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第六章 受付嬢ナディアの災難
第13話 飛び立つ鳥
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【ギルド・帰宅】
ナディアが復帰して初日。彼女は椅子に座り少しだけ体を左右に揺らしながら、移動する時はスキップをしそうな勢いで楽しそうに仕事をこなす。
しかし、帰り際になると少しだけ元気が無いように見えた。心配した同僚のテルエスが問いかける。
「大丈夫?」
「ええ! 大丈夫ですよっ。今、最高に楽しいですから」
「そう……少し落ち込んでいたように見えたから……気のせいなら良かった。あ、そうだ今度の休み買い物に行かない?」
「……ぁ……しばらく街に行くのはちょっと……」
「? 何かあったの?」
「あ、いえ……この前の……」
「この前?」
「あれですよ……その…ええっと、その……外を首輪と下着無しで……」
「何それー? 何の事?」
「え??」
ナディアが彼女の目をじっと見ているが、気を使っている様子がまるで無い。
「あれ? もしかして、そういうの趣味なの?」
「ち、違います!」
「もー何の話? あ、クロウ君に何かされたの~? ねぇねぇ、どんな事されたのぉ?」
「だから違いますって! お、お先に失礼します!」
「うん、お疲れ様~」
ナディアはその場から走り去る。外に出た瞬間一息ついた。そして、考える。
「あれ? 私……あの時……他に誰がいたんでしたっけ?」
何故かその部分を上手く思い出す事が出来ない。
ナディアが歩いていると子供に声をかけられた。彼女はハッとする。この前の失態を見られた子供。しかし、先ほどのテルエスの件で気になったので、恥ずかしがりながらも聞いて来た。
「この前、私がデートしているの見てましたよね?」
「うん! 見てたよ~」
「ど、どんな様子でした?」
「ん~っとね。なんだっけ? 確か綺麗な服を来たナディアお姉ちゃんが凄く可愛かった~。そうだ! ふふっ♪ お姉ちゃんったら、自分のスカート踏んで、こけそうになってたね!」
「えっと……?」
「それとナディアお姉ちゃんと、ええっと~」
「私とっ? 誰ですか? 誰がいましたッ?」
「?? 多分、ルースお兄ちゃん?」
「……そ、そうですか……ありがとね」
「うん、今度あそぼーね!」
「はい♪ それでは……」
ナディアは子供に言われた事もよく思い出せなかった。近くで男同士の会話が聞こえた
「あれ? 俺、夢で良いモノ見た気がするんだったけどな? 本当に良い思いした気がするんだけどな~」
「はっはっは。分かる分かる。夢ってすぐに忘れるよなー」
ナディアはそんな話声を聞きながら帰宅するための道に行く。しかし、どこに言っても皆はいつも通りに挨拶してくれて、特に邪推されるような事も無かった。
ナディア自身もその日のその部分だけを上手く思い出せない事に疑問を覚えた。しかし、考えても思い出せないので、まあいいか、という考えにいたり、無事に家に辿り着くのであった。
【アジト】
ルディがアジトに付いて部屋のドアを開けると、珍しく先に来ていたルーベンが、ソファーで調子悪そうに仰向けで寝ていた。自分専用のソファーに腰を掛けて言う。
「ルーベン、お前アレ嫌いじゃなかったのか?」
彼は仰向けのままルディを見ずにこう返す。
「ああ? 嫌いに決まってんだろ。何が好きでやらないといけないんだ。まったく……」
「都市中にするとは、偉く思い切ったな」
「おかげでもう動けねー」
「どのくらいだ?」
「多分三日くらい」
「ほう……しかし、今回の件で一つ大きな謎が解けた」
「なんの?」
「最近、どうもお前の魚が大きいと思った。納得だな」
「使わねーよ! 遊びの時には特になっ。ていうかお前にはきかねーッ」
「精神力の問題か。だが、それは証明出来まい」
「ちぇっ……とぼけやがって」
「ああ、すまん……弱ってるのが珍しくて、ついな。で、今回のはどんなのだ?」
「ああ? 記憶を奥底に沈めた。個々で誤差は生じるし。人によってはその部分が曖昧になって、記憶が適当に補完される」
ルーベンは話を続ける。
「記憶の風化。まあ、その一件だけを思い出しにくくなった……人の顔と名前が覚えられない感じに近いかもな」
「まともな人間には出来ない所業だな……色々な意味でだが……」
ルディが皮肉を込めてそう言った。それに対してルーベンは時に気にしない様子で返す。
「まあな。けど、都市中とは言え、一つの記憶を沈めるのに、これだ……」
「俺から見ても恐ろしい力だがな」
「けっ、もう寝る」
「ここは要塞みたいなものだが……精々死なない様に頑張れ」
「あいよー」
【ギルド】
最近、といってもここ三日くらいルーベンを見かけないので、ナディアが心配していた。しかし、そこでルーベンが扉から入って来る。ナディアはホッと肩をなでおろす。
彼が何時も通りにテーブルに座ってぐったりとした。彼女の明るい表情がさらに元気になった。周りの人達も何時も通りだ。
「おっ、クロウじゃねーか。生きてたのか」
「まぁな……」
「ところでお前知ってるか?」
「なにを?」
「ナディアちゃんの件だ。聞いて驚け! なんとナディアちゃんはここに残れる事になったんだぜ!?」
「はぇ~、それは凄い」
「おいおい、おいおい、もっと驚けよ! 嬉しーだろ!」
「ああ、すげー嬉しいな~」
「ちっ、強がりやがってー。お前も相当悲しんでただろうがっ。もっと喜べよっ」
「はっはっは。だから喜んでるって」
そんな時、遠くでナディアが手招きをしていた。ルーベンがそれに連れて近づいて来た。
「なに、ナディアさん? デートしたいの?」
「しません! 依頼の話です! そろそろ討伐依頼をですねっ」
「そうだ、久しぶりだから草むしりしてくる~」
「もう! クロウさん! あ……そうでした」
「なに?」
ナディアは少しだけ緊張した様子で言った。
「今日は買い物をするから、手荷物が一杯になるんでした……荷物持ちの手伝いしますか? 仕事が終わった後ですけど……」
「なにそれ、行く行くー」
彼女は安心したような小さなため息を吐いた。そして、彼は草むしりに出かけた。テルエスが少し驚いたように言う。
「ナディア、それデートじゃん」
「違います。お手伝いです~」
「ふ~ん」
「何ですか?」
「もしかして、酔ってる?」
「酔ってませんっ」
「へ~、酔ってないんだ~」
「もー、その顔はなんですか……?」
「いいや~。別に~」
ナディアはよく分からない表情を浮かべたが、仕事に戻る。そして、鼻歌を交えながら業務をこなすのであった。
【仕事終わり】
辺りが暗くなる頃、ナディアがギルドの出入り口の所に行くと、ルーベンが待っていた。
「あ、お疲れー」
「はい、お疲れ様です」
ナディアはわざと彼を見つめたまま、その場で少し待っていた。
「ナディアさん、どうしたの?」
彼女は目を細め、頬を緩めて幸せそうに言った。
「いいえ、何でもありませんよ」
「?」
「お店が閉まりそうですね、早く行きましょうか」
「そうだな」
二人は扉を開けて外に歩き出す。一直線に目的地に向かった。早速、夕飯の食材を買うとルーベンに渡していく。
「さあ、帰りましょうか?」
「これだけで良いのか?」
「そうですけど? 嫌でしたか?」
「いやあ、ちょっと驚いただけ」
彼女は笑顔を絶やさない。それが自然にあふれて来る。
「ふふ。そうですか、そうですか」
「何か良い事あったの?」
「ええ、まあ……色々ありましたよ……」
「?」
髪飾り。これが壊れた事を知っている者は少数である。
そして、数日居なかった彼は今日初めて、この髪飾りを見たのであった。彼女は何時も彼を見ている。だから思う。きっと彼なら気づいたはずだ。
しかし、彼は気が付かない。だから彼女は舞い上がる。きっとそうだと思い込む。それを心に仕舞い込む。彼がそれを望む時まで。
辺りがすっかり暗くなった。そんな闇の中を彼女は楽し気そうに、クロウを観察するように、彼の周りを右へ左へ回り込んで歩く。それはまるで子供のよう。周りから見ると、それは無駄な動きだ。
だが、彼女にとっては無駄ではない。彼女は今、この時を楽しんでいるのだから……。
☆☆☆☆☆☆☆
「かご喰らいの龍~」をお読みいただき、ありがとうございます。
面白いと思った方は、お気に入り・評価をよろしくお願いします。
ナディアが復帰して初日。彼女は椅子に座り少しだけ体を左右に揺らしながら、移動する時はスキップをしそうな勢いで楽しそうに仕事をこなす。
しかし、帰り際になると少しだけ元気が無いように見えた。心配した同僚のテルエスが問いかける。
「大丈夫?」
「ええ! 大丈夫ですよっ。今、最高に楽しいですから」
「そう……少し落ち込んでいたように見えたから……気のせいなら良かった。あ、そうだ今度の休み買い物に行かない?」
「……ぁ……しばらく街に行くのはちょっと……」
「? 何かあったの?」
「あ、いえ……この前の……」
「この前?」
「あれですよ……その…ええっと、その……外を首輪と下着無しで……」
「何それー? 何の事?」
「え??」
ナディアが彼女の目をじっと見ているが、気を使っている様子がまるで無い。
「あれ? もしかして、そういうの趣味なの?」
「ち、違います!」
「もー何の話? あ、クロウ君に何かされたの~? ねぇねぇ、どんな事されたのぉ?」
「だから違いますって! お、お先に失礼します!」
「うん、お疲れ様~」
ナディアはその場から走り去る。外に出た瞬間一息ついた。そして、考える。
「あれ? 私……あの時……他に誰がいたんでしたっけ?」
何故かその部分を上手く思い出す事が出来ない。
ナディアが歩いていると子供に声をかけられた。彼女はハッとする。この前の失態を見られた子供。しかし、先ほどのテルエスの件で気になったので、恥ずかしがりながらも聞いて来た。
「この前、私がデートしているの見てましたよね?」
「うん! 見てたよ~」
「ど、どんな様子でした?」
「ん~っとね。なんだっけ? 確か綺麗な服を来たナディアお姉ちゃんが凄く可愛かった~。そうだ! ふふっ♪ お姉ちゃんったら、自分のスカート踏んで、こけそうになってたね!」
「えっと……?」
「それとナディアお姉ちゃんと、ええっと~」
「私とっ? 誰ですか? 誰がいましたッ?」
「?? 多分、ルースお兄ちゃん?」
「……そ、そうですか……ありがとね」
「うん、今度あそぼーね!」
「はい♪ それでは……」
ナディアは子供に言われた事もよく思い出せなかった。近くで男同士の会話が聞こえた
「あれ? 俺、夢で良いモノ見た気がするんだったけどな? 本当に良い思いした気がするんだけどな~」
「はっはっは。分かる分かる。夢ってすぐに忘れるよなー」
ナディアはそんな話声を聞きながら帰宅するための道に行く。しかし、どこに言っても皆はいつも通りに挨拶してくれて、特に邪推されるような事も無かった。
ナディア自身もその日のその部分だけを上手く思い出せない事に疑問を覚えた。しかし、考えても思い出せないので、まあいいか、という考えにいたり、無事に家に辿り着くのであった。
【アジト】
ルディがアジトに付いて部屋のドアを開けると、珍しく先に来ていたルーベンが、ソファーで調子悪そうに仰向けで寝ていた。自分専用のソファーに腰を掛けて言う。
「ルーベン、お前アレ嫌いじゃなかったのか?」
彼は仰向けのままルディを見ずにこう返す。
「ああ? 嫌いに決まってんだろ。何が好きでやらないといけないんだ。まったく……」
「都市中にするとは、偉く思い切ったな」
「おかげでもう動けねー」
「どのくらいだ?」
「多分三日くらい」
「ほう……しかし、今回の件で一つ大きな謎が解けた」
「なんの?」
「最近、どうもお前の魚が大きいと思った。納得だな」
「使わねーよ! 遊びの時には特になっ。ていうかお前にはきかねーッ」
「精神力の問題か。だが、それは証明出来まい」
「ちぇっ……とぼけやがって」
「ああ、すまん……弱ってるのが珍しくて、ついな。で、今回のはどんなのだ?」
「ああ? 記憶を奥底に沈めた。個々で誤差は生じるし。人によってはその部分が曖昧になって、記憶が適当に補完される」
ルーベンは話を続ける。
「記憶の風化。まあ、その一件だけを思い出しにくくなった……人の顔と名前が覚えられない感じに近いかもな」
「まともな人間には出来ない所業だな……色々な意味でだが……」
ルディが皮肉を込めてそう言った。それに対してルーベンは時に気にしない様子で返す。
「まあな。けど、都市中とは言え、一つの記憶を沈めるのに、これだ……」
「俺から見ても恐ろしい力だがな」
「けっ、もう寝る」
「ここは要塞みたいなものだが……精々死なない様に頑張れ」
「あいよー」
【ギルド】
最近、といってもここ三日くらいルーベンを見かけないので、ナディアが心配していた。しかし、そこでルーベンが扉から入って来る。ナディアはホッと肩をなでおろす。
彼が何時も通りにテーブルに座ってぐったりとした。彼女の明るい表情がさらに元気になった。周りの人達も何時も通りだ。
「おっ、クロウじゃねーか。生きてたのか」
「まぁな……」
「ところでお前知ってるか?」
「なにを?」
「ナディアちゃんの件だ。聞いて驚け! なんとナディアちゃんはここに残れる事になったんだぜ!?」
「はぇ~、それは凄い」
「おいおい、おいおい、もっと驚けよ! 嬉しーだろ!」
「ああ、すげー嬉しいな~」
「ちっ、強がりやがってー。お前も相当悲しんでただろうがっ。もっと喜べよっ」
「はっはっは。だから喜んでるって」
そんな時、遠くでナディアが手招きをしていた。ルーベンがそれに連れて近づいて来た。
「なに、ナディアさん? デートしたいの?」
「しません! 依頼の話です! そろそろ討伐依頼をですねっ」
「そうだ、久しぶりだから草むしりしてくる~」
「もう! クロウさん! あ……そうでした」
「なに?」
ナディアは少しだけ緊張した様子で言った。
「今日は買い物をするから、手荷物が一杯になるんでした……荷物持ちの手伝いしますか? 仕事が終わった後ですけど……」
「なにそれ、行く行くー」
彼女は安心したような小さなため息を吐いた。そして、彼は草むしりに出かけた。テルエスが少し驚いたように言う。
「ナディア、それデートじゃん」
「違います。お手伝いです~」
「ふ~ん」
「何ですか?」
「もしかして、酔ってる?」
「酔ってませんっ」
「へ~、酔ってないんだ~」
「もー、その顔はなんですか……?」
「いいや~。別に~」
ナディアはよく分からない表情を浮かべたが、仕事に戻る。そして、鼻歌を交えながら業務をこなすのであった。
【仕事終わり】
辺りが暗くなる頃、ナディアがギルドの出入り口の所に行くと、ルーベンが待っていた。
「あ、お疲れー」
「はい、お疲れ様です」
ナディアはわざと彼を見つめたまま、その場で少し待っていた。
「ナディアさん、どうしたの?」
彼女は目を細め、頬を緩めて幸せそうに言った。
「いいえ、何でもありませんよ」
「?」
「お店が閉まりそうですね、早く行きましょうか」
「そうだな」
二人は扉を開けて外に歩き出す。一直線に目的地に向かった。早速、夕飯の食材を買うとルーベンに渡していく。
「さあ、帰りましょうか?」
「これだけで良いのか?」
「そうですけど? 嫌でしたか?」
「いやあ、ちょっと驚いただけ」
彼女は笑顔を絶やさない。それが自然にあふれて来る。
「ふふ。そうですか、そうですか」
「何か良い事あったの?」
「ええ、まあ……色々ありましたよ……」
「?」
髪飾り。これが壊れた事を知っている者は少数である。
そして、数日居なかった彼は今日初めて、この髪飾りを見たのであった。彼女は何時も彼を見ている。だから思う。きっと彼なら気づいたはずだ。
しかし、彼は気が付かない。だから彼女は舞い上がる。きっとそうだと思い込む。それを心に仕舞い込む。彼がそれを望む時まで。
辺りがすっかり暗くなった。そんな闇の中を彼女は楽し気そうに、クロウを観察するように、彼の周りを右へ左へ回り込んで歩く。それはまるで子供のよう。周りから見ると、それは無駄な動きだ。
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