81 / 135
聖女と魔王と魔女編
魔女と女王(仮)の密談
しおりを挟む
専用の呼び出し装置というのは、確かにヴァージニアに預けておいた。特別な事ではないにしても必要な連絡があったら呼ぶようにとは言っていた。
幸い二ヶ月たってもよばれることはなかったんだ。
それが急に呼び出しされたと思えば空間を跳ばして来れば、見覚えのない場所だった。どこかの宿屋の一室、なのだろうか。
用意周到に酒とつまみはテーブルに用意されている。
ヴァージニアは既に席に着いていた。湯上がりなのか下ろした髪とゆったりとしたローブを着ている。
私を見て微笑んだ。穏やかな表情にわけもなく危機感を覚えた。
「ここ、どこ?」
「ルフィンとか言う町みたい。事後報告で悪いけど、ちょっと城を空けているわ。だって寄りつかないから報告出来なくて」
わかりやすく嫌味を言われた。
魔女相手に剛胆だなと思うが、それくらいのことをした覚えもある。こちらにも事情はあったのだが、説明出来るほどの余裕もなかった。
魔王様は、魔王様でちょっと落ち着かなくて困っていた。
少々、うざい。
今もごまかしてやってきたようなものだ。
過保護ではあるとは知らなかったし、不安になると拘束したがるという事も知らなかった。
要するに手を焼いている。
「それで、用事って?」
言いながら席に着く。
「聖女が逃げました」
にこやかな笑顔でヴァージニアは言う。
「は?」
「いや、だからね。逃げた」
よい笑顔だった。やってやったぜ、くらいの笑顔だ。つまりわざとだ。
「逃がしたのまちがいでは?」
笑顔のみで返答はなかった。
……言われてなかったけど、この二ヶ月の苦労の恨みがあったのね。
「ま、兄様がどうしても魔王様と手合わせしたいって言ってたから近々、顔を出すわ。慰問ときちんと実行されているかの視察もあわせてしている途中だから」
彼女は澄ました顔のまま手酌でグラスに注いでいる。
今日は白いワインのようだ。小さい泡がでているので少し貴重品かもしれない。いろんな種類のチーズとクラッカー、ピクルスが今日のつまみらしい。
「どのくらい時間があるの?」
余裕ぶってきいてみる。
「そうね。国内ってことでも順調で半月くらいかしら。ただ、余計なことをする方が送ってくれるかも?」
「実質、数日みたいな宣告いらない。早く言って!」
その宣言に余裕をかなぐり捨ててテーブルを叩く。
彼女は全く動じた様子もなく、やぁねぇとと眉を寄せた。
「いやぁ、いつかはわからなかったし。ぎりぎりになるまで動かないでしょう? 気を揉むのも嫌だし」
いけしゃあしゃあと。
ぎりぎりと奥歯を噛んでも意味はない。意味はないがっ!
「呪いは、魂に刻まれる。ご存じでしょう? ならば、時間など意味は無い。いつかは追いつかれる」
覚悟決めなさいな。悟ったような顔で言われても。
決まった寿命があれば、死ぬまで会わなければ済む。ところが魔王というものはこの世が滅びるまで、いる。
いつかは出会うだろう。そして。恋に堕とされる。
中々、穏やかに聞けない話ではある。
「もうちょっとマシな願いな子がいるかもしれないじゃない」
「あの女神が逃すとでも?」
……ほんとさ、夏なんて滅びれば良いんじゃない?
「呪いを解く方法は知っているのでしょう?」
なにも策もなくこんなことをするほど自棄にはなっていない、と思いたい。
「真実の愛」
「……真顔で冗談言ったわけじゃないんだよね?」
彼女は真顔だった。すぐにへらりと笑ったけど。酔っぱらってきてるな。
本人が思うほど、酔ったときは正気ではない。どうも覚えてもいないらしいので、言うことはないけど。
「残念ながら。実績はあるので、確実ですよ」
「どこの誰がやったの」
「うちの兄が、当時の思い人を全力で取り戻しにいきましたね。今は幸せそうです」
……もしかしてどこかの魔法使いが、死ぬとか言いながらこき使われた時か。次なにかやらかしたら絶対、滅するとか言ってた。
具体的なことはなにも書いていなかったが、夏の神許すまじと怨念が籠もっていた。
「呪い発動前ならもっと簡単なのでは?」
「……その話、発動後なんだ。よくやったね」
「……大変で大変でした。兄様、死んじゃうんじゃないかと思ったくらい」
あれはとても怖かった。とぽつりと続けた。途方に暮れたような表情はどこか幼げだ。兄弟について語る彼女は表情豊かだ。
文句をつけても大事なのがわかる。
しかし、それとは逆に国についての言及はない。その両親についても聞いても答えなかった。父親に対しての嫌悪感は相当なものだと推測できるくらいだ。黙って、その質問ごとなかったことにしたのだから。
確か、簒奪に近い形で王位を奪ったと聞いた。その当時は、魔法使いがこき使われた話しか聞いていない。
……いや、大体が愚痴しか聞いてない。でも、とても楽しそうだった。
魔法使いは、飽きて、飽きて、でも、死ぬほどでもなくて、という厄介な状況に至っていた男だったのだが。
俺の嫁と俺の娘と息子が可愛すぎると親ばかになるとは思わなかった。
先日、無事に生まれた息子へのお祝い送らないとなと全力で現実逃避したい。
……とは言っても現実は、追いかけてくるのだが。
「出来るかな」
「気弱ですね。三百年分の恋情ぶつけてきたらいいじゃないですか」
楽しげに笑っている。人ごとであるが、出来ないと思っていたらこんな賭けみたいなことはしないだろう。
そして、きっと彼女なりの意味と意義がそこにある。
「はいはい。手持ちの十年分で何とかならなかったら、片っ端から記憶取ってきますよ」
好かれている自信はあるんだけど、その種類はわからない。
なにか娘のようにしか思われていない気がするけど。愛の種類は問わないのかもしれないし。
「次に会った私がちょっと違ってても変わらないでよね?」
そう釘を刺せば、彼女はきょとんとした顔をする。そして、少し考えて、にやりと笑う。
「どうでしょね。色ボケしてたら指さして笑ってあげますけど」
なにか腹が立ったので、帰れと言われるまで居座ってやった。
幸い二ヶ月たってもよばれることはなかったんだ。
それが急に呼び出しされたと思えば空間を跳ばして来れば、見覚えのない場所だった。どこかの宿屋の一室、なのだろうか。
用意周到に酒とつまみはテーブルに用意されている。
ヴァージニアは既に席に着いていた。湯上がりなのか下ろした髪とゆったりとしたローブを着ている。
私を見て微笑んだ。穏やかな表情にわけもなく危機感を覚えた。
「ここ、どこ?」
「ルフィンとか言う町みたい。事後報告で悪いけど、ちょっと城を空けているわ。だって寄りつかないから報告出来なくて」
わかりやすく嫌味を言われた。
魔女相手に剛胆だなと思うが、それくらいのことをした覚えもある。こちらにも事情はあったのだが、説明出来るほどの余裕もなかった。
魔王様は、魔王様でちょっと落ち着かなくて困っていた。
少々、うざい。
今もごまかしてやってきたようなものだ。
過保護ではあるとは知らなかったし、不安になると拘束したがるという事も知らなかった。
要するに手を焼いている。
「それで、用事って?」
言いながら席に着く。
「聖女が逃げました」
にこやかな笑顔でヴァージニアは言う。
「は?」
「いや、だからね。逃げた」
よい笑顔だった。やってやったぜ、くらいの笑顔だ。つまりわざとだ。
「逃がしたのまちがいでは?」
笑顔のみで返答はなかった。
……言われてなかったけど、この二ヶ月の苦労の恨みがあったのね。
「ま、兄様がどうしても魔王様と手合わせしたいって言ってたから近々、顔を出すわ。慰問ときちんと実行されているかの視察もあわせてしている途中だから」
彼女は澄ました顔のまま手酌でグラスに注いでいる。
今日は白いワインのようだ。小さい泡がでているので少し貴重品かもしれない。いろんな種類のチーズとクラッカー、ピクルスが今日のつまみらしい。
「どのくらい時間があるの?」
余裕ぶってきいてみる。
「そうね。国内ってことでも順調で半月くらいかしら。ただ、余計なことをする方が送ってくれるかも?」
「実質、数日みたいな宣告いらない。早く言って!」
その宣言に余裕をかなぐり捨ててテーブルを叩く。
彼女は全く動じた様子もなく、やぁねぇとと眉を寄せた。
「いやぁ、いつかはわからなかったし。ぎりぎりになるまで動かないでしょう? 気を揉むのも嫌だし」
いけしゃあしゃあと。
ぎりぎりと奥歯を噛んでも意味はない。意味はないがっ!
「呪いは、魂に刻まれる。ご存じでしょう? ならば、時間など意味は無い。いつかは追いつかれる」
覚悟決めなさいな。悟ったような顔で言われても。
決まった寿命があれば、死ぬまで会わなければ済む。ところが魔王というものはこの世が滅びるまで、いる。
いつかは出会うだろう。そして。恋に堕とされる。
中々、穏やかに聞けない話ではある。
「もうちょっとマシな願いな子がいるかもしれないじゃない」
「あの女神が逃すとでも?」
……ほんとさ、夏なんて滅びれば良いんじゃない?
「呪いを解く方法は知っているのでしょう?」
なにも策もなくこんなことをするほど自棄にはなっていない、と思いたい。
「真実の愛」
「……真顔で冗談言ったわけじゃないんだよね?」
彼女は真顔だった。すぐにへらりと笑ったけど。酔っぱらってきてるな。
本人が思うほど、酔ったときは正気ではない。どうも覚えてもいないらしいので、言うことはないけど。
「残念ながら。実績はあるので、確実ですよ」
「どこの誰がやったの」
「うちの兄が、当時の思い人を全力で取り戻しにいきましたね。今は幸せそうです」
……もしかしてどこかの魔法使いが、死ぬとか言いながらこき使われた時か。次なにかやらかしたら絶対、滅するとか言ってた。
具体的なことはなにも書いていなかったが、夏の神許すまじと怨念が籠もっていた。
「呪い発動前ならもっと簡単なのでは?」
「……その話、発動後なんだ。よくやったね」
「……大変で大変でした。兄様、死んじゃうんじゃないかと思ったくらい」
あれはとても怖かった。とぽつりと続けた。途方に暮れたような表情はどこか幼げだ。兄弟について語る彼女は表情豊かだ。
文句をつけても大事なのがわかる。
しかし、それとは逆に国についての言及はない。その両親についても聞いても答えなかった。父親に対しての嫌悪感は相当なものだと推測できるくらいだ。黙って、その質問ごとなかったことにしたのだから。
確か、簒奪に近い形で王位を奪ったと聞いた。その当時は、魔法使いがこき使われた話しか聞いていない。
……いや、大体が愚痴しか聞いてない。でも、とても楽しそうだった。
魔法使いは、飽きて、飽きて、でも、死ぬほどでもなくて、という厄介な状況に至っていた男だったのだが。
俺の嫁と俺の娘と息子が可愛すぎると親ばかになるとは思わなかった。
先日、無事に生まれた息子へのお祝い送らないとなと全力で現実逃避したい。
……とは言っても現実は、追いかけてくるのだが。
「出来るかな」
「気弱ですね。三百年分の恋情ぶつけてきたらいいじゃないですか」
楽しげに笑っている。人ごとであるが、出来ないと思っていたらこんな賭けみたいなことはしないだろう。
そして、きっと彼女なりの意味と意義がそこにある。
「はいはい。手持ちの十年分で何とかならなかったら、片っ端から記憶取ってきますよ」
好かれている自信はあるんだけど、その種類はわからない。
なにか娘のようにしか思われていない気がするけど。愛の種類は問わないのかもしれないし。
「次に会った私がちょっと違ってても変わらないでよね?」
そう釘を刺せば、彼女はきょとんとした顔をする。そして、少し考えて、にやりと笑う。
「どうでしょね。色ボケしてたら指さして笑ってあげますけど」
なにか腹が立ったので、帰れと言われるまで居座ってやった。
11
お気に入りに追加
726
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
もしかして私ってヒロイン?ざまぁなんてごめんです
もきち
ファンタジー
私は男に肩を抱かれ、真横で婚約破棄を言い渡す瞬間に立ち会っている。
この位置って…もしかして私ってヒロインの位置じゃない?え、やだやだ。だってこの場合のヒロインって最終的にはざまぁされるんでしょうぉぉぉぉぉ
知らない間にヒロインになっていたアリアナ・カビラ
しがない男爵の末娘だったアリアナがなぜ?
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
遺棄令嬢いけしゃあしゃあと幸せになる☆婚約破棄されたけど私は悪くないので侯爵さまに嫁ぎます!
天田れおぽん
ファンタジー
婚約破棄されましたが私は悪くないので反省しません。いけしゃあしゃあと侯爵家に嫁いで幸せになっちゃいます。
魔法省に勤めるトレーシー・ダウジャン伯爵令嬢は、婿養子の父と義母、義妹と暮らしていたが婚約者を義妹に取られた上に家から追い出されてしまう。
でも優秀な彼女は王城に住み、個性的な人たちに囲まれて楽しく仕事に取り組む。
一方、ダウジャン伯爵家にはトレーシーの親戚が乗り込み、父たち家族は追い出されてしまう。
トレーシーは先輩であるアルバス・メイデン侯爵令息と王族から依頼された仕事をしながら仲を深める。
互いの気持ちに気付いた二人は、幸せを手に入れていく。
。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.
他サイトにも連載中
2023/09/06 少し修正したバージョンと入れ替えながら更新を再開します。
よろしくお願いいたします。m(_ _)m
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢、前世の記憶を駆使してダイエットする~自立しようと思っているのに気がついたら溺愛されてました~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
デブだからといって婚約破棄された伯爵令嬢エヴァンジェリンは、その直後に前世の記憶を思い出す。
かつてダイエットオタクだった記憶を頼りに伯爵領でダイエット。
ついでに魔法を極めて自立しちゃいます!
師匠の変人魔導師とケンカしたりイチャイチャしたりしながらのスローライフの筈がいろんなゴタゴタに巻き込まれたり。
痩せたからってよりを戻そうとする元婚約者から逃げるために偽装婚約してみたり。
波乱万丈な転生ライフです。
エブリスタにも掲載しています。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる