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フラムビー討伐占い?
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目を覚ましたときは真っ暗で、ざざりと響くいつもの海の音と寝返りをうったときに月明かりの照り返しが見えた。だから自分の部屋にいるんだと理解した。
心臓がいまだにばくばくしていた。
あれは何だったのかしら。
あんなにまっすぐ正面から見つめられて手を握られたのって、前世も含めて初めてかもしれない。前世の記憶は若いなとか言っているけど、ともあれ未だ微弱な混乱に動悸がおちつかない。いや、見つめられて倒れるとか恋愛耐性なさすぎでしょ……。
体を起こせば、階下からは未だ賑やかさが溢れている。まだ営業時間内。だから倒れてたとしても、きっとそれほど長時間じゃない。
恐る恐る階下におりれば、丁度父さんが私の様子を見ようと階段を上がるところで、ディードはひとまず帰ったとのことだった。
「メイ、何かあったのか? 倒れるなんて……何かされたわけではないよな」
「そんなことあるはずないじゃない、父さん」
「お、おう。それにしても本当に大丈夫か? 休んでいてもいいんだぞ」
「ううん、大丈夫」
コックコートとシェフ帽をまとって厨房に入り、デザートの皿を作る。ナッツのフラムビーの蜂蜜漬けを添える。フラムビー。この時期に蜜を採取すれば一年にわたって食材になる。
「ねぇ父さん、フラムビーって強いの?」
「フラムビー? ああ、蜂蜜か。値段を考えると結構強いんだとは思うけど、父さんは戦いはカラッキシだから全然わからないな」
「そうだよね、私もわからない」
父さんは思い出すように天井を眺める。
「聞くところによれば体長は十センチほどだそうだ」
一体が10センチとか……。
「大きいのね。生態とかは普通の蜂と同じなのかしら」
「どうかなぁ。大きいもんな。父さんにはわからないよ」
「ねぇ父さん、明日お休みもらっていい?」
「うん?」
「フラムビーについて調べにいきたいの」
父さんの目は僅かに狼狽えた。
ディードはフラムビーを倒したいといっていた。私はどの時期にどんなモンスターが発生するかやその営巣位置、行動範囲なんかは一応把握はしていた。どのルートなら安全に旅ができるかという目安にして旅の吉凶を占う、もとい情報提供するためだ。
けれどもそのモンスターがどのくらいの大きさで、どんなふうな行動パターンをとるのか。それからどのくらいの攻撃力があるのかという情報はこれまであまり調べてこなかった。
私が戦うわけではないし、戦う人間はきちんとそれをギルドで調べるだろうから。
『きっとあなたが手伝ってくれれば、俺はこのクエストを完遂できる』
なんだかその、妙に断定された未来への呟きは、それこそ予言のように思われた。
クエスト。つまりモンスターの討伐。
私は今世でそんなものと関わりになるとは、すでにちっとも思っていなかった。私の腕はその武器でモンスターを両断しはするけれど、それは相手が動かず既に切り身になっているからだ。包丁でとんとんと刻みながらも、この元になっていた食材が襲ってくるなんて考えたことなんてないな、と思う。
けれども私は昔、冒険をしたかった。せっかく剣と魔法の異世界に転生したんだから。
だから私は前世のラノベでたくさん読んだ通り、物心ついた時から必死で魔力というものを鍛えようとした。けれども魔力なんてものはさっぱりわからなかった。そもそも感知ができない。眉間に力をいれれば頭が痛くなるばかり。だから魔法の素養というものはちっともないのだろう、そう思って諦めたのが多分6歳のころ。
それから私にとって戦いや冒険が土台無理だと思ったのは8歳くらいのころ。
リストランテ・マイヤースのオープンデッキからはきらめく海がよく見えた。そして地球では存在しないような巨大魚が何メートルもの高さの白い飛沫を上げながら突然波間から飛び出して海鳥をかじり取り、時には海竜のようなものが海を割りさいて街を襲い、多くの冒険者や兵士が傷だらけになりながらも総出でなんとか撃退する姿も。
つまりまぁ、モンスターと戦うなんて正気の沙汰じゃないんだ。自分の細腕を見ても、あれらと戦える将来なんてちっとも浮かばない。それにシーフってつまり盗賊で、歓迎されるはずはないし、とりたてて手先が器用なわけでもなかった。
だから冒険者になるっていう夢もいつのまにか自然としぼみ、目の前の美味しいご飯ときれいな景色で、この料理店を継ぐのも悪くないな、と現実的な目線に落ち着いた、つまり諦めきったのが、多分8歳くらいのころ。
……確かに、私はこれまでの10年間の半分、以上、は、魔法を使ったり冒険したいと思っていた。思っていたけれども!
