4 / 27
第四話 既にデレているツンデレ、アベル
しおりを挟む
「明後日の朝、八時に中庭のトネリコの木の下で待つ。少し話がある。 ケンジー・ランドルフ」
件の"彼"宛ての手紙である。
好感度最大かどうか最も分かりやすい登場人物である彼にそう手紙をしたためて、伝書鳩ならぬ伝書梟で送った。
もしも彼が朝から授業がないのなら随分と早い時間を待ち合わせ時間にしてしまったが、仕方がない。
出来れば仕事が始まる前に好感度を確かめたかったし、彼は寮生だから授業が無ければ寮に帰って寝直すこともできるだろう。彼を家に呼んで息子と鉢合わせさせる訳にもいかないし。
さて、件の"彼"がどんな人物か語っておくとしよう。
端的に言えば、彼はいじめっ子だ。
彼はとある貴族家の次男だ。
彼の家は「流れる血が貴いほど魔術は身体に馴染む。平民に魔術を仕込むなどやるだけ無駄」という思想を持っている。
そしてオレの息子は平民。さらには彼の家より位の高い公爵家のケンジ―が平民を養子にして魔術を教えている。
件の彼にとってこれほど苛つくことはないのだ。
ああそうだ、言い忘れていたがケンジ―はこれでも公爵家の血を引いている。
だからあんな立派な屋敷に住めるのだ。
ワーカーホリックして金を稼ぎまくってたのも理由の一つではあるが。
改めて考えるととんでもない人間として生まれ変わっちまったもんだ。
そういう訳で彼はオレの息子を目の敵にしていた。
そこでオレが彼を篭絡して好感度最大にすることで、彼の息子への態度を軟化させたということだ。
その彼が一番分かりやすい人物という訳だ。
どれくらい分かりやすいかというと、好感度最大でなければ彼はこの呼び出しに応じてくれず、待ちぼうけを食らう羽目になるかもしれないほどだ。
白黒はっきりしていて非常によろしい。
一日家で本を読みながらゆっくり過ごし、呼んで来てもらった医者にも「体調に問題なし」とお墨付きをもらった。そしてその翌日である今日はいよいよ、オレの魔導学園教師としての初日が始まるのだ。
生い茂ったトネリコの葉が頭上でさわさわと涼しい音を奏でている。
早朝七時半に待ち合わせ場所であるトネリコの木の下に着いて待つこと数分――――件の彼は姿を現したのだった。
まだ待ち合わせの時間までニ十分くらいあるのにもう来てくれた。なんていい子なんだ。
「先生っ、話ってなんですか?」
彼はオレの目の前に走ってくると、息を弾ませながら尋ねたのだった。
ひょろりと背の高い彼に自然と見下ろされる構図になる。
ケンジ―も決して背が低いわけじゃないが、彼はそれ以上だからな。
金髪碧眼のまさに貴人といった見た目の彼も、オレを見つめる瞳の色は子供のようだった。まあ息子と同い年だからな。彼にとってはオレは父親のような年齢のおっさんだろう。
「ああ何。急にお前と話をしたくなってな、アベル」
公爵家の次男、アベル・モントルイユ。それが件の彼の名だ。
それにしてもこの従順さ、確実に好感度最大だ。
彼の顔にハートマークが浮かんで見えるようだ。
好感度最大でなければ彼の態度はもっとツンケンしたものだ。
彼を好感度最大にするのはなかなか大変なのだ。
その彼がこうなっているということは、全員の好感度が最大な可能性が高い。
良かった、これでだいぶ気が楽になる。
ところで彼の態度を見たかっただけで、何を話すかは特に決めていなかった。
朝早くに呼び出しておきながら、我ながら酷いとは思う。
「あの……このトネリコの木の下で想い人と待ち合わせをすると恋が叶うっていう伝説がありますよね」
アベルが頬を上気させながらそう口にする。
そんな伝説があるなんて知らなかった。学生らしい可愛らしい噂だ。
ゲームの中にはなかった設定も存在するんだな。
それとも後半パートで出てくる話だったのだろうか。
今のオレには知る由がない。
「そうなのか、知らなかったな」
「……そうですよね。先生はきっと学生時代も真面目でしたでしょうからね」
彼の口ぶりからするとトネリコの木の伝説とやらは結構歴史があるようだ。
危うくオレが今までの記憶をもっていないことがバレるところだった。
ケンジ―は魔導学園の卒業生でもあることを肝に銘じておかなければ。
「もちろん今の学生たちも半信半疑ですよ。だって魔術法則的に可笑しいじゃないですか、待ち合わせするだけで恋が叶うなんて。でも半ば願掛けとして、あの手この手でここを待ち合わせの場所に使うんですよ」
アベルくんが事細かに伝説の内容を話してくれる。
息子のことさえ絡まなければ彼はとてもいい子なのだ。
「だから、その……」
「うん? どうした?」
優しく微笑んで彼の言葉を促す。
「先生がオレをここに呼び出してくれて、とても嬉しいんです」
とん、と。
アベルくんがオレの身体越しにトネリコの木の幹に手を着く。
いつの間にかいわゆる壁ドンの体勢になっていることに気が付いた。
なるほど若い女性が壁ドンとやらにときめく気持ちも分かる。
こうして間近で見上げると学生のアベルくんでも結構男らしく見える。
「オレ、先生にずっと憧れていたんです……!」
彼がまるで愛の告白のようにそう口にする。
ここに走ってきたせいか彼の頬は最初から赤かったので余計そう見える。
「公爵家の次男であり、卒業と同時に魔導学園の教師を務め、一流の冒険者でもある。そんな貴方に憧れていました」
そんな風に並べ立てられると、確かにこのケンジ―という男は少年の憧れを集めるに相応しい存在のように感じられる。大丈夫かなオレ、これから彼を幻滅させたりしないだろうか。
「そんな貴方がどこの馬の骨とも知れない平民を養子にするなんて……いえ、今はそんなことはどうでもいいんです。今はこうして貴方に個人的に目をかけていただけているのですから」
ゲームの中でも今もケンジ―は別に彼をえこひいきしている訳ではない。
ただ彼はそう思っているらしかった。
「先生。オレ、貴方に相応しい男になってみせます」
彼は誓うように宣言した。
それと同時に彼は身を屈め、二人の距離は接近し……
額に柔らかな感触が降ってきた。
「え……?」
「じゃ、じゃあそのあの、そういうことで!」
額にキスされたのだと気が付いた時には、彼は既に背中を向けて走り去っていくところだった。
「なるほど……日本とは違うんだなあ」
この世界のスキンシップはどうやら欧米ライクらしい。
だって挨拶替わりにキスしちゃうんだもんな。
件の"彼"宛ての手紙である。
好感度最大かどうか最も分かりやすい登場人物である彼にそう手紙をしたためて、伝書鳩ならぬ伝書梟で送った。
もしも彼が朝から授業がないのなら随分と早い時間を待ち合わせ時間にしてしまったが、仕方がない。
出来れば仕事が始まる前に好感度を確かめたかったし、彼は寮生だから授業が無ければ寮に帰って寝直すこともできるだろう。彼を家に呼んで息子と鉢合わせさせる訳にもいかないし。
さて、件の"彼"がどんな人物か語っておくとしよう。
端的に言えば、彼はいじめっ子だ。
彼はとある貴族家の次男だ。
彼の家は「流れる血が貴いほど魔術は身体に馴染む。平民に魔術を仕込むなどやるだけ無駄」という思想を持っている。
そしてオレの息子は平民。さらには彼の家より位の高い公爵家のケンジ―が平民を養子にして魔術を教えている。
件の彼にとってこれほど苛つくことはないのだ。
ああそうだ、言い忘れていたがケンジ―はこれでも公爵家の血を引いている。
だからあんな立派な屋敷に住めるのだ。
ワーカーホリックして金を稼ぎまくってたのも理由の一つではあるが。
改めて考えるととんでもない人間として生まれ変わっちまったもんだ。
そういう訳で彼はオレの息子を目の敵にしていた。
そこでオレが彼を篭絡して好感度最大にすることで、彼の息子への態度を軟化させたということだ。
その彼が一番分かりやすい人物という訳だ。
どれくらい分かりやすいかというと、好感度最大でなければ彼はこの呼び出しに応じてくれず、待ちぼうけを食らう羽目になるかもしれないほどだ。
白黒はっきりしていて非常によろしい。
一日家で本を読みながらゆっくり過ごし、呼んで来てもらった医者にも「体調に問題なし」とお墨付きをもらった。そしてその翌日である今日はいよいよ、オレの魔導学園教師としての初日が始まるのだ。
生い茂ったトネリコの葉が頭上でさわさわと涼しい音を奏でている。
早朝七時半に待ち合わせ場所であるトネリコの木の下に着いて待つこと数分――――件の彼は姿を現したのだった。
まだ待ち合わせの時間までニ十分くらいあるのにもう来てくれた。なんていい子なんだ。
「先生っ、話ってなんですか?」
彼はオレの目の前に走ってくると、息を弾ませながら尋ねたのだった。
ひょろりと背の高い彼に自然と見下ろされる構図になる。
ケンジ―も決して背が低いわけじゃないが、彼はそれ以上だからな。
金髪碧眼のまさに貴人といった見た目の彼も、オレを見つめる瞳の色は子供のようだった。まあ息子と同い年だからな。彼にとってはオレは父親のような年齢のおっさんだろう。
「ああ何。急にお前と話をしたくなってな、アベル」
公爵家の次男、アベル・モントルイユ。それが件の彼の名だ。
それにしてもこの従順さ、確実に好感度最大だ。
彼の顔にハートマークが浮かんで見えるようだ。
好感度最大でなければ彼の態度はもっとツンケンしたものだ。
彼を好感度最大にするのはなかなか大変なのだ。
その彼がこうなっているということは、全員の好感度が最大な可能性が高い。
良かった、これでだいぶ気が楽になる。
ところで彼の態度を見たかっただけで、何を話すかは特に決めていなかった。
朝早くに呼び出しておきながら、我ながら酷いとは思う。
「あの……このトネリコの木の下で想い人と待ち合わせをすると恋が叶うっていう伝説がありますよね」
アベルが頬を上気させながらそう口にする。
そんな伝説があるなんて知らなかった。学生らしい可愛らしい噂だ。
ゲームの中にはなかった設定も存在するんだな。
それとも後半パートで出てくる話だったのだろうか。
今のオレには知る由がない。
「そうなのか、知らなかったな」
「……そうですよね。先生はきっと学生時代も真面目でしたでしょうからね」
彼の口ぶりからするとトネリコの木の伝説とやらは結構歴史があるようだ。
危うくオレが今までの記憶をもっていないことがバレるところだった。
ケンジ―は魔導学園の卒業生でもあることを肝に銘じておかなければ。
「もちろん今の学生たちも半信半疑ですよ。だって魔術法則的に可笑しいじゃないですか、待ち合わせするだけで恋が叶うなんて。でも半ば願掛けとして、あの手この手でここを待ち合わせの場所に使うんですよ」
アベルくんが事細かに伝説の内容を話してくれる。
息子のことさえ絡まなければ彼はとてもいい子なのだ。
「だから、その……」
「うん? どうした?」
優しく微笑んで彼の言葉を促す。
「先生がオレをここに呼び出してくれて、とても嬉しいんです」
とん、と。
アベルくんがオレの身体越しにトネリコの木の幹に手を着く。
いつの間にかいわゆる壁ドンの体勢になっていることに気が付いた。
なるほど若い女性が壁ドンとやらにときめく気持ちも分かる。
こうして間近で見上げると学生のアベルくんでも結構男らしく見える。
「オレ、先生にずっと憧れていたんです……!」
彼がまるで愛の告白のようにそう口にする。
ここに走ってきたせいか彼の頬は最初から赤かったので余計そう見える。
「公爵家の次男であり、卒業と同時に魔導学園の教師を務め、一流の冒険者でもある。そんな貴方に憧れていました」
そんな風に並べ立てられると、確かにこのケンジ―という男は少年の憧れを集めるに相応しい存在のように感じられる。大丈夫かなオレ、これから彼を幻滅させたりしないだろうか。
「そんな貴方がどこの馬の骨とも知れない平民を養子にするなんて……いえ、今はそんなことはどうでもいいんです。今はこうして貴方に個人的に目をかけていただけているのですから」
ゲームの中でも今もケンジ―は別に彼をえこひいきしている訳ではない。
ただ彼はそう思っているらしかった。
「先生。オレ、貴方に相応しい男になってみせます」
彼は誓うように宣言した。
それと同時に彼は身を屈め、二人の距離は接近し……
額に柔らかな感触が降ってきた。
「え……?」
「じゃ、じゃあそのあの、そういうことで!」
額にキスされたのだと気が付いた時には、彼は既に背中を向けて走り去っていくところだった。
「なるほど……日本とは違うんだなあ」
この世界のスキンシップはどうやら欧米ライクらしい。
だって挨拶替わりにキスしちゃうんだもんな。
77
お気に入りに追加
1,966
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界転生して美形になれたんだから全力で好きな事するけど
福の島
BL
もうバンドマンは嫌だ…顔だけで選ぶのやめよう…友達に諭されて戻れるうちに戻った寺内陸はその日のうちに車にひかれて死んだ。
生まれ変わったのは多分どこかの悪役令息
悪役になったのはちょっとガッカリだけど、金も権力もあって、その上、顔…髪…身長…せっかく美形に産まれたなら俺は全力で好きな事をしたい!!!!
とりあえず目指すはクソ婚約者との婚約破棄!!そしてとっとと学園卒業して冒険者になる!!!
平民だけど色々強いクーデレ✖️メンタル強のこの世で1番の美人
強い主人公が友達とかと頑張るお話です
短編なのでパッパと進みます
勢いで書いてるので誤字脱字等ありましたら申し訳ないです…
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
第12回BL小説大賞に参加中!
よろしくお願いします🙇♀️
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
推しを擁護したくて何が悪い!
人生1919回血迷った人
BL
所謂王道学園と呼ばれる東雲学園で風紀委員副委員長として活動している彩凪知晴には学園内に推しがいる。
その推しである鈴谷凛は我儘でぶりっ子な性格の悪いお坊ちゃんだという噂が流れており、実際の性格はともかく学園中の嫌われ者だ。
理不尽な悪意を受ける凛を知晴は陰ながら支えたいと思っており、バレないように後をつけたり知らない所で凛への悪意を排除していたりしてした。
そんな中、学園の人気者たちに何故か好かれる転校生が転入してきて学園は荒れに荒れる。ある日、転校生に嫉妬した生徒会長親衛隊員である生徒が転校生を呼び出して──────────。
「凛に危害を加えるやつは許さない。」
※王道学園モノですがBLかと言われるとL要素が少なすぎます。BLよりも王道学園の設定が好きなだけの腐った奴による小説です。
※簡潔にこの話を書くと嫌われからの総愛され系親衛隊隊長のことが推しとして大好きなクールビューティで寡黙な主人公が制裁現場を上手く推しを擁護して解決する話です。
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
ヒロインの兄は悪役令嬢推し
西楓
BL
異世界転生し、ここは前世でやっていたゲームの世界だと知る。ヒロインの兄の俺は悪役令嬢推し。妹も可愛いが悪役令嬢と王子が幸せになるようにそっと見守ろうと思っていたのに…どうして?
甥っ子と異世界に召喚された俺、元の世界へ戻るために奮闘してたら何故か王子に捕らわれました?
秋野 なずな
BL
ある日突然、甥っ子の蒼葉と異世界に召喚されてしまった冬斗。
蒼葉は精霊の愛し子であり、精霊を回復できる力があると告げられその力でこの国を助けて欲しいと頼まれる。しかし同時に役目を終えても元の世界には帰すことが出来ないと言われてしまう。
絶対に帰れる方法はあるはずだと協力を断り、せめて蒼葉だけでも元の世界に帰すための方法を探して孤軍奮闘するも、誰が敵で誰が味方かも分からない見知らぬ地で、1人の限界を感じていたときその手は差し出された
「僕と手を組まない?」
その手をとったことがすべての始まり。
気づいた頃にはもう、その手を離すことが出来なくなっていた。
王子×大学生
―――――――――
※男性も妊娠できる世界となっています
Q.親友のブラコン兄弟から敵意を向けられています。どうすれば助かりますか?
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
平々凡々な高校生、茂部正人«もぶまさと»にはひとつの悩みがある。
それは、親友である八乙女楓真«やおとめふうま»の兄と弟から、尋常でない敵意を向けられることであった。ブラコンである彼らは、大切な彼と仲良くしている茂部を警戒しているのだ──そう考える茂部は悩みつつも、楓真と仲を深めていく。
友達関係を続けるため、たまに折れそうにもなるけど圧には負けない!!頑張れ、茂部!!
なお、兄弟は三人とも好意を茂部に向けているものとする。
7/28
一度完結しました。小ネタなど書けたら追加していきたいと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる