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第4章 芸術家変死事件
絵の呪い 悪意
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手探りで10分刻みのアラートを止める。時計を見れば6時40分。
すっかり外は明るい。目が上手くあけられない。体はまだ重だるく、起きていようと思ってもいつのまにか夢と現を彷徨っている。けれどもそろそろちゃんと目覚めなければ。
朝飯でもつくろう。
何を作ろうか。目玉焼きは駄目だろうな。何があったかな。米はまだ駄目かな、元気の出そうなやつ。気分が少しでも上向きそうな楽しそうな朝食。酒。酒を飲んだ公理さんか。いつもなら毎晩酒を飲んでいる。我慢してくれてたのが限界を迎えた。少しでも精神をリカバーできそうな飯。
公理さんは甘いものが好きだ。フルーツサンドにしよう。……砂糖の過剰摂取は精神を不安定にする。生クリームは甘さ控えめだ。冷えた生クリームを泡立てる。フルーツサンドなら8分立てが丁度いい。
健康な魂は健康な肉体に宿る。必要な栄養素……タンパク質が足りないな。パストラミが残ってたいたような。冷蔵庫を開ける。パストラミにレタスにクリームチーズ。悪くない。炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、糖質。
フルーツサンドとパストラミ。2種でいいか。つまみ食いしながらフルーツをカットしていれば、公理さんが起きあがる気配がした。あまり改善されてなさそうだ。
「大丈夫?」
「……うん、まあ大丈夫。ちょっと頭と胃が痛い。二日酔い?」
「弱ってるところにジンなんて飲むからだよ」
「そっか……ちょっと気持ち悪い。あの、ちょっとだけ飲んでいいかな。迎え酒っていうか」
「待って」
酒。酒。手元のフルーツとセラーのワイン。薄めのホットサングリアなら。
「飯を食いながらだな。酒だけ飲むと胃を痛める。早く終わらせようぜ」
「……そうだね」
午前7時30分。食欲はなくはなさそうだが視線は下を向いている。
「目標は喜友名晋司の死因の特定だ。つまり呪いの内容と効果の特定。基本的には死ぬ瞬間を見るだけだ。大丈夫?」
「うん。まだちょっと胃がしくしくするけど」
公理さんは胃のあたりを少しなでた後、手のひらを差し出す。手を組み、目を開けるとリビングが見えた。
素早くあたりの様子を窺う。主に柚の気配の有無を。
追い出されたら困る。計画が全て頓挫する。今は鉢合わせたくない。
しばらくすればカチャリという音がして、2階から降りてくる足音がした。柚だ。リビングに隣接する和室に逃げ込む。柚はそのまま玄関から外に出た。朝飯は食べないんだな。外出を確認して2階に上がり正面の部屋に入る。
ふいに、油絵具のオイルの香りが漂った。
そこは既に異様な雰囲気が満ちていた。部屋の中央付近に設置された黒い四角からは冷んやりとした呪いの気配が薄黒く漏れ出ていた。
「サングラス越しでもやばいね。色がわからないはずなのに部屋中がオレンジ色に感じる」
「異変があったらすぐ教えてくれ、本当に」
「うん」
公理さんが頷く気配を感じ、耳を澄ます。喜友名晋司はいるだろうか。
芝山君 もうすぐ絵が出来る
君の絵だ
君が見たかった絵だ
君に是非とも見せたい
だが君はもういない
しばらく様子を伺ったが、声の主は1人のようだ。
声は黒い四角のすぐ隣から聞こえていた。喜友名晋司の声だろう。枠はすでに黒で埋まり、その奥では闇が蠢いていた。
絵を直視してはいけない。俺には見えなくても、そこから呪いが影響を及ぼす。なるべく絵が視界に入らないよう距離を取る。今回は嗅覚と聴覚が失われた場合に備えて公理さんの部屋に香を焚いて音楽をかけている。まだ正常だ。まるで鉱山の金糸雀の気分だな。
しばらくするとカタリと筆を置くような音が聞こえた。
芝山君 絵ができたよ
君に喜んでもらえただろうか
キャンバスの黒い縁が揺れたように感じた。
首筋がチリチリする。呪いが出てくる、気配。
「公理さん、部屋の中はどうだ?」
「圧倒的にオレンジだ。サングラスで色は見えてないはずなのに。絵のある方からオレンジがだらだら流れ出てて、昨日よりだいぶん圧が強い。知らずに入ったら部屋見るだけでも意識全部持ってかれた気がする」
そうすると、多分今回も運がよかった。けど俺が運がいいはずがない。
見るだけで、か。ひょっとしたら俺にもすでに影響が出ているかもしれない。気が付かないうちに。公理さんが心配だ。少しだけ接種したアルコールは、少しだけ精神をプラスに傾かせている。プラスのうちに終わらせよう。
しばらく見ていると絵の奥が蠢き、黒い何かがぬるりと絵から這い出してきた。あれがおそらく呪いの本体。絵から漏れ出て黒く凝固したような姿。このバイアスで不幸をもたらすもの。
距離を取って部屋のすみから見ているせいか、こちらに気づく様子はない。そもそもこちらに気付かれたことが既に、おかしい気がする。これまでは話しかけるとか、こちらからリアクションをしない限り反応はなかった。
そもそもこの扉の奥の世界も過去の繰り返しのはずだ。過去は過去にすぎないはずだ。けれどもこちらから話しかけることができる以上、干渉によってその展開を変えることはできうるのだろう。近くにいたら、それは干渉になるのだろうか。いや、そういえば越谷泰斗の蠅も、本人がいなくてもまとわりついてきた。
そんなことを考えていると、喜友名晋司と黒い何かが話を始めた。
芝山君かい?
そうです 喜友名先生
どうかね 絵は完成したが気に入ってもらえるだろうか
呪いはふるふると首を振る。やはり意思がある。この呪いは芝山という人間なのだろうか。喜友名晋司が塗り込めていたのは芝山という人間の目?
先生 私はもうすでに絵なんです ですからもう絵を見ることはできません
そうか ……それは残念だ
ところで先生 これからどうされるおつもりです?
そこなんだ 私はもうすっかりわからなくなった
「ハル、やばい、色がどんどんあふれ出してる。さっきまでとは段違いだ」
「じゃあ目を閉じてて。これは俺にも見えている。危険性は俺が判断する。やばくなったら撤退する。声でも距離はわかるしさ。だからもしあの呪いが近づいて来ればすぐに目を開ける」
「駄目だよ、それは駄目。絶対駄目。嫌だ」
強く手が握られた。タン、と机にグラスの置かれる音がした。酒? 一体どこから。まずいな。リスクは増やしたくはない。けれども仕方がない。今を逃しても同じことをするかもしれない。無駄に1日が飛ぶ。
呪いはふつふつと絵から湧き出、床を浸し始める。どことなく貝田弘江の呪いを思い出す。すでに膝下までが冷たく黒い。その冷たさは、貝田弘江の比ではない。
嗅覚はすでに失われた。だが音楽はまだ聞こえている。だからまだ、大丈夫だ。
そうでしょうね 先生にはもう描けないでしょう 材料が揃えられないのですから
そうだな 芝山君がいないと私は何もできない
いっそのこと先生も絵になってみてはいかがでしょうか
それは……
先生は絵の世界に行きたかったのでしょう?
私の絵は私で満ちた。だからもう先生が入る隙間はないんです
……
呪いがふふふ、と笑う。
首筋の悪寒が強まり、額の傷がうずき始める。床に溢れた呪いはすでに腰まで達していた。
大丈夫ですよ先生 ここを絵で満たしましょう
たとえ先生の絵が完成されなくても ここで俺と同じように次の絵を描く者があらわれる
…… ……
そうです もう先生はなにも感じなくなっているはずだ
ほら そこに先生がいつも用意している鉈がある それでいつもどおりにすればいいんです
いつも通り?
