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第八章 謎の男たち
第2話 小さな いざこざ
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【西の街:デュシス】
ルーベンとルディは西の街に居た。ファクティスからずっと西。大きな山脈を一つ越えた先にある。その山脈は昔から事故が多発する土地なので、誰もが絶対にそこを迂回する。
二人はここから北東の土地に依頼主を送り届けるという依頼を終えたらしく、宿屋でくつろいでいた。テーブルに座り、飲み物を飲みながら会話していた。
「最近、グリモマギアスまで護衛依頼多いな」
「何処かで古文書が見つかったとか」
「それにお目にかかりたいって事か」
「みたいだな」
「なるほどね~。辿り着けるといいな」
「そうだな」
そんな会話をしていると階段付近からドタドタと足音が聞こえて来た。そこでバタンとドアが開いた。二人は息を吸う様に、魔法で顔が変化した。そして、ドアを開けたのはミラージェス姉妹だった。
「……」
「わりぃ。少し匿ってくれッ」
「嫌だけど?」
「うんっ、ありがとー♪」
「……いや、だから」
姉妹はクローゼットとベッドの布団に潜りこんだ。ルーベンがドアを閉めると、続いてさらにドタバタと足音が近づいて来た。そして、バタンとドアが開いた。
「おい! 女を見なかったか? 姉妹だ!」
「見てねー」
彼は堂々とそう言った。
「ほんとか!? 嘘だったらこの辺を仕切るテラスファミリーが容赦しないぞ!?」
「だから知らねーって」
男たちがお互いの顔を見た後に、率直に訊いた。
「…………そのベッドの盛り上がりは何だ?」
「俺の女だ。今、全裸なんだよ。というか、お前等が探しているのは姉妹、だろ?」
「……ね、念のためだ。おい、ベッドの……ケツでか女……顔を見せろ」
それに反応して布団がピクリと動いた。どうやら怒りで小刻みに震えている様だ。
「別に見せても良い。だが、違った時はお前達のボスに迷惑をかけられたと伝えるが?」
その怯まない様子に逆に近くにいた男が少し動揺して言う。
「お、おい。一般人を巻き込むのは不味いっ」
「……ちっ。気に食わねー野郎だ! 見つけたらすぐに教えろよッ!」
「おい、良いのか?」
「仕方ないだろ。ボスの逆鱗に触れるよりかはましだッ」
彼等はバタンとドアを閉めた。そして、足音が消えた頃、姉妹がピョコっと出て来た。
「もー、私は君の女じゃないよ~」
「知ってる。ていうか面倒ごとに巻き込むな」
「ごめんごめん。でもありがとね♪」
「いや、本当に助かったぜ……ええっと……」
「名乗る程の者じゃない」
「え~、それじゃあ。お礼に、頭撫でてあげる」
「いらねーよ。近づくな」
「……それにしても君達、度胸あるね」
「あの流れだと、見つかったら共犯だろうが。必死にもなる」
「……んー。何処かで……」
「用事は済んだろう。早く出て行け」
「いやー……それがね~……」
「……?」
「一度撒いて、その隙に色々と宿屋を回ったんだが……こんな騒ぎを起こした輩を泊めたくないとよ……」
「……そうだろうな」
「ねぇ、お願い♪ 寝顔を見てもいいからぁ~」
「はぁー。大人しくしてろよ」
「は~い♪」
「助かる」
「何時もこんな事を?」
「んー。久しぶりかな……」
「そうなんだよ……これでも最近は他人をなるべく巻き込まない様にしてんだけどよ。プリシラが急に走り出すもんだから」
「あれー? 何でだッけ? 急にビビッて来た感じ?」
「……」
ルーベンが勘の鋭さに呆れながら話を変えた。
「それで、どっちが先に手を出したんだ?」
「あいつらだよ~。迷惑しちゃうよぉ」
「本当か?」
「こんな事で嘘つくか!? 使い魔の事を教える代わりに、一回させろってしつこくてなっ」
「その恰好じゃそうなるわな」
「何~? 君もそういう事言うんだ」
「ローブでも上から羽織れ。それだけでも違う」
「……もしかして、心配してくれてるの?」
「そうじゃねー」
外から大声が聞こえる。大人数でこの辺りをくまなく探していた。ガヤガヤと五月蠅かった。その声を拾う。どうやら一日中この辺を捜索するらしい。ルーベンがルディに言う。
「ハルプ……これもう一回来るかもな」
「可能性は高いな……その時は流石に部屋を念入りに調べるだろうな」
「くっ……すまない……共犯にするつもりは無かったんだ……」
「……ごめんなさい。いざとなったら出て行くから……でも、少しだけ仮眠を取らせて。昨日から寝て無くて……」
「良い。ゆっくり休んでろ」
窓の外を見ながらルディが言う。
「セミス……ボスだ」
「運が良いな」
「そうだな」
そう言って二人が外に出ようとした。
「ちょっと! 何処に行くの!」
「安心しろ。お前等を売る訳じゃない」
「五月蠅いから苦情を言うだけだ」
「そ、そうじゃなくてだな……ッ」
「今更こんな事をして言うのも何だが。私達の問題にこれ以上巻き込む訳には!」
彼等はそれを無視して出て行った。ルディが言う。
「袋を貸してくれ」
「銀貨三枚入ってるけど?」
「知っている。空にしろ」
姉妹は茫然と立ち尽くしていた。プリシラがハッと我に返る。
「お姉ちゃん……どうしよう……」
「分からん……取り合えず加勢の準備をしておこう」
「そうだね。流石に寝てるわけにいかないもんね……」
騒ぎで震える店主。急に現れた二人が入口のドアを開けるのを止めようとするが、無視して外に出た。彼等はボスの方へ歩き出す。
「何だお前は!? それ以上近づくな!」
「あ、あいつはさっきの!?」
「お前がボスか?」
「そうだが……何の用だ?」
「ボス! そいつら怪しいですぜぇ! さっき……ッ」
ボスはそう叫んだ男を睨んだ。すると委縮する。それを確認した側近らしき男がドスを効かせた声で叫ぶ。
「今はボスが話してるだろうがッ。死にてぇのかッ」
「も、申し訳ありません!」
ボスはそのやり取りの間も二人の眼を凝視していた。そこでルディが淡々と言った。
「要件は簡単だ……帰れ、テラスファミリー」
ボスは威圧感を出して言う。
「そう言われて……はいそうですか、とはならないのは分かってるよな……」
「お前は勘違いをしてる」
「勘違い?」
「姉妹が先に手を出したんじゃない……そいつが先に手を出した」
ルディが少し間を開けた時に、僅かに動揺をした男たちを指さした。
「ッ……」
ボスが少し怒りぎみ言った。
「……それは本当か?」
「ち、ちがっ! 先に出したのは姉妹の方です! そ、それよりも姉妹の事を知っているそいつらは怪しいです! きっと仲間だ!」
「そ、そうだ! 奴等の手先だ! そいつ等は嘘を吐いている!」
この件に関係がある男たちが叫ぶ。そこで、ルディが袋を側近に投げた。側近がそれを開けると金貨が五枚入っていた。
「これは?」
「俺は嘘を吐いてはない、が。そちらにも面子があるだろう?」
ボスは二人の瞳をジッと見つめていた。
「……帰るぞ」
「ボス!?」
「これほどの男にここまでされちゃあ、大人しく帰るのが筋ってもんだろう。これより姉妹とその二人への手出しを禁ずる」
「し、しかしッ。あの姉妹は俺達の顔に泥を!」
「お前の? おい、やれ……」
そう声をかけると側近たちが姉妹に関わった男たちを押さえつけて殴り始めた。
「なぁお前さん。これで勘弁してくれねぇか」
「問題ない……もうしばらく滞在する予定だが、せめてその間は静かに寝させてくれ」
ボスが少しだけ口元を緩めた。しかし、すぐに表情を引き締めた。帰ろうと背を向けたその時、ルディがさらっと言う。
「余計なお世話だろうが、オストファミリーのボスが久しぶりに会いたがっている、という話を聞いた」
それを聞いた瞬間、ボスが背筋が凍った。まるで死神の鎌を喉元に突き付けられている、そんな感覚。だが、ボスはそれを悟らせない様に返す。
「なるほど、お前たちが何者か……何となく分かった気がするぜ。今度そうさせてもらおう……」
テラスファミリーはそのまま去って行った。
ルーベンとルディは西の街に居た。ファクティスからずっと西。大きな山脈を一つ越えた先にある。その山脈は昔から事故が多発する土地なので、誰もが絶対にそこを迂回する。
二人はここから北東の土地に依頼主を送り届けるという依頼を終えたらしく、宿屋でくつろいでいた。テーブルに座り、飲み物を飲みながら会話していた。
「最近、グリモマギアスまで護衛依頼多いな」
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「……」
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「……いや、だから」
姉妹はクローゼットとベッドの布団に潜りこんだ。ルーベンがドアを閉めると、続いてさらにドタバタと足音が近づいて来た。そして、バタンとドアが開いた。
「おい! 女を見なかったか? 姉妹だ!」
「見てねー」
彼は堂々とそう言った。
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「だから知らねーって」
男たちがお互いの顔を見た後に、率直に訊いた。
「…………そのベッドの盛り上がりは何だ?」
「俺の女だ。今、全裸なんだよ。というか、お前等が探しているのは姉妹、だろ?」
「……ね、念のためだ。おい、ベッドの……ケツでか女……顔を見せろ」
それに反応して布団がピクリと動いた。どうやら怒りで小刻みに震えている様だ。
「別に見せても良い。だが、違った時はお前達のボスに迷惑をかけられたと伝えるが?」
その怯まない様子に逆に近くにいた男が少し動揺して言う。
「お、おい。一般人を巻き込むのは不味いっ」
「……ちっ。気に食わねー野郎だ! 見つけたらすぐに教えろよッ!」
「おい、良いのか?」
「仕方ないだろ。ボスの逆鱗に触れるよりかはましだッ」
彼等はバタンとドアを閉めた。そして、足音が消えた頃、姉妹がピョコっと出て来た。
「もー、私は君の女じゃないよ~」
「知ってる。ていうか面倒ごとに巻き込むな」
「ごめんごめん。でもありがとね♪」
「いや、本当に助かったぜ……ええっと……」
「名乗る程の者じゃない」
「え~、それじゃあ。お礼に、頭撫でてあげる」
「いらねーよ。近づくな」
「……それにしても君達、度胸あるね」
「あの流れだと、見つかったら共犯だろうが。必死にもなる」
「……んー。何処かで……」
「用事は済んだろう。早く出て行け」
「いやー……それがね~……」
「……?」
「一度撒いて、その隙に色々と宿屋を回ったんだが……こんな騒ぎを起こした輩を泊めたくないとよ……」
「……そうだろうな」
「ねぇ、お願い♪ 寝顔を見てもいいからぁ~」
「はぁー。大人しくしてろよ」
「は~い♪」
「助かる」
「何時もこんな事を?」
「んー。久しぶりかな……」
「そうなんだよ……これでも最近は他人をなるべく巻き込まない様にしてんだけどよ。プリシラが急に走り出すもんだから」
「あれー? 何でだッけ? 急にビビッて来た感じ?」
「……」
ルーベンが勘の鋭さに呆れながら話を変えた。
「それで、どっちが先に手を出したんだ?」
「あいつらだよ~。迷惑しちゃうよぉ」
「本当か?」
「こんな事で嘘つくか!? 使い魔の事を教える代わりに、一回させろってしつこくてなっ」
「その恰好じゃそうなるわな」
「何~? 君もそういう事言うんだ」
「ローブでも上から羽織れ。それだけでも違う」
「……もしかして、心配してくれてるの?」
「そうじゃねー」
外から大声が聞こえる。大人数でこの辺りをくまなく探していた。ガヤガヤと五月蠅かった。その声を拾う。どうやら一日中この辺を捜索するらしい。ルーベンがルディに言う。
「ハルプ……これもう一回来るかもな」
「可能性は高いな……その時は流石に部屋を念入りに調べるだろうな」
「くっ……すまない……共犯にするつもりは無かったんだ……」
「……ごめんなさい。いざとなったら出て行くから……でも、少しだけ仮眠を取らせて。昨日から寝て無くて……」
「良い。ゆっくり休んでろ」
窓の外を見ながらルディが言う。
「セミス……ボスだ」
「運が良いな」
「そうだな」
そう言って二人が外に出ようとした。
「ちょっと! 何処に行くの!」
「安心しろ。お前等を売る訳じゃない」
「五月蠅いから苦情を言うだけだ」
「そ、そうじゃなくてだな……ッ」
「今更こんな事をして言うのも何だが。私達の問題にこれ以上巻き込む訳には!」
彼等はそれを無視して出て行った。ルディが言う。
「袋を貸してくれ」
「銀貨三枚入ってるけど?」
「知っている。空にしろ」
姉妹は茫然と立ち尽くしていた。プリシラがハッと我に返る。
「お姉ちゃん……どうしよう……」
「分からん……取り合えず加勢の準備をしておこう」
「そうだね。流石に寝てるわけにいかないもんね……」
騒ぎで震える店主。急に現れた二人が入口のドアを開けるのを止めようとするが、無視して外に出た。彼等はボスの方へ歩き出す。
「何だお前は!? それ以上近づくな!」
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「そうだが……何の用だ?」
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「要件は簡単だ……帰れ、テラスファミリー」
ボスは威圧感を出して言う。
「そう言われて……はいそうですか、とはならないのは分かってるよな……」
「お前は勘違いをしてる」
「勘違い?」
「姉妹が先に手を出したんじゃない……そいつが先に手を出した」
ルディが少し間を開けた時に、僅かに動揺をした男たちを指さした。
「ッ……」
ボスが少し怒りぎみ言った。
「……それは本当か?」
「ち、ちがっ! 先に出したのは姉妹の方です! そ、それよりも姉妹の事を知っているそいつらは怪しいです! きっと仲間だ!」
「そ、そうだ! 奴等の手先だ! そいつ等は嘘を吐いている!」
この件に関係がある男たちが叫ぶ。そこで、ルディが袋を側近に投げた。側近がそれを開けると金貨が五枚入っていた。
「これは?」
「俺は嘘を吐いてはない、が。そちらにも面子があるだろう?」
ボスは二人の瞳をジッと見つめていた。
「……帰るぞ」
「ボス!?」
「これほどの男にここまでされちゃあ、大人しく帰るのが筋ってもんだろう。これより姉妹とその二人への手出しを禁ずる」
「し、しかしッ。あの姉妹は俺達の顔に泥を!」
「お前の? おい、やれ……」
そう声をかけると側近たちが姉妹に関わった男たちを押さえつけて殴り始めた。
「なぁお前さん。これで勘弁してくれねぇか」
「問題ない……もうしばらく滞在する予定だが、せめてその間は静かに寝させてくれ」
ボスが少しだけ口元を緩めた。しかし、すぐに表情を引き締めた。帰ろうと背を向けたその時、ルディがさらっと言う。
「余計なお世話だろうが、オストファミリーのボスが久しぶりに会いたがっている、という話を聞いた」
それを聞いた瞬間、ボスが背筋が凍った。まるで死神の鎌を喉元に突き付けられている、そんな感覚。だが、ボスはそれを悟らせない様に返す。
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