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第5章 波乱
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それから一時間程過ぎた頃、そろそろフィンスターニスにつく頃かと時刻を確認していれば、緊急事態を伝えるサイレンがステーションに鳴り響いた。
「なんだ…?」
ラボの自室にいたソルの元へ直ぐに連絡が入る。室内モニターに緊張した面持ちの士官が現れ情報を伝えた。
ここが襲われたのかと思えばそうではなく、アレクの乗った巡洋艦が旧連合の反乱分子の攻撃を受けたとの事だった。
ここは重要な研究施設の為、相応の防御、迎撃態勢が整えられている。
直ぐにアレクの元へ応援に向かおうとしたが、こちらの動きを見込んでいた旧連合軍の攻撃が待ち構えていて、行くに行かれないのだと言う。
これじゃあ、間に合わない──。
「くそっ!」
このままここで、黙って見ているつもりはなかった。
確か数機、廃棄用に回されてきた機体があったはず──。
かなり年数の経った旧式の機体だが、乗れないことはなかった。つい最近まで現役で動いていたという。それなら、一機借り出しても問題なかった。
それを思い出し、いても立ってもいられずゲートへと向かえば、
「ソル? お前、何をするつもりだ? まさか──操縦するつもりか?」
「…だったら?」
「気持ちは分かるがそんな無茶は止めるんだ。行っても何もできやしない!」
機体の整備のためゲートにいたゼストスが驚いて引き止めるが。
「手は多いほうがいいだろう? それに戦力外の俺なら、いてもいなくても一緒だ」
「待てって! だいたい、そんなジャンク寸前の機体なんかろくなもんじゃない。格好の餌食だ! 皆に任せておけ!」
「嫌な予感がするんだ…。敵にも能力者がいる可能性がある。知っている奴のほうが適応出来る。後は頼んだ!」
「ソル!」
ゼストスが引き留めるのを無視して、ハッチを閉め機体に乗り込む。
まだ何も手につけていなかった為、給油されたままだった。
少々古いが、まだ動ける──。
軽くモニター画面を指の背で弾くと。
「頑張ってくれよ。最後のひと仕事だ」
まるで自分自身のようだと内心笑いながら、エンジンを起動する。
制止しようと駆けてきたゼストスに、大丈夫だと軽く手を上げてから出撃した。
実際の所、ゼストスが言ったように、能力を失くした自分に出来ることなど何もないのだろう。宇宙に鉄屑を増やすだけだ。
けれど、ただ何もせずアレクを失う事だけは避けたかった。
研究所のあるステーションから、巡洋艦が襲撃を受けている場所まで、全速力を出し飛べば、三十分とかからなかった。
急いで行く必要のなかったアレクらは、速度を抑えて飛んでいたらしい。
そのアレクの乗った艦の周囲は、まるで光の雨が降り注いでいる様だった。
敵と味方が入り乱れている中に、一つ際立った動きを見せる機体がある。
あれは──。
ザインの乗る機体だ。
見慣れたその機体の白のボディには、アレク直属の部隊であることを示す銀のラインが入っている。
すぐにザインを加勢するため、彼の周囲に群がる敵機を攻撃し、飛行不可能にしていった。
なぜか攻撃すべきタイミングが分かる。ここだと瞬間的に思い撃ち抜いた。それは今のところ百発百中で。
これは事故の前の感覚と同じだった。
一時的にでも回復していたのだろうか?
