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第九章 光陰矢の如し
第63話 神性の発揮
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「ハサン!本当にすまねぇ!
家族を人質に取られて
従うしかなかったんだぁぁ!」
ミツヤは、おんおんと
子供のように泣きじゃくる。
分かってるさ。
俺も人の親さ。
「ミツヤ、子供の前だ。泣くな。
赦すよ。赦すさ。
その代わりジンタンに
良い武器を見繕ってくれ。」
俺はミツヤに優しく話す。
「俺もこの街にはいられない。
ドワーフの里がここより離れたところにある。
是非寄ってくれ」
繰り返し、こちらに頭を下げながら
奥さんと子供を連れてミツヤは去っていった。
それよりこちらだ。
そうこの女。
シローヌ。
事の顛末を知る人間。
そして、聖騎士の母。
そして邪神の力を受け継ぐ者。
ハデルからの意志で、シローヌと
アドヴァンの関係と聖騎士の関係を知っていた。
「何故シッポリ国王は俺達を狙う?」
挨拶もそこそこにシローヌに尋ねる俺。
「あなた達が邪魔なのよ。
国王の権威を示す為だけに、
あなた達を始末するつもりよ。」
シローヌは告げる。
シッポリ国王は元来聖騎士伝承に懐疑的であり、
自分の力で壊滅したトッポイ国から
国を興した英雄。
なればこそ、魔王すら、邪神すら
自らの力で屠る事が出来ると信じているのだ。
話し合いは通じないだろう。
それならば、こちらから仕掛けるか?
一層身の程を知らない国王に
聖騎士の力を見せつけるか?
いや。力で解決するのだけが正義ではない。
それとも俺が捕まろうか。
「ハサン。決断の時よ。
兵士達は止まらない。
暴徒と化して街を焼き払うでしょう」
シローヌは静かに一点、俺を見つめて話す。
5000の兵士達。
大群だ。
出向こう。こちらから。
「よし、お前達はここにいてくれ。
一度話し合いに行ってくる。
無駄な争いはしたくない。」
よし!こないだ覚えたばかりの空飛の術!
バシューッン
にわかに浮かび上がり、
天高く飛んでいくハサン。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
どれくらい飛んだだろう?
数時間程飛んたところで、
兵士達の軍勢の姿が見える。
街道を悠々と進んでくる。
いた!俺は兵士達の目の前に躍り出る。
シュタッ!
突然の聖騎士の来訪に兵士達は慄き後退る。
「聞いてくれ。私の名は聖騎士ハサン。
兵を退いてくれ。
何故王は、私を狙うのだ。
直々に王に会わせてくれ」
部隊長と思われる甲冑と白馬に
跨がる男はハサンに名乗る。
「シッポリ国第一兵騎士団団長のダルイだ。
よくぞ臆さずに、この兵騎士団の前に出てきた。潔い!偽聖騎士の名を騙る不届き者にしては褒めてやる。さあ、騎士に言葉は要らぬ。
剣で交わそうぞ!」
ダルイ?だるいな、まじで。
「待て。私は闘いに来たのではない。
王と話をさせて欲しい。」
あちゃー。このタイプは話しても無駄だろうな。剣で戦わないとダメだろうな。
無駄とは思いながらも交渉する。
「くどい!偽聖騎士は臆病者か!
要望があるなら、私を打ち倒してみよ!」
ダルッ!でも予想通りか。
よし!最初から全力でやろう。
『ノウマクサーマンダー、
バーサラダーセンダー、マーカロシャーナー、ソワタヤウンタラターカンマン!
出神せよ!軍荼利明王神大降臨!』
印を組むと、たちまち暗雲が立ち込め、
恐ろしく眩い光が辺りを照らす!
光が止むと軍荼利明王に化身したハサンが
倶利伽羅剣を構える。
兵士達はザワつく。
お、あぁあぁ……
おっおぉぉー!
