どれだけ歩いただろうか。
道が少しずつ雑木林に向かって伸びている。
お昼前だと云うのに随分暗い。
こりゃあ、アヤカシが出てきそうだな。
「おい、待ちなよ旅の人。
俺達さ、お金を落として困ってるんだ。
少しばかり恵んでやってくれないかな?」
藪の中から暗がりに紛れて
三人組の男達が出てきた。
どう見ても、盗賊だ。
あからさまにナイフを出してきてる。
一人はナイフをペロペロしてる。
何が恵んでくれだよ。
待てよ、つい先程。
与えよって事を思ったばかりだな。
ギブ&ギブ&ギブ。
そうだな。この可哀想な男の人達に
少しばかりお賃金を渡してあげようかな。
もしかしたら、盗賊にならなきゃならない可哀想な生い立ちがあるのかもしれない。
よし!分かった!
俺達の大事な路銀をこの人達にあげよう!!
全部あげよう!!
「……ってなるかーーい!!
セシア!熊さんと狼さんを出してあげなさい!!」
俺はなんだか腹が立ったので
セシアにウルフィーとレオナルドを召喚させる事にした。
セシアは印を組み詠唱する。
直ぐ様魔法陣から、
ウルフィーとレオナルドが召喚される。
「食べて良いよ!」
ハサンはにこやかに命令する。
ウルフィーとレオナルドは巨体。
そしてヨダレをダラダラ流しながら
野党に近づいていく。
突然現れた化け物熊さんと、
化け物狼さんに
「アワワ……」
「な、なんだよ」
中には失禁してる奴もいる。
「早く逃げな。喰われるよ。
後はヒババンゴもいるよ。
知らないぞ。ヒババンゴ分かるよな。」
ハサンは敢えてヒババンゴの名前を出す。
ヒババンゴは男も女も構わず犯して、犯し終わったら臓物を引き千切って食べると噂。
男は肛門が裂けるほど犯して、
最後は木の太い棒を肛門から口に向けてぶっ刺した後に路上に晒すという噂を冒険者や、盗賊、旅人は全員知っている。
※ヒババンゴの噂は
出鱈目でヒババンゴは女性です。
「ギャャャャ!」
「あ、兄貴待って!」
盗賊はお金を落として去っていった。
与えよ!さらば与えられん。
難しいね。
俺達の旅は続く。
その時のアップ(上位会員)が、
「いいかい?あげるんだ。
ギブ&ギブ&ギブ。
見返りなんて求めず与えるんだ」
なんて言っていた。
当時は「何言ってんだコイツは」
位にしか思ってなかったが、
なるほど。
キリスト教やニューエイジ思想の
「与えよ、さらば与えられん」
の教えから来てるらしいと知った。
ところが、どうやら仏教も同じような事を述べていたのを知るのだ。
お釈迦様が托鉢するのに
敢えて貧しい家から回りなさいと教えたのは貧しい者は、施される事に慣れていて与える事に慣れていない。
【貧しい中からお布施を行う事で功徳を積める】
そう教えたのだ。
どうやら、これは真実らしい。
ギブ&ギブ&ギブ。
与えなさい。
与えなさい。
与えなさい。
でも与えるとは自身の仏性又は神性に気付かないと与えられないのか?
いや、そんな事は無いのさ。
なんで、そんな事を思ってるのか?
だってマーラの世界は
感謝して感謝されてレベルが上がるのよ。
それは確信にしかならない。
自分がして貰って嬉しいことを
相手に返してあげる。
損とか得とかじゃないのさ。
もう、徳なんだよね。
お徳なのよ。
お早う!いい朝だね!
ありがとう!
美味しいね!
ご馳走様でした!
全ては感謝で繋がっている。
感謝の輪で世界が出来ている。
それはあなたが感謝そのもの
幸せそのものだからだ。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
よし。朝ごはんは食べた。
気持ちいい朝だ。
セシア、ジンタン、メイ。
出発しよう!
どれだけ歩いただろうか。
道が少しずつ雑木林に向かって伸びている。
お昼前だと云うのに随分暗い。
こりゃあ、アヤカシが出てきそうだな。
「おい、待ちなよ旅の人。
俺達さ、お金を落として困ってるんだ。
少しばかり恵んでやってくれないかな?」
藪の中から暗がりに紛れて
三人組の男達が出てきた。
どう見ても、盗賊だ。
あからさまにナイフを出してきてる。
一人はナイフをペロペロしてる。
何が恵んでくれだよ。
待てよ、つい先程。
与えよって事を思ったばかりだな。
ギブ&ギブ&ギブ。
そうだな。この可哀想な男の人達に
少しばかりお賃金を渡してあげようかな。
もしかしたら、盗賊にならなきゃならない可哀想な生い立ちがあるのかもしれない。
よし!分かった!
俺達の大事な路銀をこの人達にあげよう!!
全部あげよう!!
「……ってなるかーーい!!
セシア!熊さんと狼さんを出してあげなさい!!」
俺はなんだか腹が立ったので
セシアにウルフィーとレオナルドを召喚させる事にした。
セシアは印を組み詠唱する。
直ぐ様魔法陣から、
ウルフィーとレオナルドが召喚される。
「食べて良いよ!」
ハサンはにこやかに命令する。
ウルフィーとレオナルドは巨体。
そしてヨダレをダラダラ流しながら
野党に近づいていく。
突然現れた化け物熊さんと、
化け物狼さんに
「アワワ……」
「な、なんだよ」
中には失禁してる奴もいる。
「早く逃げな。喰われるよ。
後はヒババンゴもいるよ。
知らないぞ。ヒババンゴ分かるよな。」
ハサンは敢えてヒババンゴの名前を出す。
ヒババンゴは男も女も構わず犯して、犯し終わったら臓物を引き千切って食べると噂。
男は肛門が裂けるほど犯して、
最後は木の太い棒を肛門から口に向けてぶっ刺した後に路上に晒すという噂を冒険者や、盗賊、旅人は全員知っている。
※ヒババンゴの噂は
出鱈目でヒババンゴは女性です。
「ギャャャャ!」
「あ、兄貴待って!」
盗賊はお金を落として去っていった。
与えよ!さらば与えられん。
難しいね。
俺達の旅は続く。
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