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温泉と故郷と泣き叫ぶ豆
記憶の……3
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先に帰されたのはアリカだった。
白い空間に残されているエリックは、この空間の主へ視線を向ける。
「俺はともかく、アリカが思い出す必要はあったのか?」
「ここに残るなら、覚えておかなきゃ変な時に利用されかねないからね。気がつかないうちに思いつめられると困るだろ?」
そう言われれば、アリカは一人で黙って隠し通すかもしれない。いつもそうではないが、致命的なものほど隠しがちだ。
彼にはアリカに本気で隠されたら、見破る自信はない。
「それは、そうだが」
アリカには出来れば永劫思い出さなくてもよかったと思う。あの時の整理つかない感情について問われても返事に窮するだけだ。
名を抑えられたということを引いても好意的だったということは否定できない。その種類が混沌としていることが問題だ。
ある種の執着に近いなにかも含まれる自覚もあれば頭を抱えたくなる。
「あと一つ、ものすごいまずいのがあるけど聞く?」
「まずいもの?」
「知られたら恥ずかしいとか言いだして即逃亡して、しばらく逃げ回るようなの」
「聞かない。今、知って逃げられたら困る」
そう断りはしたが、エリックには少しばかり心当たりがある。
寝ぼけたアリカが、抱きついてきては推しがとか、無理だ死ぬ、幸せだとか言いだしていたので。
最初は慌てたものの慣れた。つまりはそのくらいよくあったということだ。アリカ本人は覚えていない。
思い出したりしたら恥ずかしい死ぬなどと言いだして逃げ回るだろうからエリックから言う気はない。
「つまんないのー。まあ、そういう爆弾があるってだけ覚えておいて。本人以外には、そんなこと? ってやつだから。
それから、一つお願いもあったんだよ」
ツイの軽い言葉に、やはりなと思う。アリカを先に返し、エリックをわざわざ残したことには理由があった。
「名前を預かりたい」
小銭貸して程度の気軽さで重大なことを言われた。ある程度までの支配権を譲るということになるとも知っていての軽さ。
もちろん断られるなんて微塵も思っていないような言い方だ。さすがにそれはと躊躇するエリックに彼は首を傾げた。あれ?おかしいな?と言いたげな態度は妙にアリカに似ている。
「ちゃんと返すよ。一時保管。嫌な予感がするから保険。そっちの世界じゃ名前をとられると乗っ取られるんだろ?」
「瞬間的には可能とは聞いたことがあるが、実行は禁忌だ」
知られた時点で魔導協会に連行されて継続的に監視対象になる。アリカがしたことは言わないように釘をさしておかねばならない。
あの当時も注意はしたが覚えてはいないだろう。
「こちらでは、相手を害することができなくなったりする程度。もちろん落ち着いたら返すよ。返した名前は二度と奪えないから、次はないし。なんなら誓約書を交わしてもいいよ」
「見返り」
「は?」
「そちらの魔法構造を教えてくれるならいい」
「……あー。アリカが、やばいほうのマッドサイエンティストと二重表現してたところってここね……。教えらたら怒られそうだな。魔導書が落ちていて拾った、それでいいね」
教えないけど、手引書は用意してくれるらしい。
エリックはそれで手を打つことにした。あまり期待はしていなかったが、収穫があるほうがいい。
それじゃあ、早速とツイは詠唱を始めた。それそのものは短いが、力の込め方が違う。
なんとなく聞いている中で異界の神の名もついでに知ってしまったのは誤算だった。知っているということの重要性について常識が違うのだから認識が甘いのは仕方がないだろう。
いざというときに呼ぶことも、その場から排除することも可能になりそうだ。
「へぇ、名前、すごい長いな」
「長くはない、はずなんだが」
家名はなく、生まれた場所の地名を入れ、祖父母の名を一つもらう。それが生まれた国での名づけだった。
ツイはじっとエリックを見て、小さくため息をついた。
「そういうこと……。折れないなぁ」
「なにが?」
「ま、終わった後に話すよ。怒られるのは先送り」
肩をすくめて、帰れと言わんばかりに手を振られた。あるいは問われたくないと言わんばかりに。
エリックが目覚めれば床に転がるでもなく、椅子に座った状態であったのは誰かの配慮だったのだろうか。
部屋に置かれた時計を見れば、さほど時間は経過していないようだった。
壁の呪式を読まないように書き換えて一息つく。
本当はすぐにでも部屋に戻るべきだろう。ただ、どういう態度でいるべきか迷っていた。
彼の中での子供であったアリカと今いるアリカは別という認識だ。繋がっているというところはあるだろうが、埋められない中間地点が多すぎる。
戻れないなら保護下に置こうとしていた子供。あるいは、環境が悪いなら戻さないと勝手に決めてしまった相手。
アリカは家族とは完全に破綻した関係ではなかった。ならば、やり直しは出来る。今度は間違わないと異界の神は約束した。
約束を果たして、普通に育ったアリカは子供のころの悲壮感はなかった。忘れてしまったことが一番の原因かもしれない。
大事な記憶も欠落したかもしれないが、あのままでは壊れてしまいそうだった。
どちらがましだったのかというのは、本人には問えない。他者が勝手に決めてしまった。
これを思い出すのがもう少し早ければ、距離を取っただろう。エリックはため息をつく。好きだという程度なら、我慢できた気がする。
他の男や異界に帰ることをすすめたかもしれない。
すくなくとも今のような関係には数年かかってもなりそうもなかった。子供が大人になったと言ってすぐに恋愛対象に入ったりはしない。むしろ、大きくなったなと兄のような視点でしか見れないような気がしてくる。
おそらくは好きと言われても、まともに取り合ったりはしなかった。刷り込みのように、記憶でもないところで覚えていたから今も好きだというのではないかと言いわけして逃げ回るに違いない。
アリカが思い出して、嫌われるくらいならと。
思い出しても全く、変わりがないどころか迷惑をかけたと言いたげな態度に困惑する。
むしろ、一度、アリカにすべて捨てさせようとさえしたのだ。彼は再びため息をつく。
最悪で、身勝手で、最低と言われてもおかしくはないはずだ。それはかつての自分の境遇を重ねたものでしかなかったのだから。
いつまでも思い悩んでも意味はない。エリックは部屋の扉を開けて、外に出る。
そして、数歩も行かないうちに異常に気がついた。
「た、助けてくださいっ!」
おそらくは全力疾走したであろうアリカが抱きついてきたからだ。いるな、と思ってからがものすごく早かったのでおそらくは強化魔法でも使ったのだろう。
もちろん、そんな勢いで抱きつかれれば後ろに尻もちをつくのは仕方がない。
「……なに?」
面食らってそれを言うだけが、精一杯だった。エリックからしてみれば、この旅館にアリカを害せるものは存在しない。寝込みを襲われるにしても、きちんと防御をかけてきたのだから致命的なことは起こらないはずだ。
しかし、今ここに涙目どころか半泣きで抱きついてきている。好意の表れではなく、怖いから安心を求めてのものだとはわかるが、意味はわからない。
「白い透明なふわふわがっ! なんか、いるんですっ! どうして、いなかったんですか。あたしは断固抗議しますっ!」
「それは、悪かったが、よく場所がわかったな」
彼女の八つ当たり気味な言葉はやはり意味がわからない。
エリックは周りを見回して、それに気がついた。ふわふわと浮いて手を振ってくるそれは確かに白い。
「魔道具の場所だろうと思って、じゃなくって、白いのですよ! 見えてないんですか?」
「見えているが、この世界には、幽霊もゾンビもスケルトンもいない」
ほんと?と言いたげに、じっと見つめたあとアリカは背後を振り返る。
「やぁ、どうも」
機嫌よくそれは笑う。
「い、いるじゃないですかっ!」
エリックはがしっと両肩を捕まれた。そのまま、揺さぶられなかったのは純粋に力の問題だろう。
「だから、これは魔道具の効果で存在するまがいものだ」
「……こ、これ、幽霊じゃない?」
アリカはびくついたままもう一度振り返る。
「そのあたりの説明をする前に逃げ出されてしまってね」
白い幽霊のようなものは、肩をすくめていた。古風な魔法使いの服装は、ボロボロで幽霊っぽくはある。
あれは、新調するのも面倒で擦り切れるまで使うタイプの魔導師と同じに見える。妙に袖だけ擦り切れていたり、膝のあたりが割けたりしていたりするのが特に。
「遠い弟子に助けられるとは思わなかったな」
その幽霊(仮)はエリックとアリカをまじまじと見た後にそう言う。
「遠い弟子」
「この館の元主だ。偉大なる魔法使いとは私のこと」
