Innocent World −Side Story−

マン太

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第ニ話 出会い

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 朝、涼しい風を肩に感じて目を覚ました。

 ここは──。

 まだ窓の外は薄暗い。身体を反転させようとして、軋むようにそこかしこが痛んだ。喉も枯れている。
 それで、昨晩の出来事を一気に思い起こす。

 俺は──オレオルに…。

 下腹部に鈍い痛みとだるさが残る。これが何を意味しているのか。
「目、覚めた?」
 そっとその背中を冷たい指先が滑りおりる。
「…やめろ」
「今更だろ? もう、知らない仲じゃない」
 笑ったオレオルは、ルークスの身体を無理やり反転させて、見下ろしてきた。
 金糸が頬に落ちてくる。互いの髪が乱れ絡まっていた。紫の瞳が満足げに光る。
「やっと、手に入れた…」
「入れてなど…。お前にやったのはこの身体だけだ」
「それでいい。そのうち、心も手に入れる…」
 キスが唇に落ちてくる。すぐに顔を背けるが、頬を掴まれ無理やり合わせられた。
「ッ…!」
 息も継げなくなる。
 キスが終わり、オレオルは濡れた唇を舐めながら、じっと見つめてきた。ルークスは睨み返すと。
「…これきりだ」
「は。ばか言わないでくれ。君とはこれからも任務が終わってからもずっと一緒だ。愛しているよ。ルークス…」
 再び、深いキスが落とされる。
 無理やり合わせられた唇からは、不快感しか得られ無かった。
 どんなにそこに愛がこもっていようと、ルークスにとって、それは他人への囁きにしか聞こえなかった。


+++


「あなた、ひとりなのか?」
 待ち合わせた村の外れに現れたルークスに、案内役の男が不思議そうな顔をして見せた。
 茶色い髪に紅い目を持つ、炎を司る部族の青年だった。
 年は自分より少し若い位か。しかし、身長は高く体格もいい。
 もう一人、連れがいた。同じ種族らしい少年だった。こちらの少年は小柄で華奢だ。
「ああ。私ひとりだ。ルークスだ。よろしく」
 オレオルはそんな仕事は下の者にやらせておけばいいと、やる気の一つも見せなかった。行く気はないらしい。
 それならと、今日朝早く、館までの道案内を頼んだのだった。
 天気は余り良くない。時折冷たい雨が風と共に吹き付けた。
「俺はアルドル。こっちは弟のケオだ。森の中は弟の方が詳しい。道案内は弟に頼む。よろしく」
 青年の差し出された手を握り返す。
 弟のケオはニコリと笑み首を傾げると、まだ幼い手を差し出して来た。
 小柄なせいもあるが、かなり幼く見える。アルドルよりは十歳くらいは下だろうか。
「よろしく。ルークスはとっても綺麗だね?」
「は…?」
「おい、ケオ余計な事言うな。すまねぇ。ガキだから遠慮なく思ったことすぐ口にしちまう」
 アルドルは、ポカリとケオの頭を叩いてから、こちらに謝って見せる。
「いいんだ。ケオを叱らないでくれ。気にしていない」
 ふわりと笑むと、何故かアルドルまでもが頬を染めた。
「…っ」
「あ、兄さんだって…」
 ケオがぎゃっと小さな声を上げた。足を踏みつけられたらしい。
 光の神子には総じて容姿の美しい者が多い。
 白い肌に金糸の髪。選ばれた者は、体格の差はあれ大体がみな同じ姿を持ち合わせている。
 出自はまちまち。両親ともに光の神子の場合もあれば、どちらか一方の場合もある。
 大抵はそれだが、稀に突然変異の様に生まれ出るものがいた。
 それがルークスだった。
 両親はごく普通の人達だった。家は貧しく、まだ赤ん坊だった弟を抱え、両親共に働いていた。ルークスも物心つく頃には、近くの農園で働いていたが、その容姿がひと目を引くようになり、そこを管理する地主に見初められた。
 金髪は珍しい。それは光の神子の素質を現すからだ。
 地主は当分の間不自由しない額と、仕事を与える事と引き換えに、両親からルークスを引き取り、自分の養子として迎えた。
 弟のライオが未だに両親を赦し切れていないのは、その行いに依るものだった。
 自分を育てるため、兄を売った、そう思っている。

 俺は気になどしていないのに。

 そうしなければ、互いに生きられ無かった。互いの幸せを思った結果だった。
 そうして、十歳になる頃、光の神子の館へとルークスは送られた。
 光の神子が身内から出ればそれだけで権威もあがるし、箔もつく。自分達の優位をより強く見せつけるための道具だった。
 そこで光の神子としての修練を積み、成人を過ぎた頃、養父の元から独立し、正式に光の神子として迎えられた。
 ルークスは純粋な神子とは違う。
 一握りの者しか許されない、白い着衣。
 それを許されたものの、その能力のほとんどが修練と努力の賜物によるものだった。
 あるかないかの僅かな素質に鍛錬を重ね、辛く厳しい修行に耐え、強くしていった。

 やっと認められた、そう思ったのに…。

 昨晩のオレオルの言葉に真っ暗な闇へ堕ちていくように感じた。ただ、オレオルの慰み者として、引き上げられたに過ぎない。
 それでも、この重要な役目を授かったのだ。力の限り、全うするのが務めだ。
 アルドルは歩を進めながら。
「今日はこのまま、館の傍まで行ってみるつもりだ。人の出入りはあまりない。時折馬に乗った男が数人出入りするだけだが…」
「どうして、闇と分かった?」
「その…見たんだ…。狩りの途中、館の近くまで迷って入り込んでしまって。そこで、暗闇に渦巻く闇を見た。闇に呑まれる人の手と、それを見ていた人影が…。あれは、普通じゃねぇ」
 アルドルの顔がこわばる。
「渦巻く闇か…」
「あれは、何なんだ?」
「光と相反するもの。この世を闇に塗り替える為、魔の世界から送り込まれたもの。
それに呑まれれば、普通のものなら跡形もなく消滅するだろう」
「なぜ、そんなものが今…?」
「闇が時を経て力を得たのだろう。過去にも幾度か撃退されている。今、光の神子に強力な力を持つ者がいる。それは、対になるものが生まれたからに他ならない」
「対に…?」
 ルークスは哀しい笑みを浮かべると。
「闇の神子だ。それもただの神子ではなく、とても強力な…」
「それを、倒すことはできるのか?」
「今ならまだ間に合う。そこまで強い闇を感じない。取り敢えずこの目で見て確認しなければ」
「分かった。行こう。猟人のふりをして行くからそのつもりで…」
「分かった」
 そのまま、アルドルとケオの案内で森の奥まで分け行った。
 小一時間程した頃から雨脚が強くなって来た。森には殆ど人の気配はないが、辛うじて獣道に残る馬の足跡に、その跡を見た。
「そろそろ、館の敷地内に入る頃かと」
 アルドルが茂る木々を掻き分け、先を探る。
「あ、兄さん。誰か──」
 ケオがそう声を上げたと同時、傍らの茂みから突然、何かが飛び出して来た。
「うわっ」
 ケオが尻もちを付く。見れば大きな黒い目を潤ませた、一頭の牡鹿だった。立派な角に目がいく。
「ったく、紛らわしい」
 アルドルがケオが起きるのに手を貸したその時、茂みが揺れて何かが飛び出して来た。また鹿かと思えば。
「ウォン!」
 野太い声。一頭の犬が躍り出てきた。体が黒く硬い毛で覆われ、ひと目で猟犬と知れた。
「危ない──」
 ケオが叫ぶ。何を思ったか、その猟犬がこちらに向かってきたのだ。
「っ!」
 腕で顔を庇うと、そこへ飛び掛かって来た。子牛ほどあるその巨体に飛び掛かられ、身体が背後に押し倒される。
 あっと思った時には、その背後に隠れていた崖に身体がすべり落ちていた。
「ルークスっ!」
 アルドルが駆け寄ろうとするが、間に合わず。飛び掛かった犬は飛び退いて無事だったのか、崖の上にその顔が覗いて見えた。
 それが、最後に見た景色だった。

+++

 ひたりと、冷たい感触を顔に感じ目を覚ました。
「…?」
「起きたか。済まない。顔にも怪我を」
 頬に絞ったタオルがあてられている。そこで漸く自分のそこに痛みを感じた。
「俺、は…?」
 見慣れない古めかしい彫りの入った天井。
「ああ。俺の犬があなたに飛びかかったんだ。鹿を追っていたんだが、何を間違ったのか、あなたの方へ…。すまなかった。幸い落ちた崖の下に茂みがあって。それがクッションになって、大怪我にならずに済んだ」
「俺の…連れは?」
「居間で休んでいる。アルドルとケオだろ? しかし、どうして、あんな森の奥へ?」
 そこで俺は頬に置かれたタオルを手に取り、身体を起こした。傍らに置いた椅子に腰かけ、こちらを見ていた男と視線が合う。

 あ…。

 思わず、息を呑んだ。
 艶のある黒い髪に、憂いを帯びた灰銀の瞳。その瞳がじっとこちらを見つめている。
 闇に浮かぶ月の様だ。瞬間、そう思った。切れ長なそれは鋭くも見えたが、目が合ったとたん、小さくそれが見開かれた気がした。
「狩りで…」
 ようやく言葉を継ぐと、男はああと頷いて。
「あの連れの二人だけならその答えで納得できたが…。彼らはこの地方に住む部族の者だからな。だがあなたは違う。見事な金糸の髪…。光の神子か?」
 それは誰もが知る光の神子の特徴だった。そして、黒い髪を持つ者は──。
「…そうだと、言ったら?」

 襲うだろうか。

 手近に剣はない。光の力を発動させてもいいが、居間にいると言う二人に迷惑がかかりそうだった。うかつに手を出せば、彼らに害が及ぶ可能性がある。
「別に…。ここはただの古びた屋敷で、住まうのは俺の主人とその使いが数名。ここは数か月前にわが主が手に入れた。主人は人と関わることを極端に嫌う。だからこんな辺鄙な場所を選んで住んでいるんだ。光の神子が何を疑っているのか分からないが、ごく普通の民だよ」
「民…。ここで、闇を見たものがいる。それは幻だと?」
「そうだろう。あると思って疑いの眼でいれば、そうでないものもそう見える。それだけの事だ」
「…屋敷の中を見て回っても?」
「主人の許可が下りれば幾らでも。だが、気が済んだら、ここへは二度と近寄らない事だ。主人は美しいものが好きだ。特に金色に輝くものに目がない。気に入られればここから出られなくなるぞ?」
「それは脅しか?」
「忠告だ。今までも幾度かそういう目にあって来たものを見た。金糸の髪に美しい容姿。気に入れば何としても手に入れる。…皆、光の神子ではなかったが。末路は悲惨だ」
「助けはしなかったのか?」
「主人には逆らえない。それに、その間は大人しくもなる。他への害が減ったからな。好きにさせた」
「それでは主人と言うより、獣に近いな? そんなものに仕えていて、嫌気は差さないのか?」
「それが仕事だ。他に生きるすべもない」
 男はどこか投げやりにそう口にした。

 この男。

 どこか付け入る隙がある様に思えた。

 それより何より。

 男の灰銀の瞳に、酷く魅入られている自分がいた。
「綺麗だな…」
「何がだ?」
「いや。言えば変な奴だと思うだろう」
「別に。いいから言ってみろ」
 ルークスは躊躇ったのち。
「目が…綺麗だと。闇に浮かぶ月のようだと──」
 ふと気がつくと、男がじっとこちらを凝視していた。
「…すまない。おかしな事を言った」
 気恥かしくなって、視線を反らす。と、男の手が伸びルークスの顎を捉えた。
「あなたの目こそ、とても綺麗だ。透き通った遠浅の海の色。深く惹き込まれる──」
 互いの視線が、熱く絡み合う。

 この感覚はなんだろう? 初めて会った人物なのに…。

 まるで、旧知のものの様に感じる。
「俺の名はシン。あなたは?」
「ルークス…」
 ルークス、と小さく呟く、シンと名乗った男の口から自分の名が漏れた時、心が浮き立つ様な感覚を覚えた。
「では言う、ルークス。悪いことは言わない。ここを今すぐ立ち去れ。でなければ──」
「『でなければ』? どうなると?」
 いつの間にか人が一人部屋の中にいた。
 足音もなく、気配も感じさせず。
 扉が開いた気配もなかった。まるでそこに降って湧いたよう。
 真っ黒な衣装に身を包み、その髪も目も闇の黒。真っ白な肌との対比に、どこか人離れした不気味さを感じさせた。
 シンは直ぐに身を翻し、そこへ伏す。この男が主か。
「これは…美しい。光の神子…ですかな?」
 ルークスがベッドから降りようとすると、そのままで、と、手で制した。
 歳の頃は四十過ぎと言った所か。長く黒い髪を緩く背でひとまとめしている。
 ガッシリとした体つきではあるが、妙に骨ばって見えた。背は高く、頬は痩け、目ばかりがギョロリと光るよう。
「はい。ルークスと申します。この辺で闇を見た者がいると通報を受け、この周辺を探っておりました…」
 今更嘘もつけない。既に猟師でないことはばれているのだ。これ以上、偽っても無意味だった。
 それに、この男の反応を見たい一心もあった。もし、闇に関わるものなら通常とは何か違う反応が見られるのでは? そう思ったからだ。
 主人はふっと笑むと。
「ほう。闇、ですか…。確かにこの辺りは闇が深い。一つや二つ、あっても良さそうなものですな。いいでしょう。私はデセーオと申します。この館の主人をしております。この屋敷含め、敷地内を好きなだけ探索して構いませんよ。その間、この館の一室を提供いたしましょう」
 男に動揺の色は無かった。
「そうですか。しかし、それはご迷惑というもの。捜査はこちらの勝手。あなたにご迷惑をおかけするのは──」
「いいえ。構いませんよ。あなたのような美しい方と数日でも過ごせるのであれば喜んで。部屋を提供する代わりに、ぜひ客人として食事も共にしていただければ、嬉しい限りです。シン、部屋の準備を」
「…は」
 恭しく頭を下げたシンは、部屋を退室していく。ちらとその視線がこちらに投げかけられたのは気のせいか。主人はこちらについと歩み寄り、
「その金糸は生まれつきで? 両親ともに?」
 ベッドの端に腰かけた。重みでベッドがきしむ。
「いいえ。両親共に茶色の髪でした。家系にも誰ひとりいません。私は突然変異で生まれたようで──」
「そうですか。そんな不思議な事もあるのですね? どうぞ、滞在中は自分の家だと思って気楽にお過ごしください」
「…有難うございます」
 主人の手がふと伸び、ルークスの髪をひと房手に取った。そこへゆったりとした動作で口づけて見せる。身体に緊張が走った。
「光の神子。確かに光の化身の様に美しい…」
 ぞくりと、背筋に冷たいものが走った。主人の舐めるような視線に居心地の悪さを覚える。
「ぜひ、お近づきになりたいものだ…」
 デセーオは漸く髪から手を放し、部屋を後にした。