私が手伝えばクエストを完遂できる?
けれども彼らは、冒険者たちはモンスターと直接戦っている。
手伝う。手伝うって、私は何をすればいいんだろう。それの意味するところがちっともわからない。でも、あんなにまっすぐ目を見つめられたのは初めてで、何か力に成りたい。
そんな上の空の様子に、どうやら父さんは心配になったらしい。
「メイ、危ないことするんじゃないだろうな」
「私が? まさか? どうやって」
「それならいいけれど。そういやお前はこの仕事の他に辻占いもやってるもんな。もっと休みをとってもいいくらいだよ」
「ありがとう、父さん」
次の日、私はさっそく冒険者ギルドに向かってフラムビーの生態を調べた。それは前世の蜂とだいたい同じだった。木や土に巣を作り、集団で活動する。尾部に毒のある針を持つ。一回刺された程度では、その毒は強く腫れるものの生命への危険性はそれほどでもない。
けれどもフラムビーに刺される回数が増えるほど、その危険性は等比級的に増加する。前世の知識でいえばアナフィラキシーショックとかそのようなものなのかもしれない。
冒険者がどうやって蜂を倒すかといえば、少しずつ誘き寄せて数を減らしていくそうだ。そしてフラムビーが一匹もいなくなったら、その巣を切り取り持ち帰る。
前世を知っていれば一匹ずつ蜂を倒すなんてちょっと頭がおかしいのではないかと思う戦法だけれど、それは蜂のサイズが十センチ以上もあって『倒せる』こと、それからその大きさから、1つの巣を守る数は十匹から数十匹程度であるかららしい。つまり、可能といえば可能。
とはいえ、十匹が一度に人を襲えばひとたまりもないだろう。
一通りの調査を終えて戻れば、店の前でディードが待っていた。どちらともなく広場の方に移動し、噴水際に腰掛ける。夕方が迫り、眺め下ろす海は僅かにオレンジ色を帯びていた。
「昨日は突然で申し訳なかった」
「いえ、ちょっとびっくりして」
「迷惑だっただろう、謝りにきたんだ。あなたが言うように、やはり無謀だと思った。だから今回は諦めようかと」
「えっとでも、直感は?」
そういうとディードは少し残念そうに笑い、私を上から下まで黙って眺めて、申し訳無さそうに眉をひそめる。
「すまないな。いきなり一緒にモンスターを倒そうなんて言って。怖かったんだろう? みんなにお前は配慮が足りないっていつも言われるんだ」
「怖い……? いえ、そんなことは」
怖いというか、びっくりしたっていうか。
「でも倒れたじゃないか」
「ああ、うん、それはまあそうだけれど。でも直感があったんでしょう?」
「うん、なんだかあなたを見ているとピリピリと、いつもより強く心が撃たれる感覚がするんだよ」
「それって直感なの?」
「多分?」
直感というのはやっぱりよくわからない。
聞けばなんだか心が高まって、居ても立ってもいられなくなるらしい。そのノリで拠点の街を飛び出し、フラムビーを求めてこの街に来たわけだ。なんだか凄い行動力。冒険者ってのはそういうものなのかな。時間の感覚が違う気がする。
私はなんとなく、前世でたくさん読んだラノベの主人公の行動力は、よく考えたら正気の沙汰じゃなかったと思い返す。そういえばこのディードって、ラノベの主人公のノリを地で言ってる気がする。
そう思って見つめたディードの頬は、段々と暮れていく太陽に赤く照らされていく。相変わらずディードの瞳はまっすぐ私を見つめていて、だから私の顔が多少赤く立って、問題ない。
「あの、モンスターは怖いといえば怖いけど、多分、倒せるような、気はするの」
「えっ? それは占い?」
「えっと、うん、多分。私の占いでは、白い服がラッキーカラー。時間は日が落ちてから、それから、針を防ぐ防具が」
ディードは混乱した目で私を見つめた。
「白は目立つんじゃないの? 黒い服のほうが目立たないだろう? それに昏いと視界が効かない」
蜂対策には白というのが前世では鉄板で、黒はかえって警戒させる。日没からしばらくして動きが鈍ったところを駆除するのがいい。そう前世のテレビで見た記憶。巣に帰る蜂を撃退するのも効果的かもしれない。前世の所長は確かにそう言っていた。
心臓がいまだにばくばくしていた。
あれは何だったのかしら。
あんなにまっすぐ正面から見つめられて手を握られたのって、前世も含めて初めてかもしれない。前世の記憶は若いなとか言っているけど、ともあれ未だ微弱な混乱に動悸がおちつかない。いや、見つめられて倒れるとか恋愛耐性なさすぎでしょ……。
体を起こせば、階下からは未だ賑やかさが溢れている。まだ営業時間内。だから倒れてたとしても、きっとそれほど長時間じゃない。
恐る恐る階下におりれば、丁度父さんが私の様子を見ようと階段を上がるところで、ディードはひとまず帰ったとのことだった。
「メイ、何かあったのか? 倒れるなんて……何かされたわけではないよな」
「そんなことあるはずないじゃない、父さん」
「お、おう。それにしても本当に大丈夫か? 休んでいてもいいんだぞ」
「ううん、大丈夫」
コックコートとシェフ帽をまとって厨房に入り、デザートの皿を作る。ナッツのフラムビーの蜂蜜漬けを添える。フラムビー。この時期に蜜を採取すれば一年にわたって食材になる。
「ねぇ父さん、フラムビーって強いの?」
「フラムビー? ああ、蜂蜜か。値段を考えると結構強いんだとは思うけど、父さんは戦いはカラッキシだから全然わからないな」
「そうだよね、私もわからない」
父さんは思い出すように天井を眺める。
「聞くところによれば体長は十センチほどだそうだ」
一体が10センチとか……。
「大きいのね。生態とかは普通の蜂と同じなのかしら」
「どうかなぁ。大きいもんな。父さんにはわからないよ」
「ねぇ父さん、明日お休みもらっていい?」
「うん?」
「フラムビーについて調べにいきたいの」
父さんの目は僅かに狼狽えた。
ディードはフラムビーを倒したいといっていた。私はどの時期にどんなモンスターが発生するかやその営巣位置、行動範囲なんかは一応把握はしていた。どのルートなら安全に旅ができるかという目安にして旅の吉凶を占う、もとい情報提供するためだ。
けれどもそのモンスターがどのくらいの大きさで、どんなふうな行動パターンをとるのか。それからどのくらいの攻撃力があるのかという情報はこれまであまり調べてこなかった。
私が戦うわけではないし、戦う人間はきちんとそれをギルドで調べるだろうから。
『きっとあなたが手伝ってくれれば、俺はこのクエストを完遂できる』
なんだかその、妙に断定された未来への呟きは、それこそ予言のように思われた。
クエスト。つまりモンスターの討伐。
私は今世でそんなものと関わりになるとは、すでにちっとも思っていなかった。私の腕はその武器でモンスターを両断しはするけれど、それは相手が動かず既に切り身になっているからだ。包丁でとんとんと刻みながらも、この元になっていた食材が襲ってくるなんて考えたことなんてないな、と思う。
けれども私は昔、冒険をしたかった。せっかく剣と魔法の異世界に転生したんだから。
だから私は前世のラノベでたくさん読んだ通り、物心ついた時から必死で魔力というものを鍛えようとした。けれども魔力なんてものはさっぱりわからなかった。そもそも感知ができない。眉間に力をいれれば頭が痛くなるばかり。だから魔法の素養というものはちっともないのだろう、そう思って諦めたのが多分6歳のころ。
それから私にとって戦いや冒険が土台無理だと思ったのは8歳くらいのころ。
リストランテ・マイヤースのオープンデッキからはきらめく海がよく見えた。そして地球では存在しないような巨大魚が何メートルもの高さの白い飛沫を上げながら突然波間から飛び出して海鳥をかじり取り、時には海竜のようなものが海を割りさいて街を襲い、多くの冒険者や兵士が傷だらけになりながらも総出でなんとか撃退する姿も。
つまりまぁ、モンスターと戦うなんて正気の沙汰じゃないんだ。自分の細腕を見ても、あれらと戦える将来なんてちっとも浮かばない。それにシーフってつまり盗賊で、歓迎されるはずはないし、とりたてて手先が器用なわけでもなかった。
だから冒険者になるっていう夢もいつのまにか自然としぼみ、目の前の美味しいご飯ときれいな景色で、この料理店を継ぐのも悪くないな、と現実的な目線に落ち着いた、つまり諦めきったのが、多分8歳くらいのころ。
……確かに、私はこれまでの10年間の半分、以上、は、魔法を使ったり冒険したいと思っていた。思っていたけれども!
私が手伝えばクエストを完遂できる?
けれども彼らは、冒険者たちはモンスターと直接戦っている。
手伝う。手伝うって、私は何をすればいいんだろう。それの意味するところがちっともわからない。でも、あんなにまっすぐ目を見つめられたのは初めてで、何か力に成りたい。
そんな上の空の様子に、どうやら父さんは心配になったらしい。
「メイ、危ないことするんじゃないだろうな」
「私が? まさか? どうやって」
「それならいいけれど。そういやお前はこの仕事の他に辻占いもやってるもんな。もっと休みをとってもいいくらいだよ」
「ありがとう、父さん」
次の日、私はさっそく冒険者ギルドに向かってフラムビーの生態を調べた。それは前世の蜂とだいたい同じだった。木や土に巣を作り、集団で活動する。尾部に毒のある針を持つ。一回刺された程度では、その毒は強く腫れるものの生命への危険性はそれほどでもない。
けれどもフラムビーに刺される回数が増えるほど、その危険性は等比級的に増加する。前世の知識でいえばアナフィラキシーショックとかそのようなものなのかもしれない。
冒険者がどうやって蜂を倒すかといえば、少しずつ誘き寄せて数を減らしていくそうだ。そしてフラムビーが一匹もいなくなったら、その巣を切り取り持ち帰る。
前世を知っていれば一匹ずつ蜂を倒すなんてちょっと頭がおかしいのではないかと思う戦法だけれど、それは蜂のサイズが十センチ以上もあって『倒せる』こと、それからその大きさから、1つの巣を守る数は十匹から数十匹程度であるかららしい。つまり、可能といえば可能。
とはいえ、十匹が一度に人を襲えばひとたまりもないだろう。
一通りの調査を終えて戻れば、店の前でディードが待っていた。どちらともなく広場の方に移動し、噴水際に腰掛ける。夕方が迫り、眺め下ろす海は僅かにオレンジ色を帯びていた。
「昨日は突然で申し訳なかった」
「いえ、ちょっとびっくりして」
「迷惑だっただろう、謝りにきたんだ。あなたが言うように、やはり無謀だと思った。だから今回は諦めようかと」
「えっとでも、直感は?」
そういうとディードは少し残念そうに笑い、私を上から下まで黙って眺めて、申し訳無さそうに眉をひそめる。
「すまないな。いきなり一緒にモンスターを倒そうなんて言って。怖かったんだろう? みんなにお前は配慮が足りないっていつも言われるんだ」
「怖い……? いえ、そんなことは」
怖いというか、びっくりしたっていうか。
「でも倒れたじゃないか」
「ああ、うん、それはまあそうだけれど。でも直感があったんでしょう?」
「うん、なんだかあなたを見ているとピリピリと、いつもより強く心が撃たれる感覚がするんだよ」
「それって直感なの?」
「多分?」
直感というのはやっぱりよくわからない。
聞けばなんだか心が高まって、居ても立ってもいられなくなるらしい。そのノリで拠点の街を飛び出し、フラムビーを求めてこの街に来たわけだ。なんだか凄い行動力。冒険者ってのはそういうものなのかな。時間の感覚が違う気がする。
私はなんとなく、前世でたくさん読んだラノベの主人公の行動力は、よく考えたら正気の沙汰じゃなかったと思い返す。そういえばこのディードって、ラノベの主人公のノリを地で言ってる気がする。
そう思って見つめたディードの頬は、段々と暮れていく太陽に赤く照らされていく。相変わらずディードの瞳はまっすぐ私を見つめていて、だから私の顔が多少赤く立って、問題ない。
「あの、モンスターは怖いといえば怖いけど、多分、倒せるような、気はするの」
「えっ? それは占い?」
「えっと、うん、多分。私の占いでは、白い服がラッキーカラー。時間は日が落ちてから、それから、針を防ぐ防具が」
ディードは混乱した目で私を見つめた。
「白は目立つんじゃないの? 黒い服のほうが目立たないだろう? それに昏いと視界が効かない」
蜂対策には白というのが前世では鉄板で、黒はかえって警戒させる。日没からしばらくして動きが鈍ったところを駆除するのがいい。そう前世のテレビで見た記憶。巣に帰る蜂を撃退するのも効果的かもしれない。前世の所長は確かにそう言っていた。
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