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おうちにかえりたい編
魔女を召喚する儀式(のみかい)前編
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裏庭の東屋に魔女を呼ぶ。
私の言葉にユリアもオスカーも反対した。一人会うと言うのだから当然だろう。もっともオスカーは俺のいない間にやってくれれば良かったのにとぼやいていたが。
わざわざ呼び出されてこんなことをされるのはたまったものではない。
私に何かあったら二人の責任になるから、その気持ちはわかる。
魔女なんて理の外の存在に人がいくらいても意味はないんだ。
私に何かあったって彼らにはなにもできはしない。
そう言って一人で会うことにした。
空に浮かぶ青い月。海の底のような静寂。
魔女とは何かということに答えはない。
この世とは別の理で生きて、死んでいく。あるいは死なないとも言える。
歴代同じ記憶を有する長い時を死んでも生きているいきもの。
神さえ殺せる最後の防御機構と兄様は言っていた。しかし、神が現象を司る世界で神殺しは大変に危険だとも言っていた。
実際には瀕死にまで追い込んで言うコトを聞かせる程度というが、それにしたって規格外だ。
私が遠くを見ていた隙に魔女はそこに立っていた。
「やあやあ、遅くなったね。お招きに預かり光栄だよ。最初から言ってくれれば良いのに」
今日も魔女は人の話を聞く気がない。
突然現れたと思えばこれだ。黒猫を抱えている。
漂白したような白い髪が、風がないのに揺れた。邪魔そうに何かを指先で弾いたが私にはその存在が見えない。
魔女の正装は黒のローブと言われる。正確には何かの色を重ねて黒に見えるほどに濃くしたもの。
彼女のローブは、青。
夜は青の積み重ねと教えられる私たちには馴染みある色だ。
「こいつはこの間の魚? が気に入ったと言っていた。良ければ欲しいな。私も気に入ったのだよ」
無言でテーブルを指せば、ニヤニヤと笑って席に着いた。猫用はさすがに床に置いた。
礼儀正しく黒猫はにゃあと鳴いて頭を下げる。
主人とは大違いだ。
「さて、何が聞きたいのかい? 殲滅者ジニー」
……黒歴史に追いつかれた。そんな二つ名、わざとに言ったに決まっている。
人の反応を見て面白がる手合いだろう。
「その名は捨てました。義兄さまのお知り合いでしたか」
「んー、直接は知らない。初代からのつきあいと言っていた。文通はしているよ。嫁が可愛く死ぬとかのろけてきて大変迷惑」
あの堅物にしか見えない義兄様がのろけているって……。
その話詳しくっ! と乗りそうになって自制する。魔女の話はすぐに脱線する。本人が気乗りしない話は煙に巻く。
気がつけば時間を浪費しただけということも珍しくない。
猫がにゃあと鳴いた。
抗議するような声に聞こえたが、気のせいだろうか。
無視すればたしたし足を踏まれていた。水の皿に何も入っていないことに文句を言われたようだった。
……容赦なく自分勝手な主従だな。
水ときちんと味見してから皿に入れる。見た目が似ている酒だから、間違えたらまずい。
「にゃっ!」
礼は言うんだ。
「どういたしまして」
綺麗な猫ではある。
魔女には変なものを見るような目で見られた。
「では、話をしようか」
「ええ、銀の良き魔女さま」
魔女が真顔になった。
お返しだ。
「……私もそれは言われたくない。わかった。お互い嫌な二つ名は忘れよう」
「ええ、不毛ですものね」
二人で笑うが自棄だ。
葬れていない黒歴史が痛すぎる。
弟を助けるためにちょーっと頑張っただけじゃないか。それが長年の初恋の終止符だったわけだけど。
……うん、私は悪くない。
きっとそう。
……いや、ちょっとは悪いんだと思うけど。
際限なく落ち込んでいきそうな気持ちになる。
「だいじょうぶ?」
「みゃあ?」
「猫にも心配された……」
「わりと過保護で心配性よ?」
「心配させる自分を省みた方が良いんじゃないでしょうか」
ほら見ろみたいな顔をした猫が普通の猫とは思いませんがね。
使い魔だし。
「まあまあ、楽しくやろうじゃない」
慌てたように取りなしたけど。
そもそもあなたが、人のトラウマえぐったりしなければ良かったんですけどね?
仕切り直して落ち着いて今は座っている。猫もちょこんと椅子に座っていた。最初に用意した分は食べ終わっている。
座ったまま魔女は遠くに目を眇めて見ていた。そちらにはユリアとオスカーがいるはずだ。
見えないようにと言ったけど、ばればれじゃない。
彼女の指先が、空中に模様を描く。
出来た模様にふっと息を吹きかける。淡い光を放ちながら空気に溶ける。
「中々に愛されているねぇ。あ、これこの間の詫び。ここら辺じゃ良い方の酒だ」
「どうも」
言いながら空間に手を突っ込んで片手で一本ずつ出してくる。その酒をどこから出してきたんだと言うコトはつっこんではいけないのだろうか。
機嫌良くさらにグラスを出す。そのままコルク抜きをぶっさしたまでは良いけど、抜けなくて眉を寄せた。
いつもは誰かにしてもらっているんだろう。
代わりに栓を抜き、グラスに注ぐ。
「ありがと。手慣れているよね」
葡萄酒の赤。
もう一本は泡入りだから持って帰ってと押しつけてきた。
「普通ですよ」
「別に普通に話していいよ。まあ、武装が必要っていうならそのままでいいけど」
見透かされているように言われた。
ただし、その直後の干し鱈を口にくわえている姿は威厳の欠片もない。もっとも偉そうな魔女も魔法使いも見たこと無いけど。
書物に書かれる、歴史に語られるものと実態はかけ離れ過ぎている。
「これもお土産。山羊のチーズとか良いよね。うんうん」
勝手に皿に盛っている。
ついでに1杯目はからっぽ。
「はやくないですか?」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
にししとっと笑う。
彼女はずっと笑っている。その奥はのぞき込めない。
私は素面で聞いておきたいところだけど、その前に酒が無くなりそうなので葡萄酒をグラスに注いでおく。
明るい赤だったであろうものが月の光で紫に見える。
「まず、あなたについてお聞きしたい」
「私が誰かって? 死んだ女としか言いようがないね」
「にゃ」
鳴く猫を魔女は不満そうな顔で撫でた。
「はいはい。真面目にやります。
初代の魔女の血を継ぐ者? そんな感じ。珍しくも血縁にしか継げないんだ」
「王家の?」
「そ、女だけに継げる。だから、みんな死んだんだ。あの家系図、見たから来たんだろうけど」
やっぱりあの家系図は魔女の仕業か。
私が書庫に行くとは限らないが、しばらく見なかったら別の場所に置かれたんだろう。魔女の方から接触をとりたかったから、エサを置いた。
そんな感じか。
「ここに嫁いだらみんな知っていることだから、親切だよ。ないと思うけど、自分の子がどうなるか知っておいた方が良い」
「礼を言うべきでしょうか」
王は徹底的に拒否するべきだな。あの愛人様は知らんのかね。
「どうかなぁ。あたしの後継を産んで欲しい気もする」
ご冗談をと返しそびれたのは、とても、寂しそうな顔をしていたからだ。
「まあ、あたしで、終わりにするからべつにいっか」
彼女は口元だけで嗤った。
普通は魔女も魔法使いも適正のある相手にしか継承できない。無理にしようとすると相手が壊れる。あの人たちも別に無情でもないから出来ない相手にはしない。
しかし、あの短命具合ではこの王家は無理にやって壊してきたんだろう。
魔王の番人と言われる異名のために。
「今代は契約しなかった。あたしたちは自由だ」
国のためを思えば、魔女を契約で縛ってでも魔王の監視をさせなければいけない。王、つまりは形式上の夫は一体何を考えているのか。
あるいは、教えて来なかったのか。
先代は普通のおじさんだったけど、終わらせる決断をしていたのだとしたら大したものだ。
国を滅ぼしても構わないと決断したに等しい。
魔女の守りなくして、魔王に対抗できるはずもない。これでは魔王が目覚めれば蹂躙されたと意識する暇もないだろう。
今すぐ、目覚めるということではないとはいえ、危機感も欠片もない。
「だから、国内のことは手出ししないことにしている。それが気になったんでしょ?」
「そうですね。敵対はしたくなかったので」
「にゃあ」
猫がなぜか鳴いた。
魔女が微妙な顔で見ている。
「ほめてつかわす」
微妙な顔のまま棒読みされた。猫語を訳されたんだろうか。
「どうも」
「ほら、あとは乙女のお話だから帰りなさい」
「にゃ」
「ヤダとか言わない」
「にゃにゃっ!」
……乙女の話って何?
魔女が使い魔に帰れと説得しているが、イライラし始めているのがわかる。
と思っているうちに、猫は袋に詰められた。
ぽーいっ! と遠くに捨てたけど。
見事な投球フォームだ。
にゃーーーーぁぁーーー!
みたいに声が遠ざかる。
どこから袋がとか、良く飛んだなとか、なぜ投げたんだと私が呆然としている間に魔女はすとんと座った。
そう言えば、いつ立ったんだろう。
「全く、大丈夫だっての」
目が笑ってないんだけど、何の話するの?
私の言葉にユリアもオスカーも反対した。一人会うと言うのだから当然だろう。もっともオスカーは俺のいない間にやってくれれば良かったのにとぼやいていたが。
わざわざ呼び出されてこんなことをされるのはたまったものではない。
私に何かあったら二人の責任になるから、その気持ちはわかる。
魔女なんて理の外の存在に人がいくらいても意味はないんだ。
私に何かあったって彼らにはなにもできはしない。
そう言って一人で会うことにした。
空に浮かぶ青い月。海の底のような静寂。
魔女とは何かということに答えはない。
この世とは別の理で生きて、死んでいく。あるいは死なないとも言える。
歴代同じ記憶を有する長い時を死んでも生きているいきもの。
神さえ殺せる最後の防御機構と兄様は言っていた。しかし、神が現象を司る世界で神殺しは大変に危険だとも言っていた。
実際には瀕死にまで追い込んで言うコトを聞かせる程度というが、それにしたって規格外だ。
私が遠くを見ていた隙に魔女はそこに立っていた。
「やあやあ、遅くなったね。お招きに預かり光栄だよ。最初から言ってくれれば良いのに」
今日も魔女は人の話を聞く気がない。
突然現れたと思えばこれだ。黒猫を抱えている。
漂白したような白い髪が、風がないのに揺れた。邪魔そうに何かを指先で弾いたが私にはその存在が見えない。
魔女の正装は黒のローブと言われる。正確には何かの色を重ねて黒に見えるほどに濃くしたもの。
彼女のローブは、青。
夜は青の積み重ねと教えられる私たちには馴染みある色だ。
「こいつはこの間の魚? が気に入ったと言っていた。良ければ欲しいな。私も気に入ったのだよ」
無言でテーブルを指せば、ニヤニヤと笑って席に着いた。猫用はさすがに床に置いた。
礼儀正しく黒猫はにゃあと鳴いて頭を下げる。
主人とは大違いだ。
「さて、何が聞きたいのかい? 殲滅者ジニー」
……黒歴史に追いつかれた。そんな二つ名、わざとに言ったに決まっている。
人の反応を見て面白がる手合いだろう。
「その名は捨てました。義兄さまのお知り合いでしたか」
「んー、直接は知らない。初代からのつきあいと言っていた。文通はしているよ。嫁が可愛く死ぬとかのろけてきて大変迷惑」
あの堅物にしか見えない義兄様がのろけているって……。
その話詳しくっ! と乗りそうになって自制する。魔女の話はすぐに脱線する。本人が気乗りしない話は煙に巻く。
気がつけば時間を浪費しただけということも珍しくない。
猫がにゃあと鳴いた。
抗議するような声に聞こえたが、気のせいだろうか。
無視すればたしたし足を踏まれていた。水の皿に何も入っていないことに文句を言われたようだった。
……容赦なく自分勝手な主従だな。
水ときちんと味見してから皿に入れる。見た目が似ている酒だから、間違えたらまずい。
「にゃっ!」
礼は言うんだ。
「どういたしまして」
綺麗な猫ではある。
魔女には変なものを見るような目で見られた。
「では、話をしようか」
「ええ、銀の良き魔女さま」
魔女が真顔になった。
お返しだ。
「……私もそれは言われたくない。わかった。お互い嫌な二つ名は忘れよう」
「ええ、不毛ですものね」
二人で笑うが自棄だ。
葬れていない黒歴史が痛すぎる。
弟を助けるためにちょーっと頑張っただけじゃないか。それが長年の初恋の終止符だったわけだけど。
……うん、私は悪くない。
きっとそう。
……いや、ちょっとは悪いんだと思うけど。
際限なく落ち込んでいきそうな気持ちになる。
「だいじょうぶ?」
「みゃあ?」
「猫にも心配された……」
「わりと過保護で心配性よ?」
「心配させる自分を省みた方が良いんじゃないでしょうか」
ほら見ろみたいな顔をした猫が普通の猫とは思いませんがね。
使い魔だし。
「まあまあ、楽しくやろうじゃない」
慌てたように取りなしたけど。
そもそもあなたが、人のトラウマえぐったりしなければ良かったんですけどね?