+++

 去った後、漸くゆっくりと息をつくことができた。
「とんだことになったな…」
 デセーオが監視の目を向けているのは分かっている。しかし、彼が闇の神子なのか、そうでないのか、見極める必要があった。
 容貌から言えば、闇の神子だ。
 昔から黒い髪を持つ者は闇に関わるものに限られていた。本人にその気がなくとも、その色から闇に馴染みやすく、結果、引かれていってしまうらしい。

 光の神子とは逆だな。

 自分はその容姿の影響で光に引かれていった。

 先ほどのシンという男も、そうなのだろうか?

 闇の髪を持つ男。それは底知れぬ闇ではなかった。その瞳はとても澄んで見えた。
 好感を持った欲目ではなく、確かにそれを感じ取ることができた。
 しかし、主人のデセーオからは闇を強く感じる。
 例え明確な証拠がなくとも、闇の気配を本能で感じていた。

 俺に探らせると言う事は、そう簡単には分からないということだろうが。

 その痕跡をたどる必要があった。
「っ…」
 と、頬に痛みを感じて、思わず声を漏らす。先ほど崖から落ちた時にできたという、傷が引きつれたのだ。
 軽いノックの音がして、再びシンが訪れた。
「部屋の準備ができたので、案内させていた
だきます──」
 先ほどより恭しい態度で入室してきたが、ルークスが頬を押さえているのを目にとめて、すぐに駆け寄った。
「ああ、触れてはダメだ。少しまて…」
 言うと、手近にあった箱から薬とガーゼを取り出す。軽く薬を添付した後、ガーゼをそっと乗せ、それを落ちないようテープで貼り付けた。
「しばらく痛むだろうが、こうしておけば傷にはならない。…綺麗な顔に痣は作りたくないならな?」
 最後は笑って見せた。
「綺麗などではないさ。とっくに汚れている…」
 自嘲の笑みを浮かべ、シンの言葉を遮った。
 シンは不思議そうな顔をして見せたが、それ以上は口にはせず。
「部屋へ向かう前に彼らはどうしている? 自由にしてくれるのだろう?」
 アルドルとケオの様子が心配だった。
「…ああ。大丈夫だ。ここに残る許可が下りたのはあなただけだ。だが、本来であれば残って欲しくはなかった…。もう少し、俺が気を付けていれば」
「面白いな。シン。もしかしたら、君にも害をなすかもしれない俺を、救おうとするのか?」
 するとシンはふいと視線を背け。
「主人のおもちゃにされるのを黙って見ていたくはない…」
「おもちゃ、か。だが、そうなる前に退散するつもりだ。とりあえず、彼らに合わせてくれ」
「分かった…。あなたは部屋で待っていてくれ。そこへ二人を連れて行く」
 そう言うと、おもむろにルークスの傍らに立って、背中と足裏へ腕を回してきた。抱き上げようと言うのだ。
「シン?」
「まだ身体が痛むはずだ。多少の打撲は残っている。抱えさせてくれ」
 確かに僅かに身体が痛む気はするが、さすがにこの歳では気恥ずかしい。
 しかし、シンは躊躇うことなく抱き上げ、胸元へ抱える。互いの体温が触れた箇所から伝わり、酷く身近に感じる。なんとも言えず照れくさくなった。

 今更、こんなことくらいで。

 何を意識しているのだと思うが、それはきっと相手がこのシンだからだろう。
 他の誰かだったら気にもとめないはず。まして、ライオに抱き締められた時とも違う。

 俺はいったい…。

 揺られるシンの腕の中はなぜか居心地が良かった。
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