19 / 63
第十九話 ニンゲン視点
しおりを挟む
私は悪魔の首領に囚われてしまった。
依頼にあった通り悪魔が現れるという平原の噂を確かめに来た時のことだった。
肥えた土地で、草原を潰してすべて畑にすれば麦の大生産地になるのだろうと思われた。
そんな豊かな土地が今まで無人のまま小さな寒村の一つすらないまま放置されていたのは、不吉な噂によるものだった。
なんでもこの平原に足を踏み入れた者の前には悪魔が姿を現すのだとか。
千年前には魔王が支配していた土地だったとか。
「はっ、魔王なんて御伽噺だ」
大の大人がそんな御伽噺に怯えてこんな豊かな土地を放っておいているなんて情けない。
全体的に不作が続き麦が高騰しているこの王国においてこれだけの土地をまるごと麦に変えられればどれほど大儲けできることか。
必要に駆られて禁足地が暴かれる時が来たのだ。
そう思っていた時のことだった。
ふと、頭上を影が覆う。
私は空を見上げた。
嗚呼、それこそは正真正銘の悪魔であった。
大きな翼を拡げ、沢山の触手を蠢かせる黒い影がそこにあった。
私はなすすべもなく触手に捕らえられ、足が地面から浮き上がる。
「わぁ、わあぁっ!」
私の身体は大空へと持ち上げられ、そのまま悪魔の城へと運び去られたのであった。
暗くじめりとした悪魔の城の牢に閉じ込められると、悪魔と触手とは分離した。
そして触手は牢の中で私の四肢に絡み付くと、私の口へと触手を伸ばす。
悪魔などいるはずがない、と鼻が笑った結果がこれだ。
悪魔は実在していたのだ。
千年もの間人の手が入っていない土地にはそれなりの理由がある。理由もなしに強欲な人間が豊かな土地を手つかずのまま放置できる訳がないのだ。それはそれは恐ろしい理由が眠っているに決まっている。
「んぐッ!?」
触手が無遠慮に口の中に突っ込まれる。
触手生物には顔が見当たらない。だが、こいつは私の咥内を犯して愉しんでいるのだ。何故だかこの触手生物の悍ましい目的が理解できた。
触手の先から苦いものが染み出してくる。
呻きながら苦しんでいると、悪魔が見たことのない人物を伴って牢に現れた。
「ああだめだめ、そんなの食べたらお腹を壊すよ。牢の中から出て来なさい」
その人物の号令一つで、触手は私の身体から離れていった。
私は咳き込んで触手に飲まされたものを吐き出すと、その人物を見上げた。
貴族のような重厚な毛皮のマントとは不釣り合いな、薄く肌に張り付いた扇情的な衣服。
愛人のマントを羽織った男娼、そんな風に見えた。
赤と青の左右色違いの瞳が私を見下ろしている。
「さていかがされますか魔王様。拷問してどこから来たのか吐かせますか?」
だが、私は確かに聞いた。
悪魔がこの艶やかな青年を『魔王様』と呼ぶのを。
まだ少年とすら呼べるほどのあどけないこの青年が魔王?
しかし納得できる気もした。
悪魔の世界では何もかもがあべこべだと言う。
それならば悪魔の世界を治めるのは立派な身なりをした老人ではなく、淫らな格好をした若者であろう。
「こいつは俺のペットにするんだ」
魔王と呼ばれた青年は言い放った。
魔王のペットになる……?
その言葉に私は絶望した。想像を絶するほど恐ろしいことが待ち受けているに違いなかった。
面白半分に嬲り殺しにされるのだろうか。それとも先ほどの触手のような悍ましい生物に犯されることになるのであろうか。
「ほらニンゲンちゃん、チチチチ」
魔王と呼ばれた青年が格子の間から手を伸ばしてくる。
情けないことに私は仰け反るようにして後退りしてその腕から逃れた。
触れたらどんなに恐ろしいことが起こるか知れない。
私が牢の隅に蹲ったのを見て悪魔と魔王は去った。
何故こんなことに……と私は溜息を吐いた。
無人の土地を調査して無事を確認さえすれば多額の報酬がもらえる。
上から下りてきたそんな美味しい話に乗ったのが悪かったのだ。
もしかすればその話を持ち掛けてきた上司も悪魔の手先だったのではないだろうか。
もはやすべてが疑わしく思えた。
失意のどん底に沈んでいると、ほどなくして悪魔と魔王が戻ってきた。一体どんな拷問が始まるのだろう。
「っ!」
牢の小さな入口から何かが差し入れられた。
それだけで私はビクリと震えてしまった。魔王はその様子を見てニヤニヤと目を細めた。面白がっているのだ。美しい顔立ちをしていてもやはり中身は悪魔の首領なのだと私は確信した。
「さあ、食べて!」
「……?」
差し入れたものを示して魔王は言った。
食べてだと?
じゃあ目の前にあるこれは皿に載せられた食べ物だというのか?
私は疑わしげに食べ物と魔王とに交互に視線をやった。
皿の上に載っているのは見たことのない茶色い食べ物であった。
悪魔の国の食べ物だ。これを食べれば永遠の囚われの身となり、帰れなくなってしまうのではないかと思えた。絶対に食べるものか。
「しょうがないな。まずは俺が毒見してやるとしよう」
よく見れば魔王の側にも同じ食べ物があった。
魔王はそれを手に取ると、大きく口を開けて頬張った。
それが実に美味そうに食うのだ。
私は自分がここしばらく岩のように硬いパンを水でふやかしたものしか食べていないことを思い出した。
あんな美味そうな表情で食うんだ、よほど美味しいのだろう。
「ほら、美味しいから食べな?」
ごくりと生唾を飲む。
いやしかし待てよ、悪魔の国の食べ物だ。
奴ら悪魔にとっては美味しくても人間にとってはどうか……。
私はまず慎重に匂いを嗅いでみることにした。
恐る恐る近寄り、皿の上の謎の食べ物を手に取る。
少なくともカチカチの燕麦パンよりは柔らかそうだ。
そして匂いを嗅いでみる。
「!」
初めて嗅ぐ匂いだが、酷く食欲を誘う香りがした。
私は堪らずその食べ物を口にした。
「う、うまい……! うますぎる……!」
まさしく悪魔的な美味さだった。
初めて口にする香ばしい味のそれに私はすっかり魅了されてしまった。
私はその食べ物を一瞬で食べ尽くしてしまった。
なくなってしまった後で、私は一瞬で食べてしまったことを悔やんだのだった。
「ふふ。ご飯もっと持ってくるからね」
魔王に指示されて悪魔がどこかへと去っていった。
彼らの会話を聞いて、今食べた悪魔の食べ物が『おにぎり』という名前だと知った。
どうやら追加でおにぎりを持ってきてくれるらしい。
何故彼らは私に食べ物を食べさせてくれるのだろう。
肥え太らせてから喰うつもりだろうか。
私には彼らの意図がまったく掴めなかった。
追加で悪魔が持ってきたおにぎりは茶色くなかった。
真っ白のおにぎりは仄かに甘い香りがする気がする。
私は躊躇わず追加のおにぎりに食らいついた。
白い方のおにぎりは塩の旨味がよく感じられた。
これも美味い。こんな美味いものがこの世にあるなんて。
ああ……この食べ物を王国に持っていくことが出来ればどれほど儲かることだろう。
依頼にあった通り悪魔が現れるという平原の噂を確かめに来た時のことだった。
肥えた土地で、草原を潰してすべて畑にすれば麦の大生産地になるのだろうと思われた。
そんな豊かな土地が今まで無人のまま小さな寒村の一つすらないまま放置されていたのは、不吉な噂によるものだった。
なんでもこの平原に足を踏み入れた者の前には悪魔が姿を現すのだとか。
千年前には魔王が支配していた土地だったとか。
「はっ、魔王なんて御伽噺だ」
大の大人がそんな御伽噺に怯えてこんな豊かな土地を放っておいているなんて情けない。
全体的に不作が続き麦が高騰しているこの王国においてこれだけの土地をまるごと麦に変えられればどれほど大儲けできることか。
必要に駆られて禁足地が暴かれる時が来たのだ。
そう思っていた時のことだった。
ふと、頭上を影が覆う。
私は空を見上げた。
嗚呼、それこそは正真正銘の悪魔であった。
大きな翼を拡げ、沢山の触手を蠢かせる黒い影がそこにあった。
私はなすすべもなく触手に捕らえられ、足が地面から浮き上がる。
「わぁ、わあぁっ!」
私の身体は大空へと持ち上げられ、そのまま悪魔の城へと運び去られたのであった。
暗くじめりとした悪魔の城の牢に閉じ込められると、悪魔と触手とは分離した。
そして触手は牢の中で私の四肢に絡み付くと、私の口へと触手を伸ばす。
悪魔などいるはずがない、と鼻が笑った結果がこれだ。
悪魔は実在していたのだ。
千年もの間人の手が入っていない土地にはそれなりの理由がある。理由もなしに強欲な人間が豊かな土地を手つかずのまま放置できる訳がないのだ。それはそれは恐ろしい理由が眠っているに決まっている。
「んぐッ!?」
触手が無遠慮に口の中に突っ込まれる。
触手生物には顔が見当たらない。だが、こいつは私の咥内を犯して愉しんでいるのだ。何故だかこの触手生物の悍ましい目的が理解できた。
触手の先から苦いものが染み出してくる。
呻きながら苦しんでいると、悪魔が見たことのない人物を伴って牢に現れた。
「ああだめだめ、そんなの食べたらお腹を壊すよ。牢の中から出て来なさい」
その人物の号令一つで、触手は私の身体から離れていった。
私は咳き込んで触手に飲まされたものを吐き出すと、その人物を見上げた。
貴族のような重厚な毛皮のマントとは不釣り合いな、薄く肌に張り付いた扇情的な衣服。
愛人のマントを羽織った男娼、そんな風に見えた。
赤と青の左右色違いの瞳が私を見下ろしている。
「さていかがされますか魔王様。拷問してどこから来たのか吐かせますか?」
だが、私は確かに聞いた。
悪魔がこの艶やかな青年を『魔王様』と呼ぶのを。
まだ少年とすら呼べるほどのあどけないこの青年が魔王?
しかし納得できる気もした。
悪魔の世界では何もかもがあべこべだと言う。
それならば悪魔の世界を治めるのは立派な身なりをした老人ではなく、淫らな格好をした若者であろう。
「こいつは俺のペットにするんだ」
魔王と呼ばれた青年は言い放った。
魔王のペットになる……?
その言葉に私は絶望した。想像を絶するほど恐ろしいことが待ち受けているに違いなかった。
面白半分に嬲り殺しにされるのだろうか。それとも先ほどの触手のような悍ましい生物に犯されることになるのであろうか。
「ほらニンゲンちゃん、チチチチ」
魔王と呼ばれた青年が格子の間から手を伸ばしてくる。
情けないことに私は仰け反るようにして後退りしてその腕から逃れた。
触れたらどんなに恐ろしいことが起こるか知れない。
私が牢の隅に蹲ったのを見て悪魔と魔王は去った。
何故こんなことに……と私は溜息を吐いた。
無人の土地を調査して無事を確認さえすれば多額の報酬がもらえる。
上から下りてきたそんな美味しい話に乗ったのが悪かったのだ。
もしかすればその話を持ち掛けてきた上司も悪魔の手先だったのではないだろうか。
もはやすべてが疑わしく思えた。
失意のどん底に沈んでいると、ほどなくして悪魔と魔王が戻ってきた。一体どんな拷問が始まるのだろう。
「っ!」
牢の小さな入口から何かが差し入れられた。
それだけで私はビクリと震えてしまった。魔王はその様子を見てニヤニヤと目を細めた。面白がっているのだ。美しい顔立ちをしていてもやはり中身は悪魔の首領なのだと私は確信した。
「さあ、食べて!」
「……?」
差し入れたものを示して魔王は言った。
食べてだと?
じゃあ目の前にあるこれは皿に載せられた食べ物だというのか?
私は疑わしげに食べ物と魔王とに交互に視線をやった。
皿の上に載っているのは見たことのない茶色い食べ物であった。
悪魔の国の食べ物だ。これを食べれば永遠の囚われの身となり、帰れなくなってしまうのではないかと思えた。絶対に食べるものか。
「しょうがないな。まずは俺が毒見してやるとしよう」
よく見れば魔王の側にも同じ食べ物があった。
魔王はそれを手に取ると、大きく口を開けて頬張った。
それが実に美味そうに食うのだ。
私は自分がここしばらく岩のように硬いパンを水でふやかしたものしか食べていないことを思い出した。
あんな美味そうな表情で食うんだ、よほど美味しいのだろう。
「ほら、美味しいから食べな?」
ごくりと生唾を飲む。
いやしかし待てよ、悪魔の国の食べ物だ。
奴ら悪魔にとっては美味しくても人間にとってはどうか……。
私はまず慎重に匂いを嗅いでみることにした。
恐る恐る近寄り、皿の上の謎の食べ物を手に取る。
少なくともカチカチの燕麦パンよりは柔らかそうだ。
そして匂いを嗅いでみる。
「!」
初めて嗅ぐ匂いだが、酷く食欲を誘う香りがした。
私は堪らずその食べ物を口にした。
「う、うまい……! うますぎる……!」
まさしく悪魔的な美味さだった。
初めて口にする香ばしい味のそれに私はすっかり魅了されてしまった。
私はその食べ物を一瞬で食べ尽くしてしまった。
なくなってしまった後で、私は一瞬で食べてしまったことを悔やんだのだった。
「ふふ。ご飯もっと持ってくるからね」
魔王に指示されて悪魔がどこかへと去っていった。
彼らの会話を聞いて、今食べた悪魔の食べ物が『おにぎり』という名前だと知った。
どうやら追加でおにぎりを持ってきてくれるらしい。
何故彼らは私に食べ物を食べさせてくれるのだろう。
肥え太らせてから喰うつもりだろうか。
私には彼らの意図がまったく掴めなかった。
追加で悪魔が持ってきたおにぎりは茶色くなかった。
真っ白のおにぎりは仄かに甘い香りがする気がする。
私は躊躇わず追加のおにぎりに食らいついた。
白い方のおにぎりは塩の旨味がよく感じられた。
これも美味い。こんな美味いものがこの世にあるなんて。
ああ……この食べ物を王国に持っていくことが出来ればどれほど儲かることだろう。
4
お気に入りに追加
1,633
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

兄たちが弟を可愛がりすぎです
クロユキ
BL
俺が風邪で寝ていた目が覚めたら異世界!?
メイド、王子って、俺も王子!?
おっと、俺の自己紹介忘れてた!俺の、名前は坂田春人高校二年、別世界にウィル王子の身体に入っていたんだ!兄王子に振り回されて、俺大丈夫か?!
涙脆く可愛い系に弱い春人の兄王子達に振り回され護衛騎士に迫って慌てていっもハラハラドキドキたまにはバカな事を言ったりとしている主人公春人の話を楽しんでくれたら嬉しいです。
1日の話しが長い物語です。
誤字脱字には気をつけてはいますが、余り気にしないよ~と言う方がいましたら嬉しいです。

獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる