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第三十二話 ルドベキア、正義
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「たすけて」
檻の中の白ネズミが確かに人語を発した。
「ひ……っ!」
ケントが小さく悲鳴を上げて尻餅をついた。
「たすけ。た。ごはん」
ネズミはパクパクと口を動かし、無理やり人間の声を模しているかのような機械的な声を発した。
そしてまるで人間のように檻の扉を手で掴んでガシャガシャと揺らしたのだった。
金属音が響く中でずた袋に入れられた薄汚れた子供がただ息をしている。
「一体何なんだこの部屋は……」
常識を逸したこの部屋の様相にオレも顔から血の気が引いた。
隠し扉の中にこんなものを隠していたなんて、ヒュフナー教授の行っていることが人道的なものだとは到底思えなかった。教授ほど優しい人は他にいないと思っていたのに。今まで見てきた彼の慈悲深さと、今目の前にしていることとの乖離に脳が追い付かなかった。
それでも頭の中を真っ先に過るものがあった。
「アレクシスが危ない……っ!」
アレクシスの言っていた悪人というのはきっとヒュフナー教授のことなのだと合点がいった。
いくらアレクシスと言えど学園の教師を相手にして無事でいられるとは思えない。
「待て、ルノくん! 一体何処に行くつもりなんだ!」
尻餅をついていたケントが何とか身体を起こすと、オレの腕を掴んで止める。
「説明してる場合じゃねえ、アレクシスのとこに行くっ!」
もしアレクシスに何かあったら――――最悪の想像がオレの頭を駆け巡っていた。
この恐怖には覚えがあった。母が無茶をして足を失った時のことだ。母が血塗れの身体になって戻ってきた時、オレは母が死んでしまうのではないかと怯えた。今のこの恐怖はその時の恐怖とまったく同じだった。
「……分かった、じゃあ僕は他の先生を呼んでくる!」
ケントは何かを察してくれたのか、腕を放してくれた。
「ちゅっ!」
エーファが肩に乗っかって何かを訴えかけてくる。
エーファがついてきても危ないだけだと言いかけ、思い直す。
「お前もアレクシスが心配なのか」
思いは一緒なのだから、つれていくべきだと思った。
ケントはそんなオレたちを真っ直ぐに見据える。
「無茶はするなよ!」
「ああ!」
研究室から二人で駆け出すと、二手に分かれる。
心の内でケントに感謝しながら、オレは中庭へと向かった。
* * *
「では説明しようか、アレクシスくん」
ヒュフナー教授は授業を始める時とまったく同じ調子で口を開いた。
「私の研究する使役学は魂の一部を使い魔と共有する術である。少なくとも私はそう考えていると講義の中で説明したね?」
「はい。覚えています」
背中に使い魔のフクロウの視線を感じながらこくりと頷く。
万が一教授を敵に回す場合、オレは前と後ろから同時に襲われることになる。無事でいられるだろうか。
「そこで私は考えた。人と動物の魂を繋ぐことができるなら人と人の魂を繋ぐことだってできるだろうと」
「それは……思考してみるだけならばまだしも、実際に人体実験を行うという意味ですか? それは非人道的な行為のように思われるのですが」
「ああ、ああ。心配せずとも大義はあるよ。一見すると禁忌的行いに思えるかもしれないが、そこからもう一歩思考を奥に進めるんだ。そうすると何が見えてくる?」
教授はいつものように生徒に答えを導かせるがごとく、優しい笑みを浮かべている。
「……さあ。分かりません」
首を横に振った。
教授のあまりにも平常な表情にオレは嫌な予感がしてきていた。
「ああ、まだ学生の君には少し難しかったかな。人と人の魂を繋げ、結び、混ぜ合わせ続けた結果――――もしもすべての人間の魂を一つにすることが出来ればどうなるかな?」
「な……っ!?」
驚きに目を見開く。
「すべての人間が魂を共有することが出来れば、人間同士の争いはなくなり、すれ違いや誤解、身分の違い、その他ほとんどの苦しみは世界から消え去る。何故ならこの世に満ちる苦しみのほとんどは人間同士の不理解に起因するものだからだ。そうは思わないか?」
ヒュフナー教授はのうのうと宣ったのだ。