嗚咽とも悲鳴ともつかない声。
「ば、馬鹿な。偽聖騎士の筈。
マヤカシだ。マヤカシに違いない。」
当初の威勢はどこへやら。
ダルイはブルブル震えている。
こんな無力な男を屠らなくてはならないのか。
俺は無慈悲なのか。
一瞬迷う。否!
ここは神性を見せなくてはならない。
大いなる一撃を迷うことなくぶつける。
聖騎士ハサンとして天の怒りを容赦無くぶつける。
これこそが大いなる慈悲だ。
「徳と見よ!
これが聖騎士ハサンの力だ!」
ハァァァァァ……。
腹から息吹として気を溜める。
倶利伽羅剣に手をかけ、
切っ先までゆっくりとなぞり行く!
『倶利伽羅剣!!!!』
倶利伽羅剣は倶利伽羅竜王の目が光り、青白い炎を纏いソウルパワーが増大する。
倶利伽羅剣は
額の神眼が開く!
『ハサンックラァァッシュッッ!!』
夕陽をバックに倶利伽羅剣を
袈裟一文字に振り抜く!
一際大きな波動スラッシュが
大きなうねりとなり、やがて山よりも高い龍と化した波動が地を這い兵士達に容赦無く襲かかり……
ドッゴォォッッッーーーン!!
大きな爆発!
半径500メートルを吹っ飛ばす大きな光!
大地は裂け、付近の山々も吹き飛ばす。
昔見た原子爆弾のキノコ雲のような大きな巨大な光り輝く昇天により生じた浄化の煙が登っていく。
光が晴れた後に荒れ果てた耕地は草が生え、
そして枯れ木には花が咲く。
皆、天へ還したぞ。
そして春を呼んだ。
生き残った数人の兵士は慌てながら
雲散霧消していく。
これでいい。
ありがとう。
魔王との邪神との戦いは
時には、非常な決意で望む。
今回ハサンは敢えて荒御魂を
発動させて無に返した。
生き延びた兵士達は、
この事を伝達するだろう。
仏としての和御魂だけではない、
清冽なる荒御魂をも体現したのだ。
祈ろう。成仏した者の魂達へ
トホカミエミタメ
負けるなハサン!
戦え!聖騎士ハサン!
次回へ続く
家族を人質に取られて
従うしかなかったんだぁぁ!」
ミツヤは、おんおんと
子供のように泣きじゃくる。
分かってるさ。
俺も人の親さ。
「ミツヤ、子供の前だ。泣くな。
赦すよ。赦すさ。
その代わりジンタンに
良い武器を見繕ってくれ。」
俺はミツヤに優しく話す。
「俺もこの街にはいられない。
ドワーフの里がここより離れたところにある。
是非寄ってくれ」
繰り返し、こちらに頭を下げながら
奥さんと子供を連れてミツヤは去っていった。
それよりこちらだ。
そうこの女。
シローヌ。
事の顛末を知る人間。
そして、聖騎士の母。
そして邪神の力を受け継ぐ者。
ハデルからの意志で、シローヌと
アドヴァンの関係と聖騎士の関係を知っていた。
「何故シッポリ国王は俺達を狙う?」
挨拶もそこそこにシローヌに尋ねる俺。
「あなた達が邪魔なのよ。
国王の権威を示す為だけに、
あなた達を始末するつもりよ。」
シローヌは告げる。
シッポリ国王は元来聖騎士伝承に懐疑的であり、
自分の力で壊滅したトッポイ国から
国を興した英雄。
なればこそ、魔王すら、邪神すら
自らの力で屠る事が出来ると信じているのだ。
話し合いは通じないだろう。
それならば、こちらから仕掛けるか?
一層身の程を知らない国王に
聖騎士の力を見せつけるか?
いや。力で解決するのだけが正義ではない。
それとも俺が捕まろうか。
「ハサン。決断の時よ。
兵士達は止まらない。
暴徒と化して街を焼き払うでしょう」
シローヌは静かに一点、俺を見つめて話す。
5000の兵士達。
大群だ。
出向こう。こちらから。
「よし、お前達はここにいてくれ。
一度話し合いに行ってくる。
無駄な争いはしたくない。」
よし!こないだ覚えたばかりの空飛の術!
バシューッン
にわかに浮かび上がり、
天高く飛んでいくハサン。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
どれくらい飛んだだろう?
数時間程飛んたところで、
兵士達の軍勢の姿が見える。
街道を悠々と進んでくる。
いた!俺は兵士達の目の前に躍り出る。
シュタッ!
突然の聖騎士の来訪に兵士達は慄き後退る。
「聞いてくれ。私の名は聖騎士ハサン。
兵を退いてくれ。
何故王は、私を狙うのだ。
直々に王に会わせてくれ」
部隊長と思われる甲冑と白馬に
跨がる男はハサンに名乗る。
「シッポリ国第一兵騎士団団長のダルイだ。
よくぞ臆さずに、この兵騎士団の前に出てきた。潔い!偽聖騎士の名を騙る不届き者にしては褒めてやる。さあ、騎士に言葉は要らぬ。
剣で交わそうぞ!」
ダルイ?だるいな、まじで。
「待て。私は闘いに来たのではない。
王と話をさせて欲しい。」
あちゃー。このタイプは話しても無駄だろうな。剣で戦わないとダメだろうな。
無駄とは思いながらも交渉する。
「くどい!偽聖騎士は臆病者か!
要望があるなら、私を打ち倒してみよ!」
ダルッ!でも予想通りか。
よし!最初から全力でやろう。
『ノウマクサーマンダー、
バーサラダーセンダー、マーカロシャーナー、ソワタヤウンタラターカンマン!
出神せよ!軍荼利明王神大降臨!』
印を組むと、たちまち暗雲が立ち込め、
恐ろしく眩い光が辺りを照らす!
光が止むと軍荼利明王に化身したハサンが
倶利伽羅剣を構える。
兵士達はザワつく。
お、あぁあぁ……
おっおぉぉー!
嗚咽とも悲鳴ともつかない声。
「ば、馬鹿な。偽聖騎士の筈。
マヤカシだ。マヤカシに違いない。」
当初の威勢はどこへやら。
ダルイはブルブル震えている。
こんな無力な男を屠らなくてはならないのか。
俺は無慈悲なのか。
一瞬迷う。否!
ここは神性を見せなくてはならない。
大いなる一撃を迷うことなくぶつける。
聖騎士ハサンとして天の怒りを容赦無くぶつける。
これこそが大いなる慈悲だ。
「徳と見よ!
これが聖騎士ハサンの力だ!」
ハァァァァァ……。
腹から息吹として気を溜める。
倶利伽羅剣に手をかけ、
切っ先までゆっくりとなぞり行く!
『倶利伽羅剣!!!!』
倶利伽羅剣は倶利伽羅竜王の目が光り、青白い炎を纏いソウルパワーが増大する。
倶利伽羅剣は
額の神眼が開く!
『ハサンックラァァッシュッッ!!』
夕陽をバックに倶利伽羅剣を
袈裟一文字に振り抜く!
一際大きな波動スラッシュが
大きなうねりとなり、やがて山よりも高い龍と化した波動が地を這い兵士達に容赦無く襲かかり……
ドッゴォォッッッーーーン!!
大きな爆発!
半径500メートルを吹っ飛ばす大きな光!
大地は裂け、付近の山々も吹き飛ばす。
昔見た原子爆弾のキノコ雲のような大きな巨大な光り輝く昇天により生じた浄化の煙が登っていく。
光が晴れた後に荒れ果てた耕地は草が生え、
そして枯れ木には花が咲く。
皆、天へ還したぞ。
そして春を呼んだ。
生き残った数人の兵士は慌てながら
雲散霧消していく。
これでいい。
ありがとう。
魔王との邪神との戦いは
時には、非常な決意で望む。
今回ハサンは敢えて荒御魂を
発動させて無に返した。
生き延びた兵士達は、
この事を伝達するだろう。
仏としての和御魂だけではない、
清冽なる荒御魂をも体現したのだ。
祈ろう。成仏した者の魂達へ
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負けるなハサン!
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