それとも、アレクを助けたいと言う思いが奇跡を起こしているのか。
そんなバカなはずはない──。
自分の脳の損傷は、そういった感覚を維持する為の箇所だったのだ。
それがいかれているのに、正確に撃ち抜いたからといって、過去の力が戻ったはずがなかった。
これは反復学習の賜物だろう。
『ソルか?』
「そうだ。ザイン、そっちの状態は?」
すぐにザインが回線を開き、自身の機体の情報を伝えてくる。それは交互に行われた。
このおんぼろの機体にもかろうじて最新機器に対応できる機能がある。
「ザイン、燃料が少ないな? いったん、艦に戻った方がいい」
『いや。もう少し戦える──』
ザインは答えながら目の前に飛び込んできた敵機を撃ち落とす。
『敵の質は大したことないが、量がな。数に物をいわせてくる』
「アレクは無事か?」
『今のところ、そこまで追い詰められてはいないが、このまま敵の攻撃が続けば厳しいな。旗艦には応援を頼んであるが、到着に三十分弱かかるそうだ。なんとか持ちこたえるが──』
「ザイン、無理はするな! いったん引いて補給を受けてくれ。俺が援護する」
『わかった──』
そう言いかけた所に割り込む様に突然、敵機が飛び込んできた。
すぐさま反応したソルは尾翼目掛け攻撃を仕掛けるが、相手は機体を翻させてそれを避け、ザインに向かって突っ込んできた。
普通の動きではない。
この動きは──。
「ザイン! そいつは危険だっ!」
ケイパー!
感覚で分かった。
ザインが撃つより早く、ビームを発射してきた。通常のパイロットならあり得ない早さだ。
咄嗟に避けようとしたザインの機体の横腹を、一瞬早く撃ち抜く。丁度、エンジン部分に当たる場所だった。
白い光と共にザインの機体が爆発の炎をあげる。
「ザイン!」
爆発と同時、ザインの身体が宙に放出された。
機体に致命傷の衝撃が加わると、自動的に搭乗者を射出するシステムがある。それで放り出されたのだ。
ザイン──!
もし、ヘルメットにひびでも入っていれば命取りになる。
直ぐに救出に向かおうとすれば、ケイパーはその放り出された身体目掛けビームを放ってきた。
「やめろっ…!」
通常の戦闘でそこまではやらない。射出され戦闘不能なパイロットを撃ち落とす理由がないからだ。
それは共通認識のはずだが──。
攻撃を止めないのは、ザインが優れたパイロットとわかっているからなのか。
いなくなれば、アレクに取ってかなり痛手となる。
けれど、そんな理由などどうでもいい。
ザインは殺らせない──!
「やめるんだっ! ケイパー!」
ふざけるなと、その機体めがけこちらも攻撃する。
ぱっと白い光があがり、ミサイルが右翼に命中した。敵機体は攻撃不能になり回転しながら後退していく。
それを横目にすぐに機体を翻し、漂うザインの身体を収容する。
ハッチを開け、身を乗り出すようにして流れてきた身体を受け止めた。そのまま機内へ引きずり込むとすぐにハッチを閉める。
機体を自動操縦にセットすると、怪我の状態を確認するためザインのヘルメットを外し、軽く頬に触れた。熱傷で赤く火照っている。
「ザイン、分かるか?」
「……っ」
抱える身体も異常に熱い。
スーツのジッパーを下ろすと身体が真っ赤にやけていた。
「っ…」
これは──。
着ているスーツも黒くすすけている。この分では身体の大半が焼かれているだろう。
スーツのお陰でかろうじて丸焦げになるのが防がれたのだ。
ソルは唇を噛みしめると、すぐにできる範囲の処置を施した。スーツを脱がし、身体の上半身にあるだけの消炎症剤を貼り付ける。
それは湿布状になっており、通常なら切って使うものだが、そのままなら広範囲を覆うことができた。炎症を押さえ、皮膚の回復を早める効果がある。
それにもう一つ。
こちらは液体状の内服用の抗炎症剤だった。
躊躇わずそれを口に含むとザインの薄く開いた唇に自分のそれをしっかりと合わせ含ませる。
唇はかさつき熱を持っていた。
喉仏が動き嚥下したのを確認すると、ホッと息をつく。
この状態でどれほど効くか分からないが、それでもやらないよりはましだった。
すると、僅かに目を開けたザインが何か訴えるようにこちらに目を向けてくる。
「ザイン…。今はしゃべろうとするな。もう、大丈夫だから…」
膝の上に抱えた頭をそっと撫でる。
髪も熱によって焼け焦げていた。相当の熱が襲ったのだろう。
頬や額もそっと湿布状のそれで覆うと、ザインはまた目を閉じた。
もう大丈夫といいつつも、あまりいい状態ではないことをデータが示していた。心音がかなり弱くなっている。
とにかく、早く艦へ。
ザインを横にした座席へ固定させると、すぐに手動に切り替えアレクの乗る艦へと向かった。
「なんだ…?」
ラボの自室にいたソルの元へ直ぐに連絡が入る。室内モニターに緊張した面持ちの士官が現れ情報を伝えた。
ここが襲われたのかと思えばそうではなく、アレクの乗った巡洋艦が旧連合の反乱分子の攻撃を受けたとの事だった。
ここは重要な研究施設の為、相応の防御、迎撃態勢が整えられている。
直ぐにアレクの元へ応援に向かおうとしたが、こちらの動きを見込んでいた旧連合軍の攻撃が待ち構えていて、行くに行かれないのだと言う。
これじゃあ、間に合わない──。
「くそっ!」
このままここで、黙って見ているつもりはなかった。
確か数機、廃棄用に回されてきた機体があったはず──。
かなり年数の経った旧式の機体だが、乗れないことはなかった。つい最近まで現役で動いていたという。それなら、一機借り出しても問題なかった。
それを思い出し、いても立ってもいられずゲートへと向かえば、
「ソル? お前、何をするつもりだ? まさか──操縦するつもりか?」
「…だったら?」
「気持ちは分かるがそんな無茶は止めるんだ。行っても何もできやしない!」
機体の整備のためゲートにいたゼストスが驚いて引き止めるが。
「手は多いほうがいいだろう? それに戦力外の俺なら、いてもいなくても一緒だ」
「待てって! だいたい、そんなジャンク寸前の機体なんかろくなもんじゃない。格好の餌食だ! 皆に任せておけ!」
「嫌な予感がするんだ…。敵にも能力者がいる可能性がある。知っている奴のほうが適応出来る。後は頼んだ!」
「ソル!」
ゼストスが引き留めるのを無視して、ハッチを閉め機体に乗り込む。
まだ何も手につけていなかった為、給油されたままだった。
少々古いが、まだ動ける──。
軽くモニター画面を指の背で弾くと。
「頑張ってくれよ。最後のひと仕事だ」
まるで自分自身のようだと内心笑いながら、エンジンを起動する。
制止しようと駆けてきたゼストスに、大丈夫だと軽く手を上げてから出撃した。
実際の所、ゼストスが言ったように、能力を失くした自分に出来ることなど何もないのだろう。宇宙に鉄屑を増やすだけだ。
けれど、ただ何もせずアレクを失う事だけは避けたかった。
研究所のあるステーションから、巡洋艦が襲撃を受けている場所まで、全速力を出し飛べば、三十分とかからなかった。
急いで行く必要のなかったアレクらは、速度を抑えて飛んでいたらしい。
そのアレクの乗った艦の周囲は、まるで光の雨が降り注いでいる様だった。
敵と味方が入り乱れている中に、一つ際立った動きを見せる機体がある。
あれは──。
ザインの乗る機体だ。
見慣れたその機体の白のボディには、アレク直属の部隊であることを示す銀のラインが入っている。
すぐにザインを加勢するため、彼の周囲に群がる敵機を攻撃し、飛行不可能にしていった。
なぜか攻撃すべきタイミングが分かる。ここだと瞬間的に思い撃ち抜いた。それは今のところ百発百中で。
これは事故の前の感覚と同じだった。
一時的にでも回復していたのだろうか?
それとも、アレクを助けたいと言う思いが奇跡を起こしているのか。
そんなバカなはずはない──。
自分の脳の損傷は、そういった感覚を維持する為の箇所だったのだ。
それがいかれているのに、正確に撃ち抜いたからといって、過去の力が戻ったはずがなかった。
これは反復学習の賜物だろう。
『ソルか?』
「そうだ。ザイン、そっちの状態は?」
すぐにザインが回線を開き、自身の機体の情報を伝えてくる。それは交互に行われた。
このおんぼろの機体にもかろうじて最新機器に対応できる機能がある。
「ザイン、燃料が少ないな? いったん、艦に戻った方がいい」
『いや。もう少し戦える──』
ザインは答えながら目の前に飛び込んできた敵機を撃ち落とす。
『敵の質は大したことないが、量がな。数に物をいわせてくる』
「アレクは無事か?」
『今のところ、そこまで追い詰められてはいないが、このまま敵の攻撃が続けば厳しいな。旗艦には応援を頼んであるが、到着に三十分弱かかるそうだ。なんとか持ちこたえるが──』
「ザイン、無理はするな! いったん引いて補給を受けてくれ。俺が援護する」
『わかった──』
そう言いかけた所に割り込む様に突然、敵機が飛び込んできた。
すぐさま反応したソルは尾翼目掛け攻撃を仕掛けるが、相手は機体を翻させてそれを避け、ザインに向かって突っ込んできた。
普通の動きではない。
この動きは──。
「ザイン! そいつは危険だっ!」
ケイパー!
感覚で分かった。
ザインが撃つより早く、ビームを発射してきた。通常のパイロットならあり得ない早さだ。
咄嗟に避けようとしたザインの機体の横腹を、一瞬早く撃ち抜く。丁度、エンジン部分に当たる場所だった。
白い光と共にザインの機体が爆発の炎をあげる。
「ザイン!」
爆発と同時、ザインの身体が宙に放出された。
機体に致命傷の衝撃が加わると、自動的に搭乗者を射出するシステムがある。それで放り出されたのだ。
ザイン──!
もし、ヘルメットにひびでも入っていれば命取りになる。
直ぐに救出に向かおうとすれば、ケイパーはその放り出された身体目掛けビームを放ってきた。
「やめろっ…!」
通常の戦闘でそこまではやらない。射出され戦闘不能なパイロットを撃ち落とす理由がないからだ。
それは共通認識のはずだが──。
攻撃を止めないのは、ザインが優れたパイロットとわかっているからなのか。
いなくなれば、アレクに取ってかなり痛手となる。
けれど、そんな理由などどうでもいい。
ザインは殺らせない──!
「やめるんだっ! ケイパー!」
ふざけるなと、その機体めがけこちらも攻撃する。
ぱっと白い光があがり、ミサイルが右翼に命中した。敵機体は攻撃不能になり回転しながら後退していく。
それを横目にすぐに機体を翻し、漂うザインの身体を収容する。
ハッチを開け、身を乗り出すようにして流れてきた身体を受け止めた。そのまま機内へ引きずり込むとすぐにハッチを閉める。
機体を自動操縦にセットすると、怪我の状態を確認するためザインのヘルメットを外し、軽く頬に触れた。熱傷で赤く火照っている。
「ザイン、分かるか?」
「……っ」
抱える身体も異常に熱い。
スーツのジッパーを下ろすと身体が真っ赤にやけていた。
「っ…」
これは──。
着ているスーツも黒くすすけている。この分では身体の大半が焼かれているだろう。
スーツのお陰でかろうじて丸焦げになるのが防がれたのだ。
ソルは唇を噛みしめると、すぐにできる範囲の処置を施した。スーツを脱がし、身体の上半身にあるだけの消炎症剤を貼り付ける。
それは湿布状になっており、通常なら切って使うものだが、そのままなら広範囲を覆うことができた。炎症を押さえ、皮膚の回復を早める効果がある。
それにもう一つ。
こちらは液体状の内服用の抗炎症剤だった。
躊躇わずそれを口に含むとザインの薄く開いた唇に自分のそれをしっかりと合わせ含ませる。
唇はかさつき熱を持っていた。
喉仏が動き嚥下したのを確認すると、ホッと息をつく。
この状態でどれほど効くか分からないが、それでもやらないよりはましだった。
すると、僅かに目を開けたザインが何か訴えるようにこちらに目を向けてくる。
「ザイン…。今はしゃべろうとするな。もう、大丈夫だから…」
膝の上に抱えた頭をそっと撫でる。
髪も熱によって焼け焦げていた。相当の熱が襲ったのだろう。
頬や額もそっと湿布状のそれで覆うと、ザインはまた目を閉じた。
もう大丈夫といいつつも、あまりいい状態ではないことをデータが示していた。心音がかなり弱くなっている。
とにかく、早く艦へ。
ザインを横にした座席へ固定させると、すぐに手動に切り替えアレクの乗る艦へと向かった。
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