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周りの理解
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GW。平日を挟んで、今週は月曜日と火曜日しか行かなくていい。水曜日から来週の月曜日まで休みだ。
実は四月の内に俺の両親には真琴と挨拶しに行った。真琴が付き合うことにもなったし、働かせて貰っていることにお礼を伝えたいとの事だ。お礼は兎も角付き合ってそんなに経っていないのにもう俺の両親に挨拶なんかしていいのだろうか?って思ったが真琴がどうしてもとしつこいので一緒に行った。
GWが始まり帰省している県外組の兄や姉が集まる中、俺と真琴が付き合い始めたことを報告すると父は怒りはしなかったが。
『もし真白に何かあったら君の責任だよ?』
そう低めに脅していた。後、早めに二人で生活して欲しいとも言われた。いや俺達は付き合っているだけで同棲するなかじゃないんだけど。
『真白は真琴くんがいれば絶対安心だから!』
これは母が言っていたことだ。そんなに心配なのかな、俺って?って感じだったが父もそれには同感だったようで早めに同棲を始めるようにと命じられた。いや・・・・・・いいんだけどね。
今、真琴と相談しながら広めの賃貸を探しているところだ。父が不動産関係の仕事もしているため、不動産関係の社長をしている長女の花雪姉さんに相談をしている段階だ。
花雪姉さんは『マンション買ってしまえば?』って言ってたが・・・・・・。なら断然ゆっくり考えたいし、父は『家経てたいなら建てても良いぞ?土地なら腐るほどあるからな!』って笑っていたが、正直今そんなに貯金があるわけではないので将来はそうできたら良いかも!っては思っている。正直子供は産めないけど欲しいし。養子と言うか。子供好きなんだよね・・・・・・そんな朧気な将来設計を真琴に話したら『子供は欲しいと思ってた』と、言ってくれたのでよかったと胸を撫で下ろした。
今日は二日間だけ仕事に向かっている。勿論真琴と一緒に。
「真琴。ホントに真琴の両親に挨拶しに行かなくていいの?」
「いいよ。ここ何年も連絡なんか取ってないし」
不安気に訊く俺に対してこの質問にはいつも乾いた返事しか返ってこない。
「どうしてそんなに家族大事にしないの?」
「う~ん、家さ犬上の分家なんだけど。本家は北海道なんだよ・・・・・・俺達分家の連中はいつも本家の言いなりだった、兄貴も姉貴も本家の紹介で結婚しているし。俺、本家のいいなりになって結婚相手決めるのやだし」
あ~・・・・・・真琴の家は本家主体なんだ。家はネコ族の本家が家だから、それに結構皆さん仲が良い。真琴は自分の親の事を本家の言いなりの親だと思っているのかもしれない。
「でも本家の爺さん?が亡くなったら少しは柔らかくなるかも知れない・・・・・・今体調良くないらしいから」
「え?真琴はその爺さん居ない方いいの?」
「居ない方がいいと言うか、真白の事気に入ってくれるかは五分五分くらいだから。障害は無い方が良いだろ!」
そうなのかぁ・・・・・・なんか人の死を望んでいるのってなんか悲しいな。死んだ方がいいなんて。
「暗い顔するなよ?真白の事は俺が守るから?な?」
「そうじゃなくて、親戚なんだしもう少し仲良くした方が俺は嬉しい・・・・・・」
「別に本家と仲が悪い訳じゃないよ?爺さんがカタブツなだけ。昔の人間と言うか?」
頑固なんだね。なるほどね?でも申し訳ないけど、真琴は誰にも譲る気無いから!その本家のお爺さんが厳しい人でも必ず俺と言う人間を理解させたいけど、生きている間に会えるかは謎なんだよね~。体調良くないって言ってたから会わせてくれるかは分からない。
***
「真白~っ!」
「あ、鷹匠どうしたの?」
「俺、好きな人出来たかも!」
「ヘーソウナンダ!」
「棒読み!」
あれだけ俺の事好きだのなんだの騒いでたけど。まぁ、あれは目立ちたいのもあったも知れないけど。
「どんな人?」
「えっと、秞繰部長のマネージャー的存在の白鳥柚羽って一個上の先輩!」
「あ~・・・・・・あの人も同族なん感じ?」
「なんとなくだけど、近しいもの感じる!」
なるほど!白鳥さんね?部長室に居るのかな?顔見てみたいな。鷹匠が好きになる女の人かぁ出来れば同族同士の相手の方がどちらかと言うと都合がいい。
家族の反応見ると素の人間と付き合うのに抵抗あるって人多いし。俺達は元々野生の生き物だから、人間なんか殺してしまいそうになるほど弱い庇護の存在ではあるんだよね。
俺は出来るだけ自分を表に出すのは辞めてきたからホントの俺は真琴が気付いているくらいだ。
「可愛いんだよね~・・・・・・真白協力して!」
「え?俺?なんで?自分で声かけろよ~」
「俺のような猛禽類が話しかけたら怖く感じるかもしんないだろ!」
「今さら別に怖くないって~」
「頼む!」
「分かったって。」
「サンキュー!真琴~!昼休みちょっと真白借りて良いか?」
「俺も一緒なら良いぞ!」
「あ、白鳥さん今日は社食行くみたい!弁当無いんだと!」
「俺も社食にする!」
「鷹匠~、お前いつも弁当じゃん!」
こいつ案外弁当男子なんだよね!白鳥さんは分からないけど・・・・・・今とっさに秞繰兄さんにメールしたら『白鳥は今日社食らしい』って返事が来た。
「真琴!食ってくんね?」
「いらねーよ・・・・・・」
「俺の恋愛大作戦の為に頼む!」
「まぁ・・・・・・俺達ここで弁当だし食べれたら二人で食べるよ」
「助かる!これな!」
いやでかすぎだろ!弁当一人分か?
「でかいわ!」
「腹空くんだよ!食べれなかったら半分食べてくれ!」
「はいはい」
「頑張れよ~」
まぁこっちの恋愛もうまくいってくれればいいなと思いつつ仕事をこなした。
実は四月の内に俺の両親には真琴と挨拶しに行った。真琴が付き合うことにもなったし、働かせて貰っていることにお礼を伝えたいとの事だ。お礼は兎も角付き合ってそんなに経っていないのにもう俺の両親に挨拶なんかしていいのだろうか?って思ったが真琴がどうしてもとしつこいので一緒に行った。
GWが始まり帰省している県外組の兄や姉が集まる中、俺と真琴が付き合い始めたことを報告すると父は怒りはしなかったが。
『もし真白に何かあったら君の責任だよ?』
そう低めに脅していた。後、早めに二人で生活して欲しいとも言われた。いや俺達は付き合っているだけで同棲するなかじゃないんだけど。
『真白は真琴くんがいれば絶対安心だから!』
これは母が言っていたことだ。そんなに心配なのかな、俺って?って感じだったが父もそれには同感だったようで早めに同棲を始めるようにと命じられた。いや・・・・・・いいんだけどね。
今、真琴と相談しながら広めの賃貸を探しているところだ。父が不動産関係の仕事もしているため、不動産関係の社長をしている長女の花雪姉さんに相談をしている段階だ。
花雪姉さんは『マンション買ってしまえば?』って言ってたが・・・・・・。なら断然ゆっくり考えたいし、父は『家経てたいなら建てても良いぞ?土地なら腐るほどあるからな!』って笑っていたが、正直今そんなに貯金があるわけではないので将来はそうできたら良いかも!っては思っている。正直子供は産めないけど欲しいし。養子と言うか。子供好きなんだよね・・・・・・そんな朧気な将来設計を真琴に話したら『子供は欲しいと思ってた』と、言ってくれたのでよかったと胸を撫で下ろした。
今日は二日間だけ仕事に向かっている。勿論真琴と一緒に。
「真琴。ホントに真琴の両親に挨拶しに行かなくていいの?」
「いいよ。ここ何年も連絡なんか取ってないし」
不安気に訊く俺に対してこの質問にはいつも乾いた返事しか返ってこない。
「どうしてそんなに家族大事にしないの?」
「う~ん、家さ犬上の分家なんだけど。本家は北海道なんだよ・・・・・・俺達分家の連中はいつも本家の言いなりだった、兄貴も姉貴も本家の紹介で結婚しているし。俺、本家のいいなりになって結婚相手決めるのやだし」
あ~・・・・・・真琴の家は本家主体なんだ。家はネコ族の本家が家だから、それに結構皆さん仲が良い。真琴は自分の親の事を本家の言いなりの親だと思っているのかもしれない。
「でも本家の爺さん?が亡くなったら少しは柔らかくなるかも知れない・・・・・・今体調良くないらしいから」
「え?真琴はその爺さん居ない方いいの?」
「居ない方がいいと言うか、真白の事気に入ってくれるかは五分五分くらいだから。障害は無い方が良いだろ!」
そうなのかぁ・・・・・・なんか人の死を望んでいるのってなんか悲しいな。死んだ方がいいなんて。
「暗い顔するなよ?真白の事は俺が守るから?な?」
「そうじゃなくて、親戚なんだしもう少し仲良くした方が俺は嬉しい・・・・・・」
「別に本家と仲が悪い訳じゃないよ?爺さんがカタブツなだけ。昔の人間と言うか?」
頑固なんだね。なるほどね?でも申し訳ないけど、真琴は誰にも譲る気無いから!その本家のお爺さんが厳しい人でも必ず俺と言う人間を理解させたいけど、生きている間に会えるかは謎なんだよね~。体調良くないって言ってたから会わせてくれるかは分からない。
***
「真白~っ!」
「あ、鷹匠どうしたの?」
「俺、好きな人出来たかも!」
「ヘーソウナンダ!」
「棒読み!」
あれだけ俺の事好きだのなんだの騒いでたけど。まぁ、あれは目立ちたいのもあったも知れないけど。
「どんな人?」
「えっと、秞繰部長のマネージャー的存在の白鳥柚羽って一個上の先輩!」
「あ~・・・・・・あの人も同族なん感じ?」
「なんとなくだけど、近しいもの感じる!」
なるほど!白鳥さんね?部長室に居るのかな?顔見てみたいな。鷹匠が好きになる女の人かぁ出来れば同族同士の相手の方がどちらかと言うと都合がいい。
家族の反応見ると素の人間と付き合うのに抵抗あるって人多いし。俺達は元々野生の生き物だから、人間なんか殺してしまいそうになるほど弱い庇護の存在ではあるんだよね。
俺は出来るだけ自分を表に出すのは辞めてきたからホントの俺は真琴が気付いているくらいだ。
「可愛いんだよね~・・・・・・真白協力して!」
「え?俺?なんで?自分で声かけろよ~」
「俺のような猛禽類が話しかけたら怖く感じるかもしんないだろ!」
「今さら別に怖くないって~」
「頼む!」
「分かったって。」
「サンキュー!真琴~!昼休みちょっと真白借りて良いか?」
「俺も一緒なら良いぞ!」
「あ、白鳥さん今日は社食行くみたい!弁当無いんだと!」
「俺も社食にする!」
「鷹匠~、お前いつも弁当じゃん!」
こいつ案外弁当男子なんだよね!白鳥さんは分からないけど・・・・・・今とっさに秞繰兄さんにメールしたら『白鳥は今日社食らしい』って返事が来た。
「真琴!食ってくんね?」
「いらねーよ・・・・・・」
「俺の恋愛大作戦の為に頼む!」
「まぁ・・・・・・俺達ここで弁当だし食べれたら二人で食べるよ」
「助かる!これな!」
いやでかすぎだろ!弁当一人分か?
「でかいわ!」
「腹空くんだよ!食べれなかったら半分食べてくれ!」
「はいはい」
「頑張れよ~」
まぁこっちの恋愛もうまくいってくれればいいなと思いつつ仕事をこなした。
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