先ほどまで呪いと語り合っていた喜友名晋司の声は既に聞こえない。少し前に俺の聴覚は失われている。
呪いが発している声は呪いそのものなのだろう。家と同じく聴覚で捉える声ではない。だから聞こえるのだろう。公理さんのと組んでいる手の感触もとうの昔に失われていた。額の古傷がギリギリと痛む。
呪いが胃の腑に触れる。だが、もう少し。
「公理さん、本当に大丈夫?」
既に発したはずの自分の声も聞こえない。けれども手が強く握られた、気がした。
呪いが蠢き、喜友名晋司の声が聞こえていたと思しきあたりに重なる。
今だ。俺は後ろを振り返り、一拍置いて目を開けた。
すっかり外は明るい。目が上手くあけられない。体はまだ重だるく、起きていようと思ってもいつのまにか夢と現を彷徨っている。けれどもそろそろちゃんと目覚めなければ。
朝飯でもつくろう。
何を作ろうか。目玉焼きは駄目だろうな。何があったかな。米はまだ駄目かな、元気の出そうなやつ。気分が少しでも上向きそうな楽しそうな朝食。酒。酒を飲んだ公理さんか。いつもなら毎晩酒を飲んでいる。我慢してくれてたのが限界を迎えた。少しでも精神をリカバーできそうな飯。
公理さんは甘いものが好きだ。フルーツサンドにしよう。……砂糖の過剰摂取は精神を不安定にする。生クリームは甘さ控えめだ。冷えた生クリームを泡立てる。フルーツサンドなら8分立てが丁度いい。
健康な魂は健康な肉体に宿る。必要な栄養素……タンパク質が足りないな。パストラミが残ってたいたような。冷蔵庫を開ける。パストラミにレタスにクリームチーズ。悪くない。炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、糖質。
フルーツサンドとパストラミ。2種でいいか。つまみ食いしながらフルーツをカットしていれば、公理さんが起きあがる気配がした。あまり改善されてなさそうだ。
「大丈夫?」
「……うん、まあ大丈夫。ちょっと頭と胃が痛い。二日酔い?」
「弱ってるところにジンなんて飲むからだよ」
「そっか……ちょっと気持ち悪い。あの、ちょっとだけ飲んでいいかな。迎え酒っていうか」
「待って」
酒。酒。手元のフルーツとセラーのワイン。薄めのホットサングリアなら。
「飯を食いながらだな。酒だけ飲むと胃を痛める。早く終わらせようぜ」
「……そうだね」
午前7時30分。食欲はなくはなさそうだが視線は下を向いている。
「目標は喜友名晋司の死因の特定だ。つまり呪いの内容と効果の特定。基本的には死ぬ瞬間を見るだけだ。大丈夫?」
「うん。まだちょっと胃がしくしくするけど」
公理さんは胃のあたりを少しなでた後、手のひらを差し出す。手を組み、目を開けるとリビングが見えた。
素早くあたりの様子を窺う。主に柚の気配の有無を。
追い出されたら困る。計画が全て頓挫する。今は鉢合わせたくない。
しばらくすればカチャリという音がして、2階から降りてくる足音がした。柚だ。リビングに隣接する和室に逃げ込む。柚はそのまま玄関から外に出た。朝飯は食べないんだな。外出を確認して2階に上がり正面の部屋に入る。
ふいに、油絵具のオイルの香りが漂った。
そこは既に異様な雰囲気が満ちていた。部屋の中央付近に設置された黒い四角からは冷んやりとした呪いの気配が薄黒く漏れ出ていた。
「サングラス越しでもやばいね。色がわからないはずなのに部屋中がオレンジ色に感じる」
「異変があったらすぐ教えてくれ、本当に」
「うん」
公理さんが頷く気配を感じ、耳を澄ます。喜友名晋司はいるだろうか。
芝山君 もうすぐ絵が出来る
君の絵だ
君が見たかった絵だ
君に是非とも見せたい
だが君はもういない
しばらく様子を伺ったが、声の主は1人のようだ。
声は黒い四角のすぐ隣から聞こえていた。喜友名晋司の声だろう。枠はすでに黒で埋まり、その奥では闇が蠢いていた。
絵を直視してはいけない。俺には見えなくても、そこから呪いが影響を及ぼす。なるべく絵が視界に入らないよう距離を取る。今回は嗅覚と聴覚が失われた場合に備えて公理さんの部屋に香を焚いて音楽をかけている。まだ正常だ。まるで鉱山の金糸雀の気分だな。
しばらくするとカタリと筆を置くような音が聞こえた。
芝山君 絵ができたよ
君に喜んでもらえただろうか
キャンバスの黒い縁が揺れたように感じた。
首筋がチリチリする。呪いが出てくる、気配。
「公理さん、部屋の中はどうだ?」
「圧倒的にオレンジだ。サングラスで色は見えてないはずなのに。絵のある方からオレンジがだらだら流れ出てて、昨日よりだいぶん圧が強い。知らずに入ったら部屋見るだけでも意識全部持ってかれた気がする」
そうすると、多分今回も運がよかった。けど俺が運がいいはずがない。
見るだけで、か。ひょっとしたら俺にもすでに影響が出ているかもしれない。気が付かないうちに。公理さんが心配だ。少しだけ接種したアルコールは、少しだけ精神をプラスに傾かせている。プラスのうちに終わらせよう。
しばらく見ていると絵の奥が蠢き、黒い何かがぬるりと絵から這い出してきた。あれがおそらく呪いの本体。絵から漏れ出て黒く凝固したような姿。このバイアスで不幸をもたらすもの。
距離を取って部屋のすみから見ているせいか、こちらに気づく様子はない。そもそもこちらに気付かれたことが既に、おかしい気がする。これまでは話しかけるとか、こちらからリアクションをしない限り反応はなかった。
そもそもこの扉の奥の世界も過去の繰り返しのはずだ。過去は過去にすぎないはずだ。けれどもこちらから話しかけることができる以上、干渉によってその展開を変えることはできうるのだろう。近くにいたら、それは干渉になるのだろうか。いや、そういえば越谷泰斗の蠅も、本人がいなくてもまとわりついてきた。
そんなことを考えていると、喜友名晋司と黒い何かが話を始めた。
芝山君かい?
そうです 喜友名先生
どうかね 絵は完成したが気に入ってもらえるだろうか
呪いはふるふると首を振る。やはり意思がある。この呪いは芝山という人間なのだろうか。喜友名晋司が塗り込めていたのは芝山という人間の目?
先生 私はもうすでに絵なんです ですからもう絵を見ることはできません
そうか ……それは残念だ
ところで先生 これからどうされるおつもりです?
そこなんだ 私はもうすっかりわからなくなった
「ハル、やばい、色がどんどんあふれ出してる。さっきまでとは段違いだ」
「じゃあ目を閉じてて。これは俺にも見えている。危険性は俺が判断する。やばくなったら撤退する。声でも距離はわかるしさ。だからもしあの呪いが近づいて来ればすぐに目を開ける」
「駄目だよ、それは駄目。絶対駄目。嫌だ」
強く手が握られた。タン、と机にグラスの置かれる音がした。酒? 一体どこから。まずいな。リスクは増やしたくはない。けれども仕方がない。今を逃しても同じことをするかもしれない。無駄に1日が飛ぶ。
呪いはふつふつと絵から湧き出、床を浸し始める。どことなく貝田弘江の呪いを思い出す。すでに膝下までが冷たく黒い。その冷たさは、貝田弘江の比ではない。
嗅覚はすでに失われた。だが音楽はまだ聞こえている。だからまだ、大丈夫だ。
そうでしょうね 先生にはもう描けないでしょう 材料が揃えられないのですから
そうだな 芝山君がいないと私は何もできない
いっそのこと先生も絵になってみてはいかがでしょうか
それは……
先生は絵の世界に行きたかったのでしょう?
私の絵は私で満ちた。だからもう先生が入る隙間はないんです
……
呪いがふふふ、と笑う。
首筋の悪寒が強まり、額の傷がうずき始める。床に溢れた呪いはすでに腰まで達していた。
大丈夫ですよ先生 ここを絵で満たしましょう
たとえ先生の絵が完成されなくても ここで俺と同じように次の絵を描く者があらわれる
…… ……
そうです もう先生はなにも感じなくなっているはずだ
ほら そこに先生がいつも用意している鉈がある それでいつもどおりにすればいいんです
いつも通り?
先ほどまで呪いと語り合っていた喜友名晋司の声は既に聞こえない。少し前に俺の聴覚は失われている。
呪いが発している声は呪いそのものなのだろう。家と同じく聴覚で捉える声ではない。だから聞こえるのだろう。公理さんのと組んでいる手の感触もとうの昔に失われていた。額の古傷がギリギリと痛む。
呪いが胃の腑に触れる。だが、もう少し。
「公理さん、本当に大丈夫?」
既に発したはずの自分の声も聞こえない。けれども手が強く握られた、気がした。
呪いが蠢き、喜友名晋司の声が聞こえていたと思しきあたりに重なる。
今だ。俺は後ろを振り返り、一拍置いて目を開けた。
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