俺魔王だけど、悪魔の執事に溺愛されてたくさんエッチなことされて美味いもんたらふく食わされてます

野良猫のらん

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第五十二話 子供がデキちゃう*

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「いけない人ですね。ここをこんなに濡らして」

 セバスチャンは俺の亀頭をくりくりと撫で回しながら囁く。
 くちゅ、くちゅと湿った音が響くのが恥ずかしい。

「ほーら魔王様、謝って下さい。淫乱なせいでせっかくのお洋服を汚してしまってごめんなさいって」

 彼の低い声が催眠術のように頭の中まで忍び込んでくるかのようだ。
 言う通りにすればイイことが待っていると約束するような甘い声音だった。

「い、淫乱なんかじゃない……っ!」

 俺はむしろ彼を煽るかのように反抗した。
 後ろで彼が唇が裂けそうなほど深く笑ったような気がした。

「へえ、これでもまだそう言えますか?」

 セバスチャンは俺の茎を握り込むと、勢いよく扱き始めた。

「あっ、あっ、あぁ……ッ!」

 突然の強烈な快感に情けなく喘ぎ声をあげる。
 もはや慣れた彼の手の感触に条件反射のように俺のモノはすぐに吐精しようとする。
 彼の指が絡みつく感触が気持ち好過ぎる。

「あぁ……ッ!」

 あっけなく、彼の手の中に射精してしまった。
 彼が受け止めきれなかった精が壁に飛び、白い染みを作る。

「ほら、すぐにイってしまった。魔王様は本当に淫乱ですねえ」

 仕方ない子、と言わんばかりの呆れたような口調に俺は安堵を覚えた。
 どんな痴態を見せても受け止めて甘えさせてくれそうだったからだ。

「は、はひゅ……お、俺はすぐに服を汚してしまう淫乱ですぅ……っ」

 俺は脚をガクガクとさせながら彼の言葉を素直に認めた。

「よくできました。魔王様は本当に素直ですね。ご褒美を差し上げましょうね」
「ご、ご褒美?」

 思わず期待に胸が弾む。

「ええ……魔王様はどうして欲しいですか? 自ら決めて下さい」

 甘い悪魔の誘惑。

 どうして欲しいかなんて、そんなの決まってる。
 こんなにも下腹が熱くなってキュンキュンとしているのだ。
 彼のおチンポが欲しくて堪らない。
 おチンポを下の口で飲み込むことしか考えられない。

「後ろ、後ろに欲しい……っ」
「何が欲しいのですか? はっきり仰ってください」

 セバスチャンの意地悪。
 どうしても俺の口から言わせようとするんだから。

「せ、セバスチャンの……おチンポがほしい……っ!」

 顔を真っ赤にして叫んだ。

「よく言えましたね」

 彼の優しい誉め言葉と共に、後ろに硬いモノが充てがわれる。
 まだ解されてすらいない後ろの入口が準備万端とばかりにヒクヒク反応する。
 壁に手をついて彼に尻を向けた体勢で発情してしまっている。

「魔王様の身体も、魂も……すべてが私を欲しているのがよく分かりますよ」

 グチュリ。
 剛直が肉を押し割ってナカに入ってきた。

「あッ、あぁ……ッ!」

 待ち望んでいた熱が挿入された衝撃だけで達してしまいそうになる。

「ク……ッ!」

 彼の熱い息がうなじにかかる。

「凄い締め付けですね魔王様。思わず出してしまうところでしたよ」

 ふふ、とセバスチャンが耳元で微笑みながらゆっくりと腰を引いていく。
 カリ首が肉襞をザリザリと引っかけながら抜かれていく。

「あぁぁぁぁ……っ!」

 引き抜かれていく感触にガクガクと腰が震えてしまう。
 そして――――バチンッ!


「あぁ……ッ!!」

 強かに腰を打ち付けられる。
 そのまま激しいピストンが始まる。

「あッ、あぁッ、あぁぁぁン……ッ!!!」

 入口から奥まで一気に穿たれる。
 律動のままに高い声で喘いでしまう。

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ。

 肉を打つ乾いた音を響かせて、俺は後ろから腰を打ち付けられている。
 ベッドの中ですらない場所で行為に及んでしまっている背徳感が快感を倍増させる。

「あぁッ、あっ、あンッ、セバスチャン……ッ!!」

 無我夢中で彼の名を叫ぶ。

「ああっ、魔王様、愛しています……っ!」

 彼の愛の深さを表すように深く深くまで剛直を穿たれる。
 深く深く、肉襞の向こう、そこには彼の子を孕むための器官があるのだろうか。
 そのへやの入口をノックされ、遂に割り開かれた。

「魔王様……ッ!」

 熱を、注ぎ込まれる。
 子供を孕むためのその場所に直に彼の濃い精子が注ぎ込まれていく。

「あぁぁぁ、子供がデキちゃう――――ッ!!!!」

 頭の中が真っ白になり、バチバチと弾ける。
 快感が明滅し、ただただナカに精を注ぎ込まれる感覚だけが現実となる。
 絶対に孕んだ、卵が産まれちゃう。
 何故だか確信したのだった。

「ふう……魔王様、続きはベッドでしましょうか。……魔王様?」

 モノが引き抜かれた感触にすらビクビクと震える。
 頭の中が弾け続ける感覚が終わらない。

「あぁ、連続イキなされるなんてそんなにナカ出しが良かったですか?」

 浮遊感。
 彼に抱えられているのだろう。

「本当に愛おしいです、魔王様」

 甘い囁き声。
 意識が暗転する――――。
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