誰からも愛されないオレが『神の許嫁』だった話

野良猫のらん

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第十四話

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「ウエルの好きなものはなんだい?」
 
 問いかけられたのは、夕食の席でのことだった。
 
「え?」
「そういえば、ウエルの好きなものは聞いていなかったなと」
 
 相変わらず自分は食事をとらず、ウエルの食事風景を眺めているだけの山神が口にした。
 たしかに先ほどは自分の好物を聞かれなかった。
 
「ええーと……肉とか」
 
 甘いたれで味付けされた豚肉を箸で取りながら、答えた。好きなものなんて急に聞かれても、思いつかない。
 
「生物の死肉が好きなのかい。ウエルはいつもたくさん食べているものね」
「死肉なんて言い方をするな、食欲がなくなるだろう!」
「ごめんよウエル。言い方ひとつで食欲が左右されるなんて、人の子は繊細だね」
 
 まったく、と思いながら豚肉を味わう。
 ごくりと飲み込んでから、口を開いた。
 
「お前もさ、オレのこと眺めてばかりいないで、一緒に飯食ったらどうだよ。食事は不要ってだけで、とれないわけじゃないんだろ? そうやって一方的に見られてるとムカつくんだよ」
 
 ウエルは山神を睨みつけた。
 前々からこの食事方式を不快に思っていたのだ。食事を一方的に眺められているだけだと、珍獣にでもなった気分だ。
 
「おや、それはウエルも自分の好きなものを私に好きになってもらいたいということかい?」
 
 何を勘違いしたのか、彼は顔を輝かせた。
 
「違う、そうじゃない! じろじろと見んなって言ってんだよ!」
「ふふ、照れ隠しが可愛いね」
 
 照れ隠しなんてしていない。まったく、相変わらず人の心が理解できないのだから。ウエルは唇を尖らせた。
 
「一緒に食べたいのなら、そうしよう。ヤルト!」
 
 山神が大声で呼びかけると、ヤルトがさっそく料理が大量に載った台車を押して現れた。声をかけた瞬間には食事が用意されている異常には、まだついていけない。
 
「お待たせいたしました。ただいま配膳いたします」
 
 山神の前に並べられたご馳走は、ウエルと同じものだった。
 彼は箸を手に取る。
 
「ウエルが好きなものはどれだい? これかい?」
 
 山神はウエルが先ほど口にしたのと同じ豚肉をとり、口に運んだ。
 それを見てウエルも食事を再開した。
 
「濃い味つけだね。ウエルはこの味が好きなのかな?」
「黙って食えよ」
「他には何が好きなんだい?」
「だから、黙って食えって!」
 
 いちいち問いかけられて、この日の食事はいつもより時間がかかってしまった。けれど、いつもより美味しかった気がした。


「ウエルの好きなものは何だい?」
 
 翌日も問われた。
 朝食を終えるなり、彼が部屋を訪ねてきたのだ。
 
 ウエルは寝間着姿のまま応対した。机を挟み、彼と向かい合って座る。ヤルトに茶も持ってきてもらった。彼はいつものように、呼んだ瞬間に茶の載った盆を手に現れた。
 
「たとえば、このお茶も好きなものなのかな?」
 
 お茶を手に取り、山神はウエルに微笑みかけた。
 
「確かに心地よくはなるけれど、そういうことじゃない。手持無沙汰にお前と見つめ合いながらお喋りしても、間が持たないだろ」
 
 ウエルはずずっとお茶を啜った。相変わらず、ここでしか飲んだことがないほど美味しい。
 
「間が持たない?」
 
 彼はきょとんとした。
 
「そうだよ、お前と話すことなんかそんなにないだろ」
「そんなことないよウエル、私は君から聞きたいことでいっぱいだ」
 
 彼は柔らかく言った。
 
「君の好きなものはいくらでも聞きたい。全部教えてくれ」
「そう言われても……」
 
 彼はいくらでも会話したいかもしれないが、ウエルは違うのだ。どうしてそれを分かってくれないのか。
 ウエルは言葉に詰まった。
 
「君はどういうとき心地良くて、幸せな気持ちになるんだい?」
「えっと……」
 
 何かしら答えねば、会話は終わらなさそうだ。
 それに、他に娯楽があるわけでもない。ウエルは考えてみることにした。
 
「……山が、好きだった」
「山が」
 
 彼は静かに復唱した。
 
「真っ白な山頂を見るのが好きだった。山頂が綺麗に見える崖があってな。巡礼者が来ていない瞬間を見計らって、よくひとりで山頂を眺めに行った。白い山頂を見ていたら、心が澄んでいく気がして……いくらでも時間を潰せた」
 
 今となっては、白い頂きは彼自身だと判明したわけだが。
 山で過ごす時間は、心を安らがせた。
 
「それはここで過ごす時間とは、違うものなのかい?」
「そりゃそうだよ。だってここは外も見えないじゃないか」
「そうか……」
 
 彼は考え込む表情になった。
 
「他には、好きなものは?」
「他に? え、ええっと……祈祷の時間も好きだ。心が落ち着くし、迷いがなくなる」
「ウエルが毎朝私のことを考えてくれていたのは知っているよ。そうか、心が落ち着くんだね」
 
 彼はあからさまに嬉しそうな顔になった。
 
「ち、違う! お前のことじゃない!」
 
 考えてみれば、ウエルの心安らぐ瞬間は山神に関することだらけだった。まるで告白しているみたいではないか、非常に不本意なことに。
 
「山神とは私のことだよ、ウエル?」
「そうだけど、そうじゃなくて……!」
 
 今までの祈祷がすべて彼に捧げられていたことになるのは、癪だった。
 なんとか他に好きなことがなかっただろうかと、思い出してみる。
 
「ええと、オレは……花も好きだ。崖に行くと、白い花がよく咲いているんだよ。乾期によく咲く花で、花びらが五枚ついている。摘んで嗅いでみると、甘くはないけれど青い匂いがするんだ。それが好きだ」
 
 よくよく思い出してみた結果、白い花の光景が思い浮かんだ。そのあとは、すらすらと言葉が出てきた。
 
「一度、山の中で迷ったときあの白い花が一面に咲いた野原を見つけたことがあるんだ。夢みたいな光景だった。野原で一休みして、なんとか集落まで戻れた。でも、それ以来一度も野原を見つけることができないんだ。残念だ」
「そうか、ウエルはその花がとても好きなんだね」
「うん、好きだ」
 
 今でも、あの一面の白を脳裏に思い浮かべられる。
 今思えば、雪景色に憧れを抱くようになったのはあれが原体験だったのかもしれない。
 
「それから、山を歩くのが好きだ。踏みしめるたびに足の裏に感じる地面の感触とか、澄んだ空気の味とか、足先に当たった小石が転がっていく軌道とか……そういうのが、好きだ」
 
 ぽつり、ぽつりとウエルは話す。
 間が持たないなんて言っていたはずなのに、話し出すと言葉が次々に出てきた。
 
「オレの名前の意味、知ってるか? ウエルは古の言葉で『春』を意味するんだ。今はこの国には乾期と雨期のふたつしかないが、大昔は気候が違っていて四つの季節があったらしい」
 
 ウエルは自分の名の由来を静かに語る。
 
「『春』は四つの季節の一つで、暑くも涼しくもない理想的な気温が続き、花が咲き誇り、気持ちのいい風が吹き、ありとあらゆる生命が喜びを歌う夢のような季節なんだと。……両親は、どうして『春』をオレの名にしたのかな」
 
 楽園のような季節。そんな大人になってほしかったのだろうか。異端を信仰していたと言われている両親が?
 時折、異端を信仰していたという噂が嘘であると思いたくなる。でも、何も期待しないと決めたのだ。そうでないと、裏切られたときに胸が痛すぎるから。
 
 思えば自分が熱心に山神を信仰していたのは、何を祈っても何もしてくれるわけではないという素朴な信仰が気楽だったからだろう。何もしてくれないと最初から分かっているなら、願いが叶わなくても楽だから。裏切られるのが怖くて、何も欲さなくなっていた。
 どうせ嫌われる。どうせ誰も愛してくれない。
 なら、何もほしくない。
 
「……ウエルは、両親のことが好きなんだな」
 
 山神が零した言葉に、ウエルは驚きを露わにした。
 
「えっ」
「山や野の花の話をするときと同じ顔をしていた。心地よくて、幸せな顔だ。それはつまり好きということだろう?」
「違う!」
 
 自分でも存外に大きな声が出てしまった。
 
「両親のことなんか、好きじゃない! あいつらは子供がいるのに異端なんか信仰して、子供が苦しむことなんか全然気にかけちゃいないんだ! あいつらは、オレのことなんか愛していなかった! だから異端なんか信仰できるんだ!」
 
 自分の言葉が自分の心をズキズキと突き刺した。
 
 いまの自分は、ウエルに偏見を向けていた街の人間たちとまるっきり同じだ。両親が異端だったというのはあくまでも噂なのに、事実のように話して。決めつけて。
 
 でも仕方がないんだ。事実がどうだったかなんて、もう知りようがないから。
 そのとき、彼が口を開いた。
 
「ウエル……異端とはなんだい?」
 
 きょとんとした顔。信仰されている当の本人が異端の概念を知らないとは。
 馬鹿馬鹿しさに、ウエルは毒気を抜かれてしまった。
 
「まったく、お前って間抜けな神だよな」
 
 ウエルは苦笑いを滲ませる。
 
「え?」
「異端っていうのは、山神と山神の創った神々以外のまったく違った神とか悪魔を信じることだ。この世には山神とその下位神しか存在しないと教えられている。教えに反した考えを持っているのが、異端者だ」
 
 わざわざ神本人に説明している状況に間抜けさを感じながら、説明してやった。
 
「そうなのか。その定義で言えば、たしかにウエルの両親は異端を信仰していたと言えるのかもしれないね」
「え……?」
 
 心臓が嫌な風に跳ねるのを感じた。
 
「な、なんだよそれ……? 何を知ってるんだよ、おい!」
 
 ウエルは思わず立ち上がって、彼を睨みつけた。
 
「私はウエルがこの世に生を受けてからというもの、微睡みから目覚めてずっと見ていたんだよ。聞きたいかい?」
「ずっと見ていたって……」
 
 それなら、両親についての真相も彼ならば知っているというのか。
 
 心臓の鼓動がどんどん大きくなる。
 聞きたくない、と伝えるべきだ。どうせ期待なんかしたって無駄なのだから。知らなければよかったと思うような事実しかないに決まっている。何にも欲してはならない。惨めなことしか起こらない人生なのだから。
 懸命に自分に訴えかける。なのに。
 
「……聞きたい」
 
 消え入るような声が、零れてしまった。
 
「分かった、話そう」
 
 彼は小さな声を聞き取り、受け取ってくれた。
 彼が浮かべた微笑が、この上なく優しく見えた。
 
「あれはウエルが生まれてから二つの年を数える頃。人の子の言い方でいうところの、二歳か。二歳のとき、ウエルは大病を患ったんだ」
「え?」
 
 初めて知る事実に、目を見開く。
 別に両親がひた隠しにしていたというわけでもないだろう。普通であれば「ウエルが何歳のときにこういうことがあってね」などと親から思い出話を聞き、伝聞として知っていた事実だ。
 だがわずか五歳のときに死に別れてしまい、本来ならあるべきだった思い出も昔話もなにもない。
 
「私はウエルがそこで死んでしまったりしないことを知っていた。けれど人の子はそれが分からなかったのだろう、熱が下がらず腹を下し続けるウエルを前に大慌てだった。ありとあらゆる神にウエルの快癒を祈った。私にも祈りが届いた。私が創った他の神々にも、祈った。それでも熱は下がらなかった。だから、君の両親は他の神も探したのだ」
 
 山神はそこで一旦、言葉を切った。
 ウエルは無言で頷く。話を続けてくれと。
 
「最終的に、彼らは癒しを司る土着の神に縋った。神体として大きな山羊の頭蓋骨が飾られた祭壇に、彼らは祈った。すると翌日、ウエルは熱が下がって体調が安定していた。彼らは山羊の神にそれは感謝していた。それから彼らは感謝を表すために、毎日祭壇に赴くようになったんだ。それが他の人の子から見ると、異端に映ったのだろう」
「そ、それって……ぜんぶ、オレのためだったってことか?」
 
 知らされた事実に愕然とする。
 まさか異端の噂の発端が自分だったとは。
 
「彼らなりの方法ではあったが、彼らはウエルを生かすために全力を尽していた。これまで君の話を聞いてきて、今ならば分かる。あれは彼らの愛であったのだと」
 
 ぽつりと、彼の静かな言葉が胸の内に降ってきた。
 ゆっくりと、心の中に染み込んでくる。
 
「愛――――?」
「互いを生かすために努力するのが、人の子の愛なのだろう?」
 
 確かに、彼にそう言った。そう説明した。
 
「そう、か……。オレ、愛されてたんだ」
 
 無償の愛は、既にそこにあったのだ。ずっとずっと、知らないでいただけだった。
 
「オレ、愛されてたんだ……!」
 
 ぼろぼろと涙が零れ落ちた。
 胸の内が暖かくて、熱くて。熱が自然に涙となって外側に零れ落ちているかのようだ。
 嬉しかった。嬉しくて堪らなかった。
 
「ウエル、どうしたんだ? 悲しいのかい?」
 
 なのに、間抜けな神はそんなことも分からないらしい。
 彼は心配そうな顔でウエルを見つめていた。
 
「違うよ、間抜け。人間は嬉しいときにも、涙が出ることがあるんだよ」
 
 涙を零しながら、間抜けな彼に笑顔を向けてやった。笑顔であれば、流石の彼にも理解できるだろう。まったく、人の心が分からないのだからこの間抜けは。
 
「ふふっ」
 
 彼に笑顔を見せた初めての瞬間だった。
 彼がいなければ、両親についての真実を知ることはできなかっただろう。
 彼がいなければ、両親の愛に気づくことはなかったかもしれない。
 
「そうか、ウエルは嬉しいのか。よかった」
 
 山神はほっと胸を撫で下ろした様子だ。
 きっとこの間抜けは、いまのやりとりでどれだけ感謝し気を許したかも分かっていないのだろう。彼が間抜けでよかった、とウエルは安堵した。

 ――――すべての生命が歓びを歌う季節のように、この子が幸福でいっぱいの生命を謳歌できますように。
 とっくに忘れたと思っていた両親の声が、聞こえたような気がした。

 
 「ウエル、ウエル」
 
 山神は足繁くウエルの部屋に通ってくる。
 今日の山神の声は弾んでいた。
 
「今日はなんだよ、間抜け」
 
 寝台で熟睡していたウエルは、山神の声で起こされて不機嫌だった。むすっと睨みつけながら間抜け呼ばわりする。
 
 腹時計ではまだ早朝だ。山跳びをしていたときは起きていた頃合いではあるが、最近ではすっかり寝て過ごしていた。
 ウエルはすっかり伸びた黒髪を掻き上げた。
 
「私はあれからいろいろ考えてみたんだ。それでついさっき答えが出た」
「答えー?」
 
 何の話だ、と起き抜けの頭は働かない。
 対称に彼の瞳は生き生きと輝いていた。
 
「ウエル」
 
 山神はウエルの手を握った。
 
「私はやはり、君のことを愛している」
「へ……?」
 
 いきなり何を言い出すのか、と目を瞬いた。
 
「人の子の愛を知ってから答えを出したいと言っただろう。君から様々な話を聞き、人の子の愛というものを理解できたと思う。それから改めて思った。私は君を愛していると」
 
 そういえば、そういう話だった。ウエルは目を瞬かせる。あれからずっと考えていたのかと。てっきりうやむやになったのだと思っていた。
 山神は静かに語る。
 
「ウエル、私はね。君が好きだよ。君と共にいると心地いい。幸せな気分になれる。共に笛の鑑賞をしていて君がもたれかかってきたとき、心の臓が高鳴って宙へも昇る心地だった。君と一緒にとる食事は、ああ、あれが美味というのだろうね。初めて『美味しい』という概念が理解できた。君の笑顔を初めて目にしたとき――――私は幸福を感じた」
 
 なぜだろう。穏やかな声を聞いていると、胸の内が変になってくる。
 
「こういう瞬間をたくさん感じるために、私の存在は始まったのだと理解できた。そのために私はずっと君が生まれるのを、待ってきたんだ」
 
 心臓の鼓動がうるさい。なんだろう、この気持ちは。なぜこんなにも顔が熱くなっているのだろう。ウエルは片手で自分の顔に触れて確かめてみた。
 
「今ならばなぜ以前の告白が駄目だったのか分かるよ、ウエル。『すべて』だなんて、ウエルの愛おしいところを何にも表せていなかったね。ウエルの好きなところはいっぱいあるんだ。あのね、ウエルは愛情深くて、すごく愛を求めていて、孤独が嫌いで、でも照れ屋で、それから……」
「うるさいうるさい、それ以上はやめろ!」
 
 恥ずかしさが限界を突破して、言葉を途中で遮った。
 
「ぜ、全然オレのことを何も分かってない! 全然オレはそんなんじゃない! 勘違いするな!」
 
 真っ赤になって彼を怒鳴りつけた。照れ屋だとか孤独が嫌いだとか。全然的を射ていない。
 だが、そんなウエルに彼は笑顔を深める。
 
「ほら、恥ずかしがり屋さんじゃないか。私には分かるんだからね」
「違う!」
 
 ウエルは山神の肩辺りを手加減して殴りつけようとした。
 その腕を途中で彼の白く細長い指で掴まれてしまった。ほんの軽く掴まれているのに、まったく動かなくなってしまった。
 
「ウエル、そんなに勢いよく私に触れようとしては駄目だよ。突き指してしまうかもしれないよ」
「殴ろうとしたんだ!」
「それってじゃれるっていうことかい? 寝台に移動するかい?」
「な……! ち、違うこの変態!」
 
 まったくまったく、この間抜けな神め。ぜんぜん人の心が分からないやつだと思っていたのに、急に変なことを言い出しやがって。
 ウエルは顔の熱がまったく引かなかった。
 
 それもこれも、彼が本気で愛の告白をしてきたせいだ。
 告白された事実にどうしてもウエルの胸の内が熱くなっていた。
 
 自分みたいのに本気で告白するなんて。大間抜けだ。神殿のやつらが今まで信仰してきた神がこんな間抜けだと知ったら、幻滅して恐慌状態に陥るかもしれないな。想像してみて、留飲が下がるのを感じた。そうだ。山神は大間抜けなんだ、ざまあみろ――――。
 
 ほんとに、自分みたいのを好きになるなんて。特大の間抜けだ。
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