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登場人物

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樋口亜璃歌(ひぐちありか)
 主人公。25才。ただし現在は外見は20前後に若返っている。あまり実感はない。黒髪、黒目だが、髪は染めたばかりなので明るめの茶色。
 ブラックに近いグレーの飲食店に勤務していた。半分厨房、手が足りないと接客、在庫管理とバイト管理などの仕事を延々としていた。
 亜璃歌という名前が好きではない。アリーやあーちゃんと呼んで欲しい。
 推しがことごとく裏切り者や寝返って死ぬや当て馬等々、不憫枠。予告編ですらこの人良いなと思えば裏切るんだとか敵側だったりする。本編読んでないのに。
 漫画「エオリア異聞」のクルス様が今の一番の推し。
 そろそろ終盤なのに推しが死亡フラグを立てたので血迷って新年の神社に一万賽銭でつっこむ。
 おそらく一万円分のご加護があったもよう。
 なお、現実(ちきゅう)では「好きな人を追いかけて海外に移住」ということになっている。
 そんなに間違ってない。
 あたしは推しの幸せを遠くで願いたいんですっ! という主張が認められる日が来るのか。

エリック・ディレイ・クルス
 亜璃歌の推し。彼女曰く、絶妙なタレ目。眼を細めて、口元だけで笑うのが格好いいらしい。身長は180にはちょっと足りない。人気投票したら20位以内には入ってる感じ。
 現在、22才。若造だのガキだの言われてむかついたので、出来るだけ上に見られるように振る舞う癖がついている。
 わりと負けず嫌いで直情傾向あり。
 師匠に拾われたのが10才頃で、魔導師としてはかなり遅くから修行を始めている。変に凝り性かつ呪式の組み方が独自で、一発で誰が組んだかわかるほど。
 対外的にはディレイ、あるいはクルスと名乗る。個人として仕事を受けるときはディレイ、一門の一人として受ける場合にはクルスと一応わけてはいる。
 エリックは故郷にいた頃に呼ばれていた名。両親は早くに亡くなり、孤児院で育つ。
 故郷のグルウに戻るはずが、ブロンディの森の監視を任されて、まあいいかと住んでいる。
 そして、亜璃歌を拾う。
 おそらく、どこにいても拾うことになる。
 暇だの退屈だの言ってたのが色々な原因とは知る日はない。


ユウリ
 漫画「エオリア異聞」の主人公。22才。
 異世界転生系主人公。気がついたらハーレムになっていてヤバイとヤンデレぎみの幼なじみとのゴールインを目指している。このままでは、刺されるという危機感をもっている。
 ただし、周りが諦めているかというと……。
 ひょんなことで同い年と知ったクルスに対して一方的な友情みたいなものを持っている。なお、全然通じてない。ちょっとめげている。
 知らない間に死亡フラグを立てていったので、結構焦って配置転換して、故郷にも戻さなかった。
 転生させてくれた神とまだつながりがあり、なにか指令を聞いた模様。


ゲイル・クルス
 エリックの兄弟子。33才。既婚。子供は二人いるがともに修行中で不在。
 得意分野がないので、修理屋として向いている。魔動具を作るのは向いていない。魔動具作りに行き詰まっていたときにエリックに絡んだのが原因の腐れ縁。ことあるごとに自慢されるようになり、魔動具製作についてあきらめがついたとも言える。
 年の離れた弟のように思っているが、伝わっているかは……。
 妻のリリーは師匠の孫。順調に尻に敷かれ続けている。

リリー・クルス
 エリックの姉弟子。既婚。子供は二人いるがともに修行中で不在。
 拘束、鎮圧、現状復旧に特化している。各地での面倒ごとに呼ばれている。その実、情報調査員でもあり、工作員でもある。
 世論が魔導師排斥に動かないように常に注意している。
 わりとパフォーマンス的に、魔導師がなにかやっても大したことはないと思わせ、魔導師同士できちんと対処しているように見せている。
 ゲイルとはいつも一緒にいないので、一緒にいるときは砂糖吐くくらいラブラブである。子供たちがげんなりした顔するくらいである。

馬。
 我が輩は馬である。名前はまだないと言ったかはわからないが、無名である。
 大型種は元々穏やかだが、特別穏やかで、賢い。実は貴重な種類なのだが、馬に全く興味のないエリックは知らない。そして、たぶん、知らないまま。
 亜璃歌は馬ってこんな賢かったっけ? と疑問を覚えるも異世界だし、で、片付けているのでこちらも知らないまま。
 本馬はのんびりしているので不満はないらしい。

ステラ・クルス
 クルス一門の重鎮であり、エリック等の師匠。
 穏やかおっとり老婦人の皮を被った爆裂魔導師。わりと一門の中でも浮いている。擬態が完璧すぎて、別人のように思われている場合もある。
 彼女の呪式はロックである。時にメタルである。バラードはやらない主義らしい。
 前回の来訪者に会ったことがあり、話を聞けば興味を持つ。だが、どこにいるのかいつも不明。

フェザーの町の人
 基本的に人が良いが、お節介をベースに色々いる。
 戦争時に若い人がいなくなり、終戦後戻ってきたので少々、問題が発生している。元々変な魔導師は少なかった地域なので、忌避感は薄かったが戦場帰りの若者が増えてその雰囲気は変わりつつある。
 使用人を使うような階級の人は少数であり、そう言った人たちは出入りが少ないため、妙に手入れされている亜璃歌はとても目立っていた。

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