「どうだ、分かってくれただろう。私が目指していることは世界平和なのだ」
「…………」
教授の言葉にオレは黙りこくった。
教授の理想はとてもじゃないが認められるものではなかったからだ。
なるほど父が『魔術世界を丸ごと破壊しかねない悪』だと形容する訳だと思った。
すべての人間の魂を共有して一つにするだって? それはすべての人間を殺すと言っているのと何が違うのか。魔術世界どころかこの世に生きている人々すべての生が奪われるということだ。
だが、それを糾弾するには今はタイミングが悪い。教授のフクロウが油断なくオレの首を狙っている。何とか時間を稼いで反撃の隙を狙うべきか。
「しかし、そんなことが可能とは思えません」
教授を刺激しないように話を逸らす。
「いやいやそれが可能なのだ! 確かに直接人間同士の魂を融合させることは難しかった。だがあるものを媒介すればいいと私は閃いた!」
「そのあるものとは?」
ローブの下のサーベルの柄にさりげなく手を触れると、フクロウがピクリと身動ぎする。これは下手な動きはできなさそうだ。
「Agnimaだ」
「Agnima……最上位存在だという、あの?」
随分と黴臭い概念を持ち出してきたものだ。
大精霊など、オレも古代魔術史の授業でしか聞いたことがない代物だった。
「ああ。古代エルフに信仰されていた言わば神のようなもの。何処にでも存在し、何処にも存在しない森羅万象。この世すべての人間の魂を預かる器として、これ以上適した存在は他にいまい」
教授はあくまでも理性を宿した瞳でそう語った。
狂った訳ではなく、あくまでも正気のまま導き出した答えなのだろうと理解できる。だからこそ厄介だった。
「まさか今夜それを実行するつもりだと?」
「いやいや。まだこの理論は実験段階でね。今夜は大精霊に見立てた代わりの精霊に、ほんの数人の魂を融合させるつもりだ」
「……ッ!」
ヒュフナー教授の理論が本当に実行可能なのかは分からない。実験段階だというなら、むしろ何処かに破綻がある方が自然だろう。魔術師は理論を組み立てては失敗と成功を繰り返す生き物だからだ。
だが、だからといって彼の今夜の実験とやらを見過ごすことは出来ない。まかりまちがって教授の魔術が暴走して生徒に被害が及んだりしたら……とりわけルノに何かあったりしたらと思うと、許容出来る訳がない。
教授の野望を知らなかったとはいえ、ルノを教授の研究室に行かせたのは間違いだった。どんなものが潜んでいるか分からない。今頃危険な目に遭っているのではないかと思うと気が気ではなかった。
正直今すぐにでもルノのところに向かいたかったが、その気持ちを抑えて教授を見据える。
「教授。ここまで聞いて確信しました。オレはどうしても貴方を正しいとは思えません」
「それはどうしてかね? ああ、心配せずとも"素材"はきちんと商人から買い上げたものだ。元はどこかの街のスラムのをうろついてたのであろう取るに足らない子供だよ」
ヒュフナー教授はその自分の言葉に何一つ疑問を感じていないようだった。
魔術師の倫理観なんて皆こんなものだ。他の魔術師だって、魔術師でないもの、貴族でないものはすべて研究の実験材料だとしか思ってない。父だってきっと、そういう魔術師の一人なのだ。
乳母がいろいろ教えてくれなければ、今頃はオレもそうした価値観を持つ一人だったのだろうか。そしてルノへの恋心を抱くこともなかったのか。
そんな人生ではなくて良かったと心から思った。
「そういうことではありません」
教授に対して首を横に振る。
「……やれやれ。アレクシスくんもそうなのか」
教授は溜息を吐くと失望したように言った。
「すべての人間が一つになって身分の差が無くなるなどとんでもない、既得権益を手放すことなどできない、自分たちだけが美味しい汁を吸うことが出来ればいい。そう思っているのかね、君も」
教授はオレが研究に反対する理由を勘違いしているようだった。
「理由を言っても、教授には理解できないと思います」
「そうか。この学園一の優等生を失うことになって残念だ」
その言葉に、教授は目的達成の為なら人を殺すくらい訳もないのだと悟った。世界平和の為だと言いながら、笑わせる。オレを殺して証拠隠滅し、そのまま普通に研究と実験を続けるつもりか?
「貴様の思い通りにはさせない。さっさと事を終わらせてルノを迎えに行くと約束してるんでな」
敬語をかなぐり捨てて柄に手をかける。
今すぐルノのところに駆けていかないのは正義の為に己を殺しているからではない、目の前の男を切り捨ててから迎えに行くのが一番早いと判断したからだ────。
檻の中の白ネズミが確かに人語を発した。
「ひ……っ!」
ケントが小さく悲鳴を上げて尻餅をついた。
「たすけ。た。ごはん」
ネズミはパクパクと口を動かし、無理やり人間の声を模しているかのような機械的な声を発した。
そしてまるで人間のように檻の扉を手で掴んでガシャガシャと揺らしたのだった。
金属音が響く中でずた袋に入れられた薄汚れた子供がただ息をしている。
「一体何なんだこの部屋は……」
常識を逸したこの部屋の様相にオレも顔から血の気が引いた。
隠し扉の中にこんなものを隠していたなんて、ヒュフナー教授の行っていることが人道的なものだとは到底思えなかった。教授ほど優しい人は他にいないと思っていたのに。今まで見てきた彼の慈悲深さと、今目の前にしていることとの乖離に脳が追い付かなかった。
それでも頭の中を真っ先に過るものがあった。
「アレクシスが危ない……っ!」
アレクシスの言っていた悪人というのはきっとヒュフナー教授のことなのだと合点がいった。
いくらアレクシスと言えど学園の教師を相手にして無事でいられるとは思えない。
「待て、ルノくん! 一体何処に行くつもりなんだ!」
尻餅をついていたケントが何とか身体を起こすと、オレの腕を掴んで止める。
「説明してる場合じゃねえ、アレクシスのとこに行くっ!」
もしアレクシスに何かあったら――――最悪の想像がオレの頭を駆け巡っていた。
この恐怖には覚えがあった。母が無茶をして足を失った時のことだ。母が血塗れの身体になって戻ってきた時、オレは母が死んでしまうのではないかと怯えた。今のこの恐怖はその時の恐怖とまったく同じだった。
「……分かった、じゃあ僕は他の先生を呼んでくる!」
ケントは何かを察してくれたのか、腕を放してくれた。
「ちゅっ!」
エーファが肩に乗っかって何かを訴えかけてくる。
エーファがついてきても危ないだけだと言いかけ、思い直す。
「お前もアレクシスが心配なのか」
思いは一緒なのだから、つれていくべきだと思った。
ケントはそんなオレたちを真っ直ぐに見据える。
「無茶はするなよ!」
「ああ!」
研究室から二人で駆け出すと、二手に分かれる。
心の内でケントに感謝しながら、オレは中庭へと向かった。
* * *
「では説明しようか、アレクシスくん」
ヒュフナー教授は授業を始める時とまったく同じ調子で口を開いた。
「私の研究する使役学は魂の一部を使い魔と共有する術である。少なくとも私はそう考えていると講義の中で説明したね?」
「はい。覚えています」
背中に使い魔のフクロウの視線を感じながらこくりと頷く。
万が一教授を敵に回す場合、オレは前と後ろから同時に襲われることになる。無事でいられるだろうか。
「そこで私は考えた。人と動物の魂を繋ぐことができるなら人と人の魂を繋ぐことだってできるだろうと」
「それは……思考してみるだけならばまだしも、実際に人体実験を行うという意味ですか? それは非人道的な行為のように思われるのですが」
「ああ、ああ。心配せずとも大義はあるよ。一見すると禁忌的行いに思えるかもしれないが、そこからもう一歩思考を奥に進めるんだ。そうすると何が見えてくる?」
教授はいつものように生徒に答えを導かせるがごとく、優しい笑みを浮かべている。
「……さあ。分かりません」
首を横に振った。
教授のあまりにも平常な表情にオレは嫌な予感がしてきていた。
「ああ、まだ学生の君には少し難しかったかな。人と人の魂を繋げ、結び、混ぜ合わせ続けた結果――――もしもすべての人間の魂を一つにすることが出来ればどうなるかな?」
「な……っ!?」
驚きに目を見開く。
「すべての人間が魂を共有することが出来れば、人間同士の争いはなくなり、すれ違いや誤解、身分の違い、その他ほとんどの苦しみは世界から消え去る。何故ならこの世に満ちる苦しみのほとんどは人間同士の不理解に起因するものだからだ。そうは思わないか?」
ヒュフナー教授はのうのうと宣ったのだ。
「どうだ、分かってくれただろう。私が目指していることは世界平和なのだ」
「…………」
教授の言葉にオレは黙りこくった。
教授の理想はとてもじゃないが認められるものではなかったからだ。
なるほど父が『魔術世界を丸ごと破壊しかねない悪』だと形容する訳だと思った。
すべての人間の魂を共有して一つにするだって? それはすべての人間を殺すと言っているのと何が違うのか。魔術世界どころかこの世に生きている人々すべての生が奪われるということだ。
だが、それを糾弾するには今はタイミングが悪い。教授のフクロウが油断なくオレの首を狙っている。何とか時間を稼いで反撃の隙を狙うべきか。
「しかし、そんなことが可能とは思えません」
教授を刺激しないように話を逸らす。
「いやいやそれが可能なのだ! 確かに直接人間同士の魂を融合させることは難しかった。だがあるものを媒介すればいいと私は閃いた!」
「そのあるものとは?」
ローブの下のサーベルの柄にさりげなく手を触れると、フクロウがピクリと身動ぎする。これは下手な動きはできなさそうだ。
「Agnimaだ」
「Agnima……最上位存在だという、あの?」
随分と黴臭い概念を持ち出してきたものだ。
大精霊など、オレも古代魔術史の授業でしか聞いたことがない代物だった。
「ああ。古代エルフに信仰されていた言わば神のようなもの。何処にでも存在し、何処にも存在しない森羅万象。この世すべての人間の魂を預かる器として、これ以上適した存在は他にいまい」
教授はあくまでも理性を宿した瞳でそう語った。
狂った訳ではなく、あくまでも正気のまま導き出した答えなのだろうと理解できる。だからこそ厄介だった。
「まさか今夜それを実行するつもりだと?」
「いやいや。まだこの理論は実験段階でね。今夜は大精霊に見立てた代わりの精霊に、ほんの数人の魂を融合させるつもりだ」
「……ッ!」
ヒュフナー教授の理論が本当に実行可能なのかは分からない。実験段階だというなら、むしろ何処かに破綻がある方が自然だろう。魔術師は理論を組み立てては失敗と成功を繰り返す生き物だからだ。
だが、だからといって彼の今夜の実験とやらを見過ごすことは出来ない。まかりまちがって教授の魔術が暴走して生徒に被害が及んだりしたら……とりわけルノに何かあったりしたらと思うと、許容出来る訳がない。
教授の野望を知らなかったとはいえ、ルノを教授の研究室に行かせたのは間違いだった。どんなものが潜んでいるか分からない。今頃危険な目に遭っているのではないかと思うと気が気ではなかった。
正直今すぐにでもルノのところに向かいたかったが、その気持ちを抑えて教授を見据える。
「教授。ここまで聞いて確信しました。オレはどうしても貴方を正しいとは思えません」
「それはどうしてかね? ああ、心配せずとも"素材"はきちんと商人から買い上げたものだ。元はどこかの街のスラムのをうろついてたのであろう取るに足らない子供だよ」
ヒュフナー教授はその自分の言葉に何一つ疑問を感じていないようだった。
魔術師の倫理観なんて皆こんなものだ。他の魔術師だって、魔術師でないもの、貴族でないものはすべて研究の実験材料だとしか思ってない。父だってきっと、そういう魔術師の一人なのだ。
乳母がいろいろ教えてくれなければ、今頃はオレもそうした価値観を持つ一人だったのだろうか。そしてルノへの恋心を抱くこともなかったのか。
そんな人生ではなくて良かったと心から思った。
「そういうことではありません」
教授に対して首を横に振る。
「……やれやれ。アレクシスくんもそうなのか」
教授は溜息を吐くと失望したように言った。
「すべての人間が一つになって身分の差が無くなるなどとんでもない、既得権益を手放すことなどできない、自分たちだけが美味しい汁を吸うことが出来ればいい。そう思っているのかね、君も」
教授はオレが研究に反対する理由を勘違いしているようだった。
「理由を言っても、教授には理解できないと思います」
「そうか。この学園一の優等生を失うことになって残念だ」
その言葉に、教授は目的達成の為なら人を殺すくらい訳もないのだと悟った。世界平和の為だと言いながら、笑わせる。オレを殺して証拠隠滅し、そのまま普通に研究と実験を続けるつもりか?
「貴様の思い通りにはさせない。さっさと事を終わらせてルノを迎えに行くと約束してるんでな」
敬語をかなぐり捨てて柄に手をかける。
今すぐルノのところに駆けていかないのは正義の為に己を殺しているからではない、目の前の男を切り捨ててから迎えに行くのが一番早いと判断したからだ────。
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