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そんな事もある
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彼女がステータスボードを操作しながら見せる。確かに書いてある。続けてお互いに詳細を見せ合う。
「ていうか、彰人の能力。名称からは分かりにくいな」
「やっぱり? 俺も思った。要のはそのまんまだもんな」
(んー。これの表記通りなら恐らく時間停止も俺には効かないはずだけど……能力を使いすぎても大丈夫なのが分かったら試して見るか)
「清水の《ヒーリング》ってのは?」
「……治癒能力? みたいな?」
詳細を見ると、他人に触れる事で、その者の自然治癒能力を高める。と書いてあった。
「どう?」
「彰人。これは判断に困るな」
「多分、触れてると怪我や病気の治りが早くなるって事だろう」
「ああ……ファンタジーの魔法の様に、大怪我が一瞬で治るって事ではなさそうだな」
「えー、私のは外れか……」
「いやいや。派手さはないけど、かなり重要な能力だと思うな。医者も薬もないからな。この状況では一番欲しい能力の一つだな」
「そ、そうかな?」
和は嬉しそうな表情になった。みーちゃんが自分のボードを見ながら何気ない様子で言う。
「でもさー。何で私たち何だろ? 何をさせたいのかなー」
要は少し疲れた感じで言う。
「分からん。あんな怪しい奴の事なんか分かるかよ」
「それに民ってなんだろ?」
「ん~、ゲーム。RPGじゃ、職をマスターしたり、変更して強くなっていく、って言うのが定番かな。ただオラクルは民としてカウントされる。この意味はよく分からない。それと、もしかしたら転職みたいなのがあるのかもな」
「ははは。彰人、そう言うの好きだよな」
「まあな……でも、暇つぶし、か……本当に何がしたいのか……」
「さあな」
「あ、そういえば要。さっき何処に行ってたんだ?」
「ん? ああ。色々話を聞いて回ってた。疲れてるのか、皆余り話してくれなかったけどな……」
「それもそうだろ。こんな状況だからな……」
ふと辺りを見渡すとボチボチ寝ている人も増えていた。皆疲れているだろう。
「まっ、こんな短時間で考え過ぎても答えは出ないだろうし、俺たちもそろそろ寝るか?」
要がいたずらっ子の様な顔をした。
「そうだな。おっと、トイレは今のうちに済ませとけよ。この不気味な森は何が出るか分からない。怖いぞ~」
「わ、分かってるわよ! あんまり怖がらせないでよ~」
みーちゃんが怪談系が苦手なのを知っているので、皆でそれを笑っていた。獣がいるから素で怖いのだが、今は嘘でも良いから笑っていたい。皆もそれを察している様だった。
「ていうか、彰人の能力。名称からは分かりにくいな」
「やっぱり? 俺も思った。要のはそのまんまだもんな」
(んー。これの表記通りなら恐らく時間停止も俺には効かないはずだけど……能力を使いすぎても大丈夫なのが分かったら試して見るか)
「清水の《ヒーリング》ってのは?」
「……治癒能力? みたいな?」
詳細を見ると、他人に触れる事で、その者の自然治癒能力を高める。と書いてあった。
「どう?」
「彰人。これは判断に困るな」
「多分、触れてると怪我や病気の治りが早くなるって事だろう」
「ああ……ファンタジーの魔法の様に、大怪我が一瞬で治るって事ではなさそうだな」
「えー、私のは外れか……」
「いやいや。派手さはないけど、かなり重要な能力だと思うな。医者も薬もないからな。この状況では一番欲しい能力の一つだな」
「そ、そうかな?」
和は嬉しそうな表情になった。みーちゃんが自分のボードを見ながら何気ない様子で言う。
「でもさー。何で私たち何だろ? 何をさせたいのかなー」
要は少し疲れた感じで言う。
「分からん。あんな怪しい奴の事なんか分かるかよ」
「それに民ってなんだろ?」
「ん~、ゲーム。RPGじゃ、職をマスターしたり、変更して強くなっていく、って言うのが定番かな。ただオラクルは民としてカウントされる。この意味はよく分からない。それと、もしかしたら転職みたいなのがあるのかもな」
「ははは。彰人、そう言うの好きだよな」
「まあな……でも、暇つぶし、か……本当に何がしたいのか……」
「さあな」
「あ、そういえば要。さっき何処に行ってたんだ?」
「ん? ああ。色々話を聞いて回ってた。疲れてるのか、皆余り話してくれなかったけどな……」
「それもそうだろ。こんな状況だからな……」
ふと辺りを見渡すとボチボチ寝ている人も増えていた。皆疲れているだろう。
「まっ、こんな短時間で考え過ぎても答えは出ないだろうし、俺たちもそろそろ寝るか?」
要がいたずらっ子の様な顔をした。
「そうだな。おっと、トイレは今のうちに済ませとけよ。この不気味な森は何が出るか分からない。怖いぞ~」
「わ、分かってるわよ! あんまり怖がらせないでよ~」
みーちゃんが怪談系が苦手なのを知っているので、皆でそれを笑っていた。獣がいるから素で怖いのだが、今は嘘でも良いから笑っていたい。皆もそれを察している様だった。
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