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第五話
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ふわふわと浮いているような心地がした。暖かくて、手触りのいい何かに包み込まれている。ここは死後の世界だろうか。
「ん……」
意識が覚醒し、ウエルは目を開けた。
天蓋が視界に入った。身体を起こすと、自分は寝台で寝ていることが分かった。
雪のように純白のシーツと、綿のたっぷり詰まった布団だ。藁むしろと土の間に寝るのが当たり前だったウエルは、反射的に寝台から飛び出した。
こんなところを人に見つかったら、叱られると思ったからだ。王侯貴族でもなければ使用できないような立派な寝台に自分が寝ているなど、何かの間違いだ。寝ている間の汗で汚れたとして、弁償を要求されないだろうか。
ふと、ウエルは自分の身体を見下ろす。そこで初めて自分が着ているのが花嫁衣裳ではないことに気がついた。真っ白な寝間着を身に纏っている。沓も履いていない。何本もの三つ編みに編まれた髪はそのままだったが、金の髪留めもなくなっていた。
「目が覚めたかな?」
「あ……」
寝室の戸口に、あの男が立っていた。自分を迎えに来た、蒼い瞳の男が。
相変わらず美しかったが、不思議と吹雪の中で出会った瞬間ほどの圧迫感はなかった。息ができなくなりそうな感覚はない。
「先刻はヤルトに叱られてしまったよ。その顔は秩序立ちすぎていて、人の子には酷だと。コツは適度に混沌を織り交ぜることだと言われたんだ、どうかな」
男は親しげに声をかけてきたが、なんのことかウエルには分からない。
ただ、先ほどよりも彼の顔面の圧迫感が減った理由には気がついた。今の彼の顔は、美しく整ってはいるものの人間的な非対称性がわずかに見て取れる。初めて目にしたときの、凄絶なまでの整然とした顔立ちとは違う。
だが人間の顔が変わるわけはない。先ほどは異常な状況だったから、印象が違って見えたのだ。そうに違いないとウエルは思うことにした。
異常といえば、今の状況も異常だ。
ここはどこか立派な屋敷の中に思える。ここはどこだ。目の前の男が連れてきたのだろうが、なぜ禁足地で出会っただけの自分を連れてきたのか。そもそもなぜ彼は禁足地にいたのか。
豪奢な花嫁衣裳を着ていたものだから、良家の令嬢か何かと勘違いしたのか。そうだとしても、ウエルを着せ替えたときにさすがに勘違いに気がついただろう。
ウエルは混乱を苛立ちに変え、男を睨みつけた。
「とりあえず、そんなところに立っていないで座ってごらん」
促されたので、ウエルは不服ながら床の上に腰を下ろした。不服といっても、床に座ったことがではない。床には絨毯が敷かれており、腰を下ろす場所としては充分すぎるように思われた。不服なのは男の言う通りにすることだ。
「ふふ、違うよ。そんなところに座ってしまって、可愛らしいね」
美しい男は、目尻を下げて鈴のように笑った。零れんばかりの愛おしげな笑みだ。そんな笑みを見せてくれる人は初めてで、ウエルは動揺した。
「ほら、こっちだよ」
男は近づいてきたかと思うと、ウエルの身体を軽々と持ち上げてしまった。
「⁉」
ウエルだって成人男性を持ち上げることぐらいできる。だが、仔犬か仔猫でも抱えるかのようにこうも軽々とはいかない。まるで重さを感じていないかのようだ。
よくよく見れば、男はウエルよりも遥かに上背があった。六ハート半はあるに違いない。
彼はウエルの身体を、寝台の上に乗せた。寝台は軋んで揺れた。
寝台の上のウエルを見て、彼は満足げに頷いた。
「だ、誰なんだお前は! どうしてオレをここに連れてきた!」
不可解な状況に対する不快さが限界に達したウエルは、彼を睨みつけて叩きつけるように尋ねた。貴人かもしれないが、もうどうでもいい。元からあの山で死ぬつもりだったのだから。不敬だと首を刎ねられても、本望だ。
「ああ、もう告げたと思っていたよ。君のことを『私の許嫁』と呼んだだろう? それでも分からないなんて、人の子の推測能力は存外低いものだね」
推測能力が低い、と詰る口調は言葉の内容に反して慈しむようなものだった。
「つまり……?」
「私は人の子が『山神』と呼ぶ存在だよ」
穏やかな笑みと共に告げられた。
瞬間、ウエルの怒りが爆発した。
「神を騙ればオレを騙せるとでも思っているのか、舐めるな!」
この男が山神であるはずがない。神がそう簡単に自分なんかの前に姿を現すわけがない。
この男の言うことを信じることは、神への冒涜だ。こんな男に、自分の信仰心を汚させてなるものか。なにより侮られているように感じた。
「警戒心が強いんだね。でも、そのうち理解できるよ」
彼はウエルの鋭い視線をものともせず、にこりと微笑んだ。
「それより、身体は冷えていないかい? 手足を見せてくれ」
「な、なんでお前なんかに従わなきゃいけないんだ!」
「悪い子だね。言うことを聞いておくれ」
くすりと笑うと、彼は寝台に上がってきた。寝台がかすかに軋み、ウエルの間近に迫る。
「触るな!」
「暴れてはだめだよ」
彼は片手で容易にウエルの身体を押さえつけた。それだけでビクとも動けなくなってしまった。
彼の顔が近づいてきて、黒褐色の毛先がよく見えた。白い顔の中で、ふっくらとした唇だけがほのかに色づいている。
彼は白い手を伸ばし、ウエルの首筋に触れた。何をされるのか分からず、ウエルの呼吸は浅く早くなる。
すっと手が引っ込んでいく。
安堵に胸を撫で下ろそうとすると、今度は寝間着の間に手が差し込まれた。
「この、変態!」
ウエルは叫んで、男の身体を必死に蹴った。どんなに暴れても、ウエルよりずっと体格の大きい美丈夫は揺らめきもしない。
「ふふ、くすぐったいじゃないか」
それどころか痛みすら感じていないようだった。ここまで意に介されないと屈辱で、ウエルは顔が赤くなった。
差し込まれた手は、ウエルの脇の下の素肌に直接触れた。
「うん、すっかり温かくなったね」
ウエルの体温を感じ取ると、にこりと笑みを深めた。
彼はあっさりと手を引っ込めると、今度はウエルの手に触れる。
「指は問題なく動かせるかい? 握ったり開いたりしてごらん」
「……」
戸惑いながらも、ウエルは指を動かす。
「うん、いいね」
その後彼は同じように足の指の確認も行った。
「凍傷になっていなくてよかった」
彼はほっと大きく息を吐いた。彼はウエルの身体を案じてくれていたのだ。雪山を彷徨っていたのだから、場合によっては凍傷になっていた可能性もあったかもしれない。
山神を騙る見知らぬ男に心配されて、胸中にもやもやと妙な気持ちが湧いてくる。きっと、居心地が悪いからだろう。
「君が凍えぬうちに、もっと早く迎えに行っていればよかったね。君がひとりでこちらに向かってきてくれる足取りが可愛くて、つい束の間眺めてしまったんだ」
まるでウエルをずっと見ていたかのように言う。
ありえない。人が隠れられる場所などなかった。それこそ神の視点でもなければ、ウエルが山中を歩いている様子など見ることはできない。
「ともかく、もう凍えることもお腹を空かせることもないよ――今日からここが、君の住む家だよ」
彼はにこりと目を細めた。
その笑顔は、ここから出す気はないと言っているように見えた。
こうして、ウエルは狂った男に捕らわれてしまった。
「ん……」
意識が覚醒し、ウエルは目を開けた。
天蓋が視界に入った。身体を起こすと、自分は寝台で寝ていることが分かった。
雪のように純白のシーツと、綿のたっぷり詰まった布団だ。藁むしろと土の間に寝るのが当たり前だったウエルは、反射的に寝台から飛び出した。
こんなところを人に見つかったら、叱られると思ったからだ。王侯貴族でもなければ使用できないような立派な寝台に自分が寝ているなど、何かの間違いだ。寝ている間の汗で汚れたとして、弁償を要求されないだろうか。
ふと、ウエルは自分の身体を見下ろす。そこで初めて自分が着ているのが花嫁衣裳ではないことに気がついた。真っ白な寝間着を身に纏っている。沓も履いていない。何本もの三つ編みに編まれた髪はそのままだったが、金の髪留めもなくなっていた。
「目が覚めたかな?」
「あ……」
寝室の戸口に、あの男が立っていた。自分を迎えに来た、蒼い瞳の男が。
相変わらず美しかったが、不思議と吹雪の中で出会った瞬間ほどの圧迫感はなかった。息ができなくなりそうな感覚はない。
「先刻はヤルトに叱られてしまったよ。その顔は秩序立ちすぎていて、人の子には酷だと。コツは適度に混沌を織り交ぜることだと言われたんだ、どうかな」
男は親しげに声をかけてきたが、なんのことかウエルには分からない。
ただ、先ほどよりも彼の顔面の圧迫感が減った理由には気がついた。今の彼の顔は、美しく整ってはいるものの人間的な非対称性がわずかに見て取れる。初めて目にしたときの、凄絶なまでの整然とした顔立ちとは違う。
だが人間の顔が変わるわけはない。先ほどは異常な状況だったから、印象が違って見えたのだ。そうに違いないとウエルは思うことにした。
異常といえば、今の状況も異常だ。
ここはどこか立派な屋敷の中に思える。ここはどこだ。目の前の男が連れてきたのだろうが、なぜ禁足地で出会っただけの自分を連れてきたのか。そもそもなぜ彼は禁足地にいたのか。
豪奢な花嫁衣裳を着ていたものだから、良家の令嬢か何かと勘違いしたのか。そうだとしても、ウエルを着せ替えたときにさすがに勘違いに気がついただろう。
ウエルは混乱を苛立ちに変え、男を睨みつけた。
「とりあえず、そんなところに立っていないで座ってごらん」
促されたので、ウエルは不服ながら床の上に腰を下ろした。不服といっても、床に座ったことがではない。床には絨毯が敷かれており、腰を下ろす場所としては充分すぎるように思われた。不服なのは男の言う通りにすることだ。
「ふふ、違うよ。そんなところに座ってしまって、可愛らしいね」
美しい男は、目尻を下げて鈴のように笑った。零れんばかりの愛おしげな笑みだ。そんな笑みを見せてくれる人は初めてで、ウエルは動揺した。
「ほら、こっちだよ」
男は近づいてきたかと思うと、ウエルの身体を軽々と持ち上げてしまった。
「⁉」
ウエルだって成人男性を持ち上げることぐらいできる。だが、仔犬か仔猫でも抱えるかのようにこうも軽々とはいかない。まるで重さを感じていないかのようだ。
よくよく見れば、男はウエルよりも遥かに上背があった。六ハート半はあるに違いない。
彼はウエルの身体を、寝台の上に乗せた。寝台は軋んで揺れた。
寝台の上のウエルを見て、彼は満足げに頷いた。
「だ、誰なんだお前は! どうしてオレをここに連れてきた!」
不可解な状況に対する不快さが限界に達したウエルは、彼を睨みつけて叩きつけるように尋ねた。貴人かもしれないが、もうどうでもいい。元からあの山で死ぬつもりだったのだから。不敬だと首を刎ねられても、本望だ。
「ああ、もう告げたと思っていたよ。君のことを『私の許嫁』と呼んだだろう? それでも分からないなんて、人の子の推測能力は存外低いものだね」
推測能力が低い、と詰る口調は言葉の内容に反して慈しむようなものだった。
「つまり……?」
「私は人の子が『山神』と呼ぶ存在だよ」
穏やかな笑みと共に告げられた。
瞬間、ウエルの怒りが爆発した。
「神を騙ればオレを騙せるとでも思っているのか、舐めるな!」
この男が山神であるはずがない。神がそう簡単に自分なんかの前に姿を現すわけがない。
この男の言うことを信じることは、神への冒涜だ。こんな男に、自分の信仰心を汚させてなるものか。なにより侮られているように感じた。
「警戒心が強いんだね。でも、そのうち理解できるよ」
彼はウエルの鋭い視線をものともせず、にこりと微笑んだ。
「それより、身体は冷えていないかい? 手足を見せてくれ」
「な、なんでお前なんかに従わなきゃいけないんだ!」
「悪い子だね。言うことを聞いておくれ」
くすりと笑うと、彼は寝台に上がってきた。寝台がかすかに軋み、ウエルの間近に迫る。
「触るな!」
「暴れてはだめだよ」
彼は片手で容易にウエルの身体を押さえつけた。それだけでビクとも動けなくなってしまった。
彼の顔が近づいてきて、黒褐色の毛先がよく見えた。白い顔の中で、ふっくらとした唇だけがほのかに色づいている。
彼は白い手を伸ばし、ウエルの首筋に触れた。何をされるのか分からず、ウエルの呼吸は浅く早くなる。
すっと手が引っ込んでいく。
安堵に胸を撫で下ろそうとすると、今度は寝間着の間に手が差し込まれた。
「この、変態!」
ウエルは叫んで、男の身体を必死に蹴った。どんなに暴れても、ウエルよりずっと体格の大きい美丈夫は揺らめきもしない。
「ふふ、くすぐったいじゃないか」
それどころか痛みすら感じていないようだった。ここまで意に介されないと屈辱で、ウエルは顔が赤くなった。
差し込まれた手は、ウエルの脇の下の素肌に直接触れた。
「うん、すっかり温かくなったね」
ウエルの体温を感じ取ると、にこりと笑みを深めた。
彼はあっさりと手を引っ込めると、今度はウエルの手に触れる。
「指は問題なく動かせるかい? 握ったり開いたりしてごらん」
「……」
戸惑いながらも、ウエルは指を動かす。
「うん、いいね」
その後彼は同じように足の指の確認も行った。
「凍傷になっていなくてよかった」
彼はほっと大きく息を吐いた。彼はウエルの身体を案じてくれていたのだ。雪山を彷徨っていたのだから、場合によっては凍傷になっていた可能性もあったかもしれない。
山神を騙る見知らぬ男に心配されて、胸中にもやもやと妙な気持ちが湧いてくる。きっと、居心地が悪いからだろう。
「君が凍えぬうちに、もっと早く迎えに行っていればよかったね。君がひとりでこちらに向かってきてくれる足取りが可愛くて、つい束の間眺めてしまったんだ」
まるでウエルをずっと見ていたかのように言う。
ありえない。人が隠れられる場所などなかった。それこそ神の視点でもなければ、ウエルが山中を歩いている様子など見ることはできない。
「ともかく、もう凍えることもお腹を空かせることもないよ――今日からここが、君の住む家だよ」
彼はにこりと目を細めた。
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