問答

おとめ

文字の大きさ
上 下
1 / 1

問答

しおりを挟む
性行為によって生まれるものなど無い。それは自分が男だからとか、その行為に免疫があるか無いかなどは、関係無い。肉体と肉体がぶつかる生々しい音に、ぎゅっと瞼を閉じ、顔を背ける。愛に飢まえているわけでもないし、欲求不満でもない。だから、こんな事は無意味ー…。そうして、また余計な事を考えている自分に嫌気がさす。
クラスに男しかいない高校を選んでしまい、何となくで付き合うことになった真琴とのsexで来栖が女役をやることはさすがに予想外すぎた。誰もいない校舎で、二人の息遣いと肉体を擦る音が木霊する。一体何度この行為を繰り返せば飽くる日が来るだろう、何度繰り返せば満足するだろう。
「あっ…」
「イく?」
それまで声を我慢していた来栖が小さく吐息を漏らせば、真琴に問われ、首をこくこくと縦に振った。すると真琴は一層ピストンを激しくさせ、限界を迎える。
"また…"
自分だけ余裕のないのが悔しくて、来栖はきっと口を結ぶ。だが、いつものように前立腺を抉られ、簡単に、頭が真っ白になり絶頂に達してしまうのだ。悔しい、だが快感に勝れるものがない。世のカップルは、などと考えてまた取り止めもなくなりそうになり、悲しくなり考えるのをやめた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

キサラギムツキ
BL
長い間アプローチし続け恋人同士になれたのはよかったが…………… 攻め視点から最後受け視点。 残酷な描写があります。気になる方はお気をつけください。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

年下くんに堕とされて。

bara
BL
イケメン後輩に堕とされるお話。 3話で本編完結です

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

愛人は嫌だったので別れることにしました。

伊吹咲夜
BL
会社の先輩である健二と達哉は、先輩・後輩の間柄であり、身体の関係も持っていた。そんな健二のことを達哉は自分を愛してくれている恋人だとずっと思っていた。 しかし健二との関係は身体だけで、それ以上のことはない。疑問に思っていた日、健二が結婚したと朝礼で報告が。健二は達哉のことを愛してはいなかったのか?

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた

翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」 そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。 チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

ひとりのはつじょうき

綿天モグ
BL
16歳の咲夜は初めての発情期を3ヶ月前に迎えたばかり。 学校から大好きな番の伸弥の住む家に帰って来ると、待っていたのは「出張に行く」とのメモ。 2回目の発情期がもうすぐ始まっちゃう!体が火照りだしたのに、一人でどうしろっていうの?!

雄牛は淫らなミルクの放出をおねだりする

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...