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どたばたの初めての冒険
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そして翌日の夕暮れ。
待ち合わせ場所の森の入り口には、何故だか使徒がついてきた。一番の難関と思っていた夜間の森への冒険許可は、使徒が一緒にいくということで父さんは説得された。この使徒にはもはや何を言っても無駄だ。何となく、それが我が家の使徒に対する新しい常識になっていた。
「使徒様にお越しいただき大変恐縮です」
「ええ、私は直接戦闘能力は乏しいのですが、細々とした細工は得意なのでね。何か役に立つかもしれません」
その戦闘に役立たないと言う宣言に、ディードの瞳は困惑に揺れた。噛み砕いて言えば、守らなければならない人間が二人に増えたわけだ。
私は確かに、昨夕ディードと分かれてから教会に向かった。使徒が育てている薬草の中に除虫剤があると聞いたことがあるからだ。それを使えばフラムビー退治に役立つかもしれないと思ったから。
「メイ、あなたもわざわざ冒険に同行する必要などないでしょうに」
「その、私がやりたいことなんです」
「やりたいこと?」
「ええ。ずっと考えていました。何故魔法も使えないのに占い師なのか」
魔女様のご指示はそれまでの生活や環境、過ごした思いなんかを加味して発される。だから特殊な指示があるというのは、ただの運命というよりは私の強い思いがあったことが原因かもしれない。
私は確かに、8歳くらいまでは冒険者になりたかったのだ。それに今世で寝物語に聞いたたくさんの勇者や魔法使いの話、いや、ぶっちゃけていうと前世で読んだ大量の無双系の転生ラノベの影響も大きい。今はまだ発動していないけれど、実は凄いスキルが隠れているという奇跡を8歳くらいまで諦めていなかった。そしてどうせステータスカードによって私の人生がこの店に確定してしまうだろう。そんな妥協が冒険から目を逸らさせていただけ、なのかもしれない。だからひょっとしたら未だ、心の奥底では冒険者になりたいのかもしれない。
だから結局、魔法も使えないのに普通は魔法を使う占い師という職業で、さらに普通の占い師ではなくたくさんの冒険者や商人が行き来するこの街で辻占いが指定された、おかもしれない。
それに冒険者からの相談も多くて、よりよい戦術や討伐対象の敵の効率的な倒し方なんかの指南というか戦略組み立ての補助をしていた。
その中で、やっぱり私の中で冒険したいという心が燻っているのを感じた。それはきっと、私が冒険の恐ろしさというものを身にしみていないから、間近でモンスターというものの恐ろしさを実感していないからだと思う。
「ふうん。冒険者になりたいのなら、なればいいと思います」
「いや、私自身は力も魔法もなにもないわけで、なれるわけがないんです」
「そんな問題でもないと思うのですけれどもね。けれどもそうですね、フラムビーか。では私も明日、同行しましょう」
「は? え? 何で?」
「せっかくの同士が死んでしまっては困りますから」
「不吉なことをいわないでください!」
「お探しの白い服なら教会に大量にありますよ。虫よけの香を焚きしめたマントを3着用意しましょう」
「ぐぅ」
安全性は第一だ。
そして翌日夕方、森の入口に使徒が持ってきたマントは僅かに前世によく押し入れに入っていた防虫剤のような妙な香りを漂わせ、ミツバチのような蜂に近づけばあからさまに逃げていく。物凄い効果だ。
そして幸運にも、地面から1メートルほどの高さにある小型のフラムビーの巣を見つけた。小型であればあるほど住むフラムビーの数は少なく安全だ。
使徒は巣の近くに蜂寄せの香をたきしめた袋を投げ寄せ、マタタビを嗅いだ猫のように巣からフラフラと出てきたフラムビーを、ディードがその剣を一閃させて屠った。
「凄い。こんなにスムーズに倒せるなんて」
「魔女様の霊験あらたかな薬草を用いていますから当然でしょう」
なんとなくその発言が魔女様に対して不敬な気がするけれども、聞かないことにする。そして都合10匹を倒したところで巣は静かになった。
恐る恐る近づき、何も出てこないことを確かめる。けれども妙な違和感があった。世界は既に闇に落ちて久しく、あたりの状況はよくわからない。けれども何か、ざわざわとしたざわめきを感じたのだ。
だから早く回収して帰ろうと眠り草を焚きしめた袋を巣の下に設置し、その巣の根元の木とくっついている部分をディードの剣が砕いて袋の中に落下させた瞬間、異常が起こった。
木全体がブワリと震えあがった。
そして恐る恐る、カンテラを持ち上げて驚愕した。
これは、この木は。
私はてっきり眼前のものだけがフラムビーの巣だと思っていた。けれども違った。見上げた木全体にフラムビーの巣が張り巡らされ、そこから一斉に羽ばたきの音が聞こえた。つまりこの小さな巣はきっと、株分けされたばかりの新しい巣。
「まずい、逃げるぞ!」
ディードの声に弾かれたように全速力で逃げ出したけれど、うまくいかないことを私は知っていた。それは占いの結果ではなく、純粋に私たちの全員がフラムビーより遅いという事実から導かれる残酷な結論だ。
だから追いつかれる。あの数だ。襲われて何度も刺されたら命はない。
途端に襲う恐怖。目の前に訪れた突然の死の影。
それはこれまで私の人生を去来したどんなものとも違う圧倒的な力で、私には到底あらがいえない力で、私の命を一方的に刈り取ろうとするもの。体は恐怖にガチガチと鳴り、なんとか動かす足は今にももつれて絡まりそう。
背後に迫る恐怖に叫びだしたくなる。
体中に流れる血液が凍ってしまったみたいな悪寒。
これが私が夢見た冒険? こんな恐ろしいものが? やっぱりチートがないと駄目だったんだ。
ブゥンという音はさらに膨れ上がり、最早私たちのすぐ後ろまで迫り、その死の鎌を振り上げる。
私たちより少し先に走っていた、というか予想以上の逃げ足を発揮していた使徒が何かにもつれてドタリと転び、こちらを振り返る。その瞳には眼前に迫る死への恐怖が満ち、ついでその引き結んだ口から怒りが迸る。
「魔女よ! 最大限の加護を! 私を守らなければ後悔しますよ!」
魔女に対して何というメチャクチャな言い分だ。不敬にも程がある。こんな時なのに私はそのことに一瞬だけ呆れ、恐怖に押しつぶされた心に僅かな余裕が生じた。そしてそれと同時にふわりと突然、心が熱くなる。冒険。そうだこれが冒険だ。私が小さいころに夢見ていた冒険。まさに混乱の極み。
そして私は思い出した。私はちゃんと準備をしたんだ。冒険者ギルドで調べて、フラムビーが火に弱いからその対策を考えて。ちゃんと冒険にそなえて準備してきたじゃない。
このままじゃ追いつかれて殺されるだけ。
だから私は燃え盛る心の炎と一緒に足を踏みとどめて振り返り、腰のベルトにくくりつけていた袋の口を開いて大量の羽音のする方向に投げつけ、そこにカンテラを投げこんだ。
「みんな伏せて!」
マントで全身を覆って伏せた直後、ゴォという巨大な爆発音が響き渡った。それを追うように熱が襲い来てマントの表面を舌のように這い、そしてすぐに消失した。……粉塵爆発って凄い。
しばらくそのまま小さくなっていたけれど、いつの間にやらあの忌々しい羽音は聞こえなくなっていた。
「メイ、今のは何だ、何をした」
「メイさん、やはり魔法が使えたのですか?」
二人の声に恐る恐るマントから出れば、心配そうにディードが手を差し伸べていた。振り向くとあたりは未だチロチロと明るい残り火が舞い散り、それは地面に転がったたくさんのフラムビーの体から生じていることが見て取れた。……グロい。
「魔法……ではないです。ええと、占いでこうしたらいいって出て」
「やはりあなたは凄い、メイ」
ちろちろとした炎の影にゆらめくディードの顔には僅かに煤がついていたけれど、その微笑みになんだかとてもホッとした。そうして自分が生きているんだってことがわかってホッとして、そうすると足がガクガク震えてもう立っていることなんてできなかった。
待ち合わせ場所の森の入り口には、何故だか使徒がついてきた。一番の難関と思っていた夜間の森への冒険許可は、使徒が一緒にいくということで父さんは説得された。この使徒にはもはや何を言っても無駄だ。何となく、それが我が家の使徒に対する新しい常識になっていた。
「使徒様にお越しいただき大変恐縮です」
「ええ、私は直接戦闘能力は乏しいのですが、細々とした細工は得意なのでね。何か役に立つかもしれません」
その戦闘に役立たないと言う宣言に、ディードの瞳は困惑に揺れた。噛み砕いて言えば、守らなければならない人間が二人に増えたわけだ。
私は確かに、昨夕ディードと分かれてから教会に向かった。使徒が育てている薬草の中に除虫剤があると聞いたことがあるからだ。それを使えばフラムビー退治に役立つかもしれないと思ったから。
「メイ、あなたもわざわざ冒険に同行する必要などないでしょうに」
「その、私がやりたいことなんです」
「やりたいこと?」
「ええ。ずっと考えていました。何故魔法も使えないのに占い師なのか」
魔女様のご指示はそれまでの生活や環境、過ごした思いなんかを加味して発される。だから特殊な指示があるというのは、ただの運命というよりは私の強い思いがあったことが原因かもしれない。
私は確かに、8歳くらいまでは冒険者になりたかったのだ。それに今世で寝物語に聞いたたくさんの勇者や魔法使いの話、いや、ぶっちゃけていうと前世で読んだ大量の無双系の転生ラノベの影響も大きい。今はまだ発動していないけれど、実は凄いスキルが隠れているという奇跡を8歳くらいまで諦めていなかった。そしてどうせステータスカードによって私の人生がこの店に確定してしまうだろう。そんな妥協が冒険から目を逸らさせていただけ、なのかもしれない。だからひょっとしたら未だ、心の奥底では冒険者になりたいのかもしれない。
だから結局、魔法も使えないのに普通は魔法を使う占い師という職業で、さらに普通の占い師ではなくたくさんの冒険者や商人が行き来するこの街で辻占いが指定された、おかもしれない。
それに冒険者からの相談も多くて、よりよい戦術や討伐対象の敵の効率的な倒し方なんかの指南というか戦略組み立ての補助をしていた。
その中で、やっぱり私の中で冒険したいという心が燻っているのを感じた。それはきっと、私が冒険の恐ろしさというものを身にしみていないから、間近でモンスターというものの恐ろしさを実感していないからだと思う。
「ふうん。冒険者になりたいのなら、なればいいと思います」
「いや、私自身は力も魔法もなにもないわけで、なれるわけがないんです」
「そんな問題でもないと思うのですけれどもね。けれどもそうですね、フラムビーか。では私も明日、同行しましょう」
「は? え? 何で?」
「せっかくの同士が死んでしまっては困りますから」
「不吉なことをいわないでください!」
「お探しの白い服なら教会に大量にありますよ。虫よけの香を焚きしめたマントを3着用意しましょう」
「ぐぅ」
安全性は第一だ。
そして翌日夕方、森の入口に使徒が持ってきたマントは僅かに前世によく押し入れに入っていた防虫剤のような妙な香りを漂わせ、ミツバチのような蜂に近づけばあからさまに逃げていく。物凄い効果だ。
そして幸運にも、地面から1メートルほどの高さにある小型のフラムビーの巣を見つけた。小型であればあるほど住むフラムビーの数は少なく安全だ。
使徒は巣の近くに蜂寄せの香をたきしめた袋を投げ寄せ、マタタビを嗅いだ猫のように巣からフラフラと出てきたフラムビーを、ディードがその剣を一閃させて屠った。
「凄い。こんなにスムーズに倒せるなんて」
「魔女様の霊験あらたかな薬草を用いていますから当然でしょう」
なんとなくその発言が魔女様に対して不敬な気がするけれども、聞かないことにする。そして都合10匹を倒したところで巣は静かになった。
恐る恐る近づき、何も出てこないことを確かめる。けれども妙な違和感があった。世界は既に闇に落ちて久しく、あたりの状況はよくわからない。けれども何か、ざわざわとしたざわめきを感じたのだ。
だから早く回収して帰ろうと眠り草を焚きしめた袋を巣の下に設置し、その巣の根元の木とくっついている部分をディードの剣が砕いて袋の中に落下させた瞬間、異常が起こった。
木全体がブワリと震えあがった。
そして恐る恐る、カンテラを持ち上げて驚愕した。
これは、この木は。
私はてっきり眼前のものだけがフラムビーの巣だと思っていた。けれども違った。見上げた木全体にフラムビーの巣が張り巡らされ、そこから一斉に羽ばたきの音が聞こえた。つまりこの小さな巣はきっと、株分けされたばかりの新しい巣。
「まずい、逃げるぞ!」
ディードの声に弾かれたように全速力で逃げ出したけれど、うまくいかないことを私は知っていた。それは占いの結果ではなく、純粋に私たちの全員がフラムビーより遅いという事実から導かれる残酷な結論だ。
だから追いつかれる。あの数だ。襲われて何度も刺されたら命はない。
途端に襲う恐怖。目の前に訪れた突然の死の影。
それはこれまで私の人生を去来したどんなものとも違う圧倒的な力で、私には到底あらがいえない力で、私の命を一方的に刈り取ろうとするもの。体は恐怖にガチガチと鳴り、なんとか動かす足は今にももつれて絡まりそう。
背後に迫る恐怖に叫びだしたくなる。
体中に流れる血液が凍ってしまったみたいな悪寒。
これが私が夢見た冒険? こんな恐ろしいものが? やっぱりチートがないと駄目だったんだ。
ブゥンという音はさらに膨れ上がり、最早私たちのすぐ後ろまで迫り、その死の鎌を振り上げる。
私たちより少し先に走っていた、というか予想以上の逃げ足を発揮していた使徒が何かにもつれてドタリと転び、こちらを振り返る。その瞳には眼前に迫る死への恐怖が満ち、ついでその引き結んだ口から怒りが迸る。
「魔女よ! 最大限の加護を! 私を守らなければ後悔しますよ!」
魔女に対して何というメチャクチャな言い分だ。不敬にも程がある。こんな時なのに私はそのことに一瞬だけ呆れ、恐怖に押しつぶされた心に僅かな余裕が生じた。そしてそれと同時にふわりと突然、心が熱くなる。冒険。そうだこれが冒険だ。私が小さいころに夢見ていた冒険。まさに混乱の極み。
そして私は思い出した。私はちゃんと準備をしたんだ。冒険者ギルドで調べて、フラムビーが火に弱いからその対策を考えて。ちゃんと冒険にそなえて準備してきたじゃない。
このままじゃ追いつかれて殺されるだけ。
だから私は燃え盛る心の炎と一緒に足を踏みとどめて振り返り、腰のベルトにくくりつけていた袋の口を開いて大量の羽音のする方向に投げつけ、そこにカンテラを投げこんだ。
「みんな伏せて!」
マントで全身を覆って伏せた直後、ゴォという巨大な爆発音が響き渡った。それを追うように熱が襲い来てマントの表面を舌のように這い、そしてすぐに消失した。……粉塵爆発って凄い。
しばらくそのまま小さくなっていたけれど、いつの間にやらあの忌々しい羽音は聞こえなくなっていた。
「メイ、今のは何だ、何をした」
「メイさん、やはり魔法が使えたのですか?」
二人の声に恐る恐るマントから出れば、心配そうにディードが手を差し伸べていた。振り向くとあたりは未だチロチロと明るい残り火が舞い散り、それは地面に転がったたくさんのフラムビーの体から生じていることが見て取れた。……グロい。
「魔法……ではないです。ええと、占いでこうしたらいいって出て」
「やはりあなたは凄い、メイ」
ちろちろとした炎の影にゆらめくディードの顔には僅かに煤がついていたけれど、その微笑みになんだかとてもホッとした。そうして自分が生きているんだってことがわかってホッとして、そうすると足がガクガク震えてもう立っていることなんてできなかった。
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