幽霊(仮)は、胸を張っている。偉そうな態度だが、既視感があった。
ああ、なんか、師匠に似てる、と。
白い空間に残されているエリックは、この空間の主へ視線を向ける。
「俺はともかく、アリカが思い出す必要はあったのか?」
「ここに残るなら、覚えておかなきゃ変な時に利用されかねないからね。気がつかないうちに思いつめられると困るだろ?」
そう言われれば、アリカは一人で黙って隠し通すかもしれない。いつもそうではないが、致命的なものほど隠しがちだ。
彼にはアリカに本気で隠されたら、見破る自信はない。
「それは、そうだが」
アリカには出来れば永劫思い出さなくてもよかったと思う。あの時の整理つかない感情について問われても返事に窮するだけだ。
名を抑えられたということを引いても好意的だったということは否定できない。その種類が混沌としていることが問題だ。
ある種の執着に近いなにかも含まれる自覚もあれば頭を抱えたくなる。
「あと一つ、ものすごいまずいのがあるけど聞く?」
「まずいもの?」
「知られたら恥ずかしいとか言いだして即逃亡して、しばらく逃げ回るようなの」
「聞かない。今、知って逃げられたら困る」
そう断りはしたが、エリックには少しばかり心当たりがある。
寝ぼけたアリカが、抱きついてきては推しがとか、無理だ死ぬ、幸せだとか言いだしていたので。
最初は慌てたものの慣れた。つまりはそのくらいよくあったということだ。アリカ本人は覚えていない。
思い出したりしたら恥ずかしい死ぬなどと言いだして逃げ回るだろうからエリックから言う気はない。
「つまんないのー。まあ、そういう爆弾があるってだけ覚えておいて。本人以外には、そんなこと? ってやつだから。
それから、一つお願いもあったんだよ」
ツイの軽い言葉に、やはりなと思う。アリカを先に返し、エリックをわざわざ残したことには理由があった。
「名前を預かりたい」
小銭貸して程度の気軽さで重大なことを言われた。ある程度までの支配権を譲るということになるとも知っていての軽さ。
もちろん断られるなんて微塵も思っていないような言い方だ。さすがにそれはと躊躇するエリックに彼は首を傾げた。あれ?おかしいな?と言いたげな態度は妙にアリカに似ている。
「ちゃんと返すよ。一時保管。嫌な予感がするから保険。そっちの世界じゃ名前をとられると乗っ取られるんだろ?」
「瞬間的には可能とは聞いたことがあるが、実行は禁忌だ」
知られた時点で魔導協会に連行されて継続的に監視対象になる。アリカがしたことは言わないように釘をさしておかねばならない。
あの当時も注意はしたが覚えてはいないだろう。
「こちらでは、相手を害することができなくなったりする程度。もちろん落ち着いたら返すよ。返した名前は二度と奪えないから、次はないし。なんなら誓約書を交わしてもいいよ」
「見返り」
「は?」
「そちらの魔法構造を教えてくれるならいい」
「……あー。アリカが、やばいほうのマッドサイエンティストと二重表現してたところってここね……。教えらたら怒られそうだな。魔導書が落ちていて拾った、それでいいね」
教えないけど、手引書は用意してくれるらしい。
エリックはそれで手を打つことにした。あまり期待はしていなかったが、収穫があるほうがいい。
それじゃあ、早速とツイは詠唱を始めた。それそのものは短いが、力の込め方が違う。
なんとなく聞いている中で異界の神の名もついでに知ってしまったのは誤算だった。知っているということの重要性について常識が違うのだから認識が甘いのは仕方がないだろう。
いざというときに呼ぶことも、その場から排除することも可能になりそうだ。
「へぇ、名前、すごい長いな」
「長くはない、はずなんだが」
家名はなく、生まれた場所の地名を入れ、祖父母の名を一つもらう。それが生まれた国での名づけだった。
ツイはじっとエリックを見て、小さくため息をついた。
「そういうこと……。折れないなぁ」
「なにが?」
「ま、終わった後に話すよ。怒られるのは先送り」
肩をすくめて、帰れと言わんばかりに手を振られた。あるいは問われたくないと言わんばかりに。
エリックが目覚めれば床に転がるでもなく、椅子に座った状態であったのは誰かの配慮だったのだろうか。
部屋に置かれた時計を見れば、さほど時間は経過していないようだった。
壁の呪式を読まないように書き換えて一息つく。
本当はすぐにでも部屋に戻るべきだろう。ただ、どういう態度でいるべきか迷っていた。
彼の中での子供であったアリカと今いるアリカは別という認識だ。繋がっているというところはあるだろうが、埋められない中間地点が多すぎる。
戻れないなら保護下に置こうとしていた子供。あるいは、環境が悪いなら戻さないと勝手に決めてしまった相手。
アリカは家族とは完全に破綻した関係ではなかった。ならば、やり直しは出来る。今度は間違わないと異界の神は約束した。
約束を果たして、普通に育ったアリカは子供のころの悲壮感はなかった。忘れてしまったことが一番の原因かもしれない。
大事な記憶も欠落したかもしれないが、あのままでは壊れてしまいそうだった。
どちらがましだったのかというのは、本人には問えない。他者が勝手に決めてしまった。
これを思い出すのがもう少し早ければ、距離を取っただろう。エリックはため息をつく。好きだという程度なら、我慢できた気がする。
他の男や異界に帰ることをすすめたかもしれない。
すくなくとも今のような関係には数年かかってもなりそうもなかった。子供が大人になったと言ってすぐに恋愛対象に入ったりはしない。むしろ、大きくなったなと兄のような視点でしか見れないような気がしてくる。
おそらくは好きと言われても、まともに取り合ったりはしなかった。刷り込みのように、記憶でもないところで覚えていたから今も好きだというのではないかと言いわけして逃げ回るに違いない。
アリカが思い出して、嫌われるくらいならと。
思い出しても全く、変わりがないどころか迷惑をかけたと言いたげな態度に困惑する。
むしろ、一度、アリカにすべて捨てさせようとさえしたのだ。彼は再びため息をつく。
最悪で、身勝手で、最低と言われてもおかしくはないはずだ。それはかつての自分の境遇を重ねたものでしかなかったのだから。
いつまでも思い悩んでも意味はない。エリックは部屋の扉を開けて、外に出る。
そして、数歩も行かないうちに異常に気がついた。
「た、助けてくださいっ!」
おそらくは全力疾走したであろうアリカが抱きついてきたからだ。いるな、と思ってからがものすごく早かったのでおそらくは強化魔法でも使ったのだろう。
もちろん、そんな勢いで抱きつかれれば後ろに尻もちをつくのは仕方がない。
「……なに?」
面食らってそれを言うだけが、精一杯だった。エリックからしてみれば、この旅館にアリカを害せるものは存在しない。寝込みを襲われるにしても、きちんと防御をかけてきたのだから致命的なことは起こらないはずだ。
しかし、今ここに涙目どころか半泣きで抱きついてきている。好意の表れではなく、怖いから安心を求めてのものだとはわかるが、意味はわからない。
「白い透明なふわふわがっ! なんか、いるんですっ! どうして、いなかったんですか。あたしは断固抗議しますっ!」
「それは、悪かったが、よく場所がわかったな」
彼女の八つ当たり気味な言葉はやはり意味がわからない。
エリックは周りを見回して、それに気がついた。ふわふわと浮いて手を振ってくるそれは確かに白い。
「魔道具の場所だろうと思って、じゃなくって、白いのですよ! 見えてないんですか?」
「見えているが、この世界には、幽霊もゾンビもスケルトンもいない」
ほんと?と言いたげに、じっと見つめたあとアリカは背後を振り返る。
「やぁ、どうも」
機嫌よくそれは笑う。
「い、いるじゃないですかっ!」
エリックはがしっと両肩を捕まれた。そのまま、揺さぶられなかったのは純粋に力の問題だろう。
「だから、これは魔道具の効果で存在するまがいものだ」
「……こ、これ、幽霊じゃない?」
アリカはびくついたままもう一度振り返る。
「そのあたりの説明をする前に逃げ出されてしまってね」
白い幽霊のようなものは、肩をすくめていた。古風な魔法使いの服装は、ボロボロで幽霊っぽくはある。
あれは、新調するのも面倒で擦り切れるまで使うタイプの魔導師と同じに見える。妙に袖だけ擦り切れていたり、膝のあたりが割けたりしていたりするのが特に。
「遠い弟子に助けられるとは思わなかったな」
その幽霊(仮)はエリックとアリカをまじまじと見た後にそう言う。
「遠い弟子」
「この館の元主だ。偉大なる魔法使いとは私のこと」
幽霊(仮)は、胸を張っている。偉そうな態度だが、既視感があった。
ああ、なんか、師匠に似てる、と。
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