仕切り直して落ち着いて今は座っている。猫もちょこんと椅子に座っていた。最初に用意した分は食べ終わっている。
座ったまま魔女は遠くに目を眇めて見ていた。そちらにはユリアとオスカーがいるはずだ。
見えないようにと言ったけど、ばればれじゃない。
彼女の指先が、空中に模様を描く。
出来た模様にふっと息を吹きかける。淡い光を放ちながら空気に溶ける。
「中々に愛されているねぇ。あ、これこの間の詫び。ここら辺じゃ良い方の酒だ」
「どうも」
言いながら空間に手を突っ込んで片手で一本ずつ出してくる。その酒をどこから出してきたんだと言うコトはつっこんではいけないのだろうか。
機嫌良くさらにグラスを出す。そのままコルク抜きをぶっさしたまでは良いけど、抜けなくて眉を寄せた。
いつもは誰かにしてもらっているんだろう。
代わりに栓を抜き、グラスに注ぐ。
「ありがと。手慣れているよね」
葡萄酒の赤。
もう一本は泡入りだから持って帰ってと押しつけてきた。
「普通ですよ」
「別に普通に話していいよ。まあ、武装が必要っていうならそのままでいいけど」
見透かされているように言われた。
ただし、その直後の干し鱈を口にくわえている姿は威厳の欠片もない。もっとも偉そうな魔女も魔法使いも見たこと無いけど。
書物に書かれる、歴史に語られるものと実態はかけ離れ過ぎている。
「これもお土産。山羊のチーズとか良いよね。うんうん」
勝手に皿に盛っている。
ついでに1杯目はからっぽ。
「はやくないですか?」
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
にししとっと笑う。
彼女はずっと笑っている。その奥はのぞき込めない。
私は素面で聞いておきたいところだけど、その前に酒が無くなりそうなので葡萄酒をグラスに注いでおく。
明るい赤だったであろうものが月の光で紫に見える。
「まず、あなたについてお聞きしたい」
「私が誰かって? 死んだ女としか言いようがないね」
「にゃ」
鳴く猫を魔女は不満そうな顔で撫でた。
「はいはい。真面目にやります。
初代の魔女の血を継ぐ者? そんな感じ。珍しくも血縁にしか継げないんだ」
「王家の?」
「そ、女だけに継げる。だから、みんな死んだんだ。あの家系図、見たから来たんだろうけど」
やっぱりあの家系図は魔女の仕業か。
私が書庫に行くとは限らないが、しばらく見なかったら別の場所に置かれたんだろう。魔女の方から接触をとりたかったから、エサを置いた。
そんな感じか。
「ここに嫁いだらみんな知っていることだから、親切だよ。ないと思うけど、自分の子がどうなるか知っておいた方が良い」
「礼を言うべきでしょうか」
王は徹底的に拒否するべきだな。あの愛人様は知らんのかね。
「どうかなぁ。あたしの後継を産んで欲しい気もする」
ご冗談をと返しそびれたのは、とても、寂しそうな顔をしていたからだ。
「まあ、あたしで、終わりにするからべつにいっか」
彼女は口元だけで嗤った。
普通は魔女も魔法使いも適正のある相手にしか継承できない。無理にしようとすると相手が壊れる。あの人たちも別に無情でもないから出来ない相手にはしない。
しかし、あの短命具合ではこの王家は無理にやって壊してきたんだろう。
魔王の番人と言われる異名のために。
「今代は契約しなかった。あたしたちは自由だ」
国のためを思えば、魔女を契約で縛ってでも魔王の監視をさせなければいけない。王、つまりは形式上の夫は一体何を考えているのか。
あるいは、教えて来なかったのか。
先代は普通のおじさんだったけど、終わらせる決断をしていたのだとしたら大したものだ。
国を滅ぼしても構わないと決断したに等しい。
魔女の守りなくして、魔王に対抗できるはずもない。これでは魔王が目覚めれば蹂躙されたと意識する暇もないだろう。
今すぐ、目覚めるということではないとはいえ、危機感も欠片もない。
「だから、国内のことは手出ししないことにしている。それが気になったんでしょ?」
「そうですね。敵対はしたくなかったので」
「にゃあ」
猫がなぜか鳴いた。
魔女が微妙な顔で見ている。
「ほめてつかわす」
微妙な顔のまま棒読みされた。猫語を訳されたんだろうか。
「どうも」
「ほら、あとは乙女のお話だから帰りなさい」
「にゃ」
「ヤダとか言わない」
「にゃにゃっ!」
……乙女の話って何?
魔女が使い魔に帰れと説得しているが、イライラし始めているのがわかる。
と思っているうちに、猫は袋に詰められた。
ぽーいっ! と遠くに捨てたけど。
見事な投球フォームだ。
にゃーーーーぁぁーーー!
みたいに声が遠ざかる。
どこから袋がとか、良く飛んだなとか、なぜ投げたんだと私が呆然としている間に魔女はすとんと座った。
そう言えば、いつ立ったんだろう。
「全く、大丈夫だっての」
目が笑ってないんだけど、何の話するの?
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