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聖女と魔王と魔女編
魔女は口説く2
しおりを挟む色々煮え切らないので。
「好き」
と言ってみた。
「な、なん、か、軽々しく言うなっ!」
逃げていった。小さい背は一桁くらいに見える。
「……口説くってなんだっけ?」
現実的に、可能なんだろうか。
そして、全く軽くはなかった。人によっては受け取り拒否するであろうくらいには重たいはずだ。
超絶に意識されすぎて全く進展がない。一緒に寝て、起きたら元のサイズで、抱きついたのが悪かったのだろうか。
寝ぼけていたのか、蕩けそうな笑みで、首筋に頭を埋めてきたのがとても目の毒だった。
数舜後に覚醒したのか慌てたように距離を取られ、きちんと服を着ていたことを確認して安堵していた。
……なんかとても面白かった。
夜中もお腹出して寝てたから、なおしたりしたのも結構楽しかった。寝相悪いなんて初めて知ったな。
まあ、ゆっくりしていたのはそこまでで、起床時に発生した魔物たちがぎゅわーと言ってたので無言で滅してきた。
余韻ぐらい浸らせろ。
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