191 / 263
冬の間
ヤケ酒は計画的に。
しおりを挟む
「フュリーは、魔導師の扱い方をわかってない」
「なぁによぉ」
フラウはフュリーを女性用休憩室に閉じ込めるという悪事をしておきながら、さらっと戻ってきた。どこからか入手したのか酒瓶とつまみ付きで。
食って掛かるフュリーをいなして、さっさと酒を用意していた。興味のないことは何もできないと思っていたが、やらないだけなのだと知った。
フラウも兄弟弟子だからとディレイに甘えに甘えまくっていたが、今はどんな気持ちなんだろうか。
フュリーとディレイの初対面は最悪だった。それだけではなく、憎悪に近いものを長く持っていたような気がする。思い返せば八つ当たりに過ぎないそれ。
どうして、兄ではなく、彼が生きているのかと。たかが魔導師の一人と兄は比べる対象にすらなかった。領地を継いで、みんなを幸せにするのだと決めていた兄と。あちこちふらふらするだけの魔導師。
どちらが大事かなんてすぐにわかるはずなのに。
そう思っていた。
ディレイはフュリーが何か言えば、少し困ったように見てくることが多かった。会話をしないわけでもないが、さらりと受け流しているように思えて腹が立った。
焦ったような態度を見せず、困った状況でも余裕があるように笑った。周りに言われても煙草をやめなかったり、気まぐれでどこかに消えたりもしたが皆に頼られていたようにも見えた。
特にユウリが気にかけていたように思う。
いつしか、気になって目線が追いかけていた。強くて、優しい人だと思っていた。ちょっとは気に留めてくれていると思いあがっていたのだと思い知らされた。
誰かに、守られたいと無意識に望んでいたことに気がついてしまった。
そう、確かにあの時も思ったのに。
フュリーはぐいっとあおって杯を空けた。三杯目はいつものペースを超過している。頭がくらくらしてきている気がした。
それくらいじゃないと泣き叫びそうな気がしている。
これは二度目の敗北だ。明らかに、優越感に満ちた笑みで来訪者は笑った。これはあたしのと言わずとも皆に知らしめるように。
苦々しいものを飲み下し、どうにかフラウに言われていた部屋で待っていたのだがいくら待っても来なかった。気がつけば外への扉は外側から鍵がかかっていた。せっかくのチャンスを潰した落胆していれば、フラウがひょっこり現れた次第だ。
ヤケ酒をしたい。淑女はもうおしまい。
「ほんと、なんで、好きの一言も言えなかったの。私」
絡み酒に移行しそうなフュリーへフラウは冷たい視線を向けていた。
「打算なき好意に即落ち。落とした後がめんどくさいといわれる魔導師を落とせないってどうなの?」
恋する魔導師がめんどくさいのは数々の逸話に残っている。それこそ、子供のころに読む童話になるくらいにはバリエーションもそろっていた。その執着、独占欲がものすごい。
そのくせ、相手の心変わりを許さない。ただの一度も。
フュリーもそれは知っていたが、いろいろ気がつくのが遅かっただけだ。取り返しがつかないとは思っていなかったけれど。
戦争が終わったらと思ったら、いなくなっていた。行方は誰も知らなかった。ということになっていたようだ。数日前に問い詰めて、しってたよとユウリに言われたときには肩を揺さぶってやったのだ。ローゼが止めなければそれ以上何かしてしまったかもしれない。
「フラウはいいの?」
「あれは無理。それに、戻ってきたならいい」
「……は?」
「ん?」
ふたりは顔を見合わせた。
今、フラウは変なことを言った。誰が、戻ってきたというのだろうか?
フラウは首をかしげているが、答えは出ないようだ。あの来訪者は初めてきたはずだ。異世界間の移動は普通はできないと聞く。それは戻れもしないということだ。
「よくわからない。
まあ、それは置いといてフュリーも余計なことを考えず、大人しくするといい。今度は、ディレイも黙ってない」
「フラウはなにかしないの?」
「なにかしたら破門。そんな圧力を感じる。師匠が気に入ったらしい。今後、今まで使えなかった魔法の試し打ちさせるために山を買ったくらい。本気。これで、来訪者が国外に出ていかれたら恨まれるどころじゃない」
ため息交じりにフラウはそう言う。しかし、フュリーの知っているフラウはその程度をものともしなかったように思える。
本気で妨害する気はないようだ。
「害意を知っていて、放置しても同様。場合により、事後承諾で、国外追放する」
「よほど大事なのね」
「大事、というのも違う。これは契約。庇護下に置く代わりに、知識を提供、あるいは願いを聞いてもらう。そういう約束。感情論ではない」
フュリーの主張が感情論であると指摘しているようだった。
いや、たぶん。
「警告?」
「最終通告。顔見知りのよしみで、待っている」
「領地に帰って戻らないわ。それでいい?」
「ん。継承権については、リリーにもユウリにも言っておく。期待はしないで」
「交換条件にしたつもりはないんだけど」
「私にはあんな面倒なことをしたがる気持ちがわからない」
「フラウはどこの生まれ?」
「魔導師は魔導師。他に生きようがない。とても、楽しい」
フラウが気負いなく、楽しいということがフュリーにはうらやましかった。
「確かに女は余計な知恵をつけずに嫁ぐことが幸せと言う世界とは違うわね」
「それと、魔導師についての忠告。
魔導師の本気を舐めないでほしい。嫌だといおうが溺愛される覚悟ある? 執念深く何年も罠を巡らせて、手に落ちてくるのを待てるのが魔導師。心底めんどくさい」
嫌そうにフラウは言っているが、彼女も魔導師である。つまりは、フラウの本気もそうだということだ。
「……ユウリは本気じゃなかったの?」
「私だけのものにならない浮気者はいらない」
ぷっと頬を膨らませる魔導師はやけに子供っぽい。いや、元々、人形めいた感じはあったが中身は幼げでもあった。
年上とは思えないと感じたことも多い。
「ローゼが本命で、他は興味ないように見えたんだけど」
「大人の魅力がわからないなんて、可哀そう」
それがフラウの本音なのか強がりなのかはわからなかった。あるいは、ただの冗談かもしれない。
その後の記憶は定かではない。酔い潰されて馬車に送り込まれてしまったからだ。フュリーは二日酔いの頭痛を抱えながらの帰郷となった。
「ぜんっぜん待ってないじゃない!」
フュリーはわめいてからあまりの頭痛につっぷした。
フラウがいれば、リリーからどうにか庇ってやった恩を感じるがいいと胸を張ったことだろう。事もなげに国外追放で良くない? と言いだしていたのだから。
いい男を紹介しろなどとポケットに手紙が入っていて、脱力したのはそれからほどなくのことだった。
「なぁによぉ」
フラウはフュリーを女性用休憩室に閉じ込めるという悪事をしておきながら、さらっと戻ってきた。どこからか入手したのか酒瓶とつまみ付きで。
食って掛かるフュリーをいなして、さっさと酒を用意していた。興味のないことは何もできないと思っていたが、やらないだけなのだと知った。
フラウも兄弟弟子だからとディレイに甘えに甘えまくっていたが、今はどんな気持ちなんだろうか。
フュリーとディレイの初対面は最悪だった。それだけではなく、憎悪に近いものを長く持っていたような気がする。思い返せば八つ当たりに過ぎないそれ。
どうして、兄ではなく、彼が生きているのかと。たかが魔導師の一人と兄は比べる対象にすらなかった。領地を継いで、みんなを幸せにするのだと決めていた兄と。あちこちふらふらするだけの魔導師。
どちらが大事かなんてすぐにわかるはずなのに。
そう思っていた。
ディレイはフュリーが何か言えば、少し困ったように見てくることが多かった。会話をしないわけでもないが、さらりと受け流しているように思えて腹が立った。
焦ったような態度を見せず、困った状況でも余裕があるように笑った。周りに言われても煙草をやめなかったり、気まぐれでどこかに消えたりもしたが皆に頼られていたようにも見えた。
特にユウリが気にかけていたように思う。
いつしか、気になって目線が追いかけていた。強くて、優しい人だと思っていた。ちょっとは気に留めてくれていると思いあがっていたのだと思い知らされた。
誰かに、守られたいと無意識に望んでいたことに気がついてしまった。
そう、確かにあの時も思ったのに。
フュリーはぐいっとあおって杯を空けた。三杯目はいつものペースを超過している。頭がくらくらしてきている気がした。
それくらいじゃないと泣き叫びそうな気がしている。
これは二度目の敗北だ。明らかに、優越感に満ちた笑みで来訪者は笑った。これはあたしのと言わずとも皆に知らしめるように。
苦々しいものを飲み下し、どうにかフラウに言われていた部屋で待っていたのだがいくら待っても来なかった。気がつけば外への扉は外側から鍵がかかっていた。せっかくのチャンスを潰した落胆していれば、フラウがひょっこり現れた次第だ。
ヤケ酒をしたい。淑女はもうおしまい。
「ほんと、なんで、好きの一言も言えなかったの。私」
絡み酒に移行しそうなフュリーへフラウは冷たい視線を向けていた。
「打算なき好意に即落ち。落とした後がめんどくさいといわれる魔導師を落とせないってどうなの?」
恋する魔導師がめんどくさいのは数々の逸話に残っている。それこそ、子供のころに読む童話になるくらいにはバリエーションもそろっていた。その執着、独占欲がものすごい。
そのくせ、相手の心変わりを許さない。ただの一度も。
フュリーもそれは知っていたが、いろいろ気がつくのが遅かっただけだ。取り返しがつかないとは思っていなかったけれど。
戦争が終わったらと思ったら、いなくなっていた。行方は誰も知らなかった。ということになっていたようだ。数日前に問い詰めて、しってたよとユウリに言われたときには肩を揺さぶってやったのだ。ローゼが止めなければそれ以上何かしてしまったかもしれない。
「フラウはいいの?」
「あれは無理。それに、戻ってきたならいい」
「……は?」
「ん?」
ふたりは顔を見合わせた。
今、フラウは変なことを言った。誰が、戻ってきたというのだろうか?
フラウは首をかしげているが、答えは出ないようだ。あの来訪者は初めてきたはずだ。異世界間の移動は普通はできないと聞く。それは戻れもしないということだ。
「よくわからない。
まあ、それは置いといてフュリーも余計なことを考えず、大人しくするといい。今度は、ディレイも黙ってない」
「フラウはなにかしないの?」
「なにかしたら破門。そんな圧力を感じる。師匠が気に入ったらしい。今後、今まで使えなかった魔法の試し打ちさせるために山を買ったくらい。本気。これで、来訪者が国外に出ていかれたら恨まれるどころじゃない」
ため息交じりにフラウはそう言う。しかし、フュリーの知っているフラウはその程度をものともしなかったように思える。
本気で妨害する気はないようだ。
「害意を知っていて、放置しても同様。場合により、事後承諾で、国外追放する」
「よほど大事なのね」
「大事、というのも違う。これは契約。庇護下に置く代わりに、知識を提供、あるいは願いを聞いてもらう。そういう約束。感情論ではない」
フュリーの主張が感情論であると指摘しているようだった。
いや、たぶん。
「警告?」
「最終通告。顔見知りのよしみで、待っている」
「領地に帰って戻らないわ。それでいい?」
「ん。継承権については、リリーにもユウリにも言っておく。期待はしないで」
「交換条件にしたつもりはないんだけど」
「私にはあんな面倒なことをしたがる気持ちがわからない」
「フラウはどこの生まれ?」
「魔導師は魔導師。他に生きようがない。とても、楽しい」
フラウが気負いなく、楽しいということがフュリーにはうらやましかった。
「確かに女は余計な知恵をつけずに嫁ぐことが幸せと言う世界とは違うわね」
「それと、魔導師についての忠告。
魔導師の本気を舐めないでほしい。嫌だといおうが溺愛される覚悟ある? 執念深く何年も罠を巡らせて、手に落ちてくるのを待てるのが魔導師。心底めんどくさい」
嫌そうにフラウは言っているが、彼女も魔導師である。つまりは、フラウの本気もそうだということだ。
「……ユウリは本気じゃなかったの?」
「私だけのものにならない浮気者はいらない」
ぷっと頬を膨らませる魔導師はやけに子供っぽい。いや、元々、人形めいた感じはあったが中身は幼げでもあった。
年上とは思えないと感じたことも多い。
「ローゼが本命で、他は興味ないように見えたんだけど」
「大人の魅力がわからないなんて、可哀そう」
それがフラウの本音なのか強がりなのかはわからなかった。あるいは、ただの冗談かもしれない。
その後の記憶は定かではない。酔い潰されて馬車に送り込まれてしまったからだ。フュリーは二日酔いの頭痛を抱えながらの帰郷となった。
「ぜんっぜん待ってないじゃない!」
フュリーはわめいてからあまりの頭痛につっぷした。
フラウがいれば、リリーからどうにか庇ってやった恩を感じるがいいと胸を張ったことだろう。事もなげに国外追放で良くない? と言いだしていたのだから。
いい男を紹介しろなどとポケットに手紙が入っていて、脱力したのはそれからほどなくのことだった。
6
お気に入りに追加
982
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
王命を忘れた恋
水夏(すいか)
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
私が愛する王子様は、幼馴染を側妃に迎えるそうです
こことっと
恋愛
それは奇跡のような告白でした。
まさか王子様が、社交会から逃げ出した私を探しだし妃に選んでくれたのです。
幸せな結婚生活を迎え3年、私は幸せなのに不安から逃れられずにいました。
「子供が欲しいの」
「ごめんね。 もう少しだけ待って。 今は仕事が凄く楽しいんだ」
それから間もなく……彼は、彼の幼馴染を側妃に迎えると告げたのです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる