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第三話 カインくんに応援される
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「先輩!」
センパイ、という彼だけが口にする呼称に我知らず胸が弾む。
振り向くとマコトがそこにいた。
「先輩、お昼休憩ですか! 一緒にお昼食べましょう!」
キラキラとした純粋無垢な視線に思わずグッとくる。
マコトが来てから早一ヶ月が経とうとしているが、彼はすっかりラースに懐いてしまった。
ラースは彼を見る度にカモのヒナを連想してしまう。無防備にクワクワと鳴きながら自分の後を付いてくるからだ。
可愛い……。そんな風に感じてしまう自分はちょっとおかしくなってしまったのかもしれない。ラースはふるふると首を振って邪念を追い払った。
今日はマコトは午後からは受付係をやる日だ。
ラースはついそわそわとしてしまう。
彼の仕事に不安があるわけではない。マコトは今ではすっかり受付の仕事にも慣れた。その点は手放しで任せてやれる。
不安なのは、彼があまりにも無防備すぎる点だ。
あまりにも気になるので、ラースは事務仕事を一旦区切って受付スペースまで様子を見に行くことにした。
「マコト、今日もクエストをこなしてきてやったぜ! 褒めろ!」
「わあすごい!」
ちょうどあの半魔の冒険者がやってきたところだった。
それを知ってラースは苦い気持ちになるのだった。
別に半魔族の者を差別したい気持ちがあるわけではない。
カインという半魔の冒険者は血筋など関係なく素行に問題があった。
常に不機嫌で、些細なことで怒りを爆発させては物を破壊し人に怪我をさせる。そんな奴だ。奴がギルドのロビーで他の冒険者と喧嘩した回数などカウントし切れない。
奴が野放しにされているのは、魔物退治専門の凄腕の冒険者だからだ。そうでなければ、とっくのとうに街から追放されているだろう。
だからマコトの初めての受付の仕事の時にカインがやってきて、ツイてないと思った。
奴が暴れる兆候を見せたらすぐにでもマコトのことを庇うつもりだった。
だがカインは怒りを爆発させなかったどころか、マコトのことが気に入ってしまったらしい。
マコトがいればいつでも上機嫌で、彼からの誉め言葉が欲しくてクエストをこなしてくるのだ。
そんな場面を目にする度にラースは冷や冷やとしていた。
いつかマコトに何か悪いことが起こるのではないかと。
「ふふん、もっと褒めろ!」
「すごいなあ、尊敬するよ」
無防備ににこにことしているマコトの横顔にほんの少しだけ苛立つ。
ちょっとは警戒心というものを覚えろと。
「そうだマコト、今夜付き合え」
カインが切り出す。
「え?」
「今日は稼いだからな、何か美味いもんでも奢ってやる! 一緒に飯食おうぜ」
その提案を聞いていたラースの額を冷や汗が伝う。
奴とマコトが一緒に楽しそうに飲み食いをする。
そんなことをしたら無防備なマコトが一体どんな目に遭うか……。
「マコト、それは……っ」
「ダメよ」
思わず彼らに声をかけようとしたラースは肩を掴まれて止められた。
振り返ると、そこにいたのはベテランの事務員さんだった。もう十年以上このギルドに勤めている中年の女性職員だ。
「ただ食事に行くだけでしょう? あなたに止める権利はないわ」
「でも、」
「マコトくんにこの世界の友人ができるかもしれない機会を潰さないであげて」
静かに言い聞かせられ、項垂れた。
確かに言う通りだ。オレはただ単にマコトにセンパイと呼ばれているだけの関係だ、マコトの行動を縛る権利はない。ラースはそう悟った。
◆
「うわあ、美味しい!」
甘辛いたれに浸された串刺しの肉に齧り付き、マコトは感嘆の声を上げた。
この肉料理の名前はツェパルドのアジェッロ漬けらしい。マコトの世界になかった概念は翻訳されてくれないのだ。だからこれが元の世界にはない生き物の肉と元の世界にはない調味料を使った料理だということしか分からなかった。
「だろ!」
カインが笑顔で賛同する。
マコトはカインが連れて来てくれた大衆居酒屋で食事をしていた。
カインはオススメだという料理を次から次へと注文してくれたのだった。
甘辛い肉料理と麦酒がよく合う。木製のジョッキをゴクゴクと呷り、ぷはーと息を吐いた。
それから、カインに視線を向ける。
「それにしてもカインくんはなんで僕なんかを誘ったの?」
マコトは聞きたかったことを口にした。
カインは凄腕の冒険者らしい。
わざわざ顔見知りなだけのギルド員など誘わなくても、友人なら沢山いるのではないかと思った。
「はあ!?」
何を思ったか、カインがいきなり大きな声を出す。
居酒屋の他の客たちが一斉にビクリと震える。マコトだけがきょとんとしていた。
「あのなあ、オレ様が食事したい相手なんてマコトだけだ!」
彼はドンと大きな音を立ててジョッキをテーブルに叩き付ける。
食事をしたい相手が僕だけなんて、カインくんは意外に人見知りみたいだ。マコトはそう考えた。
「オレ様に……オレに優しくしてくれるのも、笑いかけてくれるのもマコトだけだ。だからオレ、マコトとがいい」
ボソリと呟くような言葉に、マコトは過去の自分と彼とを重ね合わせた。
前の世界で、上司にいびられながら生きていた頃の自分を。
もちろん彼は凄腕の冒険者で仕事のことで怒られるようなことなんてないけれど、自分とは大違いのすごい人だけれど、それでも似たものを少し感じたのだ。
「僕も似たようなこと感じたことあるよ……。あのね実は僕、異世界から来たんだけど、それって言ったことあったっけ」
マコトはたどたどしく話し出す。
「ああ、他の奴に聞いたぜ」
「あ、そうなんだ。それでね、この世界に来て初めて優しくしてくれた人がラース先輩っていう人だったんだ。こんな僕に優しくしてくれる人がいるなんて思わなくて、情けないことだけど、涙が出ちゃったんだ……」
「…………」
ジョッキにも手を伸ばさず、ケインは大人しく話を聞いている。
「その後で、この世界の人は優しい人ばかりなんだって知った。ギルドの人、みんな優しいんだ。それでもね、一番最初に優しくしてくれたラース先輩は僕にとって特別なんだ」
「…………」
「ラース先輩はいつでも優しくって、毎朝僕の羽ペンに魔力を補充してくれる。家まで送ってくれたこともあるし。ラース先輩が優しいから、僕は何かあるとすぐに先輩に質問しに行くんだ。先輩の傍は居心地がいいから、お昼ご飯はなるべく先輩と一緒に食べたいなって思ってる」
「…………」
「それからえーとね、当たり前だけどラース先輩は他の人にも優しいんだ。それは良いことのはずなのに、他の人に優しくしてる先輩の姿を見る度に何故か胸の奥がズキッとするんだ。ラース先輩が他の人には意地悪だったらいいのにって思っちゃってるのかな……こんな風に思うなんて僕、変だよね」
酒のせいだろうか、気が付けばマコトは最近の悩み事まで吐露してしまっていた。
「マコトは変じゃねえ!」
マコトの話を最後まで聞き終えたカインが再び大きな声を出す。
「オレも、同じ風に感じたことがある」
「カインくんも?」
「ああ、他の人に笑顔を向けないでくれって思っちまうんだ。そいつは優しいから他の奴にも同じようにしているだけなのに……」
僕だけじゃないんだ、とマコトはカインの吐露に勇気をもらった気がした。
「そうなんだ。ラース先輩は平等にしてるだけなのにね」
「きっとそれは……マコトが、そのセンパイってやつともっと仲良くなりてぇからだ」
「え?」
意外な指摘にマコトは目を丸くする。
「もっと仲良くなりてぇから、胸が痛むんだ。自分だけがそいつの特別になりたいんだ」
「特別に……?」
そうなのだろうか。
マコトは今までちっとも意識したことがなかった。
ラース先輩の特別な存在になりたい? そうなのだろうか?
「だから……だから、悔しいけどオレ様は応援してやるよ。マコトがそのセンパイって奴と仲良くなれるように」
「あ、ありがとうカインくん……!」
喉から絞り出すように言ったカインは本当に悔しそうな表情を浮かべていた。
何が悔しいのかはマコトには分からずじまいなのだった。
センパイ、という彼だけが口にする呼称に我知らず胸が弾む。
振り向くとマコトがそこにいた。
「先輩、お昼休憩ですか! 一緒にお昼食べましょう!」
キラキラとした純粋無垢な視線に思わずグッとくる。
マコトが来てから早一ヶ月が経とうとしているが、彼はすっかりラースに懐いてしまった。
ラースは彼を見る度にカモのヒナを連想してしまう。無防備にクワクワと鳴きながら自分の後を付いてくるからだ。
可愛い……。そんな風に感じてしまう自分はちょっとおかしくなってしまったのかもしれない。ラースはふるふると首を振って邪念を追い払った。
今日はマコトは午後からは受付係をやる日だ。
ラースはついそわそわとしてしまう。
彼の仕事に不安があるわけではない。マコトは今ではすっかり受付の仕事にも慣れた。その点は手放しで任せてやれる。
不安なのは、彼があまりにも無防備すぎる点だ。
あまりにも気になるので、ラースは事務仕事を一旦区切って受付スペースまで様子を見に行くことにした。
「マコト、今日もクエストをこなしてきてやったぜ! 褒めろ!」
「わあすごい!」
ちょうどあの半魔の冒険者がやってきたところだった。
それを知ってラースは苦い気持ちになるのだった。
別に半魔族の者を差別したい気持ちがあるわけではない。
カインという半魔の冒険者は血筋など関係なく素行に問題があった。
常に不機嫌で、些細なことで怒りを爆発させては物を破壊し人に怪我をさせる。そんな奴だ。奴がギルドのロビーで他の冒険者と喧嘩した回数などカウントし切れない。
奴が野放しにされているのは、魔物退治専門の凄腕の冒険者だからだ。そうでなければ、とっくのとうに街から追放されているだろう。
だからマコトの初めての受付の仕事の時にカインがやってきて、ツイてないと思った。
奴が暴れる兆候を見せたらすぐにでもマコトのことを庇うつもりだった。
だがカインは怒りを爆発させなかったどころか、マコトのことが気に入ってしまったらしい。
マコトがいればいつでも上機嫌で、彼からの誉め言葉が欲しくてクエストをこなしてくるのだ。
そんな場面を目にする度にラースは冷や冷やとしていた。
いつかマコトに何か悪いことが起こるのではないかと。
「ふふん、もっと褒めろ!」
「すごいなあ、尊敬するよ」
無防備ににこにことしているマコトの横顔にほんの少しだけ苛立つ。
ちょっとは警戒心というものを覚えろと。
「そうだマコト、今夜付き合え」
カインが切り出す。
「え?」
「今日は稼いだからな、何か美味いもんでも奢ってやる! 一緒に飯食おうぜ」
その提案を聞いていたラースの額を冷や汗が伝う。
奴とマコトが一緒に楽しそうに飲み食いをする。
そんなことをしたら無防備なマコトが一体どんな目に遭うか……。
「マコト、それは……っ」
「ダメよ」
思わず彼らに声をかけようとしたラースは肩を掴まれて止められた。
振り返ると、そこにいたのはベテランの事務員さんだった。もう十年以上このギルドに勤めている中年の女性職員だ。
「ただ食事に行くだけでしょう? あなたに止める権利はないわ」
「でも、」
「マコトくんにこの世界の友人ができるかもしれない機会を潰さないであげて」
静かに言い聞かせられ、項垂れた。
確かに言う通りだ。オレはただ単にマコトにセンパイと呼ばれているだけの関係だ、マコトの行動を縛る権利はない。ラースはそう悟った。
◆
「うわあ、美味しい!」
甘辛いたれに浸された串刺しの肉に齧り付き、マコトは感嘆の声を上げた。
この肉料理の名前はツェパルドのアジェッロ漬けらしい。マコトの世界になかった概念は翻訳されてくれないのだ。だからこれが元の世界にはない生き物の肉と元の世界にはない調味料を使った料理だということしか分からなかった。
「だろ!」
カインが笑顔で賛同する。
マコトはカインが連れて来てくれた大衆居酒屋で食事をしていた。
カインはオススメだという料理を次から次へと注文してくれたのだった。
甘辛い肉料理と麦酒がよく合う。木製のジョッキをゴクゴクと呷り、ぷはーと息を吐いた。
それから、カインに視線を向ける。
「それにしてもカインくんはなんで僕なんかを誘ったの?」
マコトは聞きたかったことを口にした。
カインは凄腕の冒険者らしい。
わざわざ顔見知りなだけのギルド員など誘わなくても、友人なら沢山いるのではないかと思った。
「はあ!?」
何を思ったか、カインがいきなり大きな声を出す。
居酒屋の他の客たちが一斉にビクリと震える。マコトだけがきょとんとしていた。
「あのなあ、オレ様が食事したい相手なんてマコトだけだ!」
彼はドンと大きな音を立ててジョッキをテーブルに叩き付ける。
食事をしたい相手が僕だけなんて、カインくんは意外に人見知りみたいだ。マコトはそう考えた。
「オレ様に……オレに優しくしてくれるのも、笑いかけてくれるのもマコトだけだ。だからオレ、マコトとがいい」
ボソリと呟くような言葉に、マコトは過去の自分と彼とを重ね合わせた。
前の世界で、上司にいびられながら生きていた頃の自分を。
もちろん彼は凄腕の冒険者で仕事のことで怒られるようなことなんてないけれど、自分とは大違いのすごい人だけれど、それでも似たものを少し感じたのだ。
「僕も似たようなこと感じたことあるよ……。あのね実は僕、異世界から来たんだけど、それって言ったことあったっけ」
マコトはたどたどしく話し出す。
「ああ、他の奴に聞いたぜ」
「あ、そうなんだ。それでね、この世界に来て初めて優しくしてくれた人がラース先輩っていう人だったんだ。こんな僕に優しくしてくれる人がいるなんて思わなくて、情けないことだけど、涙が出ちゃったんだ……」
「…………」
ジョッキにも手を伸ばさず、ケインは大人しく話を聞いている。
「その後で、この世界の人は優しい人ばかりなんだって知った。ギルドの人、みんな優しいんだ。それでもね、一番最初に優しくしてくれたラース先輩は僕にとって特別なんだ」
「…………」
「ラース先輩はいつでも優しくって、毎朝僕の羽ペンに魔力を補充してくれる。家まで送ってくれたこともあるし。ラース先輩が優しいから、僕は何かあるとすぐに先輩に質問しに行くんだ。先輩の傍は居心地がいいから、お昼ご飯はなるべく先輩と一緒に食べたいなって思ってる」
「…………」
「それからえーとね、当たり前だけどラース先輩は他の人にも優しいんだ。それは良いことのはずなのに、他の人に優しくしてる先輩の姿を見る度に何故か胸の奥がズキッとするんだ。ラース先輩が他の人には意地悪だったらいいのにって思っちゃってるのかな……こんな風に思うなんて僕、変だよね」
酒のせいだろうか、気が付けばマコトは最近の悩み事まで吐露してしまっていた。
「マコトは変じゃねえ!」
マコトの話を最後まで聞き終えたカインが再び大きな声を出す。
「オレも、同じ風に感じたことがある」
「カインくんも?」
「ああ、他の人に笑顔を向けないでくれって思っちまうんだ。そいつは優しいから他の奴にも同じようにしているだけなのに……」
僕だけじゃないんだ、とマコトはカインの吐露に勇気をもらった気がした。
「そうなんだ。ラース先輩は平等にしてるだけなのにね」
「きっとそれは……マコトが、そのセンパイってやつともっと仲良くなりてぇからだ」
「え?」
意外な指摘にマコトは目を丸くする。
「もっと仲良くなりてぇから、胸が痛むんだ。自分だけがそいつの特別になりたいんだ」
「特別に……?」
そうなのだろうか。
マコトは今までちっとも意識したことがなかった。
ラース先輩の特別な存在になりたい? そうなのだろうか?
「だから……だから、悔しいけどオレ様は応援してやるよ。マコトがそのセンパイって奴と仲良くなれるように」
「あ、ありがとうカインくん……!」
喉から絞り出すように言ったカインは本当に悔しそうな表情を浮かべていた。
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