2 / 28
2話 パーティー
しおりを挟む
私たちのパーティー名は【ブレイブヒーロー】。
そこでは私は雑用だ。
武具の手入れ、体力や傷をそこそこに回復出来る薬、
遠征の準備。荷物持ちなど。
兎に角、彼等に役に立ちそうな事なら何でもやった。
それでも強さは必要なので、
訓練も怠らずひたすらして体を鍛えた。
どうしても訓練時間が減ってしまうが仕方ない。
効率の良い訓練方法を探す。
等級は順調に上げて行った。
皆はとても強く、敵を恐ろしい速度で殲滅していく。
私はそれに着いていく事が出来なかった。
「ほんと、あんた弱いわね」
「まったくだ。飯をただで食えてるだけ有難く思えよ?」
「い、何時もありがとね」
「ありがとうじゃないですよ。そうでは無く、結果を残してくださいよ。無能ですね」
「ごめんなさい」
「まあまあ、アルマも頑張ってるんだ。もう少し気長に待ってやろう」
「ほんと、ソロモンはアルマに甘すぎじゃない?」
「そんな事は無い。俺は皆に平等だよ」
少しキツイ口調だけど、私が弱いので仕方が無い。
どうやら私は、等級がホワイト並みの実力しかないらしい。
せめて足を引っ張らないで済む様に、
ひたすら訓練をした。
そんな時、本を見つけた。
「呪術か……これなら弱くてもパーティーに貢献出来るかな……」
呪術は相手を弱体化したり、
自身の肉体にダメージを与えるなどの代償に、
肉体を強化出来るものである。
手間がかかるのが難点だ。
本を読んでいると、背後からシビルが話しかけて来た。
「呪術に興味があるんですか?」
「え? ええ……まあ……ちょっとだけだよ」
「止めた方が良いですよ。下手に学ぶと教会を敵に回します」
呪術を人にかける事は禁止されている。
魔物に使うのが一般的。
時折、悪い人が呪術をかけたり、
死んだ人や魔物の怨念が無意識に呪いとなり、
殺した者や近くを通った者が呪われる事がある。
その時は教会で解呪をしてくれる。
「もし、呪われた時は私に相談してください。
一応貴方は同じパーティーですので、無料で解呪しますから」
依頼の時は厳しいが、それ以外の時は昔の様に優しい。
こういう所もあり彼等を嫌いになる事が出来ない。
昔と言ったが、成長していないという訳でない。
本質は変わらないということだ。
「何時もありがとう、シビル」
半年でレッド、一年でブラックと等級を上げる。
ギルドの人や受付嬢は大変驚いていた。
厳しい訓練も虚しく、ますます私との差が開いていった。
このままパーティーに居ても駄目なのかと思い始めた時、
ノーマが励ましてくれた事もあった。
「すぐに諦めるのは駄目。
私だって昔はあなたの足元にも及ばなかった。
でも毎日諦めずに魔法を学んで、
ここまで強くなったんだから」
「そうだよね。うん! ありがとう、私もう少し頑張ってみる!」
その半年後、ブロンズに昇格した。もうすぐ十三歳になる。
私は後衛で荷物を持ち、出来る事をやる。
「ソロモン、シビルを魔物が狙ってる!
ノーマ、ヴァイオレットを援護して!」
こうして後衛の私が皆の眼になることで、
回復薬や魔素の消費を抑え、
長い間戦える様になっているはず。
しかし、彼等はそれをやんわりと否定する。
ならばもっと勉強して役に立とう。
その後も、等級もシルバー、ゴールドと、
とんとん拍子で昇格していった。
さらにプラチナになり、
有名になった【ブレイブヒーロー】。
しかも、パーティーの年齢が最年少でなったという事もあり、
本来よりも騒がれる結果となった。
この時には十三歳になっていた。
相変わらずホワイト並みだと言われている。
そして、終にアダマンタイトに昇格する。
この時十五歳である。
この頃からソロモンとノーマの様子が変わった。
何と言うか、大人っぽくなった。
宿の部屋は隣なのだが、
毎日ナニかをしているようだ。
半年後にはシビルとヴァイオレットも変った。
ある日、その原因は分かった。
隠さなくなったからだ。
ソロモンの部屋を訪ねると、
ベッドの上で四人が裸になって絡み合っていた。
ノーマは、仰向けになっている彼の下半身に跨り、
ヴァイオレットは顔に跨る。
シビルはお尻をこちらに向けて、
ソロモンの股とノーマのお尻の周辺をペロペロと舐めていた。
彼女は見ているのに気が付ついた。
隠すどころか、見せつける様に大胆に股を開いた時は驚いた。
「お前も混じるか?」
「い、いや。わ、私は……っ」
「ノリが悪いな」
「アハハハ、何時も見学するのが好きですからね~」
「だから弱いんだな!」
彼等がケタケタと笑っているのを横目に。
手入れした武具を置く。
「違う。そこに置け」
わざと奥の方を指定する。
置く時に、見せつけるかの様に彼女等は体をくねらせ、
嫌らしく喘いでみせる。
私はそそくさと部屋の外へと出た。
私は悔しさを覚えた。
毎日訓練しているのに、彼等に一向に追いつけない事に。
十七歳になると、ミスリルに昇格する。
この都市で。
いや、この国で彼等を知らぬ者など、もういないだろう。
その頃から盗賊が出没して、
ギルドの者を殺しているという事件が起こる。
知り合いが被害にあって無いのもあり、
皆は噂程度にそれを考えていた。
ギルドでは調査しているとのことだ。
同じ頃、私は暴力を振るわれる様になった。
役に立たない雑用だと、事ある毎に殴り蹴られた。
そこからミスをしない様に頑張った。
けれど、ミスが減っても彼等の機嫌が悪く、
ストレスの発散に殴り、蹴られた。
吐血する事もあったけど、こちらは養ってもらっている身。
家族と呼べる者たちはもうソロモンたちだけなのだ。
私の弱さも国中に伝わっているらしく、
あんなのが【ブレイブヒーロー】に居るのが間違いだ、
自分等がパーティーならもっと良いパーティーになる、
など嫉妬の声が上がる。
次第に嫌がらせもされる様になった。
でもそう言われない様に、強くなるための訓練は欠かさない。
十八歳になった。
なんと後一か月間、合算でそれ相応の依頼をこなせば、
最高等級オリハルコンになれるらしい。
ソロモンたちは喜んだ。私ももちろん嬉しかった。
それを聞いた国の人達も大いに喜んだ。
彼等に救われた者、期待している者は多い。
そんな知らせを受けた頃、
ソロモンに再び呼び出された。他には誰も居ない。
「なに? 話って……?」
「お前は俺のパーティーに寄生している事に自覚はあるか?」
「そ、そうは思ってるけど。私なりに戦略を練って」
「ふん。結果が伴わないならそれに意味は無いっ。それより俺の女……いや、奴隷になれ」
「はぁ? 急に何を?」
「はぁ~。俺はずっとお前が強くなるのを待って養って来た。
だが、実際はどうだ?
相変わらず最弱の女剣士だ。
このパーティーのお荷物。
お前はこのパーティーの恥さらしだ」
「……ッ」
「お前、今のままの成果で、
まともに他のパーティーと組めると思ってるのか?」
「それは……」
「雇ってくれるのは、俺のパーティーだけだ。
奴隷になって、何でも言う事を聞くなら」
「もう少し時間を頂戴! そうすれば必ず!」
「……あくまで俺のモノになる予定はないと。
まあいい、もう少しだけ待ってやる。
よく考える事だな」
私は最後のチャンスを貰った。
そこでは私は雑用だ。
武具の手入れ、体力や傷をそこそこに回復出来る薬、
遠征の準備。荷物持ちなど。
兎に角、彼等に役に立ちそうな事なら何でもやった。
それでも強さは必要なので、
訓練も怠らずひたすらして体を鍛えた。
どうしても訓練時間が減ってしまうが仕方ない。
効率の良い訓練方法を探す。
等級は順調に上げて行った。
皆はとても強く、敵を恐ろしい速度で殲滅していく。
私はそれに着いていく事が出来なかった。
「ほんと、あんた弱いわね」
「まったくだ。飯をただで食えてるだけ有難く思えよ?」
「い、何時もありがとね」
「ありがとうじゃないですよ。そうでは無く、結果を残してくださいよ。無能ですね」
「ごめんなさい」
「まあまあ、アルマも頑張ってるんだ。もう少し気長に待ってやろう」
「ほんと、ソロモンはアルマに甘すぎじゃない?」
「そんな事は無い。俺は皆に平等だよ」
少しキツイ口調だけど、私が弱いので仕方が無い。
どうやら私は、等級がホワイト並みの実力しかないらしい。
せめて足を引っ張らないで済む様に、
ひたすら訓練をした。
そんな時、本を見つけた。
「呪術か……これなら弱くてもパーティーに貢献出来るかな……」
呪術は相手を弱体化したり、
自身の肉体にダメージを与えるなどの代償に、
肉体を強化出来るものである。
手間がかかるのが難点だ。
本を読んでいると、背後からシビルが話しかけて来た。
「呪術に興味があるんですか?」
「え? ええ……まあ……ちょっとだけだよ」
「止めた方が良いですよ。下手に学ぶと教会を敵に回します」
呪術を人にかける事は禁止されている。
魔物に使うのが一般的。
時折、悪い人が呪術をかけたり、
死んだ人や魔物の怨念が無意識に呪いとなり、
殺した者や近くを通った者が呪われる事がある。
その時は教会で解呪をしてくれる。
「もし、呪われた時は私に相談してください。
一応貴方は同じパーティーですので、無料で解呪しますから」
依頼の時は厳しいが、それ以外の時は昔の様に優しい。
こういう所もあり彼等を嫌いになる事が出来ない。
昔と言ったが、成長していないという訳でない。
本質は変わらないということだ。
「何時もありがとう、シビル」
半年でレッド、一年でブラックと等級を上げる。
ギルドの人や受付嬢は大変驚いていた。
厳しい訓練も虚しく、ますます私との差が開いていった。
このままパーティーに居ても駄目なのかと思い始めた時、
ノーマが励ましてくれた事もあった。
「すぐに諦めるのは駄目。
私だって昔はあなたの足元にも及ばなかった。
でも毎日諦めずに魔法を学んで、
ここまで強くなったんだから」
「そうだよね。うん! ありがとう、私もう少し頑張ってみる!」
その半年後、ブロンズに昇格した。もうすぐ十三歳になる。
私は後衛で荷物を持ち、出来る事をやる。
「ソロモン、シビルを魔物が狙ってる!
ノーマ、ヴァイオレットを援護して!」
こうして後衛の私が皆の眼になることで、
回復薬や魔素の消費を抑え、
長い間戦える様になっているはず。
しかし、彼等はそれをやんわりと否定する。
ならばもっと勉強して役に立とう。
その後も、等級もシルバー、ゴールドと、
とんとん拍子で昇格していった。
さらにプラチナになり、
有名になった【ブレイブヒーロー】。
しかも、パーティーの年齢が最年少でなったという事もあり、
本来よりも騒がれる結果となった。
この時には十三歳になっていた。
相変わらずホワイト並みだと言われている。
そして、終にアダマンタイトに昇格する。
この時十五歳である。
この頃からソロモンとノーマの様子が変わった。
何と言うか、大人っぽくなった。
宿の部屋は隣なのだが、
毎日ナニかをしているようだ。
半年後にはシビルとヴァイオレットも変った。
ある日、その原因は分かった。
隠さなくなったからだ。
ソロモンの部屋を訪ねると、
ベッドの上で四人が裸になって絡み合っていた。
ノーマは、仰向けになっている彼の下半身に跨り、
ヴァイオレットは顔に跨る。
シビルはお尻をこちらに向けて、
ソロモンの股とノーマのお尻の周辺をペロペロと舐めていた。
彼女は見ているのに気が付ついた。
隠すどころか、見せつける様に大胆に股を開いた時は驚いた。
「お前も混じるか?」
「い、いや。わ、私は……っ」
「ノリが悪いな」
「アハハハ、何時も見学するのが好きですからね~」
「だから弱いんだな!」
彼等がケタケタと笑っているのを横目に。
手入れした武具を置く。
「違う。そこに置け」
わざと奥の方を指定する。
置く時に、見せつけるかの様に彼女等は体をくねらせ、
嫌らしく喘いでみせる。
私はそそくさと部屋の外へと出た。
私は悔しさを覚えた。
毎日訓練しているのに、彼等に一向に追いつけない事に。
十七歳になると、ミスリルに昇格する。
この都市で。
いや、この国で彼等を知らぬ者など、もういないだろう。
その頃から盗賊が出没して、
ギルドの者を殺しているという事件が起こる。
知り合いが被害にあって無いのもあり、
皆は噂程度にそれを考えていた。
ギルドでは調査しているとのことだ。
同じ頃、私は暴力を振るわれる様になった。
役に立たない雑用だと、事ある毎に殴り蹴られた。
そこからミスをしない様に頑張った。
けれど、ミスが減っても彼等の機嫌が悪く、
ストレスの発散に殴り、蹴られた。
吐血する事もあったけど、こちらは養ってもらっている身。
家族と呼べる者たちはもうソロモンたちだけなのだ。
私の弱さも国中に伝わっているらしく、
あんなのが【ブレイブヒーロー】に居るのが間違いだ、
自分等がパーティーならもっと良いパーティーになる、
など嫉妬の声が上がる。
次第に嫌がらせもされる様になった。
でもそう言われない様に、強くなるための訓練は欠かさない。
十八歳になった。
なんと後一か月間、合算でそれ相応の依頼をこなせば、
最高等級オリハルコンになれるらしい。
ソロモンたちは喜んだ。私ももちろん嬉しかった。
それを聞いた国の人達も大いに喜んだ。
彼等に救われた者、期待している者は多い。
そんな知らせを受けた頃、
ソロモンに再び呼び出された。他には誰も居ない。
「なに? 話って……?」
「お前は俺のパーティーに寄生している事に自覚はあるか?」
「そ、そうは思ってるけど。私なりに戦略を練って」
「ふん。結果が伴わないならそれに意味は無いっ。それより俺の女……いや、奴隷になれ」
「はぁ? 急に何を?」
「はぁ~。俺はずっとお前が強くなるのを待って養って来た。
だが、実際はどうだ?
相変わらず最弱の女剣士だ。
このパーティーのお荷物。
お前はこのパーティーの恥さらしだ」
「……ッ」
「お前、今のままの成果で、
まともに他のパーティーと組めると思ってるのか?」
「それは……」
「雇ってくれるのは、俺のパーティーだけだ。
奴隷になって、何でも言う事を聞くなら」
「もう少し時間を頂戴! そうすれば必ず!」
「……あくまで俺のモノになる予定はないと。
まあいい、もう少しだけ待ってやる。
よく考える事だな」
私は最後のチャンスを貰った。
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる