メスイキしないと死ぬ呪いをかけられたので、ライバルに「抱いてくれ」と頼み込んだらヤンデレだった件。

野良猫のらん

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第三話 子宮ができる魔法*

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「ジェイミー、気持ちよくしてあげるからね」

 クライドが耳元で囁く。
 ぞわりと肌が粟立つのを感じた。

 素肌を撫でながら、彼の手が上へと滑っていく。
 そして指先が乳首を掠めた。

「っ!?」

 その瞬間に走った感覚に、思わず息を呑んでしまった。
 気持ちがよかったのだ。そんな場所で感じたことなんてないのに、どういうことだろう。
 俺は困惑した。

 それから、彼の指が乳首を今度はしっかりと捉え、触れた。
 触れられた乳首から全身へと、快感が走る。

「あっ♡」

 女の子のような声が、口から出てしまった。
 なんで、乳首を触られただけなのに。

「すごい。信じられないくらい可愛い声だね。乳首、感じちゃうの? もしかしてボクに弄られること妄想しながら、自分で弄ったりしてた?」

 後ろから笑いを含んだ声が聞こえ、羞恥心が心の内でかっと燃え上がった。お前のことを思い浮かべながら、乳首を弄ったりなんかするわけないだろ!

「もっと声、聴かせて」

 指の腹が、くにくにと乳首を圧して刺激した。

「あっ♡ ぁ、あぁッ♡」

 情けない声が口から迸り出た。
 頭の中まで、快感の電撃が走ったように感じられた。

「すごい可愛いよ、ジェイミー」

 彼の指はついに、乳首を掴んで抓り出した。

「あぁぁぁぁぁっ♡」

 これまで以上の快楽と、下着の中に湿った嫌な感触を感じた。

「わあ、すごい。胸だけで濡れちゃったね。そんなに気持ちよかった?」

 見下ろすと、自身がスラックスを内側から押し上げ、押し上げられた部分の布地が濡れて染みを作っていた。
 先走りでぐっちょり濡れてしまっていた。胸を弄られただけなのに、こんなになってしまうなんて。
 
「こんなに感じてくれて、嬉しいよ」

 彼の手が乳首を離し、服の下から抜かれていった。
 もっと気持ちいいのが欲しかったのに。残念に思ってしまった自分に、愕然とした。

 服の下から引き抜かれた彼の手が、シャツのボタンを素早く外していく。肌着もまくり上げ、俺の上半身を晒した。

「ビンビンに乳首が勃っちゃって、エッチだね」

 ピンク色の乳首が膨らんで、まるで女の子の胸のようになってしまっていた。もっとも、女の子の胸なんて生で見たことないんだけれど。
 クライドは、今度は露出した乳首を直接抓り始めた。ピンク色の乳首が、彼の手の中で卑猥に形を変えていく。

「あッ♡ あぁっ♡ だめっ、あぁぁぁぁぁッ♡」

 何度も乳首を抓られ、頭の中が真っ白になった。下着の中がぬちゅりと粘性のある感触で濡れる。先走りだけでなく、射精までしてしまった。
 
 射精した瞬間に腰が砕け、床の上に倒れそうになる。その俺の身体を、彼がふわりとお姫様抱っこした。
 同年代の男を軽々と持ち上げるなんて、お前は本当に魔術師か。やっぱり騎士なんじゃないのか。
 
 クライドはお姫様抱っこで、俺をベッドの上まで運んで寝かせてくれた。

「服が汚れちゃったね。ボクが脱がしてあげるからね」

 腕を通していただけのシャツを脱がせられ、肌着も脱がせられる。それからスラックスに手をかけられ、下着ごと一気にずり下ろされた。

「あぁっ!」

 自身が露出し、空気に晒される。濡れたそこに空気が当たってスース―するのが、余計に羞恥心を煽った。

「裸のジェイミー、すごくエッチだね」

 クライドが、あの湿っぽい笑みで俺の裸を視姦してくる。
 よくよく見ると、彼の股間が盛り上がっていることに気がついた。スラックスの中でキツそうにしている。
 俺の裸に興奮しているのだ、あのクライドが。
 不思議と優越感が湧いてくる。この状況が悪くないように思えてきた。

 クライドもベッドに上がってくると、俺の横に寝そべって、俺のお腹に手を添えた。

「ふふ、この中にジェイミーが俺のために造ってくれた子宮があるんだね」

 俺の腹を撫でながら、クライドは感慨深げに呟いた。

「は?」

 子宮? 何を言い出すんだコイツは?

「子宮って、何のことだよクライド」
「知っているくせに。でも説明してもらうプレイが好きなのかな。いいよ、説明してあげる」

 クライドは今日一の爽やかな笑みを見せた。
 説明してもらうプレイってなんだよ!

「実はキミがかけられたのは、呪いなんかじゃなくて光魔術なんだよ。その名も『男でも子宮ができる魔法』だよ。とても強力な魔法だから、副作用として毎日メスイキしないと死んでしまうんだ」
「『男でも子宮ができる魔法』……?」

 そんな光魔術なんて、聞いたことがない。
 でもクライドならば、俺の知らない光魔術を知っていたとしてもおかしくはない。

「とても大きなリスクだけれど、そこまでしてボクの子供がほしかったんだね。嬉しいよ」

 俺の腹を撫でる手つきは、愛おしげだった。

「つまりそれって、お前とセックスしたら、俺のお腹の中に子供ができるってことか……!?」
「もちろんさ。毎日子作りしようね」

 子供ができるだなんて、そんな話聞いていない。俺は顔を青褪めさせた。
 しかも呪い……彼に言わせると副作用……は"毎日"メスイキしないと死ぬという効果だ。毎日抱かれていたら、いずれ絶対に子を孕んでしまうに決まっている。

 でも、俺は毎日メスイキしないと死んでしまうのだ。毎日抱いてくれる奴なんて、この変態以外にいるのだろうか。

「一日が変わるまでに時間があるとはいえ、そろそろ準備しようか」

 俺の隣に寝そべっていたクライドが、ゆっくりと身体を起こした。

「準備?」
「メスイキするには、男の子のイキ方ができないようにしなくっちゃね」

 彼が微笑みながら、俺の片足を掴んで開かせた。足の間が丸見えになって、羞恥にかっと顔が熱くなる。
 それだけでなく、彼はなんと俺の中心を掴んでしまった。性器が暖かい手の中に包み込まれ、気持ち悪い。

「やめろ、触るな!」

 驚きのあまり拒絶してしまった。
 けれども、クライドは俺の急所から手を離そうとしない。

「恥ずかしがっちゃダメだよ。メスイキできるようになるために、まずは精子を空っぽにしなくっちゃいけないんだよ」
「せ、精子……?」

 精子を絞り取るってことは、まさか……

「気持ちよくしてあげるからね」

 クライドは俺の陰茎を扱き出した。

「あっ♡ あぁっ♡ だめぇ♡」

 性器に刺激を与えられ、直接的な快感が迸る。俺のモノはすぐに彼の手の中で、硬くなって膨れた。
 クライドの奴は俺の搾精をする気なのだ。まさか男にそんなことをされるなんて。
 
「あっ♡ あぁぁっ♡ あぁッ♡」

 屈辱的だが、感じてしまう。
 先走りがあっという間に分泌されるようになって、扱かれる度にちゅくちゅくと卑猥な音が鳴ってしまう。

「あぁっ♡ ぁ♡ だめッ♡ イっちゃう、イっちゃう……っ♡」
「じゃあ、イっちゃおうか」

 低い囁き声と共に、陰茎の先端を親指でぐりぐりと圧された。

「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」

 どぴゅっと彼の手の中に射精してしまった。

「ふふ、濃いのが出たね」

 手コキされてイってしまった。
 自己嫌悪していると、クライドが驚きの行動に出た。手の中の精液を舐め上げたかと思うと、ごくんと飲み込んでしまったのだ。

「何やってんだよ!」
「ジェイミーの精液、美味しいよ」

 彼は下品に舌舐めずりして、笑った。一瞬の表情に、色気を感じてドキリとしたのが悔しかった。
 まさか、俺の精液を飲んでしまうくらいイカれていただなんて。

「さ、もっかい出そうね」
「え、今ので終わりじゃないのか!?」
「もう出なくなるまで、全部出さないと」

 クライドは再び俺のモノを扱き始めた。
 イったばかりのを触られたら痛いと思っていたのに、意外にも変わらず快感を覚えた。

「あぁっ♡ な、なんで、こんなにきもちいっ♡」
「好き同士で身体に触り合うと、自分でするより気持ちいいものなんだよ」
 
 好き同士なんかじゃない。
 でも感じてしまうのは本当で、否定などしている場合じゃない。
 自身は硬さを取り戻し、ぐちょぐちょに濡れている。彼が扱くだけで、ちゅこちゅこと音がしてしまっている。

「あぁっ♡ あっ♡ あッ♡ あッ♡ あぁッ♡」

 彼の手の中で、自身が卑猥に濡れながらそそり立って、また射精したいと訴えている。形を持った愛欲が、彼に握られて、翻弄されている。それが屈辱的で――気持ちがいい。

「だめぇっ♡ イくっ♡ またイくッ♡ あ、あっ、あぁぁぁぁッ♡」

 どぴゅっ。
 また白濁が彼の手を汚した。

「可愛い。またイっちゃったね。そんなに気持ちよかった?」
「うぅ……」
「出なくなるまで、搾り続けるからね」
「ま、まって、あぁぁッ♡ あッ♡ だめっ、だめぇ♡」

 くちゅんくちゅんと、また陰茎が刺激される。
 宣言通り、手淫はもう射精できなくなるまで続いた……。
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