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おまけ
夜の……
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「きになるところがあって」
といきなり魔女が言いだした。
それは一杯どう? と夜にやってきて、私室で一杯開けたくらいの頃合いだった。
「聖女(アイリーン)は、番にしてしまったことは謝罪しなかったのはなぜかな」
「私たちにしても仕方ないからじゃないかしら」
「元婚約者には言ってもいいんじゃないかな」
私には話の行き先がわからなかった。
魔女もなにか確定している答えがあるわけではないようで、少しグラスを揺らしながら言葉をさがしているようだった。
「婚約解消するとか言う話になってたなら、罪悪感なかったのかな」
「あるから、断った。でも、番だから、その程度では揺るがないどころか逆に固執させたと思うよ」
「ほんと最悪な呪い」
「そうね。
婚約は解消しなかったし、死んだから知らせる必要もないでしょう。死因も公表しないし、誰もかれもがなかったことにした。
私も黙っているし、あなたも黙ってなきゃいけないわよ?」
「婚約者としてはどうなのかな」
自分の婚約者が、他の相手を好きになって、婚約解消しようとしている。
そして、その好きな相手を守って死んだ。
「私だったら知らなくていいと思うし、公表されたくもないのだけど」
「どこからか知ったら?」
「黙っているわね。
同情は買えるでしょうけど、相手の男が生きているならともかく死んでいるのよ? どうなるって言うの?」
「腹いせ、みたいな、報復とか」
「死んでいるのに?」
いう相手は、もういないのだ。泣き叫んでも、聞いてもくれない。
イリューから聞いたところでは、ニーアとメリッサの関係は穏やかなものだったらしい。訃報にメリッサは気落ちしていたようだった。しばらくは侍女の仕事も休んでいたらしい。その復帰後に私につけられたようだ。あの頃の私は全く知らなかったのだが。
「恨み言で人生食いつぶすわけにはいかないでしょう」
「割り切れるかな」
「私は無理。死んでいても、もう一度死ね」
「……なんか、安心した。ヴァージニアがヴァージニアだ」
妙に悟ったこと言いだしたからさぁと言って魔女はくいっとグラスを空けている。
「まあ、帰る前に行ったかもしれないけど、私たちにはわからないことよ。
私たちに出来ることは彼女の幸せを願ってあげることくらいね」
「魔女からささやかな祝福をあげておこう。
浮気除けと子宝どっちがいいかな」
「普通に、普通のけが防止とかにしない?」
「わりと市井では評判がいいんだけどな」
「なんでそんなことしてるの?」
「手持ちが足りなかったとき」
「……しばらく控えてもらっていいかしら。魔女の尊厳が損なわれる」
「お小遣いちょうだい」
「あげてるでしょうっ!」
「足りない。扶養人数勝手に増やした。贅沢な男が、贅沢するっ」
「……ほんっとにろくなことしない男だわ。
労働すればいいのよ。書類仕事あるからそっちで働いて」
王様家業していたのだから、色々知っているはずなのだ。仕事させてもいいはずだ。
魔女は少し笑って、伝えておくという。
「そういや、うちの父、どうしたの? 気がついたらいなかったけど」
「闇のお方にお願いして、故郷に送ったわ。兄様が処断するでしょう。
あの日、誰も助けなかったの。その程度ってことよ」
魔物に襲われているならば、身を挺してでも守らねばならない人だろうに。
彼らは、選ばなかった。
「私も気をつけないとね」
「いまのところは大丈夫だと思うよ。まあ、何十年後かはわかんないか。
じゃ、ヴァージニア、約束してあげる」
上から目線で魔女は胸を張っていう。
「そのときに、もし、友でもなくても、一度助けよう」
「友でなくてもって何」
「ほら、永劫続くなんて呪いみたいじゃない。
都合が合わなくなったら友達でなくてもいいよ。そういう気楽さでよくない?」
「そうね」
都合に合わせた友情なんて、薄っぺらい気もするがこの魔女と熱い友情とは想像できない。
「それよりさぁ、魔王様が新しい人間に興味津々過ぎて、私放置されてるんだけど。熱愛されてるはずなのに!」
「やっぱ、親族の愛じゃないの」
「やっぱりぃ!?」
ショックなのはわかるがテーブルに突っ伏すのは邪魔だからやめてほしい。
「しばらくは情緒育ててもらったら? ほかの誰かから学ぶことは多いわ」
「そうする……。どうしよう、他に好きな人ができたと出て行ったら」
深刻そうに言うが、実のところその内情を知っている。シィが時々連絡をよこすのだ。その手紙を運んでいる魔女だけが中身をしらない。
魔王さまは普通の女性が喜ぶことって何? から始まり、生活するうえで必要な知識を収集中だ。
少しずつでもちゃんと考えている。
魔女に言えば狼狽えておもしろいだろうが、魔王の努力というものを思えばもう少し秘密にしておきたい。驚かせたいんだとはにかんでいった破壊力について手紙二枚費やされているのだ。シィが一枚、バートが一枚である。事情は知らせるが、魔女には知らせるなと念押しの圧があった。
魔王様は天然もののあざとさがある。
「好きなら少しは信用したら?」
魔女は返事をせずに杯を空けた。それにしてもいつの間に注いでいるのか。魔法なんだろうか。
「帰る」
ふらついたところもなく、魔女は立ち上がり窓を開けた。
躊躇なく外に出るからちょっと怖い。空を飛ぶと知っていても飛び降りることを思い出してしまう。
「あ、そうだ。
おねだりされていた魔女の秘薬。ユリアに渡しといたから」
「え?」
私の反応を見て魔女は首を傾げた。
「あ、聞かなかったことにして。独断か」
「ちょ、ちょっと」
「国を預けたけど、何もかも捨てろと言っているわけじゃないんだ。
好きにしていいよ」
そう言って魔女は消える。
「気楽に言っちゃって」
それに好きにしていないわけでもない。
少しばかりの理由を誰かに言う気もなかった。
といきなり魔女が言いだした。
それは一杯どう? と夜にやってきて、私室で一杯開けたくらいの頃合いだった。
「聖女(アイリーン)は、番にしてしまったことは謝罪しなかったのはなぜかな」
「私たちにしても仕方ないからじゃないかしら」
「元婚約者には言ってもいいんじゃないかな」
私には話の行き先がわからなかった。
魔女もなにか確定している答えがあるわけではないようで、少しグラスを揺らしながら言葉をさがしているようだった。
「婚約解消するとか言う話になってたなら、罪悪感なかったのかな」
「あるから、断った。でも、番だから、その程度では揺るがないどころか逆に固執させたと思うよ」
「ほんと最悪な呪い」
「そうね。
婚約は解消しなかったし、死んだから知らせる必要もないでしょう。死因も公表しないし、誰もかれもがなかったことにした。
私も黙っているし、あなたも黙ってなきゃいけないわよ?」
「婚約者としてはどうなのかな」
自分の婚約者が、他の相手を好きになって、婚約解消しようとしている。
そして、その好きな相手を守って死んだ。
「私だったら知らなくていいと思うし、公表されたくもないのだけど」
「どこからか知ったら?」
「黙っているわね。
同情は買えるでしょうけど、相手の男が生きているならともかく死んでいるのよ? どうなるって言うの?」
「腹いせ、みたいな、報復とか」
「死んでいるのに?」
いう相手は、もういないのだ。泣き叫んでも、聞いてもくれない。
イリューから聞いたところでは、ニーアとメリッサの関係は穏やかなものだったらしい。訃報にメリッサは気落ちしていたようだった。しばらくは侍女の仕事も休んでいたらしい。その復帰後に私につけられたようだ。あの頃の私は全く知らなかったのだが。
「恨み言で人生食いつぶすわけにはいかないでしょう」
「割り切れるかな」
「私は無理。死んでいても、もう一度死ね」
「……なんか、安心した。ヴァージニアがヴァージニアだ」
妙に悟ったこと言いだしたからさぁと言って魔女はくいっとグラスを空けている。
「まあ、帰る前に行ったかもしれないけど、私たちにはわからないことよ。
私たちに出来ることは彼女の幸せを願ってあげることくらいね」
「魔女からささやかな祝福をあげておこう。
浮気除けと子宝どっちがいいかな」
「普通に、普通のけが防止とかにしない?」
「わりと市井では評判がいいんだけどな」
「なんでそんなことしてるの?」
「手持ちが足りなかったとき」
「……しばらく控えてもらっていいかしら。魔女の尊厳が損なわれる」
「お小遣いちょうだい」
「あげてるでしょうっ!」
「足りない。扶養人数勝手に増やした。贅沢な男が、贅沢するっ」
「……ほんっとにろくなことしない男だわ。
労働すればいいのよ。書類仕事あるからそっちで働いて」
王様家業していたのだから、色々知っているはずなのだ。仕事させてもいいはずだ。
魔女は少し笑って、伝えておくという。
「そういや、うちの父、どうしたの? 気がついたらいなかったけど」
「闇のお方にお願いして、故郷に送ったわ。兄様が処断するでしょう。
あの日、誰も助けなかったの。その程度ってことよ」
魔物に襲われているならば、身を挺してでも守らねばならない人だろうに。
彼らは、選ばなかった。
「私も気をつけないとね」
「いまのところは大丈夫だと思うよ。まあ、何十年後かはわかんないか。
じゃ、ヴァージニア、約束してあげる」
上から目線で魔女は胸を張っていう。
「そのときに、もし、友でもなくても、一度助けよう」
「友でなくてもって何」
「ほら、永劫続くなんて呪いみたいじゃない。
都合が合わなくなったら友達でなくてもいいよ。そういう気楽さでよくない?」
「そうね」
都合に合わせた友情なんて、薄っぺらい気もするがこの魔女と熱い友情とは想像できない。
「それよりさぁ、魔王様が新しい人間に興味津々過ぎて、私放置されてるんだけど。熱愛されてるはずなのに!」
「やっぱ、親族の愛じゃないの」
「やっぱりぃ!?」
ショックなのはわかるがテーブルに突っ伏すのは邪魔だからやめてほしい。
「しばらくは情緒育ててもらったら? ほかの誰かから学ぶことは多いわ」
「そうする……。どうしよう、他に好きな人ができたと出て行ったら」
深刻そうに言うが、実のところその内情を知っている。シィが時々連絡をよこすのだ。その手紙を運んでいる魔女だけが中身をしらない。
魔王さまは普通の女性が喜ぶことって何? から始まり、生活するうえで必要な知識を収集中だ。
少しずつでもちゃんと考えている。
魔女に言えば狼狽えておもしろいだろうが、魔王の努力というものを思えばもう少し秘密にしておきたい。驚かせたいんだとはにかんでいった破壊力について手紙二枚費やされているのだ。シィが一枚、バートが一枚である。事情は知らせるが、魔女には知らせるなと念押しの圧があった。
魔王様は天然もののあざとさがある。
「好きなら少しは信用したら?」
魔女は返事をせずに杯を空けた。それにしてもいつの間に注いでいるのか。魔法なんだろうか。
「帰る」
ふらついたところもなく、魔女は立ち上がり窓を開けた。
躊躇なく外に出るからちょっと怖い。空を飛ぶと知っていても飛び降りることを思い出してしまう。
「あ、そうだ。
おねだりされていた魔女の秘薬。ユリアに渡しといたから」
「え?」
私の反応を見て魔女は首を傾げた。
「あ、聞かなかったことにして。独断か」
「ちょ、ちょっと」
「国を預けたけど、何もかも捨てろと言っているわけじゃないんだ。
好きにしていいよ」
そう言って魔女は消える。
「気楽に言っちゃって」
それに好きにしていないわけでもない。
少しばかりの理由を誰かに言う気もなかった。
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