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第2章 橋屋家撲殺事件
日常との別れ 現在までに想定される事実
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「おはよう~」
「公理さん、もう昼ですよ」
わずかに首を傾げた柚は、営業スマイルを浮かべていた。白いドレスシャツにアーガイルのベスト、それからグレーのスラックスと、清潔感のある服装を身に着けている。接客用の柚はラフな昨夜と違い、涼やかで真面目な印象だ。
俺は向かいのショップから、公理さんと柚の話にそれとなく耳を傾けていた。
カルセアメンタのある辻切ツインタワーは駅前のショッピングセンターだ。多くの人が出入りしているから、早々に俺に気づかれることもないだろう。柚を見るともなく眺めても、とても人を殺すようには思えない。けれども殺人鬼というのはたいていそんな印象だとも聞く。
「卒業式が終わったからね。ちょっとゆっくりだよ、元気してた?」
「まぁまぁですね。また飲みにいきましょっか」
「いいねいいね」
公理さんは目を細め、柚を眺める。
「ねえ。なんか顔色悪くない? 大丈夫? 新居おちつかないとか」
「やだなぁ、もう引っ越しで半年くらいですよ」
「そう? シックハウスは慣れてから出てくるとか聞くし」
「シックハウス? 新築じゃないんだから。きっと相変わらず寝不足なだけです」
夢の中で見た柚と変わらないもの。少し悪い顔色と、化粧が施されてわずかになった、目の下のくま。
「うん? そっか。そういや前は断っちゃったけどさ。どんな家?」
「あ、公理さん来ます? いつでも歓迎です」
「や、さすがに女の子の一人暮らしに遊びに行くわけにもいかないっしょ」
「前は来てたじゃないですか」
「えー? 前は雑居なアパートじゃん。今は住宅地の一軒家でしょ? ちょっと遠慮しちゃう」
接客業のなせる技か、家の広さや使い勝手などを自然に聞き出していく。
けれども次の一言で柚の表情がわずかに平板になった。
「そういや新居お祝いって誰がいった? 俺の知り合いいる?」
「んん~どうだったかなぁ? 結構きてもらったし前の話だからわからないや」
「そっか~。歌菜ちゃんとか仲良かっ」
「来てませんよ」
その瞬間、固まる空気。固まる笑顔。
「それより新作入荷したんですよ? 見てもらえません?」
強引な話題の転換。
「あ、うん」
公理さんはギクシャクと新しい靴を購入して店から出てきた。
公理さんはやっぱり押しに弱い。グイグイ押すタイプとは対極にある、酔ってない時は。俺に耳を寄せて呟く。
「ねえ。あれ、歌菜ちゃん呼んで殺した感じだよね……」
「少なくともそんな空気に感じた」
「やっぱヤバい人なのかな、今まで全然そんな感じはなかったんだけど」
「わからない。今まではあんな感じじゃなかったの?」
「うん。びっくり。普段は最初話してた時の感じだよ?」
「あの家の呪いでヤバくなった可能性はある。公理さんも言ってたろ。幽霊見えるようになるかもってさ」
「ああ……うん」
扉越しでもあの黒いやつの存在感は異様だった。あんなものが闊歩する中で正気を保てるとは、とても思えない。けれどもパッと見、顔色が悪い以外の異常は見られない。家の話で少しきになることがあった。
「家は橋屋家が1番上の呪いと言っていた。だから、友達はまだ呪われていない可能性がある」
「え? 友達、どう考えても呪われてるでしょ。あんなに死体だらけ、いや、その、えと、友達が殺してるかもしれないのに?」
公理さんの目が混乱に戸惑っている。公理さんがどれほどの死体が見えたのかはわからないが、この言いぶりでは2つや3つではないのだろう。けれども家は確かに一番上は橋屋だと言っていた。
つまり、たくさんの死体が量産されるのに、柚は未だ呪われてはいない。
それは、どういう意味なんだ?
呪われずに柚が人を殺しているのなら、生粋の連続殺人鬼ということだろうか。サイコパス。
呪われるほどではないが、その影響を受けて殺人を行っている可能性。
呪いとは関係なく、別の機序で殺人を行っている可能性。
その他の可能性。
けれども事実は事実として、認識するべきだ。死体があの家にある。
「死体が増えたのは友達が引っ越してからなんだろうな」
「なんで」
「昨日の話じゃ、不動産屋で紹介されたんだよね? 死体があるまま人に貸すはずがない」
そうすると殺された者はどういう基準で殺されたのだろう。
「友達は歌菜と揉めてたの?」
「いや、全然。すごく仲がいいようにも見えなかったけど。顔見知り?」
顔見知りを殺す。
深い怨恨はない。いや、他からはわからなくても、恨みがある可能性。
あるいは無差別。たまたま歌菜が家に呼びやすかった。
殺す理由は何だ?
「クラブ関係で他に消えた人いないか探っといて」
「なんで?」
「歌菜が顔見知りだから。同じ属性の人間が殺されている、可能性を検討する」
「……わかった」
公理さんは明らかにドン引いていた。それは柚に対してなのか、あるいはそんな発送をする俺に対してなのか。
「それからしばらく公理さんちに泊まる」
「え、なんで」
公理さんは俺の斜め上に視線を走らせる。
リビングの扉を見ているのだろう。そして一緒にいれば、開くかもしれないことを公理さんはすでに認識している。
けれども呪いを解くには公理さんの目が必要だ。
夢に入る時もやばい時は起こしてもらいたい。油断して夢に嵌ると死ぬ。だから夜に1人でいるのは無理だ。見張るのは誰でもいいわけじゃない。扉が見えて、事情を知っている公理さんじゃないと、駄目だ。
「俺が呪われたのはあんたのせいだ。だからこれを何とかするまで、世話になる」
本当はこんなことを言いたいわけじゃない。思わず目を逸らすと、公理さんがカルセアメンタで買った新しい靴が目に入る。赤茶の先の尖った革靴。確かに公理さんに似合っている。
「……わかった。本当に、ごめん」
「じゃあ飯を買っていこう」
「飯?」
公理さんがまともな生活をしていないのは今朝の冷蔵庫の中身からわかる。
この公理智樹は食事に頓着しないのだろう。タダでさえ睡眠不足で体力が落ちる。それなら少なくとも食事はきちんと取らなければ。居候させてもらうことになるのだし。
デパ地下で総菜と食材を購入し、一旦別れる。
俺の住む大学寮は神津駅にあり、辻切からは地下鉄で30分程だ。長期戦を覚悟するなら、やるべき事務作業はそれなりに多い。着替えも必要だし。
昼過ぎのこの時間帯は地下鉄の乗客もまばらで、真っ暗な窓の外がすらすらと背後に流れていく。それをぼんやり眺める。
俺は呪いという出口の見えない暗闇に巻き込まれたわけだ。走り続けるこの地下鉄のように、俺は最後に光に辿り着けるのだろうか。まだ地下鉄は出発したばかりで、それはまだわからない。
最後の呪い、橋屋。
未だ呪われていない、柚。
この呪いはなんだか妙だ。どういう構造なのだろう。誰が誰を呪っているんだ。
俺を呪ったのはあの家なのだろう。なにせ家の扉がついている。面識のない橋屋に呪われたのではない。それに橋屋事件は過去の事件だ。
がたごとと揺れる振動に身を任せながら、つらつらと思考を垂れ流す。
橋屋事件の呪いの中心はおそらく貝田弘江。他の男4人が中心の可能性もあるが、公理さんが鬼と呼ぶほどなら、貝田弘江の可能性は高い気がする。
ざっと調べた記事では、橋屋事件では6人、カルト教団事件では30人ほど、位波事件では3人が同じ時期に死んでいる。喜友名は自宅で一人、死んでいるのが見つかった。不審死事件は特定時点で多くの死体が発見され、その死亡時期はそれぞれ明確ではないものも多いようだ。それぞれ明確ではない。その意味が少し気にかかる。
柚は現在、半年をかけて逐次死体を量産している。
今のあの家で俺か公理さんが確認できたのは橋屋、家、柚、柚の作った死体。それぞれはどんな関係に立っているんだろうな。
柚とは何だ。
柚はもともと狂っていて、死体を作っている。
柚はもともと正常で、橋屋の呪いの影響を受けて狂った。
柚の意思はすでになく橋屋の呪いが死体を量産している。この場合は呪われているとはいわないのかな。
他に可能性はあるだろうか。
寮には春休みいっぱいの外泊届けを出した。友人にも不在の連絡をした。俺に身寄りはない。この手続きが終われば、これまで何とか保っていた平穏な生活というものからすっかり切り離される。そう思いながら届け出にペンを走らせる。
次にこの寮に帰るのはいつになるだろう。
荷物をまとめて最後に寮を振り返る。寮の端には大きな桜の木がある。そしてそろそろ芽吹きそうだ。
日常に別れを告げて、呪いの家に1歩を踏み出す。
ここからはおそらく、死ぬか生き残るか、そういう世界だ。
「公理さん、もう昼ですよ」
わずかに首を傾げた柚は、営業スマイルを浮かべていた。白いドレスシャツにアーガイルのベスト、それからグレーのスラックスと、清潔感のある服装を身に着けている。接客用の柚はラフな昨夜と違い、涼やかで真面目な印象だ。
俺は向かいのショップから、公理さんと柚の話にそれとなく耳を傾けていた。
カルセアメンタのある辻切ツインタワーは駅前のショッピングセンターだ。多くの人が出入りしているから、早々に俺に気づかれることもないだろう。柚を見るともなく眺めても、とても人を殺すようには思えない。けれども殺人鬼というのはたいていそんな印象だとも聞く。
「卒業式が終わったからね。ちょっとゆっくりだよ、元気してた?」
「まぁまぁですね。また飲みにいきましょっか」
「いいねいいね」
公理さんは目を細め、柚を眺める。
「ねえ。なんか顔色悪くない? 大丈夫? 新居おちつかないとか」
「やだなぁ、もう引っ越しで半年くらいですよ」
「そう? シックハウスは慣れてから出てくるとか聞くし」
「シックハウス? 新築じゃないんだから。きっと相変わらず寝不足なだけです」
夢の中で見た柚と変わらないもの。少し悪い顔色と、化粧が施されてわずかになった、目の下のくま。
「うん? そっか。そういや前は断っちゃったけどさ。どんな家?」
「あ、公理さん来ます? いつでも歓迎です」
「や、さすがに女の子の一人暮らしに遊びに行くわけにもいかないっしょ」
「前は来てたじゃないですか」
「えー? 前は雑居なアパートじゃん。今は住宅地の一軒家でしょ? ちょっと遠慮しちゃう」
接客業のなせる技か、家の広さや使い勝手などを自然に聞き出していく。
けれども次の一言で柚の表情がわずかに平板になった。
「そういや新居お祝いって誰がいった? 俺の知り合いいる?」
「んん~どうだったかなぁ? 結構きてもらったし前の話だからわからないや」
「そっか~。歌菜ちゃんとか仲良かっ」
「来てませんよ」
その瞬間、固まる空気。固まる笑顔。
「それより新作入荷したんですよ? 見てもらえません?」
強引な話題の転換。
「あ、うん」
公理さんはギクシャクと新しい靴を購入して店から出てきた。
公理さんはやっぱり押しに弱い。グイグイ押すタイプとは対極にある、酔ってない時は。俺に耳を寄せて呟く。
「ねえ。あれ、歌菜ちゃん呼んで殺した感じだよね……」
「少なくともそんな空気に感じた」
「やっぱヤバい人なのかな、今まで全然そんな感じはなかったんだけど」
「わからない。今まではあんな感じじゃなかったの?」
「うん。びっくり。普段は最初話してた時の感じだよ?」
「あの家の呪いでヤバくなった可能性はある。公理さんも言ってたろ。幽霊見えるようになるかもってさ」
「ああ……うん」
扉越しでもあの黒いやつの存在感は異様だった。あんなものが闊歩する中で正気を保てるとは、とても思えない。けれどもパッと見、顔色が悪い以外の異常は見られない。家の話で少しきになることがあった。
「家は橋屋家が1番上の呪いと言っていた。だから、友達はまだ呪われていない可能性がある」
「え? 友達、どう考えても呪われてるでしょ。あんなに死体だらけ、いや、その、えと、友達が殺してるかもしれないのに?」
公理さんの目が混乱に戸惑っている。公理さんがどれほどの死体が見えたのかはわからないが、この言いぶりでは2つや3つではないのだろう。けれども家は確かに一番上は橋屋だと言っていた。
つまり、たくさんの死体が量産されるのに、柚は未だ呪われてはいない。
それは、どういう意味なんだ?
呪われずに柚が人を殺しているのなら、生粋の連続殺人鬼ということだろうか。サイコパス。
呪われるほどではないが、その影響を受けて殺人を行っている可能性。
呪いとは関係なく、別の機序で殺人を行っている可能性。
その他の可能性。
けれども事実は事実として、認識するべきだ。死体があの家にある。
「死体が増えたのは友達が引っ越してからなんだろうな」
「なんで」
「昨日の話じゃ、不動産屋で紹介されたんだよね? 死体があるまま人に貸すはずがない」
そうすると殺された者はどういう基準で殺されたのだろう。
「友達は歌菜と揉めてたの?」
「いや、全然。すごく仲がいいようにも見えなかったけど。顔見知り?」
顔見知りを殺す。
深い怨恨はない。いや、他からはわからなくても、恨みがある可能性。
あるいは無差別。たまたま歌菜が家に呼びやすかった。
殺す理由は何だ?
「クラブ関係で他に消えた人いないか探っといて」
「なんで?」
「歌菜が顔見知りだから。同じ属性の人間が殺されている、可能性を検討する」
「……わかった」
公理さんは明らかにドン引いていた。それは柚に対してなのか、あるいはそんな発送をする俺に対してなのか。
「それからしばらく公理さんちに泊まる」
「え、なんで」
公理さんは俺の斜め上に視線を走らせる。
リビングの扉を見ているのだろう。そして一緒にいれば、開くかもしれないことを公理さんはすでに認識している。
けれども呪いを解くには公理さんの目が必要だ。
夢に入る時もやばい時は起こしてもらいたい。油断して夢に嵌ると死ぬ。だから夜に1人でいるのは無理だ。見張るのは誰でもいいわけじゃない。扉が見えて、事情を知っている公理さんじゃないと、駄目だ。
「俺が呪われたのはあんたのせいだ。だからこれを何とかするまで、世話になる」
本当はこんなことを言いたいわけじゃない。思わず目を逸らすと、公理さんがカルセアメンタで買った新しい靴が目に入る。赤茶の先の尖った革靴。確かに公理さんに似合っている。
「……わかった。本当に、ごめん」
「じゃあ飯を買っていこう」
「飯?」
公理さんがまともな生活をしていないのは今朝の冷蔵庫の中身からわかる。
この公理智樹は食事に頓着しないのだろう。タダでさえ睡眠不足で体力が落ちる。それなら少なくとも食事はきちんと取らなければ。居候させてもらうことになるのだし。
デパ地下で総菜と食材を購入し、一旦別れる。
俺の住む大学寮は神津駅にあり、辻切からは地下鉄で30分程だ。長期戦を覚悟するなら、やるべき事務作業はそれなりに多い。着替えも必要だし。
昼過ぎのこの時間帯は地下鉄の乗客もまばらで、真っ暗な窓の外がすらすらと背後に流れていく。それをぼんやり眺める。
俺は呪いという出口の見えない暗闇に巻き込まれたわけだ。走り続けるこの地下鉄のように、俺は最後に光に辿り着けるのだろうか。まだ地下鉄は出発したばかりで、それはまだわからない。
最後の呪い、橋屋。
未だ呪われていない、柚。
この呪いはなんだか妙だ。どういう構造なのだろう。誰が誰を呪っているんだ。
俺を呪ったのはあの家なのだろう。なにせ家の扉がついている。面識のない橋屋に呪われたのではない。それに橋屋事件は過去の事件だ。
がたごとと揺れる振動に身を任せながら、つらつらと思考を垂れ流す。
橋屋事件の呪いの中心はおそらく貝田弘江。他の男4人が中心の可能性もあるが、公理さんが鬼と呼ぶほどなら、貝田弘江の可能性は高い気がする。
ざっと調べた記事では、橋屋事件では6人、カルト教団事件では30人ほど、位波事件では3人が同じ時期に死んでいる。喜友名は自宅で一人、死んでいるのが見つかった。不審死事件は特定時点で多くの死体が発見され、その死亡時期はそれぞれ明確ではないものも多いようだ。それぞれ明確ではない。その意味が少し気にかかる。
柚は現在、半年をかけて逐次死体を量産している。
今のあの家で俺か公理さんが確認できたのは橋屋、家、柚、柚の作った死体。それぞれはどんな関係に立っているんだろうな。
柚とは何だ。
柚はもともと狂っていて、死体を作っている。
柚はもともと正常で、橋屋の呪いの影響を受けて狂った。
柚の意思はすでになく橋屋の呪いが死体を量産している。この場合は呪われているとはいわないのかな。
他に可能性はあるだろうか。
寮には春休みいっぱいの外泊届けを出した。友人にも不在の連絡をした。俺に身寄りはない。この手続きが終われば、これまで何とか保っていた平穏な生活というものからすっかり切り離される。そう思いながら届け出にペンを走らせる。
次にこの寮に帰るのはいつになるだろう。
荷物をまとめて最後に寮を振り返る。寮の端には大きな桜の木がある。そしてそろそろ芽吹きそうだ。
日常に別れを告げて、呪いの家に1歩を踏み出す。
ここからはおそらく、死ぬか生き残るか、そういう世界だ。
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