この家族は壊れている

花野 飛雨

文字の大きさ
上 下
3 / 7

幼少期の話3

しおりを挟む
寝ていた場所が、階段の1段目にすっぽりとはまって寝ていて、朝早く起きた兄妹達は、急いで階段を降りてくる。私が階段の真下に寝てるから当然踏まれることで兄妹達が
「お母さん階段で寝てるよ~ 邪魔で仕方がない」
と兄妹達が言ったせいで、めちゃくちゃ焦ったがその時は殴られたり追い出されたりはしなかった。その日から階段の真下に寝ることにしたが、冬はそうもいかなかった。

冬のある日
その日は珍しくお風呂にいれてくれた。すごく嬉しかったけど、着させる洋服がなかったのか真冬に半袖を着せらた。まぁまだ洋服があっただけでまだマシだしって甘く見ていた。いつもの階段下で寝ようと思ったけど、すごい寒かった。みんなは暖房が炊いてる部屋とかで寝ていたけど、私はそこにいたら行けないらしい。だとしてもこんな冷たい廊下では寝れなかったので、トイレの便座に座って寝てた。すごく暖かかった。普通はベッドとかで寝た方暖かいんだけどね。トイレの便座に座って寝て朝を迎えたら、トイレの鍵を私は閉めてたみたいで、お母さんが
「開けなさい!なにしてるの」
言われて直ぐに起きて鍵を開けた。その時はめちゃくちゃ怒られた。次の日には鍵がかかっていて、私の身長では届かないところに鍵がかかってしまってトイレで寝れなくなってしまった。次の寝床をつくった。お父さんの部屋の前の隅っこに、洗濯して乾燥機にかけてあった自分の服を床に引いて寝ることにした。あいにくお父さんはあまり帰ってこなくて、寝てるところを邪魔したりする人ではなかったので安心して寝ることが出来た。睡眠はどうにか自分で解決できたが、他にも沢山問題があった。
1番重要なのが食事だ。
ご飯はさすがに自分では解決できない。全く食べない日が続いて、その姿を見た妹が心配してほかの家に咲いてる
「さくらんぼを食べに行こう」
と妹が言ってくれてそこで半年ぶりに家を出た。外は眩しいくらいに明るくて青い空が綺麗だった。歩いてる時に気づいた。妹はよく外で遊びに行くから歩くのが早いと私は家から出たことがないからちょこちょこしか歩けなくて、頑張って妹に追いつこうとしたけど、無理でその様子を見て、気づいたのか妹が私のペースに合わせて歩いてくれて、何とかさくらんぼがあるところに着いた。妹がさくらんぼをとってくれて食べようとしたその瞬間…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

天涯孤独のアーティスト

あまゆり
エッセイ・ノンフィクション
はじめに… 自分自身の波瀾万丈の人生を書いてます。 こんな生き方も参考にしてください。 学もない私が書いていきますので読みづらい、伝わりづらい表現などあるかもしれませんが広い心でお付き合い頂ければと思います。 平成や令和の方などには逆に新鮮に思えるような昭和な出来事などもありますので不適切な表現があるかもせれませんが楽しんでもらえたらと思います。 両親が幼い頃にいなくなった私 施設に行ったり、非行に走ったり 鑑別所や、少年院に入ったり 音楽を始めたり、住む家がなくフラフラして生きて、いつの間にか会社を経営して結婚して子どもが生まれたり、女装を始めたり こんな生き方でも今生きている自分がいるってことを伝えたいと思います。 過去を振り返ることで今の自分が怠けずに生きられているのか、自分を見つめ直すことができるので頑張って書いていこうと思います。 この物語に出てくる登場人物は本人を除いて一部の人は仮名で表現しております。

実はおっさんの敵女幹部は好きな男と添い遂げられるか?

野田C菜
エッセイ・ノンフィクション
Life is color. Love is too.

後悔と快感の中で

なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私 快感に溺れてしまってる私 なつきの体験談かも知れないです もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう もっと後悔して もっと溺れてしまうかも ※感想を聞かせてもらえたらうれしいです

アルファポリス活動記録

みゆき
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスの活動記録です。 使ってみた感想などを書きます。 せっかく書いている作品は読んでもらいたい気持ちもあるので、記録はする。

お遊び用AIイラスト集(短編の寄せ集めでフレーバーテキスト風味)

ルシェ(Twitter名はカイトGT)
エッセイ・ノンフィクション
AIイラストを出力して短文書きます。 フレーバーテキスト的なやつ。

猫と豚さんとご主人と

羽歌(uka)
エッセイ・ノンフィクション
(ちょっと病んでる)ご主人の日常。と猫と豚さん目線で送る彼女の何気ない日常。 ちょっとだけフィクション。

初老とわんこのEveryday

相沢蒼依
エッセイ・ノンフィクション
子どもの育児がひと段落したと思った矢先に、子犬を飼うことになり、毎日が悪戦苦闘の日々となってます。 北海道のとあるところで仕事しながら執筆活動しながら子犬の面倒見ながらと、忙しい日々を綴っていきます。 ※エブリスタに掲載しているエッセイに手を入れて、ここに載せています。

リアル男子高校生の日常

しゅんきち
エッセイ・ノンフィクション
2024年高校に入学するしゅんの毎日の高校生活をのぞいてみるやつ。 ほぼ日記です!短いのもあればたまに長いのもだしてます。 2024年7月現在、軽いうつ状態です。 2024年4月8日からスタートします! 2027年3月31日完結予定です! たまに、話の最後に写真を載せます。 挿入写真が400枚までですので、400枚を過ぎると、古い投稿の挿入写真から削除します。[話自体は消えません]

処理中です...