たとえ世界を敵に回したとしてもOREの病いは治らない

刀根光太郎

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20.かつて英雄が居た村

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 ミリウのレベルはすぐに取り返したいところだが、現状英雄たちに数でも力でも負けているのでそれは出来ない。作戦を考えながらになる。あわよくば伝説の武具と交換という手を使う。

 なのでグリムたちは相変わらず各地を回っている。


 グリムたちは巨大な蛇の魔物と対峙していた。ミリウが一撃を与える。しかし魔物は、ダメージを負ったものの、まだまだ力強く反撃をする。やはり、彼女の力はかなり低下しているようだ。

 ファイアーランスを蛇の顔に浴びせる。少し怯んだ隙にリッスが植物で雑な階段を作る。それをロストが駆け上がり、瞳へ一撃。

 暴れる蛇を植物の蔦で動きを封じる。一瞬だが動きが鈍ったところに、スプラッシュと雷の欠片エトスブロンテを放った。蛇が倒れるとミリウが止めの一撃を放つ。


「昼食にするか」

「はーい!」

 リッスが元気よく答えた。手慣れたもので皆が準備をして、調理後に焼いた蛇を食べ始める。ロストはリッスにかなり懐いており、近くに居る事が多い。寝る時などは大体くっついて寝ている。尻尾のシーも仲が良い。

 ミリウは姉御のような存在で、何時も皆を見守っている安心感がある。たまにロストは彼女の肩に乗ったりする。

 ロストは年齢の割に吸血鬼で強い存在だ。一人で生きて来たので精神面も逞しい。しかし、内面はまだまだ幼い部分が多い。

 リーパーは無いもない時はグリムの鞄の中でくつろいでいる。大事な時には陰で色々と動いてくれる。しかし、逃げ出す事もあるので注意だ。


(こんな楽しい奴等が居る世界……やっぱり、滅びて欲しくは無い)


 グリムはさらなる力を求め、さらに魔法を生成に取り掛かる。彼は立ち上がる。


「周辺の様子を見て来る」

「うむ、十分に気を付けよ」


 こそっと鞄から出ようとするリーパーを捕まえ、少し高い丘が見えたのでそこに向かう。風が強い。グリムはその丘で空を見上げていた。


「バカな……早すぎる……」

「寒い。はよ戻るぞ」


 雰囲気を出した台詞にノッてくる気配がまるでない。グリムはがっかりと肩を落とす。


「……ロストを連れて来るべきだったか……ん? 村だ。かなり遠くに村が見える」

「なに! それを早く言えって」

 リーパーが鞄から出て来た。それを確認すると、一度戻りミリウたちに伝える。そして、今回はグリムとリーパーのみで村へと向かった。早速、その辺を歩いていた老婆に話しかける。


「古代英雄の話を知ってますか?」

「あー、知っとるよ。わたしファタシの小さい頃にはそこら中を飛び回っておったわい」

「そうですか~。ありがとうございました」

「馬鹿か、もっと若いのに聞くぞ」


 リーパーが若い女性に近づく。

「今王都で噂の英雄が俺なんだが……」

「あー、知ってる! まだ魔王を倒して無いんだよね! 倒したらまた来てね」

「……」


「村長を訪ねるか」

「そうだな」


 そこで馬に乗った男たちが三人ほどやって来た。先ほどの女性や近くの子供が少し喜ぶ。しかし、大人たちが家の中へと居れた。

 騎士に見える男たちがグリムに近づいた。

「見ない顔だな」

「王都から来ました。貴方は何処の領地の騎士様です?」

「はっ、貴様等には関係ない話だ。他の領地で余計な事は考えぬ事だ」


 騎士たちは村長の家に入る。しばらくすると出て来た。そして、そのまま帰って行った。

「何か早かったな」

「俺たちも行くか」

 家のドアをコンコンと叩く。すると中から叫び声が聞こえた。

「ひぇぇえええ!? 先ほどのが全部なんです! お許しを!」

「すみませーん。名もない旅人です~」

 短い沈黙の後にドアがガタリと開く。キリっと決め顔をする老人が現れた。


「……なんじゃ? ワシの村に何か用か?」


 リーパーは若干心配そうな表情で言う。

「今のやり取りでよくそのドアを開けたな……」


「英雄の話を聞きに来ました」

「ほっほっほ。ワシの武勇伝ぶゆうでんを聞きたいと?」

 奇妙な回答に既視感きしかんを覚え、グリムがリーパーを見た。それを受けてリーパーが無理やり話を進める。


「古代英雄の話を知ってるなら、と思ってな……俺たちは各地を回って伝承でんしょうを……あーうたにしようと考えてる団体でな」

「ほー、たった二人で団体とな?」


「言ったろ。各地を探してるって、仲間がいるんだよ」

(変なところに食いついてくんじゃねぇ)


「ふむ。ワシに分かるのは十二英雄の一人、【聖女せいじょ】シルフ・ホリーヌ様。もう一人は、五英雄の一人、【聖女せいじょ】シル・セイント様。そして、七英雄の一人【聖女せいじょ】シェリー・ホリーヌ様じゃ」

「うん。取り合えず、村長がエロジジイだという事は分かった」


「ほっほっほ。それほどでもないのぅ。あ、シェリー様はシルフ様と子孫しそんでは無いかと言われておりますな」

(褒めて無いが、まあいい。調子に乗せた方が情報は聞きやすいからな)


 グリムはそれを疑問に思った。

(ん? 転移した訳じゃないのか?)


「しかし、そんなモノはニワカの考え。ワシが分析したところ……っとここの話は素人には分かるまい。何故そこにいたるかは省略するが、恐らくは先代の聖女様からとった名前じゃろうという結論に至った」

「なるほどですね……」


「誰が最高の【聖女せいじょ】かと言われれば賛否両論さんぴりょうろんじゃが……一番有名なのはじゃな」

 そこで村長がハッとグリムを見た。そして慌てて言い訳をしだした。


「ち、違うぞい! 断じて一番露出が高い服に、ムチムチの太ももにプリっとしたお尻をしてるからではないぞ! シルフ様にだって他に追随ついずいを許さぬあの巨乳がある。いやいや、決してシル様の童顔と小柄な体系が嫌いという訳でないッ。むしろ! あ、じゃなかった。つまり、しっかりとした理由があるのじゃ!」


「理由?」


「なんせあのばら撒かれた毒を全て浄化をしたのじゃからな……当然じゃ。いや、もしかすると至高しこうとは、時代によって変わる石ころなのかもしれんな……」


(マジで聞いても無いのに語ってくるな、このじいさん……しかし、美女なのか)


「もう少し【聖女】をもっと知りたい、っと言ったら?」

「ふふ、お主は分かっとるようじゃの……中に入りたまえ」


 中に入ると豪華とはいかないものの立派な家具が揃っていた。そこで村長が奥の部屋の壁に触れる。すると隠し部屋が出て来た。

 招かれるままに入って見ると、食料がため込んであった。そして、三つ、美女の彫刻があった。

「……これは?」

「【聖女】様じゃ」


「何故ここに?」

「これだけは騎士に献上する訳にはいかぬからな」

(隠してる食料があるのに初対面の俺たちにバラすなよ……)


「大鎌、持って無いんですね」

「もっとるはず無かろう……【聖女】様じゃぞ」


 リーパーが興味本位でかがむ。それを見た瞬間に村長が切れた。

「何をしておるか!?」

「あ、いや。どうなってるのかなーって」

「馬鹿もん! ワシですら完成後にそれを見た事はないのに!」

「……わ、悪かったよ」


「そういえばさっきの騎士は何です?」

「王国の騎士団じゃ……ある日、魔物がこの村を襲ってのぅ。それでやって来た騎士様が村を救ってくれたのじゃ……今でも近くに駐屯ちゅうとんし、この村を守ってくれておる」


「なるほどな。それでかなり持っていかれてるって訳か」

「そう余り悪く言わんでくれ……彼等とて命がけで魔物と戦っておるのじゃ」


「騎士団の名前は?」

「何だよ。そんなのどうでも良いだろう?」


「確かたちが作った騎士団、ギリムラージだそうじゃ。恐らく【不落城ふらくじょう】ギリム様にちなんで付けたなじゃろう」

「【不落城】?」


「嗚呼。ギリム・リアート様、十二英雄の一人じゃ。名前くらいしか分からん。男じゃし」


(ラグナロクたちの誰かが騎士団を? 転移者の全員は知らない。でも、あいつ等なら無償むしょうで助けそうなものだが……)


 その後、長老は英雄の物語を語った。聖女の話が多いので簡単に整理すると。かつてこの地は毒で溢れていたが、聖女のおかげで肥沃ひよくな大地に生まれ変わり、先祖がここに移り住んだということだ。

 旅の途中で寄っただけらしく、特に武具の話は聞いた事がないらしい。話を終えた後、村長とリーパーは仲良くなっていた。

 グリムとリーパーは一度ミリウたちの元へと戻った。日も暮れていた。ミリウが魔物を狩っていたのでそれを夕食とした。



【騎士】


 何処かの洞窟に彼等はいた。12人ほどで楽しそうに雑談をしていた。

「はははは! それは傑作だな!」


「そうだ、団長」

「どうした?」


「どうやら五日後に王都から騎士団が来るそうです」

「そろそろ……潮時かもしれんな」


「どうします?」

「決まってる。最後に派手にやるとしよう」


「ぐへへへ」


「次の宛はあるんです?」

「そういう訳ではないが。取り合えずは南に行こうと思っている。良い村が見つかるまで長旅になるだろう。しっかりと補給しておけよ」

「了解!」

 彼等は楽しそうに酒を飲んでいた。



【翌日】

 グリムは丘の上で立っていた。

「来たか……」

「寒い。戻るぞ」


 その時、グリムは偶然それを見つけた。

「ん?」

「どうした? 美女でもいたか?」


「村の方……あれって?」

「んー?」




 馬に乗った騎士と歩兵、12人が村にやってきた。村人は慌ただしく、村長が彼等を迎える。


「騎士様。何時もこの村を守っていただき感謝しきれません。それで……あれから数日も経っておりませんが……本日はどのようなご用件で……」


「食料を集めろッ。女と子供を捕えろ!」

「な! 騎士様! 一体何を言っておられるのじゃ!」


「まだ気が付かんか馬鹿どもが……俺たちは盗賊だぁッ」

「ッ……!?」


 盗賊が民家を襲い出す。村人は必死に逃げ回る。

「そ、そんなことが……!?」

「おかしらぁ。村長の家に隠し部屋が!」

「や、やめろ!」

 抵抗する村長を殴り飛ばすと、外に戦利品を運び出す。


「ん? 何だこの彫刻は……」

「さ、触るでない!」


「けっ、こんな役に立たない石を作って。村の発展に金を使えや!」

 盗賊は笑ながらそれを倒すと砕けた。さらに鈍器で粉砕する。村長は声にならない声を上げる。それをケラケラと笑いながら見ていた。


「はっはっは!? 女子供は高く売れるからな。お前等も大きな街で出会えるかもしれんぞ?」


「き、貴様等! 皆を解放するのじゃ! 《スパイラル・エア》!?」

「何!?」


 村長は二人ほど盗賊を吹き飛ばす。武装した老人が数人、村長の周りに集まった。


「久しぶりに血がたぎるわい!」

「盗賊ならば手加減は無用!」

「ワシ等、英雄の力を見せてやろうぞ!」


 しかし、彼等は老いには勝てなかった。盗賊が油断しなければ手も足も出ずに地に転がった。

「くそ! 《スパイラル・エア》!?」

 今度は一人だけに当たった。しかし、先の二人は軽傷で気を失っているだけ。今吹き飛ばされた盗賊はしっかりと受け身を取り、軽傷で済んだ。そこで村長が吐血する。魔法の負荷に耐えられなかったようだ。


「くっ……体が……」

「脅かしやがって……」


「抵抗した罰だ! 女子供を集めろ!」

「な、何をする気じゃ!?」


「なーに。商品を使い物にならなくはしないさ」

「させんぞぉ……《スパイラ》……ゴフっ……」


「無理するなよじじい。死ぬぞぉ……まあ、そんなに気負うなって。大人しくお前たちも楽しんどけよっ」


 村長が膝を付いた後に倒れた。彼は必死で立ち上がろうとするが立つことが出来なかった。盗賊はそれを見て満足そうな表情を浮かべていた。地面に倒れながらも悔しさと怒りが混じった表情で盗賊を睨むつける。


 その時、男の声が響いた。


「盗賊よ……死神を見た事はあるか?」


 皆はその声の方。顔を上げ、屋根の上を見た。グリムとロストがそこに立っていた。

「……な、なんだ……お前は?」




「その問いは無意味だ。何故ならお前たちの旅はここで終わりを告げる」

「そう……無意味」

 パターンを変えて来たグリムの言葉に動揺するロスト。しかし、しっかりとポーズは決めていた。

 静かに屋根に上がっていた盗賊が二人に襲い掛かる。素早い突きの一撃。ロストがそれを弾く。彼女も反撃をした。それを盗賊は避けた。

 互いに打ち込んではそれを受け止める。暫く激しい攻防が続くとロストの件が弾かれた。

「あっ、我の剣が!!?」

 それを見て盗賊がニヤ付いた。

「死神とやら。少しはやるようだが、所詮はその程度!」


「慌てるな……死神からは誰も逃げられない」

「ああ?」


 そこで怒ったロストが右手から血の剣を取り出す。それを出し切る前にかしらが叫んだ。

「早くそいつを殺せ!?」

 その声に襲い掛かる。しかし、彼女から黒い翼が生えて、それを止めた。

「クソガキがぁ」

 翼で剣を弾くと彼女は接近する。盗賊が一方的な防戦に追い込まれる。そして、剣が弾かれた。盗賊は腰を抜かして逃げようとしていた。そこで頭が叫んだ。


「く、くそ! 殺すぞ! お前が抵抗するたびに村人を殺す! お前のせいで村人は死ぬんだぁ!」

「やってみろ……」


「これは脅しじゃねぇ、後悔しやがれ! やれぇ!」

 かしらの命令を聞き、素早く剣を振り上げる。しかし。それを振り下ろす事が出来ない。

「なに?」

 植物が体中に巻きついていた。グリムはこの時間を稼いでいた。盗賊は見た。遠くで魔物が魔法を発動させているのを。


「何時の間に!? クソ! あれをやれ!?」

 その掛け声と共に遠くから魔物が20体ほどやって来た。

「なるほど……魔物使いテイマーがいたか」

「ハハハハ! 今頃気が付いてももう遅い! 魔物たちに蹂躙じゅうりんされるが良い!」


「クク、受けるが良い。我が渾身の闇を」

 グリムの瞳は魔物の群れの巨人の魔物を捉えていた。そこで鞄の中のリーパーが言う。

「デカイのはミリウに任せろ。お前は細かいのをいけっ」

「なんでだよ」


「お前……魔素消費が高い闇魔法使おうとしてるだろ?」

「当たり前だろ? 使うなら今だろ」

「やめとけ、明日に響く」


「はぁ? じゃあ何時使えば良いんだよ!」

「知るか。作ったお前が悪い。使いたきゃ、とっとと魔素量まそりょうげるんだなッ」


 そう言ってる間にミリウが突っ込み巨人の魔物と力比べを始めた。

「ほら、早く援護しろー」

「くっ!」

 スプラッシュと雷の欠片エトスブロンテで敵を片付けていく。それを見て頭は恐怖した。動揺しながらも叫ぶ。


「む、村人よぉッ! 奴はオークと魔物を従える魔王の手先だ!? 協力して倒そうではないか!?」


「げ……このパターンは……」


 幻覚を使い、どこからともなく人の姿のリーパーが現れる。


「村長! こいつらは盗賊だ! 聞いちゃいけねぇ!」


 かしらは負けずに応戦する。

「俺は盗賊の前に人族である! 奴等を見よ! 翼を持つ者に、なんか変な死神、オークに馬の怪物! こいつ等こそが村にわざわいをまねく者達だッ!」


 その間に村長が村人に支えられながらも、やっとの思いで立ち上がる。

「……人ならざるもの……」

「そうだ! こいつらは化け物だ」


「人族の盗賊と、魔物を連れる見知らぬ旅人……どちらを信じるかじゃと……」


「村長! 人族を信じるんだ! 俺たちは今までずっとこの村を守って来た!?」

 それを聞いてリーパーが叫ぶ。

「それはお前等が魔物を呼び寄せたからだろ!」


「黙れ! 魔王が生まれたこの時代っ、魔物に襲われねぇ村の方が珍しい!? 俺たちはそれを操る事で安全に魔物を倒して来たッ!?」

「くそッ、どの口が!?」


 そこで村長が話を遮った。ゆっくりとした口調だった。

先短さきみじか無力むりょくな老いぼれ……じゃが、ワシには若き頃から変らぬ信念モノがある……大切なのはこころじゃ……」

 村長はかなり遠くにいるリッスのある一点だけを凝視ぎょうししながら言った。リッスは視線に気が付くと、何となく木の陰に隠れた。リーパーが驚きながら嬉しそうに呟いた。

「じいさん……」


「彼等は……ワシの彫刻ちょうこくを笑うことは決して無かった……」


「ば、馬鹿なそれだけの事で! 彫刻なら腕の良い職人に!」

「馬鹿者が! 貴様にはそう見えるかッ!? あれには魂があったのじゃ!? そこらの職人では到達とうたつできぬ境地きょうち!?」


「ぐっ……!」


 リーパーが言う。

「諦めろ……美学の無い貴様等には永遠に辿り着けないだろう」

「クソ……エロジジイが……」

 その時、ミリウが魔物を全て倒した。こうして観念かんねんした盗賊は皆捕まえた。村人がなわでしっかりとしばる。



「じいさん。彫刻が……」

「なぁに。村人は皆無事だった。そこが重要なのじゃ。それに今度はさらに心を込めて造れば善いのじゃ……」


「そ、そうかッ。俺もじいさんを見習うとしよう!」

「頑張れるのじゃぞ。リーパー」


 数日後に本物の騎士団が来るらしいので引き渡す。念のため騎士とすれ違う様に、村から出る計画を立てる。理由は簡単で、盗賊を脱走させないためだ。そして、当日。グリムが村を出る前に言う。


「村長、俺たちは暫くここから西にいます。騎士団が来たらそれを伝えてください」


「なんじゃお主は、恩人を売れと申すのかッ?」


「村人が、何故盗賊を捕まえることが出来たか。そこは問題です」

「フフフ、我等は闇。国から追われておる」

「ふむ。盗賊が仲間割れをしたまでのこと……」


「じいさん。俺たちを庇う必要は無いってことだ。村を大切にしろよ」


 彼等は村を出るのであった。その後、子供の間で英雄ではなく。死神と闇、筋肉の戦士を名乗る者が続出したらしい。さらに今度は堂々と彫刻が設置された。

 その彫刻は数が増えていたらしい。それは三人の聖女、村を見守る馬と美女、細く可憐で巨乳なエルフ、ポーズを決める黒髪の男と少女、そして何の変哲へんてつもない男の姿であった。

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