4 / 38
第一章 空の島
4話 イグールの苗
しおりを挟む
レティシアは言う。こっちに消えかけた声が聞こえると。アルフィー、レティシア、クライヴの三人と赤ちゃん竜で、イグールの木を探すために深い森に入った。このままでは魔素が枯渇していて、島が浮かせられない。
少し前。彼女が付いて来る事に、クーは顔を真っ赤にして反対した。しかし、彼女が居ないと詳細位置が分からない。精霊声が聞こえる者が必要だという流れになった。最終的に、レティシアのお願い連続攻撃で渋々了承した。
クライヴの仲間たちは島を見張るため、クーと一緒にお留守番だ。何か起これば笛で知らせてくれる。
赤ちゃん竜を抱えるレティシア。木の実を見つけては首を伸ばしてパクリと食べる。彼女が微笑みながら体を撫でる。
「美味しい? フィー」
「フィーって?」
「この子の名前。呼ぶときに困るでしょう?」
「フィー……フィーね」
「だめ……かな?」
「俺は良いと思うぜ。か、覚えやすい」
前を先行するクライヴが聞き耳を立てていた。振り向かずに仲間に借りたショートソードで草をサクサクと切りながら進む。心なしか切る速度が上がった気がする。
(……照れてるのか?)
「うん。俺も良いと思う。可愛い名前だ。よろしくなフィー」
「ピィ!」
レティシアは急に動きを止めた。それに反応したアルフィーが呼び止める。
「こっちから聞こえる……」
指を差した場所、より暗い方向へと進んで行く。そこには大きな泉があった。ただし黒く濁っている。クライヴはショートソードを鞘に納めた。
皆は顔を歪め、その泉の感想を言うでも無く武器を構える。球体の魔獣がいたからだ。それは口を動かしていた。こちらに気が付きゆっくりと振り向いた。
「レティシア。少し離れて」
魔獣が跳ねる様に襲い掛かって来た。クライヴがそれに戦斧を合わせる。べちゃっと音と共に武器に纏わりつく。
「何じゃこれりゃ!」
思わず戦斧を放した。一度離れ、ショートソードを抜く。アルフィーは近づいて癒しの魔法を使うと、激しく嫌がり、木々の間を跳ねる様に暴れ出す。
「効いてるが……速くて当てられないッ」
飛び回る魔獣に触れない様に、縦横無尽に避けるも掠ってしまう。時間が経つごとに疲れ、徐々に傷が増えて行く。
(癒しの魔法にも限界がある……このままじゃ不味い)
持久戦を避けるべく、捕まえようと動く。そこで、狙いが偶然レティシアに向いた。彼女は咄嗟に逃げれなかったが、両手でフィーを包み込む。
「レティシア!」
そこで近くにいたクライヴが庇う様に立塞がる。彼の体に魔獣がへばりついた。痛みに顔を歪めるが、同時に叫んだ。
「今だアルフィー!?」
(そうかッ。この時に魔法を!?)
魔獣に触れると癒しの魔法を全開にする。激しく苦しみだした。逃げようとするそれを、アルフィーは両手で捕まえる。クライヴがショートソードでそれを刺すと絶命した。
「何とか……なったな……」
「ああ……」
「ありがとう二人とも」
彼等は笑顔で返す。レティシアが黒い泉に近づいて行く。その周辺に何本か枯れかけた苗木があった。
「ここから聞こえる……消えかけた声……」
それを受け、アルフィーが泉に手を入れ、癒しの魔法を使う。泉が澄んだ水へと変化していく。しかし、枯れた苗木は以前そのままだ。
「え? いいの?」
独り言を話すレティシアにきょとんとした顔で話しかける。
「どうした?」
「水……それに他にも精霊が来てくれるみたい」
「本当か?」
「うん!」
そこで耳を傾けたレティシアが追加で言った。
「その代わり、苗木も育てて欲しいって。枯れてるけどまだ完全には死んでないみたい」
「一本しか持っていけないけど」
「一緒に来る精霊さんへのプレゼントって言ってる」
アルフィーもそういう事ならと苗木を一本、優しく掘り出した。
「でも、この泉は大丈夫なのか?」
「来るのは一部の精霊みたい。あ、でも。ここに時々来て欲しいって」
「ほー、そんな感じなのか」
クライヴが感心した様に言った。
「……ええっと、分からない……そうなんだ」
「? 何かあったのか?」
「アルフィーのこと気に入ったって」
「それは光栄だ」
「はっはっは。泉を綺麗にしたからな」
そこで遥か遠く。微かに笛の音が聞こえた。急いで戻る事にした。
戻ると小さな魔獣と戦っていた。クーが必死に逃げ回っている。一人が倒れ、残りで猫を追いかけている魔獣を追いかけていた。
「わー! なぁんで僕ばっかり狙って来るぅのぉ!」
「あ! クライヴさん!」
それを見てクライヴが力強く接近し、魔獣を真っ二つにした。苗木を横に置き、癒しの魔法で治療していると、それに気が付いたクーが嬉しそうに近寄る。
「イグールのっ、苗! さすがレティシア!」
「もぅクー。私だけじゃなくて二人も」
「これがイグールの?」
「小さいし、枯れかけてるけど、まあ大丈夫。そう僕ならねぇ!」
それを持ち上げるとスィーと飛んで、島の中心付近にそれを植える。そこで、クーが光り出す。苗木が徐々に緑色に変化していく。
「す、凄い……ただの猫じゃなかったんだ……」
「失礼な奴だな。守護精霊って言ってるでしょ」
クライヴが訝しげに辺りを見渡す。クライヴを助けた時の巨大な魔獣の遺体が消えていた。
「あのバカデケェ魔獣は?」
「あれ、良い養分になったよ」
「だ、大丈夫なのか?」
「君が浄化したモノは魔素に出来るみたいだね。僕もビックリしたよ」
「へーじゃあ、魔獣を狩るってのも良いのか」
「そういうことだね」
そこでクライヴが歪む。余程嫌なものを見たようだ。
「お、おい……もしかして……その逆も然りじゃないだろうな?」
「なにが?」
「養分になんたら……」
「えー?」
遠くから魔獣が集まって来た。一同はそれに驚いて各々が叫んだ。
「嘘だろ……ッ」
「は、早く乗って!?」
言われるがままに島に飛び乗ると、ゆっくりと上昇する。クライヴたちはその光景に声にならない声を出していた。恐怖というよりは感動している様子。
しかし、刻々と攻める魔獣に焦り出す。危うく触れそうになったが、始動時の鈍い速度から抜け出し、勢いよく上昇し事なきを得た。
クライヴは進行方向の先頭に立ち、両手を上げて喜びの雄たけびを上げていた。
それを見て釣られて笑うアルフィー。緊張から解き放たれ、ふと思い出して歩き出す。川が滝の様に落ちる様子を見に来たのだ。
「見つけたよ。親父、おふくろ……じいちゃん……」
(だからさ……生きてるって信じても良いのか……セラ……)
彼は目を閉じて、空の風を感じていると、近くに気配があった。何時の間にかレティシアが隣に立っていた。
「あのね。色々あって遅くなったけど……ありがとう。助けてくれて」
「……いや、救われたのは……俺の方さ……」
「え?」
「気にしないでくれ、こっちの話だ」
「そう……あのね……私、この島を大きくしたい」
「記憶、戻ったのか?」
レティシアは首を横に振る。クライヴたちやクー、精霊に話を聞いて出した結論の様だ。
「苦しんでる人が大勢いるから……私に出来る事をしたい」
「そっか……俺も丁度同じ事を考えてた」
それを聞いて彼女はホッとしていた。胸につっかえた物が取れたのだろう。その時、フィーがぴょこぴょこと近づいて来た。必死に翼をばたつかせ、アルフィーの頭に乗った。
「ピィ」
二人は顔を見合わせて微笑のであった。
少し前。彼女が付いて来る事に、クーは顔を真っ赤にして反対した。しかし、彼女が居ないと詳細位置が分からない。精霊声が聞こえる者が必要だという流れになった。最終的に、レティシアのお願い連続攻撃で渋々了承した。
クライヴの仲間たちは島を見張るため、クーと一緒にお留守番だ。何か起これば笛で知らせてくれる。
赤ちゃん竜を抱えるレティシア。木の実を見つけては首を伸ばしてパクリと食べる。彼女が微笑みながら体を撫でる。
「美味しい? フィー」
「フィーって?」
「この子の名前。呼ぶときに困るでしょう?」
「フィー……フィーね」
「だめ……かな?」
「俺は良いと思うぜ。か、覚えやすい」
前を先行するクライヴが聞き耳を立てていた。振り向かずに仲間に借りたショートソードで草をサクサクと切りながら進む。心なしか切る速度が上がった気がする。
(……照れてるのか?)
「うん。俺も良いと思う。可愛い名前だ。よろしくなフィー」
「ピィ!」
レティシアは急に動きを止めた。それに反応したアルフィーが呼び止める。
「こっちから聞こえる……」
指を差した場所、より暗い方向へと進んで行く。そこには大きな泉があった。ただし黒く濁っている。クライヴはショートソードを鞘に納めた。
皆は顔を歪め、その泉の感想を言うでも無く武器を構える。球体の魔獣がいたからだ。それは口を動かしていた。こちらに気が付きゆっくりと振り向いた。
「レティシア。少し離れて」
魔獣が跳ねる様に襲い掛かって来た。クライヴがそれに戦斧を合わせる。べちゃっと音と共に武器に纏わりつく。
「何じゃこれりゃ!」
思わず戦斧を放した。一度離れ、ショートソードを抜く。アルフィーは近づいて癒しの魔法を使うと、激しく嫌がり、木々の間を跳ねる様に暴れ出す。
「効いてるが……速くて当てられないッ」
飛び回る魔獣に触れない様に、縦横無尽に避けるも掠ってしまう。時間が経つごとに疲れ、徐々に傷が増えて行く。
(癒しの魔法にも限界がある……このままじゃ不味い)
持久戦を避けるべく、捕まえようと動く。そこで、狙いが偶然レティシアに向いた。彼女は咄嗟に逃げれなかったが、両手でフィーを包み込む。
「レティシア!」
そこで近くにいたクライヴが庇う様に立塞がる。彼の体に魔獣がへばりついた。痛みに顔を歪めるが、同時に叫んだ。
「今だアルフィー!?」
(そうかッ。この時に魔法を!?)
魔獣に触れると癒しの魔法を全開にする。激しく苦しみだした。逃げようとするそれを、アルフィーは両手で捕まえる。クライヴがショートソードでそれを刺すと絶命した。
「何とか……なったな……」
「ああ……」
「ありがとう二人とも」
彼等は笑顔で返す。レティシアが黒い泉に近づいて行く。その周辺に何本か枯れかけた苗木があった。
「ここから聞こえる……消えかけた声……」
それを受け、アルフィーが泉に手を入れ、癒しの魔法を使う。泉が澄んだ水へと変化していく。しかし、枯れた苗木は以前そのままだ。
「え? いいの?」
独り言を話すレティシアにきょとんとした顔で話しかける。
「どうした?」
「水……それに他にも精霊が来てくれるみたい」
「本当か?」
「うん!」
そこで耳を傾けたレティシアが追加で言った。
「その代わり、苗木も育てて欲しいって。枯れてるけどまだ完全には死んでないみたい」
「一本しか持っていけないけど」
「一緒に来る精霊さんへのプレゼントって言ってる」
アルフィーもそういう事ならと苗木を一本、優しく掘り出した。
「でも、この泉は大丈夫なのか?」
「来るのは一部の精霊みたい。あ、でも。ここに時々来て欲しいって」
「ほー、そんな感じなのか」
クライヴが感心した様に言った。
「……ええっと、分からない……そうなんだ」
「? 何かあったのか?」
「アルフィーのこと気に入ったって」
「それは光栄だ」
「はっはっは。泉を綺麗にしたからな」
そこで遥か遠く。微かに笛の音が聞こえた。急いで戻る事にした。
戻ると小さな魔獣と戦っていた。クーが必死に逃げ回っている。一人が倒れ、残りで猫を追いかけている魔獣を追いかけていた。
「わー! なぁんで僕ばっかり狙って来るぅのぉ!」
「あ! クライヴさん!」
それを見てクライヴが力強く接近し、魔獣を真っ二つにした。苗木を横に置き、癒しの魔法で治療していると、それに気が付いたクーが嬉しそうに近寄る。
「イグールのっ、苗! さすがレティシア!」
「もぅクー。私だけじゃなくて二人も」
「これがイグールの?」
「小さいし、枯れかけてるけど、まあ大丈夫。そう僕ならねぇ!」
それを持ち上げるとスィーと飛んで、島の中心付近にそれを植える。そこで、クーが光り出す。苗木が徐々に緑色に変化していく。
「す、凄い……ただの猫じゃなかったんだ……」
「失礼な奴だな。守護精霊って言ってるでしょ」
クライヴが訝しげに辺りを見渡す。クライヴを助けた時の巨大な魔獣の遺体が消えていた。
「あのバカデケェ魔獣は?」
「あれ、良い養分になったよ」
「だ、大丈夫なのか?」
「君が浄化したモノは魔素に出来るみたいだね。僕もビックリしたよ」
「へーじゃあ、魔獣を狩るってのも良いのか」
「そういうことだね」
そこでクライヴが歪む。余程嫌なものを見たようだ。
「お、おい……もしかして……その逆も然りじゃないだろうな?」
「なにが?」
「養分になんたら……」
「えー?」
遠くから魔獣が集まって来た。一同はそれに驚いて各々が叫んだ。
「嘘だろ……ッ」
「は、早く乗って!?」
言われるがままに島に飛び乗ると、ゆっくりと上昇する。クライヴたちはその光景に声にならない声を出していた。恐怖というよりは感動している様子。
しかし、刻々と攻める魔獣に焦り出す。危うく触れそうになったが、始動時の鈍い速度から抜け出し、勢いよく上昇し事なきを得た。
クライヴは進行方向の先頭に立ち、両手を上げて喜びの雄たけびを上げていた。
それを見て釣られて笑うアルフィー。緊張から解き放たれ、ふと思い出して歩き出す。川が滝の様に落ちる様子を見に来たのだ。
「見つけたよ。親父、おふくろ……じいちゃん……」
(だからさ……生きてるって信じても良いのか……セラ……)
彼は目を閉じて、空の風を感じていると、近くに気配があった。何時の間にかレティシアが隣に立っていた。
「あのね。色々あって遅くなったけど……ありがとう。助けてくれて」
「……いや、救われたのは……俺の方さ……」
「え?」
「気にしないでくれ、こっちの話だ」
「そう……あのね……私、この島を大きくしたい」
「記憶、戻ったのか?」
レティシアは首を横に振る。クライヴたちやクー、精霊に話を聞いて出した結論の様だ。
「苦しんでる人が大勢いるから……私に出来る事をしたい」
「そっか……俺も丁度同じ事を考えてた」
それを聞いて彼女はホッとしていた。胸につっかえた物が取れたのだろう。その時、フィーがぴょこぴょこと近づいて来た。必死に翼をばたつかせ、アルフィーの頭に乗った。
「ピィ」
二人は顔を見合わせて微笑のであった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

転生して貴族になったけど、与えられたのは瑕疵物件で有名な領地だった件
桜月雪兎
ファンタジー
神様のドジによって人生を終幕してしまった七瀬結希。
神様からお詫びとしていくつかのスキルを貰い、転生したのはなんと貴族の三男坊ユキルディス・フォン・アルフレッドだった。
しかし、家族とはあまり折り合いが良くなく、成人したらさっさと追い出された。
ユキルディスが唯一信頼している従者アルフォンス・グレイルのみを連れて、追い出された先は国内で有名な瑕疵物件であるユンゲート領だった。
ユキルディスはユキルディス・フォン・ユンゲートとして開拓から始まる物語だ。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる