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四月篇
第2話 新しい高校、新しいクラス
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敦也の通う県立伏見高校は、県北では二番目にレベルの高い進学校である。
一年生は、普通科が五クラス、フロンティア科が一クラスに別れており、一年全体で二五〇人程在籍している。
伏見高校の前に来ると、やっと着いたと思いきや、校門をくぐるまで、今度は、自転車を押して、坂を登らなければならない。
なぜかというと、伏見高校は、山を開拓した丘に設立された高校だからである。
(う~ん、これは、毎日登ると、大変だなぁ)
坂を登ると、途中には、『栄光への坂』と、壁に打ち込まれた鉄文字が、シンボルとして出迎えてくれる。
(『栄光への坂』というよりも、『絶望への坂』の方がいいのでは……)
そんな屁理屈を思いながら、敦也の他にも同じように自転車を押しながら坂を登っていく生徒達がたくさんいる。
坂を登り終えると、校門には、【第四〇回 県立伏見高校入学式】と書かれた看板が設置されていた。
校門を抜けると、広い駐車場が見えてくる。車が何台も出入りしており、同じ新入生やその保護者が、移動している姿が見える。
今日は、県内の県立高校は、一斉に入学式のため、両親には、自分の入学式よりも今日から別の高校に通う姉弟の入学式に行くようにと伝えた。
そのため、今日の入学式は、自分一人だけである。
駐輪場に自転車を止めると、ぞろぞろと、生徒達が登校してきた。
全校生徒の靴箱がある玄関の前には、新入生のクラス分けが貼り出されていた。
敦也は、自転車の施錠をしっかりとすると、その貼り出されたクラス分けを一組から順に自分の名前を探す。
三組のところで自分の名前をようやく見つけた。
「一年三組か……」
敦也は、出席番号を確認すると、自分の靴箱に靴を入れて、リュックの中から青いスリッパを取り出した。
この高校の校内での移動は、男子は青いスリッパ、女子はピンクのスリッパである。
全校生徒の普段授業を受ける教室棟は、中校舎である。
一階は、一年生のフロアであり、階を重ねるごとに、学年が上がる。
敦也は、角を左に曲がり、男女のトイレを通り過ぎて、すぐ隣にある教室に入った。
ここが今日から一年間、お世話になる一年三組の教室である。
敦也は、期待と希望を胸に、今日一日が楽しみでしかなかった。
一年生は、普通科が五クラス、フロンティア科が一クラスに別れており、一年全体で二五〇人程在籍している。
伏見高校の前に来ると、やっと着いたと思いきや、校門をくぐるまで、今度は、自転車を押して、坂を登らなければならない。
なぜかというと、伏見高校は、山を開拓した丘に設立された高校だからである。
(う~ん、これは、毎日登ると、大変だなぁ)
坂を登ると、途中には、『栄光への坂』と、壁に打ち込まれた鉄文字が、シンボルとして出迎えてくれる。
(『栄光への坂』というよりも、『絶望への坂』の方がいいのでは……)
そんな屁理屈を思いながら、敦也の他にも同じように自転車を押しながら坂を登っていく生徒達がたくさんいる。
坂を登り終えると、校門には、【第四〇回 県立伏見高校入学式】と書かれた看板が設置されていた。
校門を抜けると、広い駐車場が見えてくる。車が何台も出入りしており、同じ新入生やその保護者が、移動している姿が見える。
今日は、県内の県立高校は、一斉に入学式のため、両親には、自分の入学式よりも今日から別の高校に通う姉弟の入学式に行くようにと伝えた。
そのため、今日の入学式は、自分一人だけである。
駐輪場に自転車を止めると、ぞろぞろと、生徒達が登校してきた。
全校生徒の靴箱がある玄関の前には、新入生のクラス分けが貼り出されていた。
敦也は、自転車の施錠をしっかりとすると、その貼り出されたクラス分けを一組から順に自分の名前を探す。
三組のところで自分の名前をようやく見つけた。
「一年三組か……」
敦也は、出席番号を確認すると、自分の靴箱に靴を入れて、リュックの中から青いスリッパを取り出した。
この高校の校内での移動は、男子は青いスリッパ、女子はピンクのスリッパである。
全校生徒の普段授業を受ける教室棟は、中校舎である。
一階は、一年生のフロアであり、階を重ねるごとに、学年が上がる。
敦也は、角を左に曲がり、男女のトイレを通り過ぎて、すぐ隣にある教室に入った。
ここが今日から一年間、お世話になる一年三組の教室である。
敦也は、期待と希望を胸に、今日一日が楽しみでしかなかった。
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