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9.新しい皮膚に変わらないキスを。大丈夫、何も変わらないから。
片桐さんの皮膚。想像通りの皮膚。
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啓介に肌を見せる。恐れていたこと。体を治してから見せようと思っていたけど、結局のところ描いている絵がおかしいと言われて、それについては確かに自覚もあった。
でも啓介は治していない私の腕を好きと言ってくれました。無理だと思っていたけど腕を見せて、でも嫌われなかった。こんな人は初めてです。そしてそれは本当にとても嬉しかった。直接見てはいないけれど背中やお腹をたくさんなでてくれた。そうすると、ひょっとしたらお腹を見せても嫌われないんじゃないか、そんな思いがいつの間にか浮かぶようになっていた。少し期待してしまった。
だから見たいと言われて嬉しかった。ひょっとしたらお腹と背中を見てもらっても本当に嫌われないんじゃないかと思ってしまったから。でも、見て欲しいと私から言ってしまった瞬間、恐怖が襲う。正気に戻った。何故そう思ってしまったんだろう。後悔。やっぱり嫌われてしまったら。
見て、それでも私と一緒にいて欲しい。でもそれは、流石に、無理なような。腕よりお腹は酷い。けれども嫌われるのは嫌です。それはもうたまらなく嫌だ。もう離れたくない。無理。いいって言ってしまったけど、やっぱり断ろうかな。ダメなら言って欲しいと言っていた。でも、見て、見ても、嫌わないで欲しい。もしかして、そんな可能性がほんの少しでも、あったりするんじゃないかと、期待を。して、しまった。板挟み。怖い。無理なら。無理かな。
背中の下の方は腕より少し酷いくらいだから、ダメならそこで止めて欲しい。それなら。きっと。
啓介に背中を向けて立つ。見て欲しかったけど怖かったからちょうどよかった。
嫌悪の表情。啓介にそれを向けられるのは怖かった。それなら背中を向いたままの方が。どうせ向けられるなら、直接は見たくない。肩が震える。
いや。やっぱり無理じゃないでしょうか。嫌われてしまうんじゃ。嫌われたら啓介は私のものではなくなってしまう。悲しい。無理。いや、無理では、ない。嫌だけど。無理じゃない。とても悲しいけれど、そうなってしまえば……それはそれで仕方がない。
そう、結局は同じことなのかも。描いてる絵も気持ち悪い絵で、触れたら気持ち悪いことはやっぱり同じ。私が気持ち悪いのは仕方がない。だって私はそういうものだから。それを隠すのも何だか嫌だった。
この間啓介が薬を飲んだ夜に見た啓介の奇麗な皮膚とは全然違う。でももうたくさん見た。啓介を目に焼き付けた。そういえばいつもおなかを見ていて、背中はあまりみていなかったかもしれない。背中ももっと見ておけばよかったかな。啓介の全部をもっと見ておけばよかったな。でも今更で。嫌われてしまいそう。嫌われたくない。
見られることを考えるといつも頭は後ろ向きになる。嫌われる。そんな不安が私の中にいつもある。まぁ、嫌われない、大丈夫だとは到底思えない。
目の前の壁には啓介と作ったジグゾーパズルと今日買った6枚のポストカードを貼り付けている。駄目だったら、これを貰えないでしょうか。思い出に。一緒に。
私の中には恵介との思い出がちゃんと残っていた。それがあれば私は大丈夫です。きっと。平気。
だから後で頼んでみましょう。
そっと裾がめくられる感触にふと意識が戻る。背筋がこわばる。怖い。嫌われる。怖い。そう思うと、涙があふれた。しばらくの時間。しばらく、なんでしょうか。時間の感覚がいまいちよくわからない。なんだか、世界がまた少しずつ灰色に戻っていく。元のあるべきところに。埋めて、塗りこめて、全てが私から遠ざかっていく。なんだか心が静かに冷えていく感じ。大丈夫。今はもう怖いことはない。痛いこともないから。大丈夫。
窓の外に雪は降っていなかったけどクリスマスの時と同じような色合いで、あの時からこの夢のような時間が続いていて、そろそろ目が覚める時間。どこまでが現実だったんだろう。そんな、長い夢。幸せな夢。
少しずつ扉が閉じていくような、そんな気持ち。嫌われてしまう、その時に備えて。無意識に右手の上に重ねていた左手が震えているのに気がつく。元に戻る。前と同じ幸せな毎日に。啓介と一緒に仕事をするのは変わらない。そう? でも啓介に嫌われたら、一緒に会社にいられなくなるのかな。そうしたら、アスティナ技研に戻ろう。桜川さんはいつでも戻ってこいと言ってくれていたし。大丈夫。みんな優しい。怖い人はもういない。たくさん啓介を覚えている。大丈夫。
やっぱり気持ち悪いですよね。私は気持ち悪いものなので。だから。仕方がない。そう。ひざと頭にあまり力が入らないけど、なんとなく世界がぼんやりしてきた。
でもそのまえに背中に温かい感触があった、気がした。感触?
啓、介?
背中が少し温かいような。
背中は感覚が殆どない。だから温度なんてわかるはずがない。けれどもひょっとして触れてもらえているのでしょうか。本当に?
どうして。
混乱する。
嫌われる。
嫌われない?
気持ち悪い。
気持ち悪くないはずがない?
そんな混乱と私を抱きしめる啓介の腕は閉じようとしていた扉をそっと押し留めて私のシャツのボタンを1つずつ外した。
「好きです。片桐さん。安心して」
……本当?
「ふふ、変な片桐さん」
変?
「こんなことを心配していたなんて」
こんなこと?
「片桐さん安心して。俺の好きはちっとも減ってないから」
減ってない?
「片桐さん、俺は片桐さんの全部が好きだよ?」
全部?
「そう。そうか、だから片桐さんは俺の全部が好きなんですね、等しく、嫌いなところなんてないという意味か。俺もです」
啓介?
「俺も片桐さんの中で好きじゃないところなんてどこにもない。片桐さんの心も、中身も、体も、この皮膚も全部好きだから。安心して。ちゃんと片桐さんの全部が好き」
全……部……?
「こっちを向いてください」
ボタンは全部外されて服は肩から逃げていった。
私は今、上半身が裸で。ぼんやりした頭でびくびくしながら振り向くと、啓介はなぜか微笑んで、私のザラザラな皮膚に啓介が触れた。思わずビクッとしたけど、それから啓介は私の胸骨の辺りを唇で触れた。
どうして?
何が起こっているんだろう。全てが奇妙にザラザラしてノイズのように感じる時間。目の端で空気の粒が揺れている。
なんだかひどく現実感がない。現実? 夢のつづき? そう、私はこうされたかった。触れてほしかった。拒絶されないという夢。
「片桐さんは全部奇麗です。俺の服も脱がしてください」
「はい」
いわれるままにぷちぷちとボタンを外す。奇麗な皮膚。私は奇麗ではない。……奇麗? かぷかぷと耳に水が入ってくるような妙な違和感。鼓膜がふわふわと圧迫されて頭がぼんやりする。水の中にいるような、その浸透圧で何かが私に入ってくるような、不思議な感じ。
啓介はなめらかな皮膚を私の体にくっつけて、腕を伸ばして私の頭の後ろに回す。体がぴっちりくっつく。裸の体が。怖い。こんなことがあるはずがない。夢だ。
啓介は私の胸に頬擦りしてから頭を引き寄せて、唇が触れる。侵入してくる啓介の舌。? 夢だ。それともこれは、現実?
その私に優しく絡まる舌で、私の中でシャボン玉がぱちんと割れるような音がした。私を守るはずの服は全部脱げていて、外から守るものが何も無くなっていたから。私と啓介を隔てるものが何もない。直接触れているような、そんな気持ち。
パチリとわれて、私の中に閉じ込められていた空気が急に外の空気と混じったような、なんだか変な感じがした。
啓介の背中に回した私の腕から啓介のぬくもりが伝わる。
そこから重力、質量、色彩、音、柔らかさ、香り、湿度、振動、そんな色々なものが暴力的に一度に流れ込んでくる。情報量の多さにくらくらする。
「片桐さん? 大丈夫ですか?」
「これは夢?」
「夢じゃないですよ、変な片桐さん」
気がついたらベッドに倒れ込んでいた。私を見下ろす夢が私の右手を引っ張ってその頬にくっつける。絹のように柔らかくて春のようにふうわりさらさらで、とくとくと音を感じるその熱い頬と手。私を挟むその手と頬の両方から暖かさがつたわってくる。心臓がどきどきして痛い。
それから啓介は私の首に唇を這わせる。オレンジみたいな甘酸っぱい香りとふわふわした毛先の感触。暖かくて、くすぐったい。それから何か痺れるような感触に吐息が漏れる。太陽のような、でも真夏のそれじゃなくて春の木漏れ日みたいに柔らかく私のすぐ近くにある光。
でも啓介は治していない私の腕を好きと言ってくれました。無理だと思っていたけど腕を見せて、でも嫌われなかった。こんな人は初めてです。そしてそれは本当にとても嬉しかった。直接見てはいないけれど背中やお腹をたくさんなでてくれた。そうすると、ひょっとしたらお腹を見せても嫌われないんじゃないか、そんな思いがいつの間にか浮かぶようになっていた。少し期待してしまった。
だから見たいと言われて嬉しかった。ひょっとしたらお腹と背中を見てもらっても本当に嫌われないんじゃないかと思ってしまったから。でも、見て欲しいと私から言ってしまった瞬間、恐怖が襲う。正気に戻った。何故そう思ってしまったんだろう。後悔。やっぱり嫌われてしまったら。
見て、それでも私と一緒にいて欲しい。でもそれは、流石に、無理なような。腕よりお腹は酷い。けれども嫌われるのは嫌です。それはもうたまらなく嫌だ。もう離れたくない。無理。いいって言ってしまったけど、やっぱり断ろうかな。ダメなら言って欲しいと言っていた。でも、見て、見ても、嫌わないで欲しい。もしかして、そんな可能性がほんの少しでも、あったりするんじゃないかと、期待を。して、しまった。板挟み。怖い。無理なら。無理かな。
背中の下の方は腕より少し酷いくらいだから、ダメならそこで止めて欲しい。それなら。きっと。
啓介に背中を向けて立つ。見て欲しかったけど怖かったからちょうどよかった。
嫌悪の表情。啓介にそれを向けられるのは怖かった。それなら背中を向いたままの方が。どうせ向けられるなら、直接は見たくない。肩が震える。
いや。やっぱり無理じゃないでしょうか。嫌われてしまうんじゃ。嫌われたら啓介は私のものではなくなってしまう。悲しい。無理。いや、無理では、ない。嫌だけど。無理じゃない。とても悲しいけれど、そうなってしまえば……それはそれで仕方がない。
そう、結局は同じことなのかも。描いてる絵も気持ち悪い絵で、触れたら気持ち悪いことはやっぱり同じ。私が気持ち悪いのは仕方がない。だって私はそういうものだから。それを隠すのも何だか嫌だった。
この間啓介が薬を飲んだ夜に見た啓介の奇麗な皮膚とは全然違う。でももうたくさん見た。啓介を目に焼き付けた。そういえばいつもおなかを見ていて、背中はあまりみていなかったかもしれない。背中ももっと見ておけばよかったかな。啓介の全部をもっと見ておけばよかったな。でも今更で。嫌われてしまいそう。嫌われたくない。
見られることを考えるといつも頭は後ろ向きになる。嫌われる。そんな不安が私の中にいつもある。まぁ、嫌われない、大丈夫だとは到底思えない。
目の前の壁には啓介と作ったジグゾーパズルと今日買った6枚のポストカードを貼り付けている。駄目だったら、これを貰えないでしょうか。思い出に。一緒に。
私の中には恵介との思い出がちゃんと残っていた。それがあれば私は大丈夫です。きっと。平気。
だから後で頼んでみましょう。
そっと裾がめくられる感触にふと意識が戻る。背筋がこわばる。怖い。嫌われる。怖い。そう思うと、涙があふれた。しばらくの時間。しばらく、なんでしょうか。時間の感覚がいまいちよくわからない。なんだか、世界がまた少しずつ灰色に戻っていく。元のあるべきところに。埋めて、塗りこめて、全てが私から遠ざかっていく。なんだか心が静かに冷えていく感じ。大丈夫。今はもう怖いことはない。痛いこともないから。大丈夫。
窓の外に雪は降っていなかったけどクリスマスの時と同じような色合いで、あの時からこの夢のような時間が続いていて、そろそろ目が覚める時間。どこまでが現実だったんだろう。そんな、長い夢。幸せな夢。
少しずつ扉が閉じていくような、そんな気持ち。嫌われてしまう、その時に備えて。無意識に右手の上に重ねていた左手が震えているのに気がつく。元に戻る。前と同じ幸せな毎日に。啓介と一緒に仕事をするのは変わらない。そう? でも啓介に嫌われたら、一緒に会社にいられなくなるのかな。そうしたら、アスティナ技研に戻ろう。桜川さんはいつでも戻ってこいと言ってくれていたし。大丈夫。みんな優しい。怖い人はもういない。たくさん啓介を覚えている。大丈夫。
やっぱり気持ち悪いですよね。私は気持ち悪いものなので。だから。仕方がない。そう。ひざと頭にあまり力が入らないけど、なんとなく世界がぼんやりしてきた。
でもそのまえに背中に温かい感触があった、気がした。感触?
啓、介?
背中が少し温かいような。
背中は感覚が殆どない。だから温度なんてわかるはずがない。けれどもひょっとして触れてもらえているのでしょうか。本当に?
どうして。
混乱する。
嫌われる。
嫌われない?
気持ち悪い。
気持ち悪くないはずがない?
そんな混乱と私を抱きしめる啓介の腕は閉じようとしていた扉をそっと押し留めて私のシャツのボタンを1つずつ外した。
「好きです。片桐さん。安心して」
……本当?
「ふふ、変な片桐さん」
変?
「こんなことを心配していたなんて」
こんなこと?
「片桐さん安心して。俺の好きはちっとも減ってないから」
減ってない?
「片桐さん、俺は片桐さんの全部が好きだよ?」
全部?
「そう。そうか、だから片桐さんは俺の全部が好きなんですね、等しく、嫌いなところなんてないという意味か。俺もです」
啓介?
「俺も片桐さんの中で好きじゃないところなんてどこにもない。片桐さんの心も、中身も、体も、この皮膚も全部好きだから。安心して。ちゃんと片桐さんの全部が好き」
全……部……?
「こっちを向いてください」
ボタンは全部外されて服は肩から逃げていった。
私は今、上半身が裸で。ぼんやりした頭でびくびくしながら振り向くと、啓介はなぜか微笑んで、私のザラザラな皮膚に啓介が触れた。思わずビクッとしたけど、それから啓介は私の胸骨の辺りを唇で触れた。
どうして?
何が起こっているんだろう。全てが奇妙にザラザラしてノイズのように感じる時間。目の端で空気の粒が揺れている。
なんだかひどく現実感がない。現実? 夢のつづき? そう、私はこうされたかった。触れてほしかった。拒絶されないという夢。
「片桐さんは全部奇麗です。俺の服も脱がしてください」
「はい」
いわれるままにぷちぷちとボタンを外す。奇麗な皮膚。私は奇麗ではない。……奇麗? かぷかぷと耳に水が入ってくるような妙な違和感。鼓膜がふわふわと圧迫されて頭がぼんやりする。水の中にいるような、その浸透圧で何かが私に入ってくるような、不思議な感じ。
啓介はなめらかな皮膚を私の体にくっつけて、腕を伸ばして私の頭の後ろに回す。体がぴっちりくっつく。裸の体が。怖い。こんなことがあるはずがない。夢だ。
啓介は私の胸に頬擦りしてから頭を引き寄せて、唇が触れる。侵入してくる啓介の舌。? 夢だ。それともこれは、現実?
その私に優しく絡まる舌で、私の中でシャボン玉がぱちんと割れるような音がした。私を守るはずの服は全部脱げていて、外から守るものが何も無くなっていたから。私と啓介を隔てるものが何もない。直接触れているような、そんな気持ち。
パチリとわれて、私の中に閉じ込められていた空気が急に外の空気と混じったような、なんだか変な感じがした。
啓介の背中に回した私の腕から啓介のぬくもりが伝わる。
そこから重力、質量、色彩、音、柔らかさ、香り、湿度、振動、そんな色々なものが暴力的に一度に流れ込んでくる。情報量の多さにくらくらする。
「片桐さん? 大丈夫ですか?」
「これは夢?」
「夢じゃないですよ、変な片桐さん」
気がついたらベッドに倒れ込んでいた。私を見下ろす夢が私の右手を引っ張ってその頬にくっつける。絹のように柔らかくて春のようにふうわりさらさらで、とくとくと音を感じるその熱い頬と手。私を挟むその手と頬の両方から暖かさがつたわってくる。心臓がどきどきして痛い。
それから啓介は私の首に唇を這わせる。オレンジみたいな甘酸っぱい香りとふわふわした毛先の感触。暖かくて、くすぐったい。それから何か痺れるような感触に吐息が漏れる。太陽のような、でも真夏のそれじゃなくて春の木漏れ日みたいに柔らかく私のすぐ近くにある光。
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