47歳のおじさんが異世界に召喚されたら不動明王に化身して感謝力で無双しまくっちゃう件!

のんたろう

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第五章 天魔降伏編

第28話 必殺!成田剣!

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振り向くな、振り向くな
振り向くなぁ~
君は狙われている~。

皆も知ってる
あの曲が俺を奮い立たす。
やってやった。

予想外にうまくいった!

すぐ後ろには血相を変えて
兵士達が追ってくる!

城下はパニック。
犬も慌てて水路に飛び込み、
人々は、家に籠もり戸板を閉める。

「セシアやれ!召喚獣だ!」

「あいよ!魔獣ヒババンゴ招来!」

真っ赤な目にヨダレを流して
兵士に襲いかかる魔獣ヒババンゴ。

その巨体は兵士の一人を胴体ごと
噛みちぎって
果物屋の屋台に無慈悲にぶん投げる。

飛び散る臓物と果物。
真っ赤なバナナとレモンが惨劇を物語る。

う、うぁぁーーー!

兵士はあっという間に逃げていった。

実は千切れた兵士は仕込んだ人形。
メイが幻術を見せていただけ、
それでも効果は覿面てきめん

中には、腰が抜けて立てない者もいた。

アンチマジックフィールドの中、
どうやってヒババンゴが召喚できたのか?

どうやってメイが幻術を唱えられたのか?

それは少し時間を戻そう。
私は考えていた。
どうする?
やばい、焼かれちゃう。
こんな時どうするのか?
混乱して眼の前が白んでいく。

頭がボーっとする。
眠い、眠いよ。
も、もうどーでもいーや。

いや!だめだ!だめだ!
さあっどうしよう!
どうする!どうする!

考えてる矢先に、ジンタンが
縄抜けをやってのけ小太刀で
敵のアンチマジックフィールドを
発している術者を仕留める。

従者は「あ…う…」と呻いて倒れる。

まかせるんだ!俺達に!
(俺は何もしてないけど。)
今だ!

印を組み、真言を唱える!
『『ノウマクサンマンダー、
バーザラダンセンダー、マーカロシャーダー、
ソワタヤウンタラターカンマン!!』

呪言を唱えると
ハサンは瞬く光とともに
降三世明王こうざんぜみょうおう
の姿に化身する。

三鈷剣を形状の違う成田剣ナリタブレードに変えて、
『剛力招来!超力招来!』

成田剣は凄まじい雷撃を放ち
広場の周辺に巨大な火柱が6本上がる。

ボボボボボボッッッ!
ゴゴゴゴゴゴッッッ!

その隙に、俺達は逃げる。
慌てて追いかけてくる兵士というのが
冒頭までのストーリー。

いやー、ジンタンもメリーも優秀だなー。
メリーなんていつの間に幻術を覚えたのかな。

そして、俺のレベルも上がってる。
一度化身したぐらいでは
前回のように気を失って
倒れたりはしないようだ。

化身を解いて、
ソウルエネルギー回復薬を飲み干して
一同に檄を飛ばす。

『よし!ウェーダーを救出して、
カンデンブルグを討つぞ!』
オーッ!

そうこうしてると城門につく。
城門を強行的に突破。

ドカッ!!扉を強引に破壊!

すると、目の前には
身分の高そうな公爵が見えた。

「よく来たな聖騎士ども。
我が名はセンダー国宰相マンデリン。
国王へは行かせん。」

カンデンブルグ王の宰相
マンデリンが立ちはだかる。

「王には近づけさせぬ。
シローヌよ。お前は従者をやれ。
召喚士と聖騎士は、私がやる」
マンデリンは自信満々だ。

ほー。やけに余裕だな。
今日の俺は絶好調だ。
国の宰相とはいえ、只の人が勝てるのか?

いや、何か策があるのか?
おかしいだろ。先の広場の1件は既に
把握してるはず。

こいつはヤバいか?

考えている間に、シローヌは
ジンタンとメイに襲いかかる。

くっ!やるしかない。
「セシア、ぬかるなよ」

次回へ続く
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