48 / 58
48.光属性解禁となるか
しおりを挟む
グリムは、背後で噓八百を並べるリーパーを汚ねぇと感じながら接近する。大きく跳ぶと大鎌に付与をかける。
「《喪失の鎌炎》。アインス……」
「!?」
大鎌が焔に包まれる。その焔が辺りに広がりながら前方に飛散する。近藤は歯を食いしばる。魔法の純粋な威力は【エレメントロード】に軍配が上がる。
(でもこれは……なんて多彩な魔法。対応しにくい。彼の魔法は毎度変な現象が起こるッ)
近藤は背後に跳んでそれを避けると深く構える。
「聖光一刀流……《光焔》」
光の斬撃が発生した。まるで剣が伸びたかのような薙ぎ払いを放つ。それは焔をかき消し、グリムを襲う。
(くっ、四重。《変化する盾》!!)
近藤は単純に驚く。決める気の一撃が凌がれた。しかも、飛ばした炎はかき消したが、大鎌にはまだ残っていた。慌てて受け止める。金属音が鳴り響く。
グリムは先に付与していた分を合わせ、一気に五つ分の盾を失い内心冷や汗をかいていた。背後のゴーレムは今の一撃の余波で完全に沈んだ。しかし、それを感じさせない様に堂々と相手を褒める。
「良い技だ。死ぬかと思った」
「今のを防ぐなんて……ッ」
「おっと。まだこっちの攻撃は終わって無い」
近藤は驚いた。纏っていた焔が消え、凍り始めたからだ。
「なっ!?」
大鎌から剣に浸食した氷でお互いの固定された。
「しまった!?」
グリムは心の奥底で笑う。今から最高の魔法を放つ。相手は三択を強いられる。剣を放すか、魔法を喰らうか。もしくは何か切り抜ける術、切り札を出すか。
「終わりだ。《感知魔法》ぁっ……」「!?」
そこで《魔法回収》で凍結を解除すると、大きく跳んだ。その位置に細い短剣が飛んで来た。
「ジャッジ失敗……よく……気が付いたね……」
「俺に隙など……無いと思った方が良い……」
(ジャッジ?)
今まで静かに息を潜めていた山崎が攻撃をしてきた。
「山崎さん! グリムは私が倒すって約束を!」
「まだそんな事を言ってるの? 私たちの目的はあくまで大魔王。だけどそいつは人族の敵になるから捕まえる。そうでしょう?」
「わ、分かってる。でも!」
「それに私……男が嫌いなの……潰しておかないと」
「クク、それならメイスでも投げた方が良かったんじゃないか?」
「それだと二つ同時に潰れるから面白くないじゃない……」
(え……?)
グリムに呆けている暇は無く。細い短剣が宙を舞い飛んで来た。軌道が明らかになる。彼女は恐らく太腿周辺を狙って来ていた。
(物を操作するスキルか!?)
それを大鎌で弾いている間に背後から近藤も切りかかる。一旦仕切り直すために適当に跳んだ。
グリムは横目でサリナとアノ、ミリウを探す。しかし、良く見えない。多分今は手を離せそうになかった。二人の猛ラッシュを避け続ける。やばい捕まったら終わる。グリムは凄まじい集中力で避け続ける。
その時、山崎の背後でリーパーが現れ、手刀で首を叩いた。
「がッ!」
「恐ろしい奴……だが、もう大丈夫だグリ……」
山崎は倒れずに足を出して踏ん張った、
「ッ……何をする! 卑怯者!」
「なんで!?」
山崎は気を失って無かった。慌ててリーパーは茂みの中へと消えて行った。余りの怒りにグリムを忘れて、リーパーを追いかける。
「「……」」
「決着を付けようか……」
「そうね……」
近藤は剣を両手でしっかりと握る。
「エヴィニス・ティリオ……解放ッ」
「懐かしい光だ。いや、前よりも強い光……」
「出しなさい……貴方もッ」
《偽りの勇士》をこそっとかけた。続けて大鎌に闇を纏う。
「《甘美なる誘惑》」
影を大量に這わせ、刃を無数に出す。何時もとは違い。まだ魔素に余裕がある。近藤は前回とは比較にならない数の影の対処に追われる。
「クッ……」
「彼方へと轟け。其は偽りの雷名。《雷火紫炎》」
「そんなっ、まだ魔法を隠してッ……」
大器晩成。ゆっくりと着実に力を蓄える。グリムの想像魔法は時間をかければかける程、脅威が跳ね上がる。
大量の影の刃と紫電が襲い掛かる。近藤を中心に光が広がる。それが全てをかき消そうとする。完全には消せはしなかったが、ダメージをそれなりに軽減出来た。同時に彼女は接近する。大鎌と聖剣が大きな音と共に重なり合う。
グリムは《変化する盾》をお互いに二重にかけた。ただし、追加で魔素を出来るだけ込める。そして。
「……《不可視の爆炎》」
「何故……」
大爆発が起きた。凄まじい火力にお互いは吹き飛ばされた。煙が消える頃、影があった。それはグリムだった。予め覚悟をしていた彼がその魔法に耐えた。しかし、彼女もタフで地面に伏せながらも意識はあった。
「……ッ……」
「俺の勝ちだ……」
「わ、私たちを、どうする……気……」
「クク、どうもしないさ。ただ、悔しがっていろ……」
「ッ……どうして……どうして勝てないの……私はあの時より格段に強くなった、のに……」
「……【聖戦王姫 英勇者】。お前は、前回の戦いで手を抜いていた」
「ッ……それはっ。まだ真の目的が分からなくて!」
「それだけ強い技を持っていながら……自分が危機になった時にしか使わない。相手の力に合わせて死なない技を振る……王都に帰るがいい。お前は優しすぎる……」
「あ、貴方だってッ!? 私に魔法をッ」
「クク、お前には別の利用方法があるからな……」
「り、利用方法……どういうことっ」
返答はしない。グリムは《尋常な治癒》を使うと、その場を離れる。そして、魔王領の奥へと進む。
通常と変わらぬ様子のミリウが合流する。リッスはサリナとクローディを乗せていた。彼女の鞄から魔石を取り出し補充するアノ。久しぶりに良い勝ち方をしたご機嫌なロスト。息切れしたリーパーが茂みから出て来た。
「おい、グリム。炎の後に氷って、明らかに魔素効率悪くねぇ?」
「……お前には、そう見えたか」
「誰にでもそう見えるだろ、馬鹿が。凍結で相手の武器固定したのも偶然だろ。後、一番いい所で魔法間違えなかったか? まあ、その御かげで命拾いしたがな」
「うるせー、俺は勝った」
これによりグリムは光属性魔法を解禁する。近藤に勝利せずにそれを生成してしまうのは、闇属性を捨てる感じがして、許せなかったからだ。効率では無く、彼の気持ちの問題。ただ浅はかな。しかし、譲れない拘りであった。
「《喪失の鎌炎》。アインス……」
「!?」
大鎌が焔に包まれる。その焔が辺りに広がりながら前方に飛散する。近藤は歯を食いしばる。魔法の純粋な威力は【エレメントロード】に軍配が上がる。
(でもこれは……なんて多彩な魔法。対応しにくい。彼の魔法は毎度変な現象が起こるッ)
近藤は背後に跳んでそれを避けると深く構える。
「聖光一刀流……《光焔》」
光の斬撃が発生した。まるで剣が伸びたかのような薙ぎ払いを放つ。それは焔をかき消し、グリムを襲う。
(くっ、四重。《変化する盾》!!)
近藤は単純に驚く。決める気の一撃が凌がれた。しかも、飛ばした炎はかき消したが、大鎌にはまだ残っていた。慌てて受け止める。金属音が鳴り響く。
グリムは先に付与していた分を合わせ、一気に五つ分の盾を失い内心冷や汗をかいていた。背後のゴーレムは今の一撃の余波で完全に沈んだ。しかし、それを感じさせない様に堂々と相手を褒める。
「良い技だ。死ぬかと思った」
「今のを防ぐなんて……ッ」
「おっと。まだこっちの攻撃は終わって無い」
近藤は驚いた。纏っていた焔が消え、凍り始めたからだ。
「なっ!?」
大鎌から剣に浸食した氷でお互いの固定された。
「しまった!?」
グリムは心の奥底で笑う。今から最高の魔法を放つ。相手は三択を強いられる。剣を放すか、魔法を喰らうか。もしくは何か切り抜ける術、切り札を出すか。
「終わりだ。《感知魔法》ぁっ……」「!?」
そこで《魔法回収》で凍結を解除すると、大きく跳んだ。その位置に細い短剣が飛んで来た。
「ジャッジ失敗……よく……気が付いたね……」
「俺に隙など……無いと思った方が良い……」
(ジャッジ?)
今まで静かに息を潜めていた山崎が攻撃をしてきた。
「山崎さん! グリムは私が倒すって約束を!」
「まだそんな事を言ってるの? 私たちの目的はあくまで大魔王。だけどそいつは人族の敵になるから捕まえる。そうでしょう?」
「わ、分かってる。でも!」
「それに私……男が嫌いなの……潰しておかないと」
「クク、それならメイスでも投げた方が良かったんじゃないか?」
「それだと二つ同時に潰れるから面白くないじゃない……」
(え……?)
グリムに呆けている暇は無く。細い短剣が宙を舞い飛んで来た。軌道が明らかになる。彼女は恐らく太腿周辺を狙って来ていた。
(物を操作するスキルか!?)
それを大鎌で弾いている間に背後から近藤も切りかかる。一旦仕切り直すために適当に跳んだ。
グリムは横目でサリナとアノ、ミリウを探す。しかし、良く見えない。多分今は手を離せそうになかった。二人の猛ラッシュを避け続ける。やばい捕まったら終わる。グリムは凄まじい集中力で避け続ける。
その時、山崎の背後でリーパーが現れ、手刀で首を叩いた。
「がッ!」
「恐ろしい奴……だが、もう大丈夫だグリ……」
山崎は倒れずに足を出して踏ん張った、
「ッ……何をする! 卑怯者!」
「なんで!?」
山崎は気を失って無かった。慌ててリーパーは茂みの中へと消えて行った。余りの怒りにグリムを忘れて、リーパーを追いかける。
「「……」」
「決着を付けようか……」
「そうね……」
近藤は剣を両手でしっかりと握る。
「エヴィニス・ティリオ……解放ッ」
「懐かしい光だ。いや、前よりも強い光……」
「出しなさい……貴方もッ」
《偽りの勇士》をこそっとかけた。続けて大鎌に闇を纏う。
「《甘美なる誘惑》」
影を大量に這わせ、刃を無数に出す。何時もとは違い。まだ魔素に余裕がある。近藤は前回とは比較にならない数の影の対処に追われる。
「クッ……」
「彼方へと轟け。其は偽りの雷名。《雷火紫炎》」
「そんなっ、まだ魔法を隠してッ……」
大器晩成。ゆっくりと着実に力を蓄える。グリムの想像魔法は時間をかければかける程、脅威が跳ね上がる。
大量の影の刃と紫電が襲い掛かる。近藤を中心に光が広がる。それが全てをかき消そうとする。完全には消せはしなかったが、ダメージをそれなりに軽減出来た。同時に彼女は接近する。大鎌と聖剣が大きな音と共に重なり合う。
グリムは《変化する盾》をお互いに二重にかけた。ただし、追加で魔素を出来るだけ込める。そして。
「……《不可視の爆炎》」
「何故……」
大爆発が起きた。凄まじい火力にお互いは吹き飛ばされた。煙が消える頃、影があった。それはグリムだった。予め覚悟をしていた彼がその魔法に耐えた。しかし、彼女もタフで地面に伏せながらも意識はあった。
「……ッ……」
「俺の勝ちだ……」
「わ、私たちを、どうする……気……」
「クク、どうもしないさ。ただ、悔しがっていろ……」
「ッ……どうして……どうして勝てないの……私はあの時より格段に強くなった、のに……」
「……【聖戦王姫 英勇者】。お前は、前回の戦いで手を抜いていた」
「ッ……それはっ。まだ真の目的が分からなくて!」
「それだけ強い技を持っていながら……自分が危機になった時にしか使わない。相手の力に合わせて死なない技を振る……王都に帰るがいい。お前は優しすぎる……」
「あ、貴方だってッ!? 私に魔法をッ」
「クク、お前には別の利用方法があるからな……」
「り、利用方法……どういうことっ」
返答はしない。グリムは《尋常な治癒》を使うと、その場を離れる。そして、魔王領の奥へと進む。
通常と変わらぬ様子のミリウが合流する。リッスはサリナとクローディを乗せていた。彼女の鞄から魔石を取り出し補充するアノ。久しぶりに良い勝ち方をしたご機嫌なロスト。息切れしたリーパーが茂みから出て来た。
「おい、グリム。炎の後に氷って、明らかに魔素効率悪くねぇ?」
「……お前には、そう見えたか」
「誰にでもそう見えるだろ、馬鹿が。凍結で相手の武器固定したのも偶然だろ。後、一番いい所で魔法間違えなかったか? まあ、その御かげで命拾いしたがな」
「うるせー、俺は勝った」
これによりグリムは光属性魔法を解禁する。近藤に勝利せずにそれを生成してしまうのは、闇属性を捨てる感じがして、許せなかったからだ。効率では無く、彼の気持ちの問題。ただ浅はかな。しかし、譲れない拘りであった。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。
魔物が跋扈する異世界で転生する。
頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。
《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。
※以前完結した作品を修正、加筆しております